『大ノヴァリス博物館の新たな朝』

当サイトで掲載しているTRPGセッションログは以下の作品の二次創作物です。
「矢野俊策」「F.E.A.R」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』
掲載の一部画像はAI生成イラストを加工したものです。
【関連ログ】
『大ノヴァリス博物館の眠らない夜』
『大ノヴァリス博物館の眠れる夜』
『敗者達のタイバーン・ジグ』
『ダイヤモンド死蔵王杯~大ノヴァリス博物館ウルトラマジカルセキュリティコンペ~』

PC1:“死蔵王(ロード・ホールド)竜胆(りんどう)ジョウカ(キャラシート)PL:ジェネリック半チャーハン
PC2:“法語卿(サー・レクシコン)/レクシコン・ロア”正法院(しょうほういん)ワカナ(キャラシート)PL:マグパロス
PC3:“Voo-Doo-Bloo-D(ブードゥーブラッド)”エズミ・バーガンディ(キャラシート)PL:氷山
PC4:“目録卿(サー・メモリア)”コルフィア・アッシュオンバー(キャラシート)PL:メガ大仏
GM:黒鉛筆
メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ

GM:オーヴァード・ノヴァ『大ノヴァリス博物館の新たな朝』
GM:始めていこうと思います。
GM:まずは自己紹介から!
GM:PC1、死蔵王!
GMキャラシート
竜胆ジョウカ:「……死蔵王、竜胆ジョウカ、です……あ、あの、採掘に戻っても大丈夫でしょうか」
Tachie
竜胆ジョウカ:ご招待いただきありがとうございます!!竜胆ジョウカです!!
GM:よっ、死蔵王!
竜胆ジョウカ:キングダム連合学院というデカい学園にある、
竜胆ジョウカ:大ノヴァリス博物館というデカい博物館で館長をしています。偉いのだ。
GM:過去と未来でも忙しそうだけど今回も頑張ってもらいます。
竜胆ジョウカ:円卓議会の第5席でもあるので更に偉いが……今回は館長として頑張るぞ!!
竜胆ジョウカ:優秀な副官さんや部門長さんたちに助けてもらいつつ、
竜胆ジョウカ:最近はいろいろあって金剛公さんというめちゃくちゃしごできの人が配下に加わったことで最強化。
GM:いろいろありました
竜胆ジョウカ:館の地下で遺跡が見つかるなどしたので更に盛り上がっている博物館で、日夜研究と採掘に勤しんでいます。
竜胆ジョウカ:研究と採掘……以外も……まあ……スーッ……
竜胆ジョウカ:……性能!!
GM:勢いで誤魔化した
竜胆ジョウカ:『ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し』という頼れる遺産の力で手に入れた最強エフェクト・紅蓮の衣と
竜胆ジョウカ:ハヌマーン最強エフェクトのサイレンの魔女と疾風迅雷のパワーで、最悪のマップ兵器として大暴れします。
GM:暴力~~~~~
竜胆ジョウカ:今回はさらに援護の風でユーティリティ性能を確保しつつ、子羊+反撃の旋風という超必殺も一枚確保。
竜胆ジョウカ:さらにFHが誇る最強エンブレムパワーで性能も底上げされたので
竜胆ジョウカ:高速に!迅速に!殲滅することを目指しています 敵を全て殺すぞ!!
GM:堅実さとパワーを兼ね備えた死蔵王の理念に沿った成長だ
竜胆ジョウカ:えー、そして一点皆様にね。お断りをさせていただくのですが
竜胆ジョウカ:この女、「名前を覚えられない」という交流ゲーのTRPGではかなり厳しい個性を有しております
竜胆ジョウカ:ですのでキホンは名前じゃなくて役職とかで呼ぶことになります……!申し訳ない!
GM:それは多分みんな知ってるから大丈夫
竜胆ジョウカ:希望の呼び方とかあったら教えてね。という感じでよろしくお願いします!!
GM:よろしくお願いします!
GM:そんな暴君・死蔵王のハンドアウトはこちら!

PC1:竜胆ジョウカ(PL:ジェネリック半チャーハンさん)
シナリオロイス:大ノヴァリス博物館
古代都市遺跡の発見から、あなたは昼夜問わず発掘作業に注力してきた。しかし、遺跡の発掘にはリスクも伴う。未だ古代都市が封印されていた理由は明らかではないが、断片的に残っていた理事会の資料の古代都市遺跡を指すと思しき『廃骸窟』という言葉と、厳重に封印されていた事実から、地の底にある『何か』への対策なしに発掘を続けることは大博物館の危機を誘発することになりかねない。発掘作業と並行して、理事会の封印を解析し、発掘人員の出入りを可能とする形で改良再現することも、あなたに課せられた義務であった。
仮想敵の姿すら見えない手探りの状況で封印の強化作業の最中、地下から溢れ出した『何か』が、地上からの襲撃者が、同時に大ノヴァリス博物館を襲った。
大ノヴァリス博物館は眠らない。あなたが君臨する限り。

GM:地下の遺跡からヤバそうな何かが溢れ出してきます
竜胆ジョウカ:うおー!!挟み撃ちを覆せずして何が王じゃ!!
竜胆ジョウカ:倒すぞ!!
GM:頑張れ! 今回は敵がいっぱいだぞ!
GM:ではPC2、ワカナさん!
GMキャラシート
Tachie
正法院ワカナ:はーい!
GM:クール眼鏡っ娘!!
正法院ワカナ:「皆が納得して進める様にするのがわたしの仕事なの…。」「傭兵じゃないからねっていったよね!?」
正法院ワカナ:レクシコン・ロア、法律事務所を営むクールな眼鏡の…OV!
正法院ワカナ:学生都市であるノヴァリスでは当然法律家も学生なんですね。
正法院ワカナ:とはいえ、弁護士と言っても。
正法院ワカナ:現状のノヴァリス、ましてやキングダムではどこまで法律が有効なのかという事もあり。
GM:無法都市ノヴァリスにも法律が……ある!
正法院ワカナ:本人は至って真面目に仕事をしていますが、一般生徒からは法律というか交渉に強い探偵や傭兵みたいに思われています。
GM:まあ、法を司る王死んじゃってるからな……
正法院ワカナ:不夜王が頑張って法整備をしてくれると信じてる。
正法院ワカナ:そういう意味でも、キングダム主流から逸れた生徒という立ち位置です。
正法院ワカナ:これでも"免罪王"の副官というバリバリエリートな身分ではあったのですが。
正法院ワカナ:一緒に戦った罪人生徒が"十字冠を破壊する兵器"の手で死亡。
正法院ワカナ:それを契機に解任されてしまいました…。しょぼしょぼ
GM:かわいそう
正法院ワカナ:能力は誓約の魔術に秀でており、これを活かした使役!
正法院ワカナ:魂の相棒にして、アニマルOVであるミネルヴァというフクロウとの連携。
GM:アニマルテイマー!
正法院ワカナ:そして力なき自信を悔いて得た遺産でデーモンとの契約もしており、心身を削りバリバリ強化。戦場で縦横無尽の活躍を見せます。
正法院ワカナ:データ的にはドッジ型兼、アタッカー兼、ナーブジャッカーです。何を考えてるんだ…。
正法院ワカナ:地味に補助系オートエフェクトがどれもグッドスタッフなのでこれで支援出来たらいいな。
GM:めちゃくちゃ色々できる
正法院ワカナ:以上、自己紹介でした!
GM:よろしくお願いします!
GM:ワカナさんのハンドアウトはこちら!

PC2:正法院ワカナ(PL:マグパロスさん)
シナリオロイス:“免罪王ロード・マーシー”キャロル・ホプキンス
懲罰奉仕部。キングダムにおける罪人に減刑と引き換えに過酷な『奉仕活動』を課す刑務管理機関。“免罪王”は一人の部下も持たず、ただ一人でその罪人達を統率している。しかし、かつて――第二次ノヴァリス紛争まではただ一人、副官を伴っていた。第二次ノヴァリス紛争時、一人の罪人生徒が『十字冠を破壊する兵器』によって死んだ。それを契機に“免罪王”は副官であったあなたを解任し、ただ一人で懲罰奉仕部を率いる罪人達の王となった。
月日が流れた現在のあなたの元に、第二次紛争で没したはずの罪人生徒――“倣複写カウンターフェイト忌寸いみきウイカが現れ、こう言い残す。“免罪王”を救いたいのならば、大ノヴァリス博物館へ行け――と。
殺された者と生き延びてしまった者――敗者達の悪あがきは既に始まっていた。

GM:免罪王を救えるかな~?
正法院ワカナ:勿論、まだ許してないから。
正法院ワカナ:私のいない所で死なないでね。
GM:あいついっつも勝手に自殺してるけど……
GM:頑張って!
GM:ではPC3、エズミさん!
GMキャラシート
Tachie
エズミ・バーガンディ:はい
エズミ・バーガンディ:「1/1死蔵王……!?」 「フローラくんになんて物を作らせてくれたんだ!」
GM:本当に何てものを作ってるんだよ
エズミ・バーガンディ:”Voo-Doo-Bloo-Dブードゥー・ブラッド”エズミ・バーガンディ、18歳。
エズミ・バーガンディ:大きな三角帽子に黒い外套で魔女のような服装をしたキングダム生です。
エズミ・バーガンディ:比較的穏やかな性格ながらオールドOVの魔術師一族の出であり、一族の魔術に対してはそれなりに誇りを持ちながら生きてきました。
エズミ・バーガンディ:得意とする魔術は『失いの伝播』。自分自身の『喪失』を他人に伝える類感魔術なのですが、
エズミ・バーガンディ:エズミはこの魔術を主に、自傷による『失血』をトリガーとして対象の何か(生命力や活力など)を失わせる術として使っています。
GM:いい術式なんだよな
エズミ・バーガンディ:また、『失血魔術同好会』という部活の長をしていたりするものの、あまりにもニッチな領域の術式であるため、現在の正部員はエズミ一人。
エズミ・バーガンディ:あとは血液をゴクゴクしたい定時制生徒たちが、オヤツ目的に幽霊部員状態で加入している感じの現状です。
エズミ・バーガンディ:色々な騒動があって友人である”金剛公”が”死蔵王”配下の労働者となったため、
エズミ・バーガンディ:彼女が酷い目に遭わされないようにとエズミも大ノヴァリス博物館の下、調査研究部門で地下遺跡を発掘したりして労働しています。
GM:肉体労働苦手なのに頑張ってるね
エズミ・バーガンディ:うわーっ!(【肉体】2)
エズミ・バーガンディ:データ的には申し子で取得した《リミットブレイク》で序盤から《ブラッドロード》を使って火力を上げたり、《追撃の魔弾》で連続攻撃したりする射撃アタッカーです。
エズミ・バーガンディ:マージナルヴィランで強化した《滅びの遺伝子》で敵の攻撃に反撃したりします。
エズミ・バーガンディ:っと、こんな感じで……よろしくお願いします!
GM:可愛い顔して殺意がやばい
GM:エズミさんのハンドアウトはこちら!

PC3:エズミ・バーガンディ(PL:氷山さん)
シナリオロイス:“金剛公デューク・アーマメント”フローレンス・アシュモール
あなたの友であるフローレンス・アシュモールと共に大ノヴァリス博物館地下の古代都市遺跡の発掘に従事する日々は、肉体労働に慣れないあなたには過酷な労働であると同時に、何の妨げもなく友と語らえる穏やかな日々でもあった。しかし、彼女の持つ王権『財禍賜わすリテパデウ』の代償を鑑みれば、その平和が長続きしないのは当然だったのかもしれない。
古代都市遺跡の奥から現れた異形の軍勢が、発掘していた生徒達を次々と転送した。あなたとフローレンスが交戦の姿勢を見せた時、その神は降臨した。輝石の主リテパデウ――オリジナルの『殉葬棺』によって遺産化していたと語るその神は、戯れるように笑いながらフローレンスの体を金剛石へと変換し始めた。
友を救う為、大ノヴァリス博物館の地の底の更に底で眠れる秘密に踏み込まねばならない。

GM:1/1ダイヤモンド金剛公完成の危機!
エズミ・バーガンディ:な、なんだって!!??
GM:完成阻止は君の手に掛かっているぞ。頑張ってね
GM:ではPC4、コルフィアさん!
GMキャラシート
Tachie
コルフィア・アッシュオンバー:はーい
コルフィア・アッシュオンバー:「お初お目にかかりますわ、お客様」「私、当館の整理保管部門長を務めるコルフィアと申します」
コルフィア・アッシュオンバー:"目録卿サー・メモリア"コルフィア・アッシュオンバー
コルフィア・アッシュオンバー:大ノヴァリス博物館の整理保管部門長を拝命しておりますわ~
GM:キャーコルフィアさーん
コルフィア・アッシュオンバー:整理保管部門は文字通り収蔵品や防衛機構の整備・状態保存を主な業務としていますが
コルフィア・アッシュオンバー:同時に博物館の収蔵品を強奪戦とする不届き者から博物館を守る警備部隊の役割も担っている部門となっております
GM:敵が攻めまくってくる今回の話には欠かせない人だぜ
コルフィア・アッシュオンバー:もちろんそんな部門の部門長もバリバリの武闘派
コルフィア・アッシュオンバー:シェイプシフターとの混血であり、変幻自在の肉体と完全記憶能力によって博物館に記録されている魔術は片っ端から使える特技を持っています
コルフィア・アッシュオンバー:それによって博物館を狙う連中はこれまで悉く叩きのめしてきた大ノヴァリス博物館の番人です
GM:歴史の重みが強さだぜ
コルフィア・アッシュオンバー:性能的にはエグウロ白兵アタッカー、今回は経験点を沢山貰ったので強そうなエフェクトを片っ端から搭載しました
コルフィア・アッシュオンバー:デビスト、カバーリング、時の棺、異世界の因子、異形の捕食者!!!!
コルフィア・アッシュオンバー:そしてそっと添えられたバステ対策異形の守り……
GM:ひぃー!
GM:空気清浄機くんがトラウマになっている!
コルフィア・アッシュオンバー:もう二度と空気清浄機くんに遅れはとりませんわ……!!
コルフィア・アッシュオンバー:といった感じで博物館に仇為す輩はねじ伏せたいと思います、よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!
GM:コルフィアさんのハンドアウトはこちら!

PC4:コルフィア・アッシュオンバー(PL:メガ大仏さん)
シナリオロイス:マウピラ
大ノヴァリス博物館の整理保管部門長としての業務には、収蔵品を守る防衛機構の保守点検も含まれている。そう、きっかけは防衛機構が原因不明の不具合を起こしているという報告だった。その異変はあなたからすれば一目瞭然だったが、他の学芸員には理解できないものだった。それはあなたと彼女達の技術的な差異ではなく、あなたにしか認識できない先住市民の霊が不具合の原因だったからだ。マウピラと名乗ったその霊は、古代ノヴァリス文明期から慈愛の主マルヴォに仕えてきた巫女を自称し、あなたに助けを求める。悪神――刻銘の主ネセク=エメセフが蘇ろうとしている。かの神が解き放たれればノヴァリスには冒涜と破壊に包まれると。
その懇願にあなたは即座に答えることはできなかった。何故なら、大ノヴァリス博物館を正面から襲う不埒者が現れたからだ。彼女達の名は、懲罰奉仕部。
整理保管部門長の名にかけて、大ノヴァリス博物館のセキュリティの堅牢さを証明する時だ。

GM:先住市民の幽霊のお客さんが来て、懲罰奉仕部も攻めてきます
コルフィア・アッシュオンバー:お客様が沢山いらっしゃってますわねぇ
コルフィア・アッシュオンバー:不届き者はこれまで通りぶっ潰すだけですわ
GM:是非頑張ってください!
GM:では、トレーラーを貼って始めて行きたいと思います。

その日、大ノヴァリス博物館は完全に孤立した。
懲罰奉仕部の蜂起は完全に計画されたものだった。
彼女達は、円卓最強の遺産使いが率いる、歴史の守り手達を正面から打ち倒す術を用意しいていた。
即ち、ノヴァリス古代神性――遠きものフェリゾンレヴェアと呼ばれる神との契約。

深き闇に秘められた神威が、永き眠りから目を醒ました。
罪人達が正しき罰を求めて、更なる罪を重ねようとしている。
その裏でノヴァリスの敵も密かに行動を開始した。
天より降り立った死の星すらも地底を蠢いている。
あるいは、忌まわしき過去の亡霊も。

過去に囚われた者達と、過去の足跡を尊ぶ者達の戦いが始まろうとしていた。

ダブルクロス The 3rd Edition 『大ノヴァリス博物館の新たな朝』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。



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OP1:正法院ワカナ

GM:オープニング1
GM:シーンプレイヤー:正法院ワカナ
GM:登場侵蝕をお願いします。
正法院ワカナ:1d10+32
DoubleCross : (1D10+32) → 5[5]+32 → 37


GM:数年前。キングダム領内某所。
GM:未だ学区外との行き来が禁止されていた時代。革命より以前……第二次紛争すら起こる以前のキングダム。
GM:一見すると、牧歌的な広い原っぱのように思えるそこが、今回の懲罰奉仕部の奉仕活動の舞台だった。
上州ハン:「ウゥーッ」罪人生徒の一人が原っぱに横たわって魘されている。
楢津モノ:「お、おい大丈夫か!? す、すごい熱だ……」
Tachie
キャロル・ホプキンス:「これはまずいですね……どうやらハンさんは刺されてしまったようです」
キャロル・ホプキンス:「夢脳啜虫ナンカームに!」
Tachie
正法院ワカナ:「"毒を入れられちゃった"…ってコト!?」
正法院ワカナ:鴉羽のような艶やかな髪に、短く揃えられたショートカットの少女は驚き口に手を当てる
正法院ワカナ:まだ制服に着られている、そんな印象を与える幼さを感じさせる。
キャロル・ホプキンス:「ナンカームは特殊な体液を脳に直接注入することで、その人が望む夢を見させると言われています!」
キャロル・ホプキンス:「しかし、それは熟成の過程に過ぎず、十分に育ち、快楽に溺れた脳を直接啜りに来るとても危険な虫です!」
GM:熱弁を振るっているのは、懲罰奉仕部の部長である“免罪王ロード・マーシー”キャロル・ホプキンスだ。
正法院ワカナ:「…怖すぎるでしょ。即効性のある捕食の方が有情ですって。」あまりの異形の生態を知り、若干引いている。
キャロル・ホプキンス:「ナンカームの悪辣なところは、例え本体を潰したとしても、刺された人は治らず、現在解毒薬も見付かっていないことです」
キャロル・ホプキンス:「しかも幸せな夢の中にいるので、侵蝕は抑制され、十字冠離脱すら難しいという恐ろしい虫です……!」
楢津モノ:「じゃ、じゃあハンはどうなるんだよ!」
正法院ワカナ:「理事会保有の兵器みたいな徹底ぶり…。マイ・ロード…いえホプキンス部長、手はあるんですか?」
上州ハン:「ウウー、今日はリンスも使っていいのか……!?」
キャロル・ホプキンス:「わたしではどうしようもありません……」
正法院ワカナ:「ずいぶん庶民的な夢来たな…。」罪人とはいえ同情しそうとは思っても口には出さず、キャロルの言葉に耳を傾ける。
キャロル・ホプキンス:この時点での免罪王は王鍵である『楽園刑場メム』を所有していない。
キャロル・ホプキンス:かの王鍵の精神感応を利用すればあるいは可能性はあったかもしれないが、現時点ではその可能性すら彼女達は知らない。
Tachie
忌寸ウイカ:「――なるほどねん。ここであたしの出番って訳だ」
忌寸ウイカ:それに応えたのは、制服をラフに着崩した、灰髪の生徒だ。
忌寸ウイカ:“倣復写カウンターフェイト”忌寸ウイカ。罪状:魔術財産権侵害罪。
正法院ワカナ:「貴方は、"倣復写カウンターフェイト”忌寸ウイカ…!えっと、貴方の能力は…。」
正法院ワカナ:資料の中の彼女の詳細な罪状。そして情報を必死に思い出す。罪人かれらを知る事は、彼らを管理する上で始めた最初の仕事だった。
忌寸ウイカ:魔女の濡れ衣を着せられながら生き延び、独学で魔術を学び、魔女となった女を源流とした亜流の魔女。
忌寸ウイカ:魔術の解析に関する天才的な才能を持つが、本人は解析し模倣した能力を使いこなすだけのレネゲイドの出力がなく、他者に譲渡することで活用している。
忌寸ウイカ:その能力を悪用し、魔法局内の複数の会や大ノヴァリス博物館など様々な組織の術式を模倣し、第三者に売り渡し、複数の組織間の抗争の引き鉄を引いた。
忌寸ウイカ:無数の派閥の集合体であるキングダムではデリケートなバランスで均衡を保っている派閥も多く、結果的に対立の背中を押すような行為は悪質と見なされた。
忌寸ウイカ:「夢に潜る術式の在庫ならあるよん。これ系なら、多分夢の中にいる虫を潰せば助けられるんじゃないかな~」
正法院ワカナ:「そんなものまで…。じゃなくて、ありがとうっウイカ。これなら罪人生徒彼女を助けられるね…!」
正法院ワカナ:夢に潜る術式は、稀有精神干渉能力の中でも高等技能に類する力だ。そう簡単に解析できるものではない。
正法院ワカナ:だが、それ以上に生徒を助ける手段があると知ったら勝手に体が動いてしまった。
正法院ワカナ:ウイカの手を取り、感謝の言葉を伝える。
忌寸ウイカ:「ワカナちゃんはいい子だねえ」
忌寸ウイカ:「免罪王様もあたしらにはいい人だけど、あそこまでネジが飛んでる訳でもないのに、あたしらみたいのにも優しくしてくれるんだ」
忌寸ウイカ:「高く売りつけてやろうかと思ってたけど、そうもいかなくなっちゃったかな」
忌寸ウイカ:「悪意には悪意を、善意には善意を返すのがあたしのやり方だからさ」
忌寸ウイカ:彼女が術式を模倣し、抗争を引き起こした組織は、全てその構成員が彼女に悪意を持った対応をした、という事実がある。
正法院ワカナ:「…私の仕事は貴方が納得して奉仕するようにサポートする事だから。」
正法院ワカナ:「身勝手なお節介だけど、善意で返してくれてありがとね。ウイカ。」
正法院ワカナ:懲罰奉仕部は決して一枚岩の生徒ばかりではない、それでも。
正法院ワカナ:人は自分が納得するようにしか動かないからと言っては罪人達を支えるのが正法院ワカナという変わりものの副官であった。
キャロル・ホプキンス:「むむーっ! ネジが飛んでいるという評価には何か引っかかるものがありますが!」
キャロル・ホプキンス:「お二人の仲がいいのはとてもいいことです!」
キャロル・ホプキンス:「では、ワカナさんがウイカさんから術式を受け取り、ハンさんの救助を!」
キャロル・ホプキンス:「私とモノさんで現実のナンカームを捕獲します!」
正法院ワカナ:「イエス・マイ・マスター!絶対助けようっ」「来て、ミネルヴァ!」口笛を吹き、空から使い魔が降りてくるのが見える
忌寸ウイカ:「はいはーい、じゃ、よろしくねワカナちゃん♪」
GM:未だ、本当の意味での戦争も、死も知らなかった時代。
GM:罪人達は、未だ本当の意味で罪と罰とは向き合っていなかったのかもしれない。

GM:それから少し経って、キングダムは戦場と化していた。
GM:第二次ノヴァリス紛争。“十字冠を破壊する兵器”が使用され、三百人もの死者を出した最悪の戦争。
GM:その戦場の中で、正法院ワカナは“免罪王”キャロル・ホプキンスと向き合い、その事実を聞かされることとなる。
キャロル・ホプキンス:「……ウイカさんが“十字冠を破壊する兵器”によって、死亡しました」
GM:懲罰奉仕部の罪人生徒を戦禍から遠ざける為、後方支援の為の“奉仕活動”に従事させる。そう決定を下した矢先のことだった。
正法院ワカナ:「─────え、ウイカが、死…そんな…嘘、嘘ですよね…!」
正法院ワカナ:あまりの突拍子のない言葉に、つい言葉が漏れ出る。
正法院ワカナ:「あの子は私達の中でも、人一倍強くて。分析だって誰にも負けなくて…っ」
正法院ワカナ:「不意打ちでもなきゃ、倒されっこないのに‥‥!」
正法院ワカナ:そして、ノヴァリスにおいては不意打ちを受けたとしても。また”次”があった。
GM:罪人生徒を前線に出し、王候補の盾にせよ。理事会からそのような圧力が来ることは予想出来た。
GM:それ故に、先回りしての免罪王の決断だった。だが――
キャロル・ホプキンス:「事実です。全て、私の差配が間違っていたせいです」
キャロル・ホプキンス:「“十字冠を破壊する兵器”は、前線ではなく、ウイカさんが控えていた後方に落とされました」
キャロル・ホプキンス:「円卓の王すら斃れたという情報も入っています。ウイカさんは確かに分析能力に長けていますが」
キャロル・ホプキンス:「彼女自身のレネゲイド出力は並以下。……生存の望みはないでしょう」
正法院ワカナ:「…っ、あの偉大なる円卓の王まで倒れたのですか!?信じられない。」
正法院ワカナ:生存への道筋が確実に減っていく。そも、ワカナ自身も本当はウイカの実力は知っているのだから。
正法院ワカナ:ただ、不死齎す十字冠の恩恵を多く受けた生徒の一人だったウイカに。
正法院ワカナ:気づかぬうちに、己の理性以上の信頼を置いてしまっていた。
正法院ワカナ:「…彼女はどこにいるんですか。」「わたしが、最後まで見てあげないと。」
正法院ワカナ:青ざめた唇が震え、キャロルに言葉を伝える。
キャロル・ホプキンス:「今は戦時です。そういった情報はまだ私まで下りてきていません」
正法院ワカナ:「私、あの子と約束したんです!ここを出る最後まで見てあげるって。」
キャロル・ホプキンス:「ですが、そうですね。私から掛け合っておきましょう。ワカナさんがウイカさんを送り出せるように」
キャロル・ホプキンス:「あなたは、彼女を見送ってあげてください。これ以上戦場に立つ必要はない」
キャロル・ホプキンス:「ええ――丁度いい。これを王としてあなたに下す最後の命令にしましょう」
正法院ワカナ:「…っ、ホプキンス部長…マイ・ロード…?最後の命令って─────」
正法院ワカナ:どういうことなの、とまでは聞けない。聞いたらもう戻れない気がしたから。
正法院ワカナ:此処が帰る場所でなくなってしまう気がしたから。
キャロル・ホプキンス:「今回のことで痛感しました。私は王として至らない」
キャロル・ホプキンス:「ですが、退位することが責任を取ることになるとはどうしても思えない」
キャロル・ホプキンス:「間違ったまま王座に立つのなら、部下など持つべきではないということです」
キャロル・ホプキンス:「正法院ワカナさん。あなたには懲罰奉仕部から退部していただきます」
正法院ワカナ:「は、あははは…」その言葉を聞き力なく自嘲するような笑みを浮かべる
正法院ワカナ:「私には責任を取る能力もないという事ですか、マイ・ロード。」
キャロル・ホプキンス:「勘違いしてはいけません。これは能力の話ではなく」
キャロル・ホプキンス:「罪の所在の話です。あなたに罪はない。それだけのことです」
正法院ワカナ:「…貴方だけが罪を背負う立場であると。そういうのですね。」
キャロル・ホプキンス:「はい。お分かりいただけたなら、すぐに退避を」
正法院ワカナ:「言われずとも。これが最後の私のすべき王命ですから。さよなら、マイ・ロード」
正法院ワカナ:「私のいない所で死んだら…一生許さないから。ではまたいつか、キャロル。」
キャロル・ホプキンス:「ええ、きっと。この罪に相応しい罰をこの身に受けるまでは」
GM:罪が二人を引き裂いた。
GM:戦場の最中で、背中を向け合う二人。
キャロル・ホプキンス:「――あは、はは」
キャロル・ホプキンス:「あはははははははははははははははははははは――――!」
キャロル・ホプキンス:背後から、涙混じりの哄笑が聞こえた。

GM:それから更に時が経ち、生徒達は理事会の支配から抜け出し、このノヴァリスから卒業するという未来の為に足掻いていた。
GM:そんな中、キングダムの一角にひっそりと居を構える法律事務所。
正法院ワカナ:机の上には共に幾つもの法律書、資料が散らばる
正法院ワカナ:本来は整理整頓がされていなければいけないが依頼人がいないのであれば話は別。
正法院ワカナ:今しがた大規模な案件を請け負った正法院ワカナは、漸くひと段落を終え背を伸ばしていた。
Tachie
正法院ワカナ:「あ"ー"漸くスッキリした…。」目の下に隈を浮かべる。
ミネルヴァ:ほー、ほー
正法院ワカナ:使い魔のフクロウ、ミネルヴァが心配そうな視線を彼女へ送る。
正法院ワカナ:「大丈夫だよ、デモタニャの社長が変わったとか、社会人が生徒を洗脳したとか…色々信じられない事もあったけど。」
正法院ワカナ:「この案件については、うん。なんとかなったしね。皆に納得してもらえた。」
正法院ワカナ:手を翳すと、そっとミネルヴァが飛び、彼女の手を止まり木の様にして足を下ろす
GM:ワカナとミネルヴァしかいない筈の事務所。客の来訪を告げるベルも鳴っていない。
GM:だというのに、事務所内に足音が響いた。
Tachie
忌寸ウイカ:「――へえ~、今はそういうことしてるんだ」
忌寸ウイカ:足音の方に目を向けた筈だった。気付けば、その逆――背後に密着する程の距離から、その声がした。
忌寸ウイカ:数年間、聞いていない、しかし知っている声が。
正法院ワカナ:「!」あの頃とは違うポニーテールが揺れる。
正法院ワカナ:「っ、嘘…ウイカ…?」
正法院ワカナ:悪質な精神干渉…それこそいつかの虫の仕業か疑いつつも彼女に声を掛ける。
忌寸ウイカ:「や、久しぶり。ワカナちゃん、おっきくなったねえ~」
正法院ワカナ:違和感があった。なにせ、目の前にいるのはもう幾年も前の、"あの頃"の彼女そのものなのだから。
忌寸ウイカ:着崩した制服、灰色の髪、赤い瞳。その姿も、その声も、何もかもあなたが知っている忌寸ウイカだ。
忌寸ウイカ:ただ一つ、頭上に浮かぶ星を象る魔方陣のような十字冠が罅割れていることを除いては。
正法院ワカナ:「貴方は…変わらないように見えるけど。もし私の幻覚なら怖いな。これから脳を食べられちゃうかも」
忌寸ウイカ:「あはー、そんな虫もいたねえ~。え、あれってまだいるの?」
正法院ワカナ:あの時の出来事を知っているのは、私とあの頃の懲罰奉仕部だけ。であれば変装という事はない。
正法院ワカナ:そして、精神干渉ならば。気づかぬうちにこれほど深く術式を掛けられることはない。
正法院ワカナ:今の私はあのころとは違う無力じゃないのだから
正法院ワカナ:「…十字冠、随分印象変わったね。前の方が好きだったな。」
正法院ワカナ:「そっちは前のままじゃないんだね。他ならきっと貴方がどこまで変わっても笑顔で迎えられたのに。」
忌寸ウイカ:「前みたいにする方法もあるけど……まあ、大人の手を借りるのはちょっとね」
忌寸ウイカ:「っといけないいけない。ワカナちゃんとの再会が嬉しくてつい長話するとこだった」
忌寸ウイカ:「あんま時間ないんだよね。だから悪いけど手短に用件だけ伝えさせてもらうね」
忌寸ウイカ:「あー、うーん、うん、今言えるのはこれくらいか……」
忌寸ウイカ:「“免罪王”様を救いたかったら、大ノヴァリス博物館に来て」
正法院ワカナ:「いきなりだなぁ…!」
正法院ワカナ:「大ノヴァリス博物館、金剛王様の統治していた場所よね、まぁ…今は死蔵王だけど。」
正法院ワカナ:「…キャロルが、危ないってことよね?」
正法院ワカナ:「貴方は、それを私に伝えに来てくれたんだよね。」
正法院ワカナ:「なら信じるよ。何がどうなってそんなことになるか知らないけど、友達の言う事だもの。」
忌寸ウイカ:「いやあ~、やっぱワカナちゃんは変わらないなあ」
忌寸ウイカ:「安心した。――それじゃ、時間ないから」
忌寸ウイカ:そう言って、体を翻し、窓に向かって走り出し――そのまま外へと身を躍らせた。
忌寸ウイカ:「じゃあね、ワカナちゃん。そっちも時間はあんまりないから、急いだ方がいいよ」
正法院ワカナ:「そ。ならそうする。そっちも死んでも忙しいなんて難儀だね。」
正法院ワカナ:「─────いると分かったら、どんな手を使ってもまた会いに行くから。」
正法院ワカナ:「またね」

GM:シーンカット
GM:ロイス取得が可能です。
正法院ワカナ:初期ロイスでウイカさんも部長もいるんだよな。保留で。

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OP2:コルフィア・アッシュオンバー

GM:オープニング2
GM:シーンプレイヤー:コルフィア・アッシュオンバー
GM:登場侵蝕をお願いします。
コルフィア・アッシュオンバー:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+1[1] → 38

GM
GM:キングダム 大ノヴァリス博物館
GM:ノヴァリス全土から歴史と価値ある美術品や遺産など、様々な収蔵品を収めた博物館には、それを狙う不届き者も多い。
GM:それ故に、常に外敵から収蔵品を守る為に、多くの防衛機構を取り揃えている。
GM:外部に防衛機構の製作を募り、コンペを開催したのも記憶に新しい。
GM:それらの防衛機構を運用するのは、あなたが率いる整理保管部門の業務に含まれるのだが……
Tachie
マリエル・フィブロイン:「すみません~……先輩のお手を煩わせたくはないんですが~……」
マリエル・フィブロイン:眠たげな目を擦りながら、あなたの部下の少女が現在起きている『異常』について説明する。
マリエル・フィブロイン:「ミミックが妙な挙動をしていて~……いくら調べても原因が分からないんです~……ふわあ……」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらま、珍しいこともあるものねぇ」
コルフィア・アッシュオンバー:黒のゴシックドレスに身を包む少女が頷きながら異常の報告を受けている
マリエル・フィブロイン:「何かを追いかけているようではあるんですが~……あっ、噂をすれば丁度」
ミミック:「ゴギャバガグゲガゴガゲギャバフ」
ミミック:牙を剥き出しにして走る宝箱のような防衛機構。
ミミック:トラップとしても機能するが、単純に外敵を自律的に追いかける機能もある。
Tachie
マウピラ:それに、イルカのような先住市民が追いかけられている。
マリエル・フィブロイン:「ほら、何もないところを追いかけてるでしょう・・・・・・・・・・・・・・・・・・~……?」
コルフィア・アッシュオンバー:「……まぁ」口元に手を当てている
コルフィア・アッシュオンバー:「なるほど、マリエルにはそういう風に見えているのね」
マリエル・フィブロイン:「はい~……?」首を傾げる。
マウピラ:必死に逃げている。
マウピラ:よく見ると、体が少し透けている気がする。
コルフィア・アッシュオンバー:(不可視の術式、にしては存在感が無さ過ぎるもの。恐らくは霊体の類でしょう)
マウピラ:「――$%&’))’’&&%%’!!」聞き慣れない言語で叫びながら逃げている。
コルフィア・アッシュオンバー:(……それにあの装束、言語。正体を推察する材料は幾つかあるけれど)
マウピラ:だが、あなたは推測できてもいい。古代遺跡の碑文にしか存在しない古代ノヴァリス文明の言語。それを言葉として発音したとしたら、そのような発音になるのではないかと。
コルフィア・アッシュオンバー:「何はともあれ、まずはアレを止めてから考えましょうか」
コルフィア・アッシュオンバー:彼女の足元より、影で構築された魔導書が浮かび上がる
コルフィア・アッシュオンバー:「コルフィア・アッシュオンバーより大ノヴァリス博物館へ伝達」
コルフィア・アッシュオンバー:「防衛機構管理No.■■■■、識別銘騙り牙ミミック。整理保管部門長の権限により強制停止コードを発動」
コルフィア・アッシュオンバー:「さぁ、足を止め、その場にひれ伏しなさい。ミミック」
ミミック:「ガフガフゲガゲゲゲ――」
ミミック:「……」スン……
ミミック:口(?)を閉じて、そこには変哲もない宝箱が残る。
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふ、えらいわ。良い子ね」
マウピラ:「? )&%)`*……?」
マウピラ:「……あなた たすけた わたしを です?」
マウピラ:「あなた わたし みえる です?」
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、現代語を話せたのね。片言ではあるけれど」
マウピラ:「わたし 巫女 ぜんぶの言葉 りかい」
マウピラ:「まだ はなすは ちょっとむずかしい」
マウピラ:《ドクタードリトル》に類する能力を有しているようだ。
コルフィア・アッシュオンバー:「ふぅん、なるほど。貴女は"巫女"であると」
マウピラ:「ありがとう です たすけて くれた」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふふ、どういたしまして。私はこの館の管理者のようなものですもの。あの程度お安い御用だわ」
コルフィア・アッシュオンバー:「と、こ、ろ、で」
コルフィア・アッシュオンバー:ずっと先住民の霊に顔を近づける
マウピラ:「なに です?」
コルフィア・アッシュオンバー:「貴女は古代ノヴァリス文明に由来する先住民の霊であり、しかも巫女であると」
マリエル・フィブロイン:(先輩が虚空に向かって話している……)
コルフィア・アッシュオンバー:「ええ、ええ! とても興味深いわ。是非ともお名前を聞かせて貰えるかしら?」
コルフィア・アッシュオンバー:周囲の様子など一切気にせず話続けている
マウピラ:「わたし マウピラ」
マウピラ:「巫女 マルヴォの巫女」
マウピラ:「あなた わたし みえる 波長 あった……ちがう」
マウピラ:「あなた 波長 ひろい わたし 波長 ふくむ」
マウピラ:「レネゲイド いろんな適性 ある だからみえる」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふぅん? ウロボロスシンドロームを指しているのか、或いは私の形質シェイプシフターの特性に対してなのかは分からないけれど」
コルフィア・アッシュオンバー:「ともあれ、それで貴女と対話する機会が得られたというなら僥倖ね。ふふふ、とても嬉しいわ」
マウピラ:「……すまぬ です あまり ゆっくり だめ」
マウピラ:「たすけて です」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、何かあったのかしら。話してみて?」
コルフィア・アッシュオンバー:彼女の余裕が無さそうな様子を感じ取る
マウピラ:「悪神 よみがえった ネセク=エメセフ」
コルフィア・アッシュオンバー:「ネセク=エメセフ。ノヴァリス古代神性の一柱ね」
コルフィア・アッシュオンバー:「マルヴォといいネセク=エメセフといい、貴女は本当に神話の住人であるみたい」
コルフィア・アッシュオンバー:「そして、その神性が今現代で蘇ったと」
コルフィア・アッシュオンバー:彼女の"蘇った"、という表現がどれほど直接的な意味合いを指しているのかは読み取り切れないが
コルフィア・アッシュオンバー:少なくとも彼女の素性を考えれば、少なくとも古代ノヴァリスの神性絡みで何かが起きているのは間違いないだろう
コルフィア・アッシュオンバー:非常に知的好奇心をそそられる。しかし、それをあまり表には出し過ぎず
コルフィア・アッシュオンバー:「よかったら私に話してみて貰える? 力になれるかもしれないわ」にっこりと笑顔を浮かべる
マリエル・フィブロイン:「あ、あの……先輩……」おずおずと
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、置いてけぼりにしてごめんなさいね」
コルフィア・アッシュオンバー:「今古代ノヴァリス史に革命が起きているところなのだけど……」
マリエル・フィブロイン:「いえ~……その~……それはよく分からないんですけど~……」
マリエル・フィブロイン:「何か騒がしくありませんか~……?」
GM:常に強盗が挑んでくるのは大ノヴァリス博物館が騒がしいのはいつものことだが、言われてみれば確かに毛色が違う。
コルフィア・アッシュオンバー:「……ふぅん」
GM:単純に騒がしいのではなく、学芸員すら浮き足立っている。
学芸員:「あっ……わ、あぁ……!」
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィアが大ノヴァリス博物館に張り巡らす『瞳』達も、何かが起きていると確かに告げている
学芸員:慌てて外から駆け込んできた学芸員が、足を躓かせて転んでいる。
学芸員:「何で……ッ、あんなの……嘘でしょ……!?」
コルフィア・アッシュオンバー:「あまり慌ててはいけませんわ。状況の報告を」
学芸員:「わ……」
学芸員:「竜骸ワイバーンが……!」
学芸員:「そ、それに、外部への通信も繋がらないし……!」
学芸員:「どっ、どうしましょう整理保管部門長……!」
GM竜骸ワイバーン。理事会兵器『竜化器ハッチライザー』によって呼び出される竜の如き存在。
GM:キングダムの生徒にはその恐怖が、染み付いている。
コルフィア・アッシュオンバー:「……随分と大掛かりな仕掛けを目論みましたのね。此度のお客様は」嘆息する
コルフィア・アッシュオンバー:「そちらの貴女」そう言って、駆け込んできた学芸員の手を取る
コルフィア・アッシュオンバー:「まずは深呼吸をなさい。そのような在り様では何をしても上手く事を運ぶことなど出来ませんわ」
学芸員:「は、はい……すみません……」
学芸員:言われるままに深呼吸する。
コルフィア・アッシュオンバー:「ええ、それで良し。えらいわ」彼女に微笑み掛けた後、周囲を振り返り言葉を紡ぐ
コルフィア・アッシュオンバー:「これより大ノヴァリス博物館の防衛体制は非常プロトコルに移ります。整理保管部門は全員戦闘準備、非戦闘員は今すぐに退避すること」
コルフィア・アッシュオンバー:「マリエルは整理保管部門配下の指揮。私は前線に出ます。指示を呑み込めた者から動きなさい」
マリエル・フィブロイン:「了解しました~……それと、先輩」
マリエル・フィブロイン:「襲撃犯の身元が判明しました~……」
マリエル・フィブロイン:「データベースを参照するまでもありませんでした~……先日、お世話になったばかりなので~……」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふふ、仕事が早い子は好きよ、マリエル。それに、その言いようからすると察しはつくけれど」
マリエル・フィブロイン:「キングダム懲罰奉仕部。免罪王様の姿は見えませんが~……」
マリエル・フィブロイン:「免罪王様が関わっていたとしても、免罪王様を倒してやってきたとしても、厄介なことになりそうですね~……」
コルフィア・アッシュオンバー:「……まぁやっぱり。いつかこうなると思っていましたわ」どちらが正かは既に目に見えている
コルフィア・アッシュオンバー:「微笑みで顔を覆い隠しても、いつだってその瞳には野心を燃やしていましたもの」
コルフィア・アッシュオンバー:「ねぇ、そうでしょう? 免罪王ロード・マーシー
コルフィア・アッシュオンバー:前代未聞となる大博物館の危機を前にして、コルフィアは笑みを浮かべる
GM
GM:Eロイス【????】が発動されました。
GM:これによって、大ノヴァリス博物館は外部との連絡を遮断されています。
GM
GM:シーンカット
GM:ロイス取得が可能です。
コルフィア・アッシュオンバー:マウピラ 知的好奇心〇/疑問 で取得します

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OP3:竜胆ジョウカ

GM:オープニング3
GM:シーンプレイヤー:竜胆ジョウカ
GM:登場侵蝕をお願いします。
竜胆ジョウカ:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+7[7] → 47

GM
GM:大ノヴァリス博物館 地下秘匿所蔵庫最下層
GM:ここ数ヶ月の間、あなたはここより更に地下の巨大都市遺跡での発掘作業に寝食を惜しんで尽力してきた。
GM:しかし、館長としてやらなければならない仕事もある。発掘そのものではないが、発掘にも関わる大事な仕事だ。
GM:地下遺跡は理事会によって封印されていた。つまり、封印しなければならない何かがあったということだ。
Tachie
宝条マイカ:「何とか資料引っくり返して、どうやら理事会は下の遺跡を『廃骸窟』って呼んでたらしいってことまでは判明したわ」
宝条マイカ:「逆に言えば、それ以外のヒントはなし」
竜胆ジョウカ:「オゴゴゴ……廃骸窟、廃骸窟ですか」
竜胆ジョウカ:奇声を発しながら椅子の背もたれに仰け反るように座っている。
宝条マイカ:「あとはこの封印術式から何を封じようとしていたのか読み取るくらいしか……って」
宝条マイカ:「明らかにやる気なさげね」
竜胆ジョウカ:「完全な造語じゃあないですか……舐めるなよマジで……」
竜胆ジョウカ:「そりゃそうですよ。大体の回収遺物は解析終わっちゃいましたし」
竜胆ジョウカ:「後はあそこ掘り返さないと目の前にぶら下げる人参もないというか……その人参の箱開けらんなかったら終わりですよ終わり」
竜胆ジョウカ:「……まあ。マジでどうしようもない名前つけられてなかったのはよかった、くらいは言えるかもしれませんが……」
宝条マイカ:「組織の上に立つ奴がモチベーションだけで仕事してんじゃないわよ……」
宝条マイカ:「今のところ、大した障害もなく発掘できているけど、理事会が何かを封印していたのは間違いないの」
竜胆ジョウカ:「イ~~」最近は気分転換と称してほっつき歩いている。仕事をしてほしい。
宝条マイカ:「発掘中にその何かが引き起こす現象が何なのかも全く分からない状態なのよ?」
宝条マイカ:「正直、安全を考慮すれば今日までの発掘作業だって見送られてるのが普通なんだからね」
竜胆ジョウカ:「ですよね、そりゃまあ。だいぶマージンとって入る範囲限定して、それなりの結界は張ってるとはいえ」
竜胆ジョウカ:「封印がな~よくないよな~……封印してるとこに入ってろくなことになった神話ないから照応使いにくいんだよな……」
竜胆ジョウカ:諸々の紙を、手の端で弄りつつぼやく。
宝条マイカ:「とにかく、根本的な対策をする為にも、仮想敵くらいは立てないといけないの」
宝条マイカ:「というかこの話も何回目だよ! あんたがやる気なくす度に意義を説明する意味あんのか!?」
竜胆ジョウカ:「だから何度か言ってるじゃないですか、『どうせ仮想敵置くなら本気至上王くらい想定すればいいんじゃないですか』と」
竜胆ジョウカ:「……あれ、もしかして冗談だと取られてたり……」
宝条マイカ:「単純な戦闘系じゃないかもしれないでしょうが……! あとコスト考えろ……!」
宝条マイカ:「……とにかく、解析は必須。何も分からない状態で全ての対策をするなんて、現実的じゃない」
竜胆ジョウカ:「至上王抜ける装備なら多少の概念系でもぶち抜けますよ……まあ、解析は一応やってみてはいます」
宝条マイカ:「うちでこのレベルの術式解析できるの、あんたとワダチくらいなんだから」
宝条マイカ:「あんたがサボる程ワダチの負担が増えるのよ? ワダチも文句言ってやりなさい!」
竜胆ジョウカ:「ウヒー」
Tachie
血ノ輪ワダチ:「エッ、ァー……ま、まァ私もとっとと発掘に戻りてェですし……」
血ノ輪ワダチ:「ここはま、トラブルを事前に無くして時間を作る、とでも思ってくれァせんかね……?」
竜胆ジョウカ:「それはまあ、本当にそうなんですけど」頷く。
血ノ輪ワダチ:「封印越しじゃァ私の血歴解析ブラッドリーディングも通りづらィんで、地道に解析するしかねェんですよねェ」
竜胆ジョウカ:「……ただその、このレベルで中身見えない封印だと、こう……認識災害系のを封じてる危険性ないです?」
竜胆ジョウカ:「まあ防護手段はギリあるし、準備もチマチマ進めちゃあいますけど……」
血ノ輪ワダチ:「その可能性は大いにィ……ま、それこそ外角越しに外堀埋めてェ」
血ノ輪ワダチ:「最悪、中身をみないまンまに形を類推するとしますかァ」
宝条マイカ:「そこら辺は任せるわ。そのレベルだと私には分からないし」
竜胆ジョウカ:「……マジでカスの言い訳ってのは分かってるんですけど」
竜胆ジョウカ:「準備の準備ほどダルいものないですよね……あ゛ーーー」
宝条マイカ:「こいつは……」
竜胆ジョウカ:「掘りてーーー……」ガクンガクン。
血ノ輪ワダチ:「……」分かります、とはマイカが怖くて言えなかった
GM:そんな風にうだつの上がらないやりとりをしている時だった。
GM:巨大都市遺跡に繋がる通路の扉――丁度あなた達が解析しようとしていた封印のあった場所から、無数の閃光が上空に向かって駆け抜けていった。
GM:それは、正体不明の何かなどではなく。
GM:十字冠の転送光だった。
竜胆ジョウカ:「は?」
血ノ輪ワダチ:「ァ?」
宝条マイカ:「……!? これ、下の子達が転送されたってこと!?」
宝条マイカ:「一体何があったのよ……!」
竜胆ジョウカ:「乱闘騒ぎならまだマシ……ってとこですかね……?」
血ノ輪ワダチ:「っ、マイカさん、今の下の人員配置ァ……!?」
宝条マイカ:「“金剛公”がいる」
宝条マイカ:「その上でこうなってる」
竜胆ジョウカ:「……なるほど」姿勢を正し、メモ書きを羊皮紙に起こし始める。
GM:更に。
学芸員:「し、死蔵王様はいらっしゃいますか……!?」
血ノ輪ワダチ:「乱闘は……ねェ、フローレンスがいンなら統制は取れる……異物がねェ限り……ァア?」
竜胆ジョウカ:「と、なると……はい?」
学芸員:「大博物館が……竜骸ワイバーンの襲撃を受けています……!」
学芸員:「襲撃犯は、懲罰奉仕部……!」
竜胆ジョウカ:「――――」
宝条マイカ:「はぁ!?」
竜胆ジョウカ:「――カスすぎる……!!」
血ノ輪ワダチ:「なン……はァ!?懲罰奉仕部がァ!?」
竜胆ジョウカ:「だいたい誰ですそいつら……ああいや、地下発掘の時手伝ってくれた」
竜胆ジョウカ:「雇われでなんでもみたいな部分あったしまあ……いやでもかなりタイミングがな……!!」
宝条マイカ:「……明らかに何かあるタイミングだけど……」
竜胆ジョウカ:そう言いつつ、手は止まっていない。ガリガリ書きつけを進めていく。
宝条マイカ:「とりあえず対処しなきゃ始まらないわ」
血ノ輪ワダチ:「……解析ァ任せます、その方が速いでしょゥから」
宝条マイカ:「いや……ワダチはここで解析を続けて」
竜胆ジョウカ:「え」
血ノ輪ワダチ:「時間稼ぐんでェ、その後に薙ぎ払ってもらェれば……私がこっち、か?」
宝条マイカ:「地下の異変が理事会が封印しようとしてた何かなら、むしろ丁度いいわ」
血ノ輪ワダチ:つまりそれは―――「上も下も、死蔵王様じゃねェと対処できないと」
宝条マイカ:「正体の分からない地下に最高戦力をぶつける。そこから情報取って解析を進めて」
宝条マイカ:「上は、私が指揮する」
竜胆ジョウカ:「なるほど、了解です……! じゃあ副官さんにはこれを一応」
血ノ輪ワダチ:「分かッた」リストカットで血を流し、周辺環境との情報網を構築
宝条マイカ:「……と、献策するわ。王が了解とか言うんじゃないわよ」
竜胆ジョウカ:書きつけを打ち止め、完成した紙きれを渡す。
竜胆ジョウカ:「ぶっちゃけ戦力バランスの正しい配置は理解してないんで。信じます」
血ノ輪ワダチ:「引継ぎ助かります……アンサズ/言葉よ、私に満ちろ」
竜胆ジョウカ:「下の巻き込まれた面々が退避できるよう、上はなるべく開けてもらえると助かります……が」
竜胆ジョウカ:「最悪十字冠転送で逃がすんで。館への被害がないことを最優先に」
竜胆ジョウカ:「あ、あと。今渡したのは現時点で組める、封印内への突入用の防壁術式書いた奴です」
血ノ輪ワダチ:「ならこの階層の処理ァ私が、二人は現場へ……はァ、流石ですわ」
血ノ輪ワダチ:「一級品と信頼します、感謝を」
竜胆ジョウカ:「調査長、助かります……ぶっちゃけ館内てんやわんやなんで、来館者さま入ってきたらそちらの誘導も」
竜胆ジョウカ:「……地上の対処には、その札いらないかもしれませんが。タイミングが偶然じゃなかった場合、効く可能性がありますので」副官さんに。
宝条マイカ:「了解よ・・・。奪うのは私達の専売特許。何も奪わせはしないわ」
竜胆ジョウカ:「う。……よし。では突入してきます」
竜胆ジョウカ:乱雑に諸々の作業道具を置き、手袋をはめ。
竜胆ジョウカ:「下の騒ぎが上のと共謀しての乱闘ならかなりマシ。封印を破って侵攻してきた、だったら割とヤバいです……が」
竜胆ジョウカ:「まだ最悪ではありません。この程度、乗り越えてみせましょうか」
竜胆ジョウカ:「ご武運を」そう言って、返事は聞かず。遺跡の方面へと駆け出した。
GM
GM:シーンカット
GM:ロイス取得が可能です。
竜胆ジョウカ:う~ん シナリオロイスとはちょっと違うのにしようかな
竜胆ジョウカ:テロ 舐めるな/〇死ね で
GM:迫力!

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OP4:エズミ・バーガンディ

GM:オープニング4
GM:シーンプレイヤー:エズミ・バーガンディ
GM:登場侵蝕をお願いします。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(32 → 36)
GM
GM:大ノヴァリス博物館地下 巨大都市遺跡
GM:数ヶ月前に発見されたこの遺跡は、調査研究部門を主導に発掘が続けられている。
GM:それでもなお、推定される遺跡のごく一部しか明らかになっていない。
GM:この都市の名前も、その歴史の殆ども、何もかも分かっていない。
GM:この遺跡を発見するに至った発端の事件によって、発掘作業に従事させられているあなたの友人であるフローレンス・アシュモールに付き添う形で、あなたもその謎に向き合っていた。
Tachie
フローレンス・アシュモール:ざくざくと、遺跡を掘り進めている。
フローレンス・アシュモール:「エズミ、そろそろ休んだ方がいいのではないかしら? あなた……とても大変そうに見えるわ」
エズミ・バーガンディ:「むんっ…… くっ……」 「え……」 ガランと両手で抱えていた瓦礫を地面に落とす。
エズミ・バーガンディ:黒い外套に黒い三角帽子。いかにも”魔女”といった風貌でありながら、服には灰色の塵が積もり積もっている。
エズミ・バーガンディ:小さな身体でちょこちょことした足取りはいかにも肉体労働に不向きな体躯であり……実際、大した作業量ではないにも関わらず額には流れる様に汗が滲んでいた。
エズミ・バーガンディ:「そういう訳にもいかないよ、フローラくん」
エズミ・バーガンディ:「死蔵王の忍耐ももう限界が近いし……また何か爆発でもされたら……」
エズミ・バーガンディ:数か月前の”事件”によって地下遺跡が発見された後、死蔵王の機嫌はすこぶる良い状態が続いていたが……調査が難航している今では、着々とそれは悪化の一途を辿っている。少なくともエズミの眼からはそのように見えていた。
フローレンス・アシュモール:「大丈夫よ、エズミ。確かにあの方は堪え性のない傍若無人な暴君だけれど」
フローレンス・アシュモール:「そもそも人に興味がないのだから、その矛先が何もしていない人間に向くことはないわ」
フローレンス・アシュモール:「……まあ、手綱を握らなければならない人には同情してしまうけれど」
エズミ・バーガンディ:「……そういうものなのかな」 ”死蔵王”と関わる様になって月日が経ったけど、未だにあの人の事がわかっていない。
エズミ・バーガンディ:(いや……それは”死蔵王”の事が、というよりも僕が……か)
エズミ・バーガンディ:「ううん。君が言うならきっとその通りなんだろうね」
エズミ・バーガンディ:「また僕の思い過ごしだ」
フローレンス・アシュモール:「それより、あなたの体の方が心配だわ」
フローレンス・アシュモール:「私に付き合って、こんな苦労しなくてもいいのに……」
フローレンス・アシュモール:これは、ここ数ヶ月何度も聞いている言葉だ。
エズミ・バーガンディ:「それは違うよ、フローラくん」 ローブの裾で汗を拭うと、黒い煤に汚れた顔が現れた。
エズミ・バーガンディ:「君の為に苦労をしているわけじゃあない、逆なんだ」
エズミ・バーガンディ:「君と一緒にいたいから……だから僕はここに居る」
エズミ・バーガンディ:ノヴァリスから”卒業”するまでもう数か月もない。
エズミ・バーガンディ:キングダムや……ノヴァリス全体を巡る情勢が不安定である事は確かだが、数か月後には確実な別れが待っている。
エズミ・バーガンディ:”学生”として一緒に居られる期間なんて、もう数える程しか残っていない。
エズミ・バーガンディ:「僕がしたいからしている事で……その……君は気にする必要はない…………よ?」
フローレンス・アシュモール:「そうだったわね……ごめんなさい」
フローレンス・アシュモール:「私もエズミと一緒にいたいという思いは同じよ。けれど……その……」
フローレンス・アシュモール:「あまりに大変そうというか……力仕事に慣れてなさ過ぎるというか……」
フローレンス・アシュモール:「もう数ヶ月も経つのに……」
エズミ・バーガンディ:「むぐっ……!」 ぐうの音も出ない。
エズミ・バーガンディ:「い、いや……いや!こう見えて結構変わったんだよ!?」
エズミ・バーガンディ:裾を捲って二の腕を見せる。細く……若木のように余計な肉の付いていない腕だ。
エズミ・バーガンディ:「むんっ」 そのまま力こぶを作る様に腕を曲げると、二の腕にふにっとした肉が盛り上がる。
フローレンス・アシュモール:「…………可愛らしいわ、エズミ」微笑む
エズミ・バーガンディ:「え、ええ……!?」
フローレンス・アシュモール:会話しつつも、あなたが運んでいる瓦礫よりも二回りくらい大きな瓦礫を、何個も運んでいる。
エズミ・バーガンディ:「わ、わァ…………」 運ばれていく瓦礫を見て、思わず声が漏れた。
フローレンス・アシュモール:運びながら、どこか怪訝な表情を浮かべる。
フローレンス・アシュモール:「軽い……」
エズミ・バーガンディ:「え……そんなに大きな物を持っているのに?」
エズミ・バーガンディ:「まさか君、成長期がまだ終わってないとか言うんじゃあないよね?」 彼女の全身を見つめながら
フローレンス・アシュモール:「いえ、特にそういうことはない筈なのだけれど……」
フローレンス・アシュモール:「材質が違うのかしら……エズミ、少し持ってみてもらっていい?」
エズミ・バーガンディ:「うん……?」 言われるがままに瓦礫を持とうとする。
GM:しっかり重い。
エズミ・バーガンディ:「うぎゃっ」 ずんっ、とした重みに思わず取りこぼしそうになり……
エズミ・バーガンディ:ぷるぷると震えながら、全身の力で支える。
フローレンス・アシュモール:「エズミ!?」慌てて支える。
フローレンス・アシュモール:「ご、ごめんなさい……あまりに軽かったものだから……」
エズミ・バーガンディ:「だ、大丈夫……大丈夫……」
GM:明らかに重い。あなたが彼女と比べて非力なことを差し引いても、これを軽いと表現するのは、異常だ。
エズミ・バーガンディ:「……もしかして、オーヴァードとしての君の性質が変化してるんじゃないかな」
エズミ・バーガンディ:「ほら、第三形質オプショナルシンドロームの発現は後天的に得られる事もあるって言うし、キュマイラとか……」
エズミ・バーガンディ:「少しだけ、見せてもらっても良い?」
フローレンス・アシュモール:「ええ……? 特にそんな予兆はなかったと思うけれど……」
???:「――その見立ては、50点ってところかな」
???:やけに近くから、そんな声が聞こえた。
エズミ・バーガンディ:「誰!?」 咄嗟に声の主に対して誰何する。
???:「誰とは、随分じゃないか。君達はもう僕のことを知っている筈だよ」
フローレンス・アシュモール:「これ、は……」
フローレンス・アシュモール:手を掲げる。声は、その指に嵌めた指輪から聞こえる。
???:「新たなシンドロームに目覚めた訳じゃない。未知の体験でもない」
エズミ・バーガンディ:「”財禍賜わすリテパデウ”から……声が!」
???:「フローレンス、君は既に体験している筈だ」
???:「大きな試練を前にした時に溢れる力を」
GM:――遙か地上。その更にいと高きセイクリッドタワーの頂点が十字に光り輝く。
Tachie
フローレンス・アシュモール:頭上の十字冠が姿を変える。
エズミ・バーガンディ:「フローラくん……十字冠が!」 見紛う事無き光景。幾度となく危機を助けられた力が……目の前で!
フローレンス・アシュモール:それは、間違いなく神聖二重冠だった。
???:「は、ははははははは――!」
???:『財禍賜わすリテパデウ』が、その姿を変える。
???:指輪がひとりでに指から外れ、形を、大きさを変えていく。
???:現れたのは、金剛石で形作られたような大蛇。
Tachie
リテパデウ:「――我が名はリテパデウ。輝石の主リテパデウ」
リテパデウ:「フローレンス。僕に適合した勇士よ。君に試練を与えに来た」
エズミ・バーガンディ:「バ……」 馬鹿な、という言葉を中途に飲み込む。
フローレンス・アシュモール:「試練……? リテ、パデウ……?」
フローレンス・アシュモール:圧倒される彼女に、更なる異変が起きていた。
フローレンス・アシュモール:その指先が、輝いている――否。
フローレンス・アシュモール:指先が金剛石に変化している。
エズミ・バーガンディ:「フローラくん!?」
リテパデウ:「僕の権能は知っている筈だ」
リテパデウ:「勇士に試練と財宝を与える」
リテパデウ:「安心するといい。全身が金剛石になって動けなくなるなんてことはない」
リテパデウ:「それは君の財産だ。君を害することはない。力を与えてくれる」
リテパデウ:「――無制限の力の行く先を、君達は星徒ジャームと呼ぶようだけれど」
GM:NPCカードが追加されます。
金剛公デューク・アーマメント”フローレンス・アシュモール

それぞれの効果に記載された『侵蝕点』を増加させることで使用できる。『侵蝕点』が10に達した時点でこのキャラクターはジャーム化し、その場でエネミーとして戦闘に参加する。
①侵蝕ポイント1。PC全員が使用できる共有財産ポイントを30点取得する。
②侵蝕ポイント2。カバーリングを行う。1メインプロセスに1回まで使用可能。
③侵蝕ポイント3。武器を3つまで選択して使用する。このシナリオ中、その武器の攻撃力を+10する。1シナリオ1回まで使用可能。
④侵蝕ポイント3。イニシアチブプロセスに使用可能。5dx+30、攻撃力21+1d10で単体攻撃を行う。1ラウンド1回まで使用可能。
⑤侵蝕ポイント4。攻撃の命中判定の直前に使用可能。その判定は失敗となる。1シナリオ1回まで使用可能。

エズミ・バーガンディ:「これ……は……」 事態の拒絶を続ける心とは裏腹に、脳が現状を認識し始める。
エズミ・バーガンディ:「肉体の形質変化、宝石化……いや、ただ宝石になっているだけじゃあない」
エズミ・バーガンディ:「リテパデウ……君はなんていう事を……!!」
リテパデウ:「試練だよ。是非乗り越えてくれ」
リテパデウ:「――そして、次の試練は既に始まっている」
GM:遺跡の奥から、十字冠離脱の光が飛んだ。
学芸員:「な、何だこいつら……!? や、やめ……うわああああああ――!」
学芸員:「こんなの聞いてない! ただの発掘作業の筈じゃあ……!」
GM:無数の転送光の向こうから。
Tachie
『墓守』:その異形の軍勢は姿を現した。
『墓守』:一見すれば機械のように見えるが、現代のそれとは意匠が明らかに異なっている。
リテパデウ:「この都市を守る『墓守』達が目覚めた。いや、彼女達が目覚めさせたと言うべきかな」
リテパデウ:「何とかしないと、そうだね……」
リテパデウ:「最低でも君達の王国は奴らに埋め尽くされることになる」
エズミ・バーガンディ:「”王国キングダム”が……!」
リテパデウ:「僕はこの都市の最奥で待っているよ」
リテパデウ:「君が全ての試練を乗り越えて辿り着くことを待っている」
フローレンス・アシュモール:「待って……!」能力を行使しようとするが、金剛石と化した指先を見て、動きが止まる。
エズミ・バーガンディ:「無茶をしないで!今の君は……エフェクトを使うだけでも危険な状況なんだ!」
エズミ・バーガンディ:金剛石と化した彼女の手を抑える様に、エフェクトの行使を止めさせる。
エズミ・バーガンディ:「僕がなんとかする……だから、今は……!」
フローレンス・アシュモール:「エズミ……」
エズミ・バーガンディ:「リテパデウ……」 フローラくんの両手を包み込むようにして握り締める。
エズミ・バーガンディ:「また……”また”なのか?また君は僕たちの大切な物を奪おうと……」 その手が、僅かに震えていた。
リテパデウ:「僕は与えるだけだよ」
リテパデウ:「財宝と、試練を。試練の結果は、勇士である彼女次第だ」
エズミ・バーガンディ:「…………っ!」 反論したい気持ちはある。だが”神”という存在の恐ろしさは、魔術師であれば心の底まで理解している。
エズミ・バーガンディ:歯向かえば……即ち、人としての認識を遥かに超えた尺度スケールでの破滅が待ち構えている事も。
エズミ・バーガンディ:「……勇士には、従者がつきもの、だろう?」 だから……。
エズミ・バーガンディ:「僕が彼女の”従者”となり、君の試練を超えてみせる」 今は・・”神”の誘いに乗る。
エズミ・バーガンディ:「それは彼女にとっての偉業でもあるはずだ!」
リテパデウ:「いいだろう。面白い」
リテパデウ:「友人である君を見捨てられる彼女じゃない。それはそれで、面白い試練になる」
リテパデウ:「そしてやはり君もいい。エズミ・バーガンディ」
リテパデウ:「フローレンスの次は、君を僕の勇士にしよう」
エズミ・バーガンディ:「…………っ!?」
エズミ・バーガンディ:「……”次”なんて無い」
エズミ・バーガンディ:「フローレンス・アシュモールこそが……君にとっての”最後の勇士”となるからだ」
エズミ・バーガンディ:「だから……!」
エズミ・バーガンディ:「君の試練はここで止める……試練の神、リテパデウよ!」
リテパデウ:蛇の表情ではあり得ないことだが、確かに大蛇が笑ったように見えた。
GM:同時、遺跡全体が鳴動する。
GM:土に覆われた壁が崩れ、粉塵が舞い上がる。
GM:そして――
GM
GM:シーンカット
GM:ロイス取得が可能です。
エズミ・バーガンディ:フローラくんのロイスは固定で取得しているので、ここはリテパデウに挑戦/〇叛逆でロイスを取得します

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ミドル1

GM:ミドル1
GM:全員登場してください。
GM:登場侵蝕をお願いします。
正法院ワカナ:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 6[6]+37 → 43

コルフィア・アッシュオンバー:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+1[1] → 39

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(36 → 42)
竜胆ジョウカ:47+1d10
DoubleCross : (47+1D10) → 47+2[2] → 49

GM
GM:正法院ワカナは、忌寸ウイカからの忠告を受け、大ノヴァリス博物館にやって来ていた。
GM:何故死んだ筈のウイカが現れたのかは分からずとも、あのウイカが何者かによる変装や幻覚ではなく、本物だと判断した以上
GM:その言葉を無視することはできなかった。ましてや免罪王も関わる事柄なら尚更だ。
GM:やって来たことそれ自体が正解であったかは分からないが、時間を置かずに大博物館にやって来たのは正解だったと言えるだろう。
学芸員:「早く配置に付いて! そっちの防衛機構は防衛シフト用の調整が必要だから急いで!」
学芸員:「武器を取れ! 竜骸ワイバーンが何だ! うちに喧嘩売ったこと後悔させてやる!」
学芸員:「懲罰奉仕部の連中……結局は犯罪集団ってことね……!」
GM:外敵からの襲撃によって、時間をおいていれば大博物館に入ることは叶わなかっただろう。
学芸員:「そこの方! お客様は所定の位置に避難をお願いします!」
学芸員:学芸員の一人があなたに声を掛けてくる。
正法院ワカナ:「わっ、えっと…。避難ってここから出て欲しいってことで良いかな?」
正法院ワカナ:「それは…ちょっと難しい気がする。所定の位置に行っても。安全とは限らないでしょ?」
正法院ワカナ:「守られるくらいなら一緒に戦うもの、二次紛争の時だって。革命の時だって私達はそうしてきたでしょ?」
学芸員:「外には竜骸ワイバーンがいますので、館内に緊急時の避難スペースを用意してあります。急いで!」
学芸員:「そんなこと……お客様に無茶をさせる訳にはいきません!」
学芸員:ここがノヴァリスである以上、こういったことを言ってくる来館者もそれなりにいる。
学芸員:学芸員からすれば、ちょっと面倒くさいお客様だ。
正法院ワカナ:(いい人だなぁ…けど今は邪魔。強硬手段といこう。)使い魔のフクロウへアイコンタクト
ミネルヴァ:ほーほー・・・
ミネルヴァ:"不味くないかい"と言いたげな目をしたが、そのまま従い飛びこの場を離れる
正法院ワカナ:「っ、ミネルヴァ…!」
正法院ワカナ:「ごめんなさい、使い魔が遠くへ行っちゃったの。早く助けに行かないと…」
正法院ワカナ:「だから、ね。通させてもらうから」
学芸員:「ああもう……! ちょっと! そっちは……!」
正法院ワカナ:謝罪代わりに片目でウィンクをし奥へ突き進もうと…?
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、いけませんわお客様」
コルフィア・アッシュオンバー:彼女が向かおうとした奥より黒いゴシックドレスの少女が現れる
コルフィア・アッシュオンバー:「館内に使い魔を持ち込む際にはきちんと管理をして頂かなくては。当館には立ち入りを禁止しているエリアも少なからずありますので」
学芸員:「整理保管部門長……!」
コルフィア・アッシュオンバー:正法院ワカナが飛ばしたミネルヴァは不運にも早々に遭遇してしまったのだろう
コルフィア・アッシュオンバー:4本の触手によって丁寧に確保された状態で彼女の腕に止まっている
正法院ワカナ:「っ、!」整理保管部門長という言葉を聞き、一瞬表情が険しくなる。
コルフィア・アッシュオンバー:「私の方で確保しておきましたわ。この子はお返し致します」その言葉と共に触手が拘束を解いてミネルヴァを放す
正法院ワカナ:"コルフィア・アッシュオンバー"。著名なシェイプシフターの彼女には実行力でも、精神面でもその場しのぎはできない。
正法院ワカナ:「…あ、感謝します。もしよければ名高き死蔵王様と共に戦いたかったのですが」
正法院ワカナ:「…彼女は今、外にいないのですか?」
正法院ワカナ:これは、嘘である。少なくともワカナは死蔵王が外にいない事は把握している。仮に出ていたのなら、今頃彼らはとっくに掃除されている筈だ。
マウピラ:ひょこひょこ
コルフィア・アッシュオンバー:「……誠に申し訳ありませんが、部外者の方にお答えすることは出来ませんわ」彼女の言葉ににこりと微笑む。暗黙の上で肯定をしている
マウピラ:ひょこひょこ
マウピラ:コルフィアの後ろにひっそりと付いてきているイルカのような先住民が落ち着かない様子でそわそわしている。
マウピラ:その様子はあなたにも分かる。
正法院ワカナ:「…えっと、私にお時間を割いてもらえるのは嬉しいのですが。」
正法院ワカナ:「"後ろの先住民の方"の保護を優先した方がよろしいのでは?」
正法院ワカナ:視線が泳ぐ。少なくとも、自分のような生徒よりは余程守られてしかるべきだろう
マウピラ:「!」
コルフィア・アッシュオンバー:「…………」表情が微かに変わる
マウピラ:「波長 ちがう みえてる」
マウピラ:「神の結界 外 いるひと……?」
正法院ワカナ:きょとんと眼を見開き
正法院ワカナ:「神の結界…?死蔵王が招来した司祭の方でしょうか…?」
マウピラ:「こるふぃあ この人 仲間 いい した方が」コルフィアさんのドレスの裾を引きながら言う
コルフィア・アッシュオンバー:「なるほど、貴女にもこの子が見えていらっしゃるのね」
正法院ワカナ:死蔵王は古代ノヴァリス文明に多大な興味を持っている事は著名な話だ。
正法院ワカナ:ここで彼女を保護できれば、恩を売れる絶好の機会だ。そう思ったのだが…。
正法院ワカナ:「…何やら訳ありのようですが。」
正法院ワカナ:「少しお話しいただいても?」
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、残念ですが私にも分かっていることは多くありませんの。それに、」
コルフィア・アッシュオンバー:「────事情を話すならば貴女の方が先ではなくて? 正法院ワカナ様」
コルフィア・アッシュオンバー:一度も名乗ったことが無いはずの名前をその場で口にする
コルフィア・アッシュオンバー:「何故そこまでして今大ノヴァリス博物館で起きている騒動に関わりたいのかしら」
コルフィア・アッシュオンバー:「目当ては死蔵王ロード・ホールド? 火事場泥棒? それとも他に理由があるのかしら」
コルフィア・アッシュオンバー:「貴女が、この大博物館に攻め寄せる敵の放った密偵ではないと証明できるのかしら」
マウピラ:「……!?」思ったより険悪な雰囲気に二人の顔を交互に見る。
コルフィア・アッシュオンバー:「私を、この大ノヴァリス博物館の防衛を担う整理保管部門長を納得させる言葉を持っているのならば聞かせて欲しいわ」
コルフィア・アッシュオンバー:「納得できるものであるならば、貴女を連れて行って差し上げましょう。私の監視付きの上で、ですけれど」
正法院ワカナ:「…貴方には隠し事できないな。"ある者"が、ここへ足を踏み入れているとの情報を聞きました。」
正法院ワカナ:「誰かは…私の名前を知る貴方ならば、検討は付いているのでは?」
正法院ワカナ:敢えてキャロルの名前を言わずに。考えさせる。賢い人間は、自分で得た答えを正しいと思うから。
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふふ、そうね。それは勿論」
コルフィア・アッシュオンバー:「その上で貴女を疑っているのですもの」
正法院ワカナ:「私は、彼女を止めたいのです。いいえ、救いたいと思っている。」胸に手を当て真摯な言葉で正当性を主張する。これは本音。
正法院ワカナ:「共に悪事を為すつもりなら、貴方に見つかる前にとっくにことを起こしてるもの。」
コルフィア・アッシュオンバー:「なるほど、それが貴女の回答という訳かしら」彼女を見定めようとするかの如き視線を向けている
正法院ワカナ:「そう。信じてもらえないって言うのなら─────。」
正法院ワカナ:「証拠を見せてあげる。特別な事じゃないよ。悪い事をした人には罰が必要でしょ?」
正法院ワカナ:指を軽く鳴らすと梟がワカナの方へ羽搏き肩へ戻っていく。
正法院ワカナ:「私は元の居場所にだって…キャロルにだって刃を向ける覚悟はとっくにできてる。」
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、素敵」
コルフィア・アッシュオンバー:「……良いでしょう、貴女を連れて行って差し上げますわ」
コルフィア・アッシュオンバー:「マウピラの言葉を無下にするわけにもいきませんものね。それに、」そう言って微笑んで
マウピラ:ホッと胸を撫で下ろす。
コルフィア・アッシュオンバー:「言葉上は冷静ですけれど、とてもとても情念が籠っていますもの。好きよ、そういうの」
正法院ワカナ:「…ありがとうございます。慈悲に感謝を」これが一時的な信用でしかない事は分かっている。
正法院ワカナ:(これからが、本番だ。私は有為性を彼女へ見せつけなくてはいけない。)
正法院ワカナ:(もう貴方の知る懲罰奉仕部の…無能なワカナではないと、教えてあげる。)
宝条マイカ:そこに息を切らせて走り込んでくる影が一つ。
宝条マイカ:「っ! コルフィア! こんなところで何やって……」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらマイカ」
宝条マイカ:ワカナに気付く。
宝条マイカ:「ああ~~~もう! 面倒ごとが多すぎる!」
宝条マイカ:「コルフィア、彼女への対応は!?」
コルフィア・アッシュオンバー:「傭兵として防衛戦に連れていきますわ。構わないでしょう?」
正法院ワカナ:「盗掘卿様!?」蒐集部門長兼総務室長代理、宝条マイカ。彼女が此処にいるのならば。地下では一体何が…?
宝条マイカ:「分かった。まあ、変に目を離すのも危険だしね」
宝条マイカ:「相手には竜骸ワイバーンがいる。本格的に防衛線を張る必要があるわ」
宝条マイカ:「まず数を絞った特記戦力で足止めと竜化器ハッチライザーの破壊を試みる」
宝条マイカ:「その間に、整理保管部門員に本格的な防衛の準備をさせるわ」
宝条マイカ:「私、コルフィア、マリエルと幾つか自律型の防衛機構――」
宝条マイカ:「それと、あなたにも協力してもらうわ、正法院ワカナ」
正法院ワカナ:「勿論、信頼には応えますよ。盗掘卿様」
正法院ワカナ:「どうか貴方の手となり、足となる事をお許しください」
正法院ワカナ:願わくば、キャロル私の王の元まで。
GM
GM:大博物館の正門が破られている。
竜骸竜化器ハッチライザーから現出した竜の如き群れが、羽ばたいている。
糖蔵院サイロ:「正門の防御結界突破するだけでも結構かかっちまったナ……」
糖蔵院サイロ:「もたもたしてる間に中ボスのお出ましみたいダ」
GM:懲罰奉仕部のプロフィールは全て把握できている。
糖蔵院サイロ:“プレザーブファーマー”糖蔵院サイロ。

  -罪状:窃盗及び誘拐罪-


Tachie
月海クレタ:「死蔵王じゃないなら大したことないじゃない」
月海クレタ:「こっちには竜化器ハッチライザーだって、私の『エルフィンミスチーフ』だってあるのよ」
月海クレタ:“ハルシネーション”月海クレタ。

   -罪状:横領罪-


Tachie
『エルフィンミスチーフ』:「だからお前のじゃねーって」
『エルフィンミスチーフ』:「オレサマは契約上仕方なくだな……」
Tachie
『エルフィンミスチーフ』:この存在については情報がない。
『エルフィンミスチーフ』:明らかに、生徒でも、尋常な生物とも思えない、植物が寄り集まってできたような異形。
従者:大量の従者が竜骸ワイバーン以上の数で地平を埋め尽くしている。
従者:本体こそ見えないが、この能力の持ち主も判明している。
従者:“万民太平等イクアリィ”マリガル・ノルトル。

  -罪状:騒乱罪-


Tachie
白巻トバリ:「もう、油断したらこの間の時みたいに飛んじゃいますよー?クレタちゃん」
白巻トバリ:「相手も頑張り屋さんみたいですからねー」兎の耳を揺らしながら笑顔で窘めて
白巻トバリ底なし兎アルネヴェト 白巻トバリ

 -罪状:横領罪、他余罪多数-


Tachie
不発ナカズ:「事前に調べた時より一人多いかも~? 誰かなぁ」手をかざして立ち並ぶ博物館の面子と──正法院を見る
不発ナカズ:”アルカトラズ”不発うたずナカズ。

  -罪状:外患誘致-


Tachie
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:この戦闘では、戦闘開始時は全てのエネミーは侵蝕率80%から開始します。
GM:つまりリザレクトします。
GM:処理簡略化の為、エフェクトによる侵蝕上昇はせず、一度倒れると、HP10、侵蝕率100で復活します。
GM:従者だけは一度倒れると消滅します。
GM:また、懲罰奉仕部と竜骸ワイバーンについては事前に情報が分かっているので、要注意エフェクトを知ることができます。
GM:白巻トバリ:《灰色の庭》《孤独の魔眼》《グラビティバインド》《時の棺》
不発ナカズ:《原初の青:猛毒の雫》《原初の黒:ライトスピード》『抹消者』
糖蔵院サイロ:《崩れずの群れ》《デモンズウェブ》《怒濤の大蛇》《異形の捕食者》
竜骸:《獅子奮迅》《スタートダッシュ》《魔獣の証》

GM:月海クレタは要注意と呼べるエフェクトがないのでこのリストにはいません。
GM:そして、NPCカードがあります。
宝条マイカ

①『ラプレースの万象目録』:ラウンド開始時に使用。要注意エフェクト、アイテムから1つを選択し、このシーン中そのエフェクト、アイテムを使用不能にする。1ラウンド1回。
②『ダクァハ空想瘴剣』:戦闘開始時に使用。キャラクター1体の侵蝕率を20上昇させる。1シーン1回。

マリエル・フィブロイン

ダメージを10軽減。一度のダメージに複数回重複して使用可能。1シーン10回まで。

空気清浄機くん

ラウンド開始時に使用。キャラクターを1体選択し、そのキャラクターと、その同名キャラクターを行動済みにする。この効果で同じ対象を複数回選択できない。1ラウンド1回。

GM:そして、これはこの戦闘には直接関係しませんが。
調査研究部門

侵蝕率を30軽減し、シナリオ回数制限のあるエフェクトもしくはアイテムの回数を1回分回復することができる。

GM:次のシーンの冒頭でこの効果を使用できます。
GM:調査研究部門以外はこのミドル戦闘のみ、調査研究部門は地下組も恩恵を受けられます。
GM:あと戦闘終了条件は、竜化器ハッチライザーの破壊です。
GM:エンゲージはこちら。
竜化器[0]、白巻トバリ[4]、不発ナカズ[8]、糖蔵院サイロ[6]、月海クレタ[12]、エルフィンミスチーフ[5]、従者[9]、従者[9]、従者[9]、従者[9]、竜骸[5]、竜骸[5]
│10m
正法院ワカナ[8]、コルフィア・アッシュオンバー[6]
GM
GM:異変へ対応する為に、“死蔵王”は地下古代都市遺跡へと駆け下りていた。
GM:長い階段を下りたその先は――
竜胆ジョウカ:「どうなってます!?」突入。
GM:土に埋もれた遺跡ではなく、在りし日の姿と思われる、広大な都市空間だった。
竜胆ジョウカ:「――――」一瞬言葉を失う。
竜胆ジョウカ:かなり夢にまで見た光景。今すぐにしゃぶり倒したい……が。
竜胆ジョウカ:同時に、王として、魔術屋として、博物館長としての自分が全力で警告を吐く。それこそ、理性が機能するレベルで。
GM:古代ノヴァリス文明期の遺跡に多く見られる意匠や建築様式、自ら発光する石でできた照明、現代のビルディングとは明らかに様式が違うのに、高く積み重なった建物群。
GM:それが、見渡すことすらできない程に広がっていた。
GM:その荘厳な景色の中に。
『墓守』:明らかに何かと戦うことを想定された形をした異物が存在した。
『墓守』:否、異物達と言うべきだろう。
『墓守』:数え切れない程の数の異形が、徘徊している。
GM:発掘に携わっていた生徒の姿は見えない――いや、二人だけ、その姿を確認できる。
フローレンス・アシュモール:何故か神聖二重冠が発動している(ことにあなたが気付いているかは分からないが)“金剛公”と
エズミ・バーガンディ:「はぁ……っ はぁ……っ」 ”金剛公”をかばうように前に立ち、必死になって呪いの術式を行使する魔術生徒(エズミ)の姿だ。
フローレンス・アシュモール:「エズミ、あなた一人では無茶よ。やはり私も……」
エズミ・バーガンディ:「駄目だ!今の君が力を使うと宝石化が……」
エズミ・バーガンディ:そう言いながら”喪失”の呪いを行使するも有効打にはなり切れていない……純粋に出力が足らないのだ。
竜胆ジョウカ:判断は一瞬。視認するや否や、背面に全力で風を受けて加速しながら突入する。
竜胆ジョウカ:「――“吠え猛るはヴェントラグツァ”!!」
竜胆ジョウカ:遺産起動はなしだが、出力は精神の高揚もあって好調。
竜胆ジョウカ:2人のエンゲージへ突入しつつ、異形を吹き飛ばして数瞬の安全を確保する。
竜胆ジョウカ:「状況説明!どっちでもいいんで分かる範囲で!」
エズミ・バーガンディ:「…………!? この出鱈目で暴力的なまでに強力な術式は……!」
フローレンス・アシュモール:「“死蔵王”様……戦いとなるとこれ程心強い相手もいませんね……」
エズミ・バーガンディ:瞬間的な逡巡。コミュニケーションが苦手な身ではあるが、ここで死蔵王の機嫌を崩されては彼女の協力を得る事が難しくなる。
エズミ・バーガンディ:ならば、言うべき言葉は……!
エズミ・バーガンディ:「”リテパデウ”だ!『財禍賜わすリテパデウ』が奪われた!」
竜胆ジョウカ:「ヤーバ」
エズミ・バーガンディ:「試練の神……”リテパデウ”本人に!」
竜胆ジョウカ:「やっぱ本神ほんにんが出てるんですね……!! このレベル神代の領域が展開してるならやっぱりそうなるのか!!」
フローレンス・アシュモール:「その後、あの異形によって私達以外の作業員は全員転送されました」
フローレンス・アシュモール:「リテパデウによれば、あれは『墓守』である、とのことですが」
エズミ・バーガンディ:「……本棚の奥から歴史の教科書に胸倉を掴まれた気分だよ」
竜胆ジョウカ:「『墓守』、『墓守』……なるほど。まあ作業員がアレに変えられたとかじゃなくちゃんと退避できたのはヨシとしましょう」
竜胆ジョウカ:「で。リテパデウがやらかしてるなら、これが試練ってこと……かと思いましたが」
竜胆ジョウカ:「なんかもう一段階ありますね?」金剛公を見て。
エズミ・バーガンディ:”死蔵王”の言葉にぞっと背筋に冷たいものが走る。確かに”神”と言える存在であればそのくらいの事はやってのけるはずだ。
フローレンス・アシュモール:「私は今神聖二重冠が発動している状態です、また……」
フローレンス・アシュモール:手を翳す。指先が鉱物のように輝いている。
フローレンス・アシュモール:エズミが見れば、先程より僅かに鉱物部分の体積が増えていることが分かる。
エズミ・バーガンディ:「症状は進行している……時間が、ない」
フローレンス・アシュモール:「能力を使う程に金剛石に肉体を侵蝕され、恐らくは全身に回ればジャーム化します」
竜胆ジョウカ:「わーお、神スケールすぎる」
フローレンス・アシュモール:「戦力的には問題ありません。むしろ力は普段以上に発揮できる手応えがあります」
フローレンス・アシュモール:「ですので、私を使うのは場面を見極める必要があるでしょう」
竜胆ジョウカ:「でしょうね。限度二歩手前くらいでちゃんと宣告はしてくださいね」
エズミ・バーガンディ:「…………っ!」 出来れば彼女に無理をして欲しくはない。だが、先ほどの威容を見る限り”リテパデウ”に対してそんな余裕はないだろう。
エズミ・バーガンディ:「僕が彼女を見守ります。絶対に彼女をジャームなんかにさせません」
竜胆ジョウカ:「わお、ご立派。無理矢理解除することもできるかもしれませんが、その場合えげつないペナルティが確実にかかるので」
竜胆ジョウカ:「素直に試練を乗り越える必要がある、でしょう。金剛公のご友人ですね?」
竜胆ジョウカ:「無理してるラインは私より分かると思うので、その場合殴ってでも止めていただけると」
エズミ・バーガンディ:やっぱり顔を覚えていなかったのか、というぼやきを胸の奥に収めて 「……はい」
フローレンス・アシュモール:少し複雑そうな顔をしつつ。
フローレンス・アシュモール:「喫緊の問題は、あちらの仮称・『墓守』です」
フローレンス・アシュモール:「リテパデウの言を信じるのなら、地上に出ればキングダムを埋め尽くすそうです」
エズミ・バーガンディ:「実際に地下で作業をしていた作業員のほとんどは十字冠転送を受けています」
竜胆ジョウカ:「ワオ、終わりすぎ」
GM:『墓守』は今見ているだけでも増えていく。
GM:例え死蔵王でも、一度に撃破できるのは存在を知覚できる範囲のものだけだろう。
GM:総数がどれだけあるかは分からない。古代のヴァリス文明の技術によって作られた存在ならば、無尽蔵に現れることも十分に考えられる。
GM:これが理事会が封印していたものの一端であることに間違いはないだろう。
竜胆ジョウカ:「竜化器ハッチライザーのパターンで行けるか否か……無理そうですね。まあ何かしらやるしかないでしょうか」
GM:今は理事会の封印を利用して、この地下に封じ込める他ない。
GM:上層で封印の解析をしている調査研究部門長に情報を送りつつ、封印を再構築するまでの間、ここで押し留める必要がある。
エズミ・バーガンディ:「……とにかく、今は人手が足りません」
エズミ・バーガンディ:「地上で勤務しているスタッフに応援に来ていただかないと、この先に進む事もままならない状況です」
エズミ・バーガンディ:「”死蔵王”。地上に向けて救援要請を……」
竜胆ジョウカ:「いやー……それもキツそうですよね……」
竜胆ジョウカ:「試練開始時に貴女以外飛ばされた、ってことは参加条件満たしてないみたいな可能性もあるので、呼び寄せてもどうにもならないかも、というのがまず一つ」
竜胆ジョウカ:「貴方の場合は直接会ってるっぽいので、その時に言いくるめが通った感じの例外でしょう。私はムカトヒャンデル付いてるので飛ばせないとかかな」
竜胆ジョウカ:「あと進んだとて、理事会兵器みたいに湧き出してくる出元を壊せるか分かりませんし」
竜胆ジョウカ:「それに上は上で別口の襲撃らしいです」
エズミ・バーガンディ:「えっ?」 鳩尾の奥が鉛のように冷えて重くなるのを感じた。
エズミ・バーガンディ:「襲……撃……?まさか”リテパデウ”の軍勢がもう既に地上の方にまで?」
フローレンス・アシュモール:「このタイミングで……リテパデウが因果を操る神とはいえ、偶然ではなさそうですが……」
竜胆ジョウカ:「まだ分からない、が正確です。上抜かれたほうが収蔵品とお客様への被害がデカいので、人はそっちに一旦回してますが」
竜胆ジョウカ:「ので……可能な限り遅滞戦闘。理事会が当初施していた封印を再起動、が現状、無理をしないという点でも安定択かと」
エズミ・バーガンディ:「…………」 「……わかりました」
エズミ・バーガンディ:限られた人員・限られた資源。対して敵の軍勢は神にして無限の用兵。状況は最悪だ……だけれどもやらなければならない。
フローレンス・アシュモール:「死蔵王様がここにいるということは、封印の再起動は“血歴卿”様が担っておいでですね」
フローレンス・アシュモール:「分かりました。彼女ならば、やり遂げてくれるでしょう」
竜胆ジョウカ:「ですね。……そろそろ来ますか。もっと作戦会議したいところではありますが」
エズミ・バーガンディ:「”血歴卿”の封印術なら信頼できます」 直接の上司である以上に、彼女の人柄も能力も信用に値するものだ。
エズミ・バーガンディ:「フローラくん……」 ふと、地下遺跡の奥から目を逸らし、彼女に視線を向ける。
エズミ・バーガンディ:「例え”リテパデウ”がどれだけの兵隊を差し向けて来ても、絶対に生き延びる事を諦めないで欲しい」
エズミ・バーガンディ:「あんな奴に……君まで奪われてしまいたくないから」
エズミ・バーガンディ:「僕にはもうあんな”喪失”は耐えられない」
フローレンス・アシュモール:「ええ……私も、カタリナを見ているのだもの」
フローレンス・アシュモール:「懸かっているのは私の命だけじゃない。星徒に成り果てれば、エズミや多くの人を危機に晒すことになる」
フローレンス・アシュモール:「それに、まだまだエズミと一緒に過ごしたいもの」
エズミ・バーガンディ:「…………っ!」
エズミ・バーガンディ:「それは僕もだ!だけど……」 「なんか……こんな時にこういう事を言うのって縁起が悪くない!?」
フローレンス・アシュモール:「そ、そうかしら……?」
エズミ・バーガンディ:「この前読んだ小説にもそういう場面があったような……ううん」
エズミ・バーガンディ:「考えるのは止そう。今は”死蔵王”の言う通りに封印術が起動するまで敵を足止めするだけだよ」
竜胆ジョウカ:「……イチャつきは終わりましたか」
エズミ・バーガンディ:「…………っ」 直接的な指摘に顔が赤くなる。
フローレンス・アシュモール:「まったく、人の心の機微が分からない人ですね」
竜胆ジョウカ:「えっこれ私が悪いんですか?」
『墓守』:徘徊する『墓守』があなた達の姿を捉え、一斉にこちらを向いた。

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ミドル1(地下戦)

GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:エンゲージはこちら
『墓守』[5]、『墓守』[5]、『墓守』[5]
│5m
『墓守』[5]、『墓守』[5]、『墓守』[5]
│5m
『墓守』[5]、『墓守』[5]、『墓守』[5]
│5m
竜胆ジョウカ[12]、エズミ・バーガンディ[16]
GM:使用できるNPCカードは金剛公。次のシーンで調査研究部門が使用できるのは地上組と同じです。
GM:では1ラウンド目
GM:セットアップ
竜胆ジョウカ:なし!
エズミ・バーガンディ:ハウスオブデモンズ使用。死蔵王とエズミの行動値を+5します。
GM:あ、すみません。ギミックの説明を忘れていました
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのイニシアチブを5増加(16 → 21)
竜胆ジョウカ:おや
GM:2ラウンド目以降、毎ラウンドのセットアップに『墓守』が3体、PC初期位置から20mの位置に出現します。
エズミ・バーガンディ:な、なんだって!?
竜胆ジョウカ:最悪~!
GM:勝利条件は、2ラウンド目以降のクリンナップに『墓守』が全滅していることです。
竜胆ジョウカ:行動値は17になりました
『墓守』:セットアップありません
エズミ・バーガンディ:あ、すいません
エズミ・バーガンディ:それならハウスオブデモンズの効果対象を変えてもよろしいでしょうか……?
GM:いいですよ
竜胆ジョウカ:おや
エズミ・バーガンディ:エズミ自身を効果対象から外して死蔵王のみ行動値+5します
GM:了解です
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのイニシアチブを5減少(21 → 16)
GM:ではイニシアチブ17
竜胆ジョウカ:ビュビュビュン
GM:死蔵王の手番
竜胆ジョウカ:やるぜ!
竜胆ジョウカ:マイナーなし、メジャーでコンボ【吠え猛るはヴェントラグツァ】。
竜胆ジョウカ:〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉!対象は墓守全員ドッジ不可!
GM:どうぞ!
竜胆ジョウカ:3dx  すくなっ
DoubleCross : (3DX10) → 9[2,4,9] → 9

『墓守』:ガード
『墓守』:《蒼き悪魔》攻撃してきた対象に9ダメージ
竜胆ジョウカ:そんな
『墓守』:これを9体分なので、81ダメージです
竜胆ジョウカ:即死~!!ちなみにこれ合算ですか
『墓守』:一回で計算してください! 何度も死ななくていい
竜胆ジョウカ:助かる~~~~!!!!!
竜胆ジョウカ:1d10+21+2d10 とりあえずダメージ 装甲無視
DoubleCross : (1D10+21+2D10) → 8[8]+21+14[6,8] → 43

竜胆ジョウカ:大跳ね
『墓守』:全滅します
『墓守』:復活もなし
竜胆ジョウカ:1d10 そして死に、リザレクト……
DoubleCross : (1D10) → 9

GM:そして、この瞬間
“サプロファイト”:【妄念の姿:《神出鬼没》】
Tachie
竜胆ジョウカ:侵蝕率は58+8で66に
竜胆ジョウカ:!?!?!??!??!?!?
エズミ・バーガンディ:ノドスチルドレン!?
“サプロファイト”:シーンに登場し、戦闘に参加します。
“サプロファイト”:場所はPCから10m地点
GM:そしてイニシアチブ
“サプロファイト”:【さらなる絶望】
竜胆ジョウカ:おばか!!
“ホワイトロット”:“サプロファイト”と同エンゲージに出現します。
Tachie
竜胆ジョウカ:ばかーー!!
“サプロファイト”[6]、“ホワイトロット”[8]
│10m
竜胆ジョウカ[17]、エズミ・バーガンディ[16]
GM:では一端演出しましょう

竜胆ジョウカ:「とはいえ。突入時に吹き飛ばした限りでは――」
竜胆ジョウカ:手袋を嵌め直し、構える。それは遺産であり、触媒であり、君臨者としての力の一角である。
竜胆ジョウカ:「――個々は超絶の生命体ではなさそうです。手早く済ませましょう」
竜胆ジョウカ:「“吠え猛るはヴェントラグツァ”」
竜胆ジョウカ:そうつぶやくと共に、風のレネゲイドが、“ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し”を触媒とする魔術によって増幅され。
竜胆ジョウカ:尋常にあらざる風の刃となって。『墓守』たちを蹂躙する。
『墓守』:その風の刃の受けきる程の装甲は有していない。
『墓守』:端から解体されていくが――
『墓守』:その駆体の中心……一つだけある目のような部位が輝くと同時。
竜胆ジョウカ:「む」仕留めそこなったか?
『墓守』:すさまじい熱量の熱線が、複数の『墓守』から照射され、“死蔵王”を数千度に及ぶ熱量が襲う。
竜胆ジョウカ:「ヒぎゃっ」オーヴァードとはいえ肉体は肉体だ。数千度をくらえばただじゃすまない
竜胆ジョウカ:が。
竜胆ジョウカ:「――あー、よし。しかし昔より戦い方が雑になりましたね、私も」
竜胆ジョウカ:常に《リザレクト》を、その手にある遺産と魔術で強化している。復活。
フローレンス・アシュモール:その雑さは、それ故に生まれる余裕に繋がるものだ。の両方と戦ったので、そう理解している。
竜胆ジョウカ:「一旦終わりなら、次が来るまでのんびりしたいところですが」
フローレンス・アシュモール:故に、この忠告は死蔵王ではなく、傍らの友に向けたもの。
フローレンス・アシュモール:「警戒を」
GM:空間が、裂けた。
竜胆ジョウカ:「は?」
エズミ・バーガンディ:「あれは」
“サプロファイト”:「――おやおや、何だよ。ちょっとタイミング悪かったかな」
“サプロファイト”:「いきなり“死蔵王”に“金剛公”か。ついてないかも」
“サプロファイト”:空間の裂け目から、それらの機体は現れた。
“ホワイトロット”:「遅かれ早かれぶつかる相手だ。むしろ、余力がある今でよかった」
“ホワイトロット”:「最悪のタイミングなのは、俺達より向こうだろう」
“ホワイトロット”:「懲罰奉仕部に便乗した甲斐はあった。本当なら、こいつら含めた総力戦を相手にするところだったんだからな」
エズミ・バーガンディ:「な……」 闖入者の言葉から自分が数に数えられていない事を知るも抗議の言葉はない。
エズミ・バーガンディ:言葉を失う程に、彼らの存在に意識が奪われてしまっていたからだ。
エズミ・バーガンディ:「君たちはまさか……」 ……似たような言動をする”社会人”にかつて遭遇した事がある。
エズミ・バーガンディ:「ノドス……チルドレン……!?」
竜胆ジョウカ:「う~~~~わ……!! 色々あるけど『ふざけやがって』が勝つ!!」
“サプロファイト”:「お、察しいいじゃん。いや、俺の『ドレスデン』はもう大博物館側には見せてたか」
フローレンス・アシュモール:「セキュリティコンテストに現れたノドスチルドレン――“サプロファイト”ですか」
フローレンス・アシュモール:「ということは、もう一人はインペリアルの工場を襲撃したという、ビジネスパートナーですか」
“ホワイトロット”:「――“ホワイトロット”。悪いが、ここで飛んでもらう」
“ホワイトロット”:「お前達を排除すれば、大ノヴァリス博物館の破壊もスムーズに進められる」
竜胆ジョウカ:「バッカ言えカスども今それどころじゃないんですよホントに……!!」
竜胆ジョウカ:「破壊!?」二度見。
エズミ・バーガンディ:「紳士的な言葉遣いではあるけど、”君らノドス”の訴えはいつもそうだ。いつも、僕らの日常を破壊する」
“ホワイトロット”:「勘違いしているようだな」
“ホワイトロット”:「俺は日常を守る側だよ」
“ホワイトロット”:「俺達ノドスが勝った先で、外の普通の世界を脅かす危険な兵器を破壊する為にここにいる」
“ホワイトロット”:「お前達が大事にしている遺産は、日常には不要なものだ」
竜胆ジョウカ:「ふ……ふざけたことを!!」
竜胆ジョウカ:「危険物だろうと、それは結果! 過去の誰かの足跡には他在りません!! それをぶっ壊すたあイカれたことをおっしゃる!!」
“サプロファイト”:「やっぱり怒らせた……」
竜胆ジョウカ:「ノドスってノヴァリス追放されたアホだから歴史のお勉強もしてないんですか!? はー馬鹿どもがよ!!」
竜胆ジョウカ:「――しっかり分からせた後、みっちりお勉強してもらいます。覚悟してくださいね」
“ホワイトロット”:「そもそも価値観が違う。勉強ではなく、思想を根本から変えるくらいの準備はしておくんだな」
“ホワイトロット”:「まあ……そんな機会は来ないだろうが」
“ホワイトロット”:「残骸の中で君臨する準備の方が、先決だろうな」
エズミ・バーガンディ:(マズい……”死蔵王”の頭に血が上ってる!)
エズミ・バーガンディ:(フローラくんの事を忘れてなければいいのだけれども……)

GM:行動値16、エズミさんの手番
エズミ・バーガンディ:では、マイナーアクションで《追撃の魔弾》を使用。2回攻撃を行えるようになります。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を5増加(42 → 47)
GM:いきなり切り札!
エズミ・バーガンディ:装備は拳銃のまま【コンボ:『失いの伝播』】 《赫き弾》+《コンセントレイト》 ホワイトロットを攻撃します。
GM:判定どうぞ!
エズミ・バーガンディ:(7+0)dx8+6+3
DoubleCross : (7DX8+9) → 10[1,2,4,5,5,8,10]+10[2,8]+6[6]+9 → 35

エズミ・バーガンディ:あ!違う!
エズミ・バーガンディ:すいません……コンボの組み合わせに+《リミットブレイク》+《ブラッドロード》を忘れてました
GM:分かりました
GM:達成値は変わらないので問題なし!
“ホワイトロット”:ドッジ
“ホワイトロット”:4dx>=35
DoubleCross : (4DX10>=35) → 8[3,6,8,8] → 8 → 失敗

GM:ダメージどうぞ!
エズミ・バーガンディ:4d10+18+1D10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+18+1D10) → 13[2,5,5,1]+18+3[3] → 34

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を11増加(47 → 58)
“ホワイトロット”:そのまま受けます
“ホワイトロット”:まだ余裕
エズミ・バーガンディ:ダメージが通った事でシーン中の攻撃力が+25されます
GM:やばいよ
エズミ・バーガンディ:そのまま2回目のメジャーアクション。ウェポンケースで小型ロケットランチャーに装備を変更します。
エズミ・バーガンディ:《赫き弾》+《コンセントレイト》でホワイトロット、サプロファイトのエンゲージを範囲攻撃。
GM:判定どうぞ
エズミ・バーガンディ:(7+0)dx8+6+3-2
DoubleCross : (7DX8+7) → 10[3,3,5,7,7,10,10]+6[6,6]+7 → 23

“ホワイトロット”:ドッジ
“ホワイトロット”:4dx>=23
DoubleCross : (4DX10>=23) → 10[4,7,9,10]+2[2] → 12 → 失敗

“サプロファイト”:5dx>=23
DoubleCross : (5DX10>=23) → 8[2,2,5,7,8] → 8 → 失敗

“サプロファイト”:ふむ……
“サプロファイト”:《夢の雫》 達成値+12。
“サプロファイト”:“ホワイトロット”の達成値に+12します
“ホワイトロット”:達成値24。ドッジ成功です。
エズミ・バーガンディ:くっ……ではサプロファイトのみに命中。
エズミ・バーガンディ:3d10+24+1d10+25 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (3D10+24+1D10+25) → 13[6,6,1]+24+4[4]+25 → 66

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(26 → 24)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(24 → 22)
“サプロファイト”:ゲェー!
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を4増加(58 → 62)
“サプロファイト”:《電磁反応装甲》ダメージ20軽減。
“サプロファイト”:3枚も使ってしまう……
“サプロファイト”:6ダメージ
“サプロファイト”:もう半分使わされた
GM:では演出!

エズミ・バーガンディ:目の前に現れたノドスチルドレン達に注視しながら、紅玉ルビーの短剣を己の腕に向けて構える。
エズミ・バーガンディ:だが、”呪い”の行使はまだだ。警戒を強めながらもまだ彼らには聞きたい事があった。
エズミ・バーガンディ:「……君たちの仲間の一人”マスター・ゼウス”に会った」
エズミ・バーガンディ:ジェネシス学区、ディクテオン資源採掘基地で起きた騒動の中で、彼らとは別のノドスチルドレンと遭遇していた。そこで感じたものは深い断絶と……”喪失”。
エズミ・バーガンディ:「教えてくれ。何が君たちをそうさせている?どうして君たちは僕らに敵意を向けているんだ!?」
“ホワイトロット”:「別に敵意なんて抱いちゃいないさ。“マスター・ゼウス”周りの連中は違うだろうがな」
“ホワイトロット”:「ノヴァリスの生徒全員が度しがたい外道って訳じゃないことも分かっている」
“ホワイトロット”:「ノドス全体としては、単なる生存競争で、俺個人としてはただの障害物だ」
エズミ・バーガンディ:「それなら……!」
エズミ・バーガンディ:「見逃してもらえないか?僕らにはこの先に進まないといけない理由があるんだ……!」
エズミ・バーガンディ:「友達の、ために……」
“ホワイトロット”:「俺達がノヴァリスを蹂躙し、遺産を含めた兵器を破壊し尽くすのを黙って見ててくれるなら」
“ホワイトロット”:「仲良くできるかもしれないな」
エズミ・バーガンディ:「…………!?」
エズミ・バーガンディ:彼の提案を呑む事は出来ない。傍に控える”死蔵王”がそれを許さず、”死蔵王”抜きに神に挑む事は自殺行為だからだ。
エズミ・バーガンディ:「ごめん……それは出来ない」
“サプロファイト”:「あんま虐めてやるなよ、“ホワイトロット”」
“サプロファイト”:「どうせ分からないのに、理解しようと健気に頑張ってるんだから」
“サプロファイト”:「残念だよ。立場が違えば仲良くできそうなのに」
エズミ・バーガンディ:「……わかった」
エズミ・バーガンディ:以前とは違う。彼らと自分は立場を違える敵同士ではあるが、断絶と言える程の拒絶があるわけではない。
エズミ・バーガンディ:だからこそ彼らの想いに多少の共感が生まれ……
エズミ・バーガンディ:「本当に、残念だ」
エズミ・バーガンディ:──その共感は”呪い”へと変わる。
エズミ・バーガンディ:「……【”失い”の伝播】」
エズミ・バーガンディ:サッ、と一瞬の間に己の腕に短剣を走らせる。傷口から流れ出る血が地面に滴り落ち……エズミの肉体から失われる。
エズミ・バーガンディ:その”喪失”が呪詛の波となってホワイトロットへと殺到する!
エズミ・バーガンディ:……エズミの使う”喪失”の呪いは類感魔術の一種である。
エズミ・バーガンディ:その効力は魔術的に”同じ者”へと効果を及ぼし……有体にいえば、より強い感情を結んだ相手に対してより深く呪詛が浸透していく。
エズミ・バーガンディ:”共感”の経路いとを通じて、”喪失”の波がホワイトロットへと流れ込んだ。
“ホワイトロット”:「”失い”の伝播、か」
“ホワイトロット”:効いていない訳ではない。僅かに先程よりも外界からの刺激に対する反応が鈍い。
“ホワイトロット”:「傲慢な魔術だ。いや、卑屈と言うべきか」
“ホワイトロット”:「自分が相手よりも喪っていなければ、それは真価を発揮しない」
エズミ・バーガンディ:「ああ……そうだよ……」
エズミ・バーガンディ:「”喪失”の魔術は、失えば失うだけ……強くなってしまう、人を幸せにすることのない卑屈な術式だ」
エズミ・バーガンディ:「それでも僕は……」
エズミ・バーガンディ:「それが無意味だとは思わない」
エズミ・バーガンディ:「だってそうだ。互いの”痛み”を分かり合う事こそが、お互いを理解する一歩に繋がると思うから」
エズミ・バーガンディ:「例えばこんな風に」
エズミ・バーガンディ:伝播した”喪失”によって、エズミと”ホワイトロット”は互いに同じ傷を得た。
エズミ・バーガンディ:ならば、”傷の痛み・・・・”を共感に変えて、より深く彼らと繋がる・・・事が出来る。
エズミ・バーガンディ:「……ごめんよ」
エズミ・バーガンディ:二つ目の”喪失”は……一つ目よりもより深く、より強く、彼らの内身まで抉る様に染み渡る。
エズミ・バーガンディ:それは”ホワイトロット”だけではなく、もう一人のノドスチルドレンへも向けた一撃だ。
“サプロファイト”:「“痛み”への理解が、相手への理解に繋がる。なるほど、一理あるね」
“サプロファイト”:「でもさ、それはちょっと考え方が古いんだなあー」
“サプロファイト”:今度は、耐えたのとは違う。殆ど術式が届いていない。
エズミ・バーガンディ:「古い……?」 術式が想定通りの効果を上げていない事を訝しみながら、聞き返す。
“サプロファイト”:「“Voo-Doo-Bloo-Dブードゥーブラッド”エズミ・バーガンディ。18歳。失血魔術同好会会長で、大ノヴァリス博物館調査研究部門員」
“サプロファイト”:「使用魔術は“失い”の伝播。失血などの身体的な喪失のみならず、精神的、概念的な喪失すら呪詛対象と共有する呪術師」
“サプロファイト”:「“金剛公デューク・アーマメント”フローレンス・アシュモールと交友関係あり」
エズミ・バーガンディ:「…………! どうしてそれを!?」
“サプロファイト”:「第二次ノヴァリス紛争で死亡済みの彼女の妹である“紅玉公デューク・スカーレット”カタリナ・アシュモールは生前失血魔術同好会に在籍していた」
“サプロファイト”:「現代は情報化社会だぜ?」
“サプロファイト”:「というか、ノドスチルドレンと交戦した上に、俺達がこうして攻め込んだ大博物館の特記戦力のキーパーソンだって自覚ある?」
“サプロファイト”:「調べるに決まってるでしょ」
エズミ・バーガンディ:「…………」 なかった。
エズミ・バーガンディ:「だからってこんな……僕程度の木っ端魔術師に……!」 純粋に、そこまで調査リソースを注ぎ込む意味があるのか、と疑問を抱きながら。
竜胆ジョウカ:「特記戦力にまでなっちゃってるんですねえ」たまに来る傭兵くらいのつもりだった。
エズミ・バーガンディ:「ほら!”死蔵王”にだって名前を憶えられていないのに!」
“サプロファイト”:「自己評価の低い強者は情報面の脇が甘くてやりやすいね」
“サプロファイト”:「という訳で、その術式の弱点も対策できてるんだよ。今“ホワイトロット”に使ったのを見て微調整もできた」
“サプロファイト”:「“失い”の伝播は……いや、呪い全般そうだけど、明確に対象を認識して、照準を合わせる必要がある」
“サプロファイト”:「なら、リアルタイムで呪的に参照されるステータスを改変すればいい」
“サプロファイト”:「俺の『ドレスデン』は即席の改造が得意なんでね」
エズミ・バーガンディ:「あ……」
エズミ・バーガンディ:”呪い”……特に”類感魔術”に属する術式には明確な経路パスが必要である。
エズミ・バーガンディ:例えば有名なものでいえば呪いの藁人形。髪を媒介とした術式の行使には人形から髪を取り除けば効果対象は失われる。
“サプロファイト”:(ま、毎回間に合う訳ないから、俺の分は結構力業で誤魔化してるんだけど)
エズミ・バーガンディ:「……それでも、わかってもらうまで何度でもやってみせるよ」
“サプロファイト”:「さっきから、よくよく無駄な努力が好きだねえ」
“サプロファイト”:(これで、少しは気圧されてくれるとやりやすかったんだけどな)

GM:行動値8、“ホワイトロット”の手番
“ホワイトロット”:マイナーで戦闘移動。PC二人にエンゲージします。
“ホワイトロット”:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《散滅の腕》《原初の白:生命吸収》 12dx7+8 攻撃力18 範囲(選択) 命中した場合、常時エフェクトとエネミーエフェクト以外のエフェクト効果を解除する。ダメージを与えたらHP18失わせ、HP18回復する。
竜胆ジョウカ:君凄い事言うね笑
“ホワイトロット”:対象は死蔵王とエズミさん
“ホワイトロット”:12dx7+8
DoubleCross : (12DX7+8) → 10[1,3,4,4,5,6,8,8,9,9,9,10]+6[2,2,2,3,6,6]+8 → 24

“ホワイトロット”:あまり回らない
エズミ・バーガンディ:ドッジします
エズミ・バーガンディ:(2+1)dx+0>=24 【回避】
DoubleCross : (3DX10>=24) → 9[4,6,9] → 9 → 失敗

竜胆ジョウカ:ドッジしとくか~
竜胆ジョウカ:2dx えい
DoubleCross : (2DX10) → 10[5,10]+4[4] → 14

竜胆ジョウカ:サプロくん……夢の雫を……くれない? そう……
エズミ・バーガンディ:少々お待ちをNPCカード考えます。
エズミ・バーガンディ:纏まりました。NPCカードは使わずにそのまま受けます。
“ホワイトロット”:ではダメージ
“ホワイトロット”:3d10+18
DoubleCross : (3D10+18) → 28[8,10,10]+18 → 46

“ホワイトロット”:敵意はないと言ったが殺意はあるようだ
エズミ・バーガンディ:普通に死にます!《リザレクト》
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを1D10(→ 1)に変更(22 → 1)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を1増加(62 → 63)
“ホワイトロット”:一回死んで、復活した後更にHPを18失ってください
竜胆ジョウカ:死ぬ~~
“ホワイトロット”:こっちは18回復します。
エズミ・バーガンディ:また死にます!《リザレクト》
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを1D10(→ 9)に変更(1 → 9)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を9増加(63 → 72)
竜胆ジョウカ:66+1d10+1d10 二回分まとめてやっちゃお
DoubleCross : (66+1D10+1D10) → 66+5[5]+3[3] → 74

“ホワイトロット”:そして、持続しているエフェクト効果を解除! ブラッドロードは解除だ
エズミ・バーガンディ:ぎゃあああ!
竜胆ジョウカ:HPは3で~す

“ホワイトロット”:「さっきから御託が多いが」
“ホワイトロット”:“ホワイトロット”の機体が白い炎となって消失する。
“ホワイトロット”:「――喋ってる間に飛んでくれるってことでいいのか?」
“ホワイトロット”:瞬きの間に、眼前に再構成されると同時、死蔵王とエズミの肉体が白く炎上する。
エズミ・バーガンディ:「あ……かっ……」 自身の内側から迸る白い炎。それはエズミの肉体を芯から焼いていく。
“ホワイトロット”:その炎はレネゲイド殺しの炎。
竜胆ジョウカ:「い゛っ……でえ!!」
“ホワイトロット”:オーヴァードにとっては致命的な死神であると同時、あらゆる魔術の準備を無に帰す破壊者。
竜胆ジョウカ:「リザレクト阻害までしてますねコレ、あー……いよし」燃え上がる。が。
竜胆ジョウカ:“ホワイトロット”の想定より早く消火。立て直す。
エズミ・バーガンディ:「……っく」 ”死蔵王”に遅れること数秒。ようやく鎮火出来た時には既に、結んだはずの”経路パス”が失われていた。
“ホワイトロット”:「流石に円卓はそこまで寝惚けちゃいないか」
“ホワイトロット”:「だが、負荷は変わらない」
“ホワイトロット”:「革命以来に、離脱する感覚を思い出させてやる」

GM:行動値6、サプロファイトの手番
“サプロファイト”:マイナー:RGカートリッジ使用。レールガンの使用回数を+1する。
“サプロファイト”:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アタックプログラム》 5dx7+16 攻撃力20 射程:100m ガード不可
“サプロファイト”:対象はエズミさん
“サプロファイト”:5dx7+16
DoubleCross : (5DX7+16) → 10[3,3,7,8,9]+10[1,7,8]+10[2,9]+3[3]+16 → 49

エズミ・バーガンディ:ドッジ!
エズミ・バーガンディ:(2+1)dx+0 【回避】
DoubleCross : (3DX10) → 10[5,8,10]+2[2] → 12

エズミ・バーガンディ:出目は良いけど無理……ダメージをどうぞ
“サプロファイト”:5d10+20
DoubleCross : (5D10+20) → 33[8,7,7,7,4]+20 → 53

エズミ・バーガンディ:《リザレクト》します。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを1D10(→ 8)に変更(9 → 8)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を8増加(72 → 80)

“サプロファイト”:背面からマニピュレーターが伸びる。
“サプロファイト”:すさまじい速度かつ、繊細な動きで右腕部に改造を施す。
“サプロファイト”:「今日の『ドレスデン』は攻撃形態で行こうか」
“サプロファイト”:電磁投射砲――弾丸をローレンツ力によって加速して撃ち出す兵器。またの名をレールガン。
“サプロファイト”:射出された弾丸の速度は、音速の数倍へと到達する。
“サプロファイト”:轟音が鳴り響いた時には、既にその破壊は完了していた。
“サプロファイト”:摩擦によって温められた空気が歪み、陽炎のように風景が撓んでいる。
“サプロファイト”:エズミ・バーガンディの肉体は、一度血肉を撒き散らして吹き飛んだ。
“サプロファイト”:「あれー? 二人纏めて狙ったんだけど、純粋な物理攻撃だと流石に防壁用意してたか」
エズミ・バーガンディ:音速超過の弾丸が脇腹を抉り、血肉が霧となって弾け飛ぶ。
エズミ・バーガンディ:「あ……」 遅れて漏れ出た言葉は穴の開いた胴を見下ろしてのもの。
エズミ・バーガンディ:黒い外套が赤く血に染まる中、傷口を手で押さえながら痛みを緩和する術式を行使。
エズミ・バーガンディ:致命傷足り得なかったのは、彼が”二人纏めて”仕留める事を狙っていたせいであろうか。
エズミ・バーガンディ:「舐め……ないでくれよ……」 サプロファイトは”防壁”の存在を推測しているが……実際の所エズミが張った術式は”防御”を目的としたものではない。
エズミ・バーガンディ:”死蔵王”に向かう攻撃を、自身に引き付ける・・・・・”術式”だ。
エズミ・バーガンディ:”死蔵王”が五体満足で居れば。彼女が全ての”敵対者”を薙ぎ払う事が出来る。
エズミ・バーガンディ:「君程度が……”死蔵王”を傷つけられるわけがないだろう……」
エズミ・バーガンディ:それならば……いくら傷を負った所で、安心して後を託すことが出来る。
“サプロファイト”:「泣かせるね。結果はどうあれ、努力は人の心を打つよ」

GM:クリンナップ
GM:行動値が戻るくらいかな
GM:2ラウンド目
GM:セットアップ
竜胆ジョウカ:なし!
エズミ・バーガンディ:なし!
『墓守』:20m地点に3体登場します
『墓守』[5]、『墓守』[5]、『墓守』[5]
│10m
“サプロファイト”[6]
│10m
竜胆ジョウカ[17]、エズミ・バーガンディ[16]、“ホワイトロット”[8]
“ホワイトロット”:《螺旋の悪魔》 暴走し、ウロボロスエフェクトの攻撃力+18。変異暴走:自傷でHPを5d10失う。
“ホワイトロット”:5d10
DoubleCross : (5D10) → 22[9,2,5,1,5] → 22

“ホワイトロット”:《極限暴走》《背徳の理》シーン間ウロボロス判定ダイス+8。
“サプロファイト”:なし

『墓守』:戦闘に誘われるように、新たな集団が現れる。
『墓守』:感情を一切感じさせない動きで、武器を構えた。
“サプロファイト”:「うわっ、あれが『墓守』ってやつ?」
“サプロファイト”:「まじでうじゃうじゃいるじゃん」
“ホワイトロット”:「聞いた通りだろ。狼狽えるな」

GM:では、行動値16、エズミさん
エズミ・バーガンディ:ではマイナーはとくになしで
エズミ・バーガンディ:ウェポンケースで拳銃を装備して、メジャーで【コンボ:『失いの伝播』】 《赫き弾》+《コンセントレイト》 サプロファイトを攻撃します。
エズミ・バーガンディ:(7+2)dx7+6+3 何もなければ判定を
DoubleCross : (9DX7+9) → 10[1,4,4,5,6,6,6,8,8]+4[2,4]+9 → 23

“サプロファイト”:ドッジ
“サプロファイト”:5dx>=23
DoubleCross : (5DX10>=23) → 8[1,6,7,7,8] → 8 → 失敗

“サプロファイト”:くっ、夢の雫も届かない
エズミ・バーガンディ:3d10+18+1d10 ダメージ!(装甲有効)
DoubleCross : (3D10+18+1D10) → 13[4,1,8]+18+10[10] → 41

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を4増加(80 → 84)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(8 → 6)
“サプロファイト”:《電磁反応装甲》ダメージ20軽減。
“サプロファイト”:2枚使ってダメージ1!
“サプロファイト”:残り1枚になってしまった

エズミ・バーガンディ:「ぐっ……かぁっ……」 どぽっ・・・・ どくどくどく・・・・ 孔の開いた胴からは止めどなく血が流れていく。
エズミ・バーガンディ:「か、あぁっ……」 痛みを堪え、涙で滲む視野の中、視線は白の機体に向けたまま動かない。
エズミ・バーガンディ:「『墓守』の存在も……君たちは予想していたのかい……?」
“サプロファイト”:「おっと、流石におしゃべりが過ぎたかな」
エズミ・バーガンディ:「いいや……君たちがこのタイミングで現れたという事は……」 どぷっ
エズミ・バーガンディ:「ここで、”何”が起きているのかわかっていないとおかしい」 流れ落ちる血は”喪失”そのもの。
エズミ・バーガンディ:「だから……そう、君たちの思い通りにさせちゃあ……いけないんだ」 言葉を介し、互いの意図をやり取りする。
エズミ・バーガンディ:「少なくとも、こんなところでは……!!」
エズミ・バーガンディ:言葉のやり取りを強引に”経路パス”と繋ぎ、己の身に起きた莫大な”喪失”を相手に伝えていく。
エズミ・バーガンディ:先程と比べるとほんの僅かな……されど無視できない量の呪詛がサプロファイトの身に流れ込んでいく。
“サプロファイト”:「会話で気を逸らそうとしても、解析間に合うよ」
“サプロファイト”:「確かに君は要注意戦力だけど、対策されたメタられた上で押し潰す程の力はない」
“サプロファイト”:「ぶっちゃけ、君の助けって“死蔵王”とか“金剛公”に必要なの?」
“サプロファイト”:「そんな無理するだけの意味ってあるのかな」
エズミ・バーガンディ:「……ぁ…………それ、は…………」
エズミ・バーガンディ:前々から思い、悩み、考えていた事がある。
エズミ・バーガンディ:王である者、かつて王であった者たちに比べて自分の力なんてあまりにも無力で。
エズミ・バーガンディ:(いつも僕は……彼女を護るって言って、それが空回りをして……)
エズミ・バーガンディ:それなら、僕の助けなんてものは……。
フローレンス・アシュモール:「愚問ですね、ノドスチルドレン」
エズミ・バーガンディ:「フローラ、くん……?」
フローレンス・アシュモール:「私は、エズミがいなければここに立ってはいません」
フローレンス・アシュモール:「私を後悔の闇から引き戻してくれたのも、共にカタリナとの決別をしてくれたのもエズミです」
フローレンス・アシュモール:「今もこうして護られています。確かにあなたの情報収集能力は優れているご様子ですが」
フローレンス・アシュモール:「書類や電子の情報だけで相手を全て理解したと考えるのは、驕りでしかありません」
エズミ・バーガンディ:「……ありがとう」
エズミ・バーガンディ:「ううん、僕も君の言葉に乗せられて勘違いをしてしまうところだったよ」
エズミ・バーガンディ:「必要だから、力があるからここに居るんじゃない」
エズミ・バーガンディ:「僕は彼女を……フローレンス・アシュモールを……友人として、助けたい……助けになりたいから」
エズミ・バーガンディ:「だからここに居るんだ!」
エズミ・バーガンディ:「空回ってもいい!無駄な努力に終わっても……それはそれで嫌だけれども、それでもいい!」
エズミ・バーガンディ:「そんな事は、何もしない理由にはならないよ!」
“サプロファイト”:「ああ、そう。そういう美徳は嫌いじゃないけど、苦労しそうな生き方だ」
“サプロファイト”:「なら悪いけど、空回ったまま無駄に終わってもらおうか」

GM:行動値12、死蔵王の手番
竜胆ジョウカ:うおー 流石に数殺す
竜胆ジョウカ:もう一度メジャーでコンボ【吠え猛るはヴェントラグツァ】。〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉で全員しばきにいきます
竜胆ジョウカ:4dx ドッジ不可~
DoubleCross : (4DX10) → 10[2,2,3,10]+10[10]+3[3] → 23

竜胆ジョウカ:気持ち良すぎ
GM:うわあああ
『墓守』:ガード《蒼き悪魔》攻撃してきた対象に9ダメージ
『墓守』:これを3回。27ダメージ。
“サプロファイト”:ガード
“ホワイトロット”:ガード
竜胆ジョウカ:3d10+21+2d10 おらっ俺も死ぬけど全員死ねっ!装甲無視!
DoubleCross : (3D10+21+2D10) → 19[6,6,7]+21+14[5,9] → 54

竜胆ジョウカ:1d10+74+8 リザなど
DoubleCross : (1D10+74+8) → 2[2]+74+8 → 84

竜胆ジョウカ:侵蝕率84です
“サプロファイト”:《異能の継承:黒星招来》ダメージを0にする。
竜胆ジョウカ:カス
“ホワイトロット”:倒れます。
“ホワイトロット”:《蘇生復活》
GM:演出!

竜胆ジョウカ:「――煽りにばっか集中してると痛い目見ますよ……ッ!! “詠句再唱”!!」
竜胆ジョウカ:「“吠え猛るはヴェントラグツァ”!!」放った風の刃は、再度『墓守』を正確に穿つ。
竜胆ジョウカ:当然のように、先ほどと同様の熱線が来る。だが二回目だ。
竜胆ジョウカ:来ると分かっていれば虚を突かれずに対応できるし、何より。
『墓守』:切り裂かれながら放たれた熱線が、正確に迎撃を行う。
竜胆ジョウカ:「ナンパにお熱のクソボケマシーンを巻き込めますからね!!」
『墓守』:正確な迎撃――機械的な、正確さだ。
竜胆ジョウカ:故に来る点は読みやすい。合わせ、その一部を巻き込み、火力を上げつつ。
竜胆ジョウカ:ノドスチルドレン二名。そちらにも刃を届ける。
“サプロファイト”:「うお、やばっ――」
“ホワイトロット”:「『   』、俺はいい、“サプロファイト”の方を頼む」
“ホワイトロット”:何者かへ声を掛ける。その名前は、『墓守』の熱線の射出音にかき消された。
???:“サプロファイト”へ向かう刃が、空中で静止した。
???:物理的にも、魔術的にもあり得ないことだった。
竜胆ジョウカ:「げ」
竜胆ジョウカ:(星晶体でも隠してんのかな)真っ先に連想されたのはそれだが、流石にそこまで堕ちてはいなそうに見える。
???:“死蔵王”が放った攻撃は、単なる卓越した魔術というだけではない。
???:『ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し』によるブーストを受けている。
???:それが、まるで時が止まったかのように、押し留められている。
“サプロファイト”:「危ない危ない。やっぱとんでもないな」
“サプロファイト”:「あっちもこっちも」
“ホワイトロット”:しかし、その防御が及んだのは、“サプロファイト”のみだ。
“ホワイトロット”:白い機体が熱を纏った風の刃に解体される。
“ホワイトロット”:しかし、即座に解体された残骸が白く炎上し、組み上がった姿で再構成される。
竜胆ジョウカ:とにかく何か隠し札がある、とだけ判断しておく。となると。
“ホワイトロット”:「この程度か。まだ手を隠してる感じだな」
竜胆ジョウカ:「普通にこいつら放置が丸そうですね。封印に巻き込んで後で処理するのを目指しますか」

GM:行動値8、ホワイトロットの手番
“ホワイトロット”:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《散滅の腕》《原初の白:生命吸収》 20dx7+8 攻撃力36 範囲(選択) 命中した場合、常時エフェクトとエネミーエフェクト以外のエフェクト効果を解除する。ダメージを与えたらHP18失わせ、HP18回復する。
GM:対象は死蔵王とエズミさん!
GM:12dx7+8
DoubleCross : (12DX7+8) → 10[4,4,4,5,5,5,6,7,9,9,10,10]+10[3,4,8,10,10]+10[5,5,8]+10[10]+10[10]+10[9]+4[4]+8 → 72

竜胆ジョウカ:ギー
エズミ・バーガンディ:わ、わァ……
GM:あ、違った
GM:ダイス+8されてた
GM:20dx7+8
DoubleCross : (20DX7+8) → 10[1,2,2,3,3,4,4,5,5,5,6,7,7,7,8,8,8,9,9,10]+10[2,2,4,4,6,7,7,8,10]+10[3,4,6,10]+4[4]+8 → 42

GM:下がった……
竜胆ジョウカ:セフセフ(本当に……?)
エズミ・バーガンディ:これで避けやすくなった! ドッジ!
エズミ・バーガンディ:(2+2)dx+0 【回避】
DoubleCross : (4DX10) → 10[2,2,5,10]+3[3] → 13

竜胆ジョウカ:4dx ドッジ!
DoubleCross : (4DX10) → 9[3,6,7,9] → 9

エズミ・バーガンディ:無理です!
“ホワイトロット”:ではダメージ
“ホワイトロット”:5d10+36
DoubleCross : (5D10+36) → 24[5,5,2,3,9]+36 → 60

エズミ・バーガンディ:死んで《リザレクト》します
竜胆ジョウカ:死に、もう一度死ぬ~~
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを1D10(→ 4)に変更(6 → 4)
“ホワイトロット”:今回も一回死んだ後HP18失ってもらいます
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を4増加(84 → 88)
“ホワイトロット”:こっちは18回復
エズミ・バーガンディ:また《リザレクト》
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを1D10(→ 8)に変更(4 → 8)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を8増加(88 → 96)
竜胆ジョウカ:84+1d10+1d10 死に、もう一度死ぬとき特有のリザレクト
DoubleCross : (84+1D10+1D10) → 84+5[5]+9[9] → 98


“ホワイトロット”:「放っておいてもらえるとこっちとしてもありがたいが――」
“ホワイトロット”:再び、焼失。
“ホワイトロット”:再構成。同時に炎上。
“ホワイトロット”:「――こっちはボーナスポイントを狙わせてもらおうか」
“ホワイトロット”:レネゲイド殺しの白い炎は、あらゆる防壁や小細工を無視して、内側から肉体を焼き殺す。
エズミ・バーガンディ:「ごほっ ごほっ!」 白い炎が血管の中から肉体を焼いていく。
エズミ・バーガンディ:気道の中が灼けて変性し、絶え間ない空咳に苦しみながらも、その瞳は意思を保ち続けていた。
竜胆ジョウカ:「――ッ゛あー! まーそりゃあそうしますわな!」もうリアクションも返さなくなってきてる。
竜胆ジョウカ:「そっちはさっさと殴り飛ばして抜ければいいんですから。防衛ってのは面倒ですね」

GM:行動値6、サプロファイトの手番
“サプロファイト”:マイナー:RGカートリッジ使用。レールガンの使用回数を+1する。
“サプロファイト”:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アタックプログラム》 5dx7+16 攻撃力20 射程:100m ガード不可
“サプロファイト”:侵蝕どっちもどっちだし、ここはランダムで決めようかな
“サプロファイト”:choice[ジョウカ,エズミ]
DoubleCross : (choice[ジョウカ,エズミ]) → ジョウカ

竜胆ジョウカ:げえ
“サプロファイト”:死蔵王! くらえ!
“サプロファイト”:5dx7+16
DoubleCross : (5DX7+16) → 10[1,4,4,6,8]+10[10]+2[2]+16 → 38

竜胆ジョウカ:4dx 「奇跡」見せますわ、王のドッジで
DoubleCross : (4DX10) → 8[4,4,7,8] → 8

竜胆ジョウカ:はい
“サプロファイト”:4d10+20
DoubleCross : (4D10+20) → 26[10,5,4,7]+20 → 46

竜胆ジョウカ:98+1d10 メガリザレクトY
DoubleCross : (98+1D10) → 98+8[8] → 106


“サプロファイト”:「冷却完了。“ホワイトロット”の炎で燃えてる今なら、小細工はできないだろ」
“サプロファイト”:「今度は、確実に面倒な方を潰させてもらう」
竜胆ジョウカ:「ハッハハ、キツすぎ」
“サプロファイト”:一切の魔術を内包しない超音速の弾丸が、ごく当たり前の物理法則に従って解き放たれた。
“サプロファイト”:生身でそのまま受ければ、人間など原型も止めない。
竜胆ジョウカ:《リザレクト》に任せ甘んじて受ける。立ち上がりはするが、
竜胆ジョウカ:「……あの炎、なかなか上手ですね。そろそろ侵蝕キツいか」
竜胆ジョウカ:「お二人とも、もしも私飛んだら適当に十字冠離脱を。対峙し続けて宝石化進行しすぎるとマズいので」
エズミ・バーガンディ:「……!」 ”死蔵王”が十字冠離脱する姿など、一度も見た事がない光景であった。
エズミ・バーガンディ:「……はい」 だからこそ、現状の危機を認識し、素直に返事を返す事しか出来ない。

GM:クリンナップ
GM:戦闘終了条件の2ラウンド目以降のクリンナップに『墓守』が全滅している状態になったので、戦闘終了です!

フローレンス・アシュモール:「……いえ、退くならば今です」
GM:三人の元に、通信術式で知らせが入る。
GM:理事会の封印の解析完了。理事会呼称・『廃骸窟』由来の存在の暫定的な封じ込めに成功。
竜胆ジョウカ:「……よ~~しよしよしよし! 上出来でしょう!!」
竜胆ジョウカ:「撤退撤退! アレは放置です、遺跡内荒らされるのは怖いですが」
竜胆ジョウカ:「どうせ神代の色々が広がってるんで壊せば壊すだけあっちが不利、そもそも不壊まで可能性アリ! 逃げます!」
エズミ・バーガンディ:「……君たちの相手はまた今度だよ」
エズミ・バーガンディ:「……絶対に、諦めないからね」
エズミ・バーガンディ:それは、彼らに対してか、それとも友人の身を慮っての事か。
エズミ・バーガンディ:名残惜しそうに背後を見返しながら、地上へ向けて撤退していく。
“ホワイトロット”:「逃がすと」白い炎を纏う。
竜胆ジョウカ:指を鳴らすと、三人のみの背後を押すように風が吹き速度が上がる。
“ホワイトロット”:「思っているのか?」機体の再構成。
“サプロファイト”:「っ、待て“ホワイトロット”……!」
竜胆ジョウカ:「……っ……どうせ十字冠しぬんで残って止めますか……!」振り返りつつ、別の術式を構えようとする。
『墓守』:遺跡の奥から、更に大量の『墓守』が溢れ出し、熱線を撃ち放つ。
『墓守』:両陣営お構いなしに、侵入者を全て排除すべく。
“ホワイトロット”:「っ、チィ――ッ!」
竜胆ジョウカ:「タイミング最高!! おらっ巻き込まれて死ねっ」
竜胆ジョウカ:罵詈雑言を吐きながら、立ち去っていった。

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ミドル1(地上戦)

GM:地上の戦闘をやっていこうと思います。
GM:エンゲージのおさらい
竜化器[0]、白巻トバリ[4]、不発ナカズ[8]、糖蔵院サイロ[6]、月海クレタ[12]、エルフィンミスチーフ[5]、従者[9]、従者[9]、従者[9]、従者[9]、竜骸[5]、竜骸[5]
│10m
正法院ワカナ[8]、コルフィア・アッシュオンバー[6]
GM:まず、戦闘開始時とラウンド開始時のNPCカードの宣言をどうぞ
コルフィア・アッシュオンバー:はーい
コルフィア・アッシュオンバー:戦闘開始時、『ダクァハ空想瘴剣』の使用を宣言
コルフィア・アッシュオンバー:糖蔵院サイロを対象に侵蝕率を20上昇させます
糖蔵院サイロ:ぐああああタイバーン・ジグで毒も平気って言った気がするけど普通に受けるぞおおおおお!
糖蔵院サイロ:侵蝕100になります
コルフィア・アッシュオンバー:よろしいですわ
正法院ワカナ:マイカさん♡がんばって♡
コルフィア・アッシュオンバー:そしてラウンド開始時のタイミングで『ラプレースの万象目録』の使用を宣言
コルフィア・アッシュオンバー:対象は不発ナカズの『抹消者』、使用不能にして下さい
宝条マイカ:こんなもんPCにぶつけるアイテムじゃねーわよ
正法院ワカナ:ほんとうにありがとうね
不発ナカズ:あーん、仲良くなれるおまじないがー!
コルフィア・アッシュオンバー:ありがとうマイカ♡
コルフィア・アッシュオンバー:そして同じくラウンド開始時に空気清浄機くんの使用を宣言
コルフィア・アッシュオンバー:竜骸を対象として同名キャラクター全てを行動済みとします
空気清浄機くん:びゅおおおおお
竜骸:スン…
コルフィア・アッシュオンバー:えらいわ空気清浄機くん♡
コルフィア・アッシュオンバー:これにて処理は以上!
GM:ではセットアップ
月海クレタ:《サポートデバイス》 ラウンド間精神ダイス+14
従者:なし×4
不発ナカズ:《原初の黄:ソードマスター》 雷将神器を選択。選択した武器を使用した判定の達成値を+15。
コルフィア・アッシュオンバー:なし
糖蔵院サイロ:なし
『エルフィンミスチーフ』:なし
竜骸:《スタートダッシュ》 戦闘移動
竜骸:2体とも使用して、PCにエンゲージします
コルフィア・アッシュオンバー:めんどくさすぎ
白巻トバリ:《灰色の庭》《コズミックインフレーション》 範囲(選択)の行動値-9
白巻トバリ:対象はPC二人
コルフィア・アッシュオンバー:ぎゃーー
正法院ワカナ:きゃー
コルフィア・アッシュオンバー:行動値は0になります……
正法院ワカナ:同じく行動値は0になります。
GM:ではイニシアチブ順に処理していきます
GM:行動値12、月海クレタ
月海クレタ:《仮初の器》《砂の鎧》対象が次に行うメジャーダイス+6。シーン中対象の装甲値+14。
月海クレタ:対象は竜化器
竜化器:装甲14ゲットします
コルフィア・アッシュオンバー:や、やりやがりましたわ……
正法院ワカナ:こいつ…
GM:行動値9、従者s
従者:射撃攻撃 5dx+17 攻撃力7
従者:最初はコルフィアさんを狙うぞ
従者:『コンバットブラッド』 攻撃の直前に使用。この攻撃のダメージに+5。
従者:5dx+17
DoubleCross : (5DX10+17) → 4[1,1,4,4,4]+17 → 21

コルフィア・アッシュオンバー:ドッジ狙いますわ!
コルフィア・アッシュオンバー:4dx+1>=21
DoubleCross : (4DX10+1>=21) → 4[2,3,3,4]+1 → 5 → 失敗

従者:ではダメージ
従者:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 25[8,7,10]+12 → 37

コルフィア・アッシュオンバー:た、高~~っ
コルフィア・アッシュオンバー:マリエルのNPCカード使用! 3回分適用してダメージ-30点、7点はライフで受けます
コルフィア・アッシュオンバー:残HP23
マリエル・フィブロイン:は~い
マリエル・フィブロイン:残り7回ですよ~……
従者:2体目はワカナさんを狙おう
従者:射撃攻撃 5dx+17 攻撃力7
従者:5dx+17
DoubleCross : (5DX10+17) → 9[2,4,4,4,9]+17 → 26

正法院ワカナ:幸運の守護、リフレックス:オルクス
正法院ワカナ:【精神】4、RC2、【最愛の人】で精神リアクションダイスに+3、誓約の瞳でRCダイス+2
正法院ワカナ:9dx7+2>=26
DoubleCross : (9DX7+2>=26) → 10[1,1,4,5,6,7,7,7,9]+10[3,6,7,7]+10[6,8]+5[5]+2 → 37 → 成功

正法院ワカナ:ふふん
正法院ワカナ:侵蝕率は43→46へ!
コルフィア・アッシュオンバー:えらいわ~~
従者:一回ずつ殴ったし、残り2体はランダムで行こう
従者:choice[ワカナ,コルフィア]
DoubleCross : (choice[ワカナ,コルフィア]) → ワカナ

従者:射撃!
従者:5dx+17
DoubleCross : (5DX10+17) → 10[2,6,8,8,10]+10[10]+6[6]+17 → 43

従者:回った~
コルフィア・アッシュオンバー:嘘でしょ
正法院ワカナ:えっ
正法院ワカナ:ここは運を信じて…幸運の守護、リフレックス:オルクス!
正法院ワカナ:9dx7+2>=43
DoubleCross : (9DX7+2>=43) → 10[3,3,4,6,6,8,8,10,10]+10[1,1,3,7]+3[3]+2 → 25 → 失敗

正法院ワカナ:しょうがないね
従者:残念だったな
従者:ダメージ!
従者:5d10+7
DoubleCross : (5D10+7) → 29[9,6,2,2,10]+7 → 36

正法院ワカナ:侵蝕率を46→49
正法院ワカナ:これは死んでしまう!
正法院ワカナ:1d6+49
DoubleCross : (1D6+49) → 2[2]+49 → 51

正法院ワカナ:完璧ぃ~
コルフィア・アッシュオンバー:リザレクトがお上手なのね
従者:4体目!
従者:choice[ワカナ,コルフィア]
DoubleCross : (choice[ワカナ,コルフィア]) → ワカナ

従者:もう一回!
従者:5dx+17
DoubleCross : (5DX10+17) → 7[1,1,2,6,7]+17 → 24

コルフィア・アッシュオンバー:これはいける!いけますわ!
正法院ワカナ:幸運の守護、リフレックス:オルクス!
正法院ワカナ:9dx7+2>=24
DoubleCross : (9DX7+2>=24) → 10[1,2,2,3,4,6,7,8,8]+10[1,5,8]+6[6]+2 → 28 → 成功

正法院ワカナ:侵蝕率51→54
GM:あ、すみません、遅れたけど、リザレクトのダイスは1d10でお願いします
GM:確率が変わってくるので……
正法院ワカナ:はーい
GM:今回はもう大丈夫です。次からね
コルフィア・アッシュオンバー:確かにね
GM:従者の手番は終了
GM:行動値8、不発ナカズ
不発ナカズ:《原初の青:猛毒の雫》 このメインプロセスで1点でもダメージを与えた場合、邪毒ランク2を与える。
不発ナカズ:《原初の赤:サイレンの魔女》《ダンシングシミター》 6dx+26 『鬼切りの古太刀』『雷将神器』を指定。 攻撃力21 シーン(選択) 装甲無視
不発ナカズ:対象はPC二人!
不発ナカズ:6dx+26
DoubleCross : (6DX10+26) → 9[2,3,3,5,5,9]+26 → 35

コルフィア・アッシュオンバー:嫌がらせの塊みてぇなチョイスですわ
正法院ワカナ:これは本当に当たりたくない
コルフィア・アッシュオンバー:とりあえずドッジ!
コルフィア・アッシュオンバー:4dx+1>=35
DoubleCross : (4DX10+1>=35) → 9[2,5,5,9]+1 → 10 → 失敗

正法院ワカナ:コルフィアさーん!
正法院ワカナ:此方もドッジ。幸運の守護、リフレックス:オルクス
正法院ワカナ:9dx7+2>=35
DoubleCross : (9DX7+2>=35) → 10[1,1,4,5,5,6,9,9,10]+10[2,6,8]+6[6]+2 → 28 → 失敗

コルフィア・アッシュオンバー:ワカナさーん!!
正法院ワカナ:此処で回すか…《妖精の手》
コルフィア・アッシュオンバー:ストップ!
正法院ワカナ:はい!
コルフィア・アッシュオンバー:《崩れずの群れ》、ワカナさんをカバーリングしますわ
コルフィア・アッシュオンバー:妖精の手はまだ温存しておきなさい
正法院ワカナ:賢い。畏まりました。
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率+2で41
不発ナカズ:だがダメージは2倍だ
不発ナカズ:4d10+21
DoubleCross : (4D10+21) → 17[2,5,9,1]+21 → 38

コルフィア・アッシュオンバー:カバーリングで倍算出、HPは0! リザレクトします
コルフィア・アッシュオンバー:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+6[6] → 47

GM:行動値6、糖蔵院サイロ
糖蔵院サイロ:《コンセントレイト:エグザイル》《伸縮腕》《怒濤の大蛇》 9dx7+6 攻撃力15 射程:視界 対象:シーン(選択)
コルフィア・アッシュオンバー:邪毒ランク2を受けますが
GM:あ、その処理があったか
コルフィア・アッシュオンバー:《異形の守り》でバステ解除します、侵蝕率+2で49。改めて以上ですわ
GM:活躍している……異形の守り!
糖蔵院サイロ:改めて上のコンボで攻撃!
糖蔵院サイロ:9dx7+6
DoubleCross : (9DX7+6) → 10[1,3,3,3,4,6,8,9,10]+10[2,3,10]+10[9]+10[8]+3[3]+6 → 49

糖蔵院サイロ:当然対象はPC2人!
コルフィア・アッシュオンバー:だから出目が高い!!!!
コルフィア・アッシュオンバー:ドッジ!!
糖蔵院サイロ:お前達がくれたダイスボーナスのおかげだゼ
コルフィア・アッシュオンバー:4dx+1>=49
DoubleCross : (4DX10+1>=49) → 10[5,6,7,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

正法院ワカナ:同じダイスなのにこの達成値!?
正法院ワカナ:黙って受けます。後で覚えてなよ~~!
正法院ワカナ:ガード
糖蔵院サイロ:ではダメージ
糖蔵院サイロ:5d10+15
DoubleCross : (5D10+15) → 29[3,2,10,7,7]+15 → 44

コルフィア・アッシュオンバー:《崩れずの群れ》ワカナさんをカバーリングしますわ。侵蝕率51
コルフィア・アッシュオンバー:そしてHP0、リザレクト
コルフィア・アッシュオンバー:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+10[10] → 61

コルフィア・アッシュオンバー:ひ~~~
GM:温まってきたな
GM:では行動値5、『エルフィンミスチーフ』
『エルフィンミスチーフ』:《緑の鞭》《形状変化:柔》 武器作成。ガード値+10
『エルフィンミスチーフ』:《コンセントレイト:エグザイル》《オールレンジ》 12dx7 攻撃力19
『エルフィンミスチーフ』:対象はワカナさん
正法院ワカナ:来て♡
『エルフィンミスチーフ』:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[1,3,4,5,5,6,7,7,8,8,8,9]+10[1,2,5,8,9,10]+10[6,8,9]+10[6,9]+3[3] → 43

コルフィア・アッシュオンバー:嘘でしょうよ
正法院ワカナ:…!?GM回すね今日!?
コルフィア・アッシュオンバー:さっきから高くないですか??
GM:何か調子良いかも
コルフィア・アッシュオンバー:許せね~~
正法院ワカナ:幸運の守護、リフレックス:オルクス
正法院ワカナ:9dx7+2>=43
DoubleCross : (9DX7+2>=43) → 10[2,2,3,4,5,6,6,6,9]+10[8]+10[7]+3[3]+2 → 35 → 失敗

正法院ワカナ:まー頑張った。
コルフィア・アッシュオンバー:頑張った頑張った
『エルフィンミスチーフ』:ではダメージ
『エルフィンミスチーフ』:5d10+19
DoubleCross : (5D10+19) → 32[6,4,9,6,7]+19 → 51

正法院ワカナ:死ぬ!!リザレクト!!
正法院ワカナ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

正法院ワカナ:最大HPで復活します。侵蝕率60%!
GM:ドッジエフェクト分合わせて63かな
正法院ワカナ:ですね。侵蝕率も合わせて上昇します~
GM:行動値5、竜骸達は行動済み
コルフィア・アッシュオンバー:やーいやーい
GM:行動値4、白巻トバリ
白巻トバリ:《コンセントレイト:キュマイラ》《魔獣の本能》《魔獣の衝撃》《インビジブルハンド》 11dx7 攻撃力6+1d10 範囲(選択)
白巻トバリ:対象はPC二人
コルフィア・アッシュオンバー:そう言えば範囲でしたわね!!
白巻トバリ:11dx7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,3,4,4,4,4,4,7,8,9,9]+10[2,3,5,10]+10[7]+1[1] → 31

コルフィア・アッシュオンバー:ドッジ!!
コルフィア・アッシュオンバー:5dx+1>=31
DoubleCross : (5DX10+1>=31) → 9[1,5,6,9,9]+1 → 10 → 失敗

正法院ワカナ:ひえ~!
正法院ワカナ:幸運の守護、リフレックス:オルクス
正法院ワカナ:10dx7+2>=31
DoubleCross : (10DX7+2>=31) → 10[3,4,5,6,6,6,7,8,9,10]+10[3,3,9,10]+10[8,9]+4[2,4]+2 → 36 → 成功

白巻トバリ:《グラビティバインド》 達成値-9
コルフィア・アッシュオンバー:悪
正法院ワカナ:あっ、こいつ!!
白巻トバリ:失敗ですね♡
正法院ワカナ:失敗、受けます…
白巻トバリ:4d10+6+1d10
DoubleCross : (4D10+6+1D10) → 18[3,6,7,2]+6+10[10] → 34

白巻トバリ:あ、カバーリングとかあったらどうぞ
正法院ワカナ:現在侵蝕率66%
コルフィア・アッシュオンバー:マリエルのNPCカード効果3回分適用してダメージを-30しますわ
コルフィア・アッシュオンバー:4点受けて残HP6
マリエル・フィブロイン:残り4回です~……むにゃむにゃ
正法院ワカナ:マリエルさん、もう三回仕事してもらっても良いですか…?(小声)
マリエル・フィブロイン:分かりました~……ふわあ……
マリエル・フィブロイン:残り1回……
正法院ワカナ:残りHP2で生存。
GM:では、行動値0、ようやくPCの手番です
コルフィア・アッシュオンバー:では私から先に行動致します
コルフィア・アッシュオンバー:マイナーアクションで《骨の剣》+《死招きの爪》
コルフィア・アッシュオンバー:素手のデータを命中-1、攻撃力31、ガード値6に変更
コルフィア・アッシュオンバー:そしてメジャーアクションで《コンセントレイト》+《シャドーテンタクルス》+《原初の赤:漆黒の波濤》
コルフィア・アッシュオンバー:オートアクションで《紬ぎの魔眼》も追加
コルフィア・アッシュオンバー:対象は白巻トバリとエルフィンミスチーフ以外で竜化器のエンゲージにいるエネミー全員!
GM:判定どうぞ!
コルフィア・アッシュオンバー:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[1,1,2,8,8,9,9,10]+10[1,5,5,9,10]+10[9,9]+5[1,5]+4 → 39

不発ナカズ:ドッジ
不発ナカズ:3dx+1>=39
DoubleCross : (3DX10+1>=39) → 6[3,5,6]+1 → 7 → 失敗

従者:ドッジ
従者:5dx>=39
DoubleCross : (5DX10>=39) → 10[1,2,2,10,10]+6[3,6] → 16 → 失敗

従者:5dx>=39
DoubleCross : (5DX10>=39) → 10[3,6,7,7,10]+5[5] → 15 → 失敗

従者:5dx>=39
DoubleCross : (5DX10>=39) → 8[2,2,2,3,8] → 8 → 失敗

従者:5dx>=39
DoubleCross : (5DX10>=39) → 10[2,3,8,10,10]+10[8,10]+2[2] → 22 → 失敗

糖蔵院サイロ:ガード
コルフィア・アッシュオンバー:やたらダイス回しますわね……
月海クレタ:《リフレックス:モルフェウス》《守りの砂》〈RC〉でドッジ。17dx7+2
月海クレタ:17dx7+2>=39
DoubleCross : (17DX7+2>=39) → 10[1,2,2,2,3,4,4,5,5,5,5,6,8,8,8,9,9]+10[1,3,5,8,8]+10[6,9]+4[4]+2 → 36 → 失敗

月海クレタ:くううううう
コルフィア・アッシュオンバー:こ、こわ~~~
正法院ワカナ:こわいな~~~
糖蔵院サイロ:《崩れずの群れ》 カバーリング
糖蔵院サイロ:竜化器をカバーリング
コルフィア・アッシュオンバー:まぁそう来ますわよね
コルフィア・アッシュオンバー:ダメージロール!
コルフィア・アッシュオンバー:4d10+31+2
DoubleCross : (4D10+31+2) → 21[1,8,8,4]+31+2 → 54

コルフィア・アッシュオンバー:装甲ガード有効!
不発ナカズ:リザレクト
月海クレタ:リザレクト
コルフィア・アッシュオンバー:失礼計算ミスでした、53点のダメージ
従者:全部消滅
糖蔵院サイロ:ガード値17で34、二倍で68
糖蔵院サイロ:《デモンズウェブ》 ダメージを7d10軽減する。
糖蔵院サイロ:68-7d10
DoubleCross : (68-7D10) → 68-33[5,2,5,8,1,2,10] → 35

糖蔵院サイロ:ギリギリ残った……!
コルフィア・アッシュオンバー:何だとォ……
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率+16で77、手番は以上です
正法院ワカナ:サイロさんぎりぎり残ったか~
GM:ではワカナさんの手番
正法院ワカナ:はーい
正法院ワカナ:アニマルテイマー+ダンシングシミター+コンセントレイト:オルクス
GM:あっ、すみません!
GM:計算ミスがありました
正法院ワカナ:ほい
GM:53ダメージのガードで17軽減で36で、二倍で72、33軽減で39
GM:HPは38、落ちてました……!
コルフィア・アッシュオンバー:やった~~!!
正法院ワカナ:やったー!
正法院ワカナ:では、攻撃対象をサイロさんから竜化器へ変更
GM:判定どうぞ!
正法院ワカナ:10dx7+2 そりゃ
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[1,5,5,5,6,6,6,7,9,10]+10[1,8,10]+10[4,10]+10[10]+10[10]+2[2]+2 → 54

コルフィア・アッシュオンバー:回った!
GM:ここで回すか……!
竜化器:ドッジもガードもできません
竜化器:ただいるだけ
正法院ワカナ:昔の私じゃないのでね…!
正法院ワカナ:侵蝕率66→74
正法院ワカナ:攻撃力はダンシミの9の他に、使用武器の神樹の丸太の効果発動
正法院ワカナ:移動していないラウンドはこの武器を使用した攻撃に+10されます。
正法院ワカナ:では…
正法院ワカナ:19+6d10
DoubleCross : (19+6D10) → 19+42[9,9,4,9,9,2] → 61

正法院ワカナ:ふ
竜化器:うおおおおっ、装甲14がなければ落ちてた!
コルフィア・アッシュオンバー:大分削りましたわね……!
竜化器:手番では何もしません
竜化器:データ的には竜骸を作り出す機能はオミットしています
GM:クリンナップ
GM:二人の行動値が戻ります
コルフィア・アッシュオンバー:行動値6にカムバックですわ
正法院ワカナ:8へ戻りますね
GM:演出!

宝条マイカ:「懲罰奉仕部と竜骸ワイバーンの情報は把握してる」
宝条マイカ:「ただ、正体不明の奴がいる。警戒して」
宝条マイカ:「分かってる中でヤバいのは不発ナカズの精神魔術。防衛機構組み合わせて妨害術式を組ませるわ」
宝条マイカ:「竜骸ワイバーンは防衛機構で一時的な足止めも可能」
宝条マイカ:「竜化器ハッチライザーの破壊に一番邪魔なのは糖蔵院サイロ。こいつは――」
宝条マイカ:拗くれた刀身の長剣が、吹き荒れる暴風に乗って弾丸のように射出される。
宝条マイカ:『ダクァハ空想瘴剣』。仮想の、この世界に存在しない毒を刃の形に成形した魔剣。
宝条マイカ:たとえこの世界のあらゆる毒に耐性を持っていようと、存在しない毒には耐性も存在しない。
宝条マイカ:「――私が削る。一気に潰しなさい」
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、お見事ですこと」口元に手を当てて微笑む
正法院ワカナ:「!この力なら、これなら糖蔵院サイロをあと一歩まで追い込めますね…!」
糖蔵院サイロ:「チッ、何だこの毒、オレが消化しきれねえのカ……やっぱ一筋縄じゃいかねえナ」
糖蔵院サイロ:「トバリ! 動かしたら面倒くせえゾ!」
白巻トバリ:「んー確かにそうですねぇ、明らかに強くて怖いですし―少しだけ邪魔しましょうかー」
白巻トバリ:「折角みんなで頑張っておもちゃも用意しましたしー」笑いながらその手に取りだしたのは一冊の古びた本
白巻トバリ:ページを開くのはこのために準備した、理事会兵器の一つ。それはオルクスのように領域を押し付けるもの。自分の能力を、より広く、強く引き出すために。
白巻トバリ:「Hickory, dickory, dock」世界を塗りつぶしながら、詠うは足引く呪い
白巻トバリ:具現化するのは極彩色で彩った底なしの穴、幻想と狂気
白巻トバリ:「さぁさぁ急いで急いで、間に合いません♪」急がなければ悪化する、そういう道具を持ち込んでいるのだから
白巻トバリ:そしてだからこそ邪魔をする、穴が広がる内に、そこに引き込むように、二人の身体を重くする
白巻トバリ:「さぁ……頑張ってくださいね?」
正法院ワカナ:「底なし兎、噂には聞いてたけど。想像以上ね…!」
正法院ワカナ:(ウイカは、最後まで一緒になれなかったけど。あれから懲罰奉仕部OGとは連絡を取り、或いは調べてる。私も彼らの事は凡そ知っている。)
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁまぁ、随分と趣向が凝っていますこと」
白巻トバリ:「とんでもない、普段の実力は噂通りですよー?」
白巻トバリ:「たまたま今回はキャロル様のために頑張ってるだけですから―?」何が楽しいのかくすくす笑う
コルフィア・アッシュオンバー:体が正体不明の重さに引き摺り込まれながらもクスクスと笑う
正法院ワカナ:「こんなことしたって、キャロルの先には破滅しかないでしょ…っ!」
GM:懲罰奉仕部は密かに理事会兵器を集めていた。キングダムに気付かれないよう、依頼を偽装して、巧妙に。
GM:そのデータは、この場の誰も知らない。
白巻トバリ:「あらあらーそうでしょうかーそうかもしれませんけれどー?」
白巻トバリ:「でも、それでもいいじゃないですかーやりたいことをして、失敗して、人間成長するものですよー」だって王と敬う相手の破滅すらも、楽しみだから
正法院ワカナ:「この…っ貴方みたいな人格破綻者じゃなきゃキャロルは…!ミネルヴァ!」
ミネルヴァ:ミキミキミキ…とほんの微かな音を立て、梟の体は巨大化していく。
白巻トバリ:「おやおや。誠心誠意お仕えしているのに酷い人ですねー?」悲しむポーズと共にキャロル様の知人なんだぁと悦んで
正法院ワカナ:「目録卿、彼女から離れましょう…っこのままでは不味い!」
ミネルヴァ:巨大な梟は翼と共に馬の様な体躯を得て幻獣グリフィンの如き姿で、主とコルフィアと共に領域より飛び去らんとする!
Tachie
白巻トバリ:そう、問答する間にも世界は広がる
Tachie
白巻トバリ:幻想的でありながら歪んだ光景、そこに引き込む呪い
Tachie
白巻トバリ:無数にそれらが、見えない手を伸ばす
白巻トバリ:「Ding, Dong, Bell,」微笑みながら指を振り、童謡の一節を口にする
白巻トバリ:「もう鐘はなってしまいました、事態は動いてしまいました」時に不吉なその一節を口にして、災いを呼ぶ
白巻トバリ:「破滅しかなくとも走り続けるしかないのです」
白巻トバリ:「ですので……キャロル様がお好きな様子、貴女もこちらで一緒に踊りませんか?」笑って、嗤って、手招きする
白巻トバリ:逃げようとしても、言葉を絡めて、足引き、地に落とす、飛び去ることなんて許さない
白巻トバリ:勿論、コルフィアも逃がさないけれど
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら、そう簡単には逃がして下さらないようで」
コルフィア・アッシュオンバー:「近代民謡を呪詛として特化させた術式かしら、ここまで際立っているのは中々見ないわ。素敵」
正法院ワカナ:「悪趣味…貴方、友達いないでしょ。」トバリへ悪態をつく。禍々しいレネゲイドに圧倒され、こうでもしないと気がおかしくなりそうだ。
正法院ワカナ:衝動が暴走しそうなそれを受けて尚、薄く笑う。
白巻トバリ:「失礼な、クレタちゃんという親友がいますよー」狂気の真ん中で、普段通り笑い、拗ねる
月海クレタ:具合が悪そうだ。
正法院ワカナ:「足を引っ張る前に、もう少し周りを見るべきだったわね」一瞬クレタに視線を向け、続ける。ここまでは、順調だ。
白巻トバリ:「ええ、すべて堕ちて、転げて、台無しに、素敵な呪いでしょう?」
正法院ワカナ:"コルフィアさん。手筈通り、ここは防御任せます"と耳打ちする
コルフィア・アッシュオンバー:「勿論、承りましたわ」微笑みと共に言葉を返す
コルフィア・アッシュオンバー:「マリエル、糸を出しなさい」
マリエル・フィブロイン:「ふわあ……」欠伸が一つ。
マリエル・フィブロイン:既に、落下する二人に糸を結んでいる。
マリエル・フィブロイン:「足を引っ張って下に落とすのがお得意みたいですけど~……」
マリエル・フィブロイン:「わたしは逆に上から引っ張るのが得意でして~……蜘蛛の糸なので~……むにゃむにゃ……」
マリエル・フィブロイン:単純な物理的な牽引のみではない。
マリエル・フィブロイン:落下という概念的な攻撃に対抗する、天上から垂れる蜘蛛の糸の概念を引用した対抗魔術。
マリエル・フィブロイン:大博物館の人間である以上、出自と異なる伝承を利用するくらいはしてみせる。
コルフィア・アッシュオンバー:「London Bridge Falling Downロンドン橋墜ちたとはいきませんでしたわね、お客様?」
白巻トバリ:「あら残念、この後釈迦の糸奈落の底Humpty Dumpty取り返しのつかないことにならないことを祈っていますねー?」
コルフィア・アッシュオンバー:糸を手繰り、ふわりと地上に戻る
月海クレタ:「何やってんのよ、嫌がらせのことしか考えてないから詰めが甘いのよ」
月海クレタ:「今度はあたしの力を見せてあげるわ!」
月海クレタ竜化器ハッチライザーに手を翳す。
月海クレタ:月海クレタの能力は物品に模造意思を植え付けること。
月海クレタ:大抵はクレタにとって都合の悪い『悪者』としての意思を現出する使い勝手の悪い能力。
月海クレタ:しかし、EXレネゲイドに対して使用した場合、物品に宿るレネゲイドに干渉してクレタの認識とは無関係の意思が芽生えることがある。
月海クレタ:「これで竜化器ハッチライザーもあたしのものよ!」
竜化器:……
竜化器:…………
竜化器:特に何も起こらない。
月海クレタ:「あれっ!?」
コルフィア・アッシュオンバー:「特に何も起こらないようですけれど」
糖蔵院サイロ:「今回は外れみたいだナ。まあ、エルフィンみたいなことが毎回できてたらお前こんなとこにいないだロ」
月海クレタ:「何でよ~~~~!!」
不発ナカズ:「うーん、クレタちゃん。残念!」
竜化器:しかし、レネゲイドが込められたことには変わりない。
竜化器:多少頑強さは増しているようだ。
正法院ワカナ:「何かした?油断できないな。まだ起動していないだけかも。それに…」
正法院ワカナ:「壊さなきゃいけないものを、守った事には変わりはない。これ、ちゃんと記録とってるから。」
正法院ワカナ:「竜化器の運用を図って、改造までした。あとでキチンと責任追及するからね」
月海クレタ:「うるさいわね! 嫌味な女!」
従者:少し気の抜けた会話を雑音が塗り替える
従者:数万を優に超える従者の軍隊。それらは常ならぬ武装をしていた
従者:全身を覆う鎧とそこに一体化した銃身
従者: L・Gロストグラウンド地区で大量に発見され。マリガル・ノルトルが持ち帰った理事会兵器の中にLEVEL2に到達するようなものは存在しなかった
従者:ただ、代わりに量だけはあった。それらを素材にし。基盤を作成。複製を行い従者たちが纏う装備こそが
従者投石Standard issue
従者:全てのものに与えられた。攻防一体の生徒の手によってこの時代に生まれた新型理事会兵器である
従者:雨、それを思わせるような量の光が
従者:君たちに絶え間なく撃ちだされていった
マリエル・フィブロイン:それに真っ先に反応したのは、寝惚け眼の少女。
マリエル・フィブロイン:その面持ちに似合わず、袖の下に隠れた指先は機敏に動く。
金剛公ゴーレム:列を成したゴーレムが、盾を構え、光の雨を阻む。
マリエル・フィブロイン:「むぅ……ちょっと……まずいですね~……」
金剛公ゴーレム:防御用に、金剛公を参考に作り出したゴーレム達。
金剛公ゴーレム:同時並列で複数を稼働出来るマリエルの能力だが――
マリエル・フィブロイン:「動作性はともかく、数はあっちが上ですか~……」
マリエル・フィブロイン:「すみません、先輩。全部は防げません~……」
コルフィア・アッシュオンバー:「構わないわ。防げるものだけ防いでちょうだい」
コルフィア・アッシュオンバー:金剛公ゴーレムの戦列を潜り抜けて降り注ぐ落石を四本の触腕が捉え砕く
コルフィア・アッシュオンバー:「戦術としては優れているのだけれど」砕かれた落石の破片が散乱し、彼女の頬に一筋の傷を付ける
コルフィア・アッシュオンバー:「複製・量産、数頼みを前提にしているのはあまり趣味じゃないわね。収蔵するには値しないわ」
正法院ワカナ:「ええ、それに…。放っておいてはあの岩はこの博物館を潰してしまう」
ミネルヴァ:巨大な梟は獅子の如き爪を生やし、岩を切り裂く
正法院ワカナ:「数頼みは恐ろしいけど…破壊に文明を感じられない。」
正法院ワカナ:「原始の暴力じゃ、兵器には敵わないよ」
正法院ワカナ:必ずしも総てを防ぎきれたわけではないが…それでも立ち姿は依然として変わらない。
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、それが貴女の考えですのね。ワカナ様」
コルフィア・アッシュオンバー:「思想の一端を感じられて嬉しいわ。もっと聞き出したい気分ですけれど」
コルフィア・アッシュオンバー:「残念ね、また新手が来るみたい」正面に視線を戻す
不発ナカズ:「マイカちゃんに~、コルフィアちゃんに~、マリエルちゃん」ペンダントのようなものをくるくると振りながら一人ずつ確認していく
不発ナカズ:「あなたは~、だあれ?」正法院を指差す
正法院ワカナ:「"レクシコン・ロア"正法院ワカナ。元のコードは法語卿、貴方達を監督する筈だった生徒よ」
不発ナカズ:「ワカナ……ワカナ、ワカナちゃんかぁ!」手を合わせて顔を綻ばせる
不発ナカズ:「部長から~、よく名前を聞いていたけど、こんな子だったんだねぇ~」
不発ナカズ:「懲罰奉仕部のOGってことは~、お仕事を手伝いにきてくれたのかな~?」
正法院ワカナ:こうして名を名乗る事も下策だと知っている。だが、それがキャロルのいない懲罰奉仕部へのせめてもの誠意であった。
正法院ワカナ:「キャロルは言わないでしょ、私の事なんて」
不発ナカズ:「そんなことないよぉ~? 部屋に一人でいるときとか~、ぼそりと呟いてたよ~」
不発ナカズ:「きっと~、部長にとって~、思い出深い人だったんだなぁ~、って」
正法院ワカナ:「私の中には、キャロルがいる。ウイカがいる。諦めそうな時に心の彼らに叱咤されたから、弁護士業なんて続けられた。」
正法院ワカナ:「だから・・・
正法院ワカナ:「これ以上私の親友を貶めるなよ、罪人生徒が」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら」
不発ナカズ:「え~? 貶めてなんかないよ~。聞いたことがあるだけ~」
不発ナカズ:「それに~、今の状態が~、部長が主導しているのも、分かっているよね~?」
不発ナカズ:「親友の助けに~、なろうと思わない~?」
正法院ワカナ:「"キャロルだけじゃないでしょ"。私の知っているキャロルは、こうはしない。」或いは、その手段を知らない。
正法院ワカナ:「親友の助けになりたいのは本当。貴方達とは形が違うだけ。それとこれ以上邪魔するなら完全に罪人として扱うから」
不発ナカズ:「そっか~……うん。応援するよ、頑張って~」”喊声溺死鼠レミングハーメルン”という理事会兵器がある。
不発ナカズ:「諦めなければ~、夢はいつか必ず~」『ハーメルンの笛吹き男』伝承を原型とする、聴覚を起点とした洗脳能力を持つ理事会兵器。
不発ナカズ:「叶うから~~」年齢が低いほど子どもであるほど効き目が高く、聞かせた時間に洗脳の強度が比例する。
不発ナカズ:「”喊声溺死鼠レミングハーメルン海賊版パイレーツ”」ナカズが会話しているのは……ただの時間稼ぎだ。
不発ナカズ:最初から振っているペンダントの形をよく見れば……鼠の頭蓋骨であることが見て取れた
不発ナカズ:(さて、大博物館の妨害術式はどれくらいの強度でしょうね?)あなたたちの精神を、蝕む音が
不発ナカズ:伸びていく
コルフィア・アッシュオンバー:「先ほどから楽しくお喋りなさっているようですけれど」
コルフィア・アッシュオンバー:不発ナカズは気付くだろう。喊声溺死鼠レミングハーメルンより流れる呪詛の流れが
コルフィア・アッシュオンバー:彼女の囁く言葉から離れて明らかに捻じ曲げられている
コルフィア・アッシュオンバー:「沈黙の塔Dakhme-ye Zartoshtiyānより啄ばみ喰らい葬送せよ」
コルフィア・アッシュオンバー:「其にアムシャ・スプンタの慈悲は無し、アルズーラの洞穴より来たる不浄の骸ドゥルジ・ナスを恐れるものは」
コルフィア・アッシュオンバー:大博物館の天井より舞い降りる、黒く染められた数羽の禿鷲が不発ナカズの体を爪先で掴んで止まり
コルフィア・アッシュオンバー:「生ける死せるの区別なく、万物等しく終末へ連れ去るべし」禿鷲を起点として術式が起動する
コルフィア・アッシュオンバー聖典アヴェスターを起源とするその呪詛は、ゾロアスター教が忌み嫌う《不浄》を燃やす呪詛返しの術式である
コルフィア・アッシュオンバー:ハーメルンの笛吹き男を起源とする術式は『鼠』を要素の核として内包するが故に、その効力は更に増大する
コルフィア・アッシュオンバー:パンッ、と不発ナカズの発する言葉の内より呪詛が掻き消える
不発ナカズ:「うわぉ、お見事~」そのコルフィアの背後。小太刀が一振り、槍が一振り。
不発ナカズ:宙を舞う武器は音もなく。背中から斬りかかった
コルフィア・アッシュオンバー:「あら」
コルフィア・アッシュオンバー:ザンッと斬撃がコルフィアの背を大きく裂き、そこから大量の血が流れ落ちる
正法院ワカナ:「コルフィアさ…このっ、不意打ちなんて卑怯とは思わないの!?」
コルフィア・アッシュオンバー:「なるほどね、精神汚染と武具の遠隔操作、互いを囮にどちらかを確実に通すと」
不発ナカズ:「流石は整理保管部門長さま~、見事な防衛機構の操作手腕です~」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、ここはお相手の工夫を讃えるところではなくて? ふふ、素敵だわ」
コルフィア・アッシュオンバー:ズズズと蠢く音と共に影が彼女の傷口を修復してゆく
不発ナカズ:(”完全版オリジナル”を見つけられなかったのが惜しいな。あったなら妨害の上からでもパスを通せたのに)内心で防衛機構の堅固さとコルフィアの手腕に舌打ちする
GM:蠢く影を更に覆うように、更に大きな影が日の光を遮った。
糖蔵院サイロ:影を落とすそれは、巨大な口だ。
糖蔵院サイロ:「細かい攻防とかは面倒だからヨォ~」
糖蔵院サイロ:「全部まとめて――いただきまス」
糖蔵院サイロ:空想上の怪物でもなければあり得ない、巨大すぎるあぎとが閉じられる。
糖蔵院サイロ:「牧場で全部終わるまでのんびりしててくれヤ」
糖蔵院サイロ:牧場一つを飲み込む程の異空間を形成しているサイロの胃は、一度飲み込まれれば、自発的な脱出は困難だ。
正法院ワカナ:「“プレザーブ・ファーマー”…罪状は、窃盗及び誘拐!」
正法院ワカナ:「気を付けて、アレに飲み込まれたらもう脱出できません…!」
コルフィア・アッシュオンバー:「エグザイルとバロールのクロスブリードを突き詰めたような能力ね」
正法院ワカナ:(他の重罪生徒ばかり注意していた。ありきたりな罪状だと見くびっていた。普通の罪人が此処へ来るわけないのに!)
コルフィア・アッシュオンバー:「単純なゴリ押しだけれど、こういうのが一番嫌なのよねぇ」
コルフィア・アッシュオンバー:その言葉と同時に触手の一本がワカナを外へ突き飛ばす
コルフィア・アッシュオンバー:そして、残る三本の触手が彼女の巨大な顎を押し上げるように伸び、僅かに一瞬拮抗するが
コルフィア・アッシュオンバー:しかし直後、糖蔵院サイロの顎の内に彼女の姿は呑み込まれてゆく
糖蔵院サイロ:「ごちそうさマ。さて、おかわりと行こうカ」
糖蔵院サイロ:ワカナに視線を移す。
正法院ワカナ:「どうしよう…かな」気づかぬうちに足が震える。
正法院ワカナ:「コルフィアさんを体内に拉致されたなら…もし仮に私が貴方を倒せても、彼女事転送してしまう」
正法院ワカナ:どうにかしうる術はある。しかし敵の消耗もない今切り札を使うべきかそうでないか逡巡するさ中─────
コルフィア・アッシュオンバー:────ドォン
コルフィア・アッシュオンバー:糖蔵院サイロの体内から、異様な重低音が響く
糖蔵院サイロ:「――ア?」
コルフィア・アッシュオンバー:ドォンッ、ドォンッ!!
コルフィア・アッシュオンバー:まるで内側より何かが突き出ようとするかの如き衝撃、それが繰り返し何度も彼女の肉体を反芻する
糖蔵院サイロ:「ご、っぶ……腹の虫にしちゃあ……随分と暴れやがル……」
糖蔵院サイロ:『飢え死にスターヴガム』という理事会兵器がある。
糖蔵院サイロ:粘着質のそれが付着した者は、異常な飢餓感に苛まれる。
糖蔵院サイロ:本来は死なない生徒を離脱させずに拷問する為の兵器だ。
糖蔵院サイロ:それを、サイロは自分自身に使用している・・・・・・・・・・・
糖蔵院サイロ:ただでさえ底なしの胃袋は、強烈な飢餓衝動によって、その容量を飛躍的に増加している。
糖蔵院サイロ:だと、いうのに――
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィア・アッシュオンバーもまた、糖蔵院サイロを攻略するにあたって極めて単純な手法を選択した
コルフィア・アッシュオンバー:彼女の体内、奈落の如き底無しの空間から外側に向けて
コルフィア・アッシュオンバー:莫大な火力の連打によって、それを叩き壊し突き破る
コルフィア・アッシュオンバー:ドォンッッ!!!!!
糖蔵院サイロ:「が……ぶ、ぁ……クソ……こんなんばっかかヨ……!」
コルフィア・アッシュオンバー:「まさか《龍爪》まで使わせられるとは思いませんでしたわ」
コルフィア・アッシュオンバー:蹲るサイロの傍らに、モンタージュの如き巨大な顎を伴ったコルフィアが姿を現す
コルフィア・アッシュオンバー:「あらごめんなさいワカナ様、心配をお掛けしてしまったかしら。ふふふ」
正法院ワカナ:「"プレザーブ・ファーマー"を…内部から、純粋な出力で攻略した…?それも、遺産や王鍵も使わずに…」
正法院ワカナ:「貴方には杞憂でしたけどね」くすりと笑む
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、一瞬ひやりとしたのは本当なのよ?」
コルフィア・アッシュオンバー:「この子もとても優秀だわ。前々から思っていたけれど、免罪王も中々良い人材を集めていたみたいね」
コルフィア・アッシュオンバー:「大博物館に勝てると思い上がったのは早計だったでしょうけれど」
正法院ワカナ:「ええ、彼らは刃を向ける相手を間違えました。本気で勝つつもりなのなら」
正法院ワカナ:「監督者が明確に統率をするべきだ。罪人生徒は、性質上纏まりに欠けますから。」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、免罪王がいればまたこの場は違ったと?」
コルフィア・アッシュオンバー:「随分信頼を置いていらっしゃるのね」
正法院ワカナ:「…解釈は委ねますが。別動隊の可能性は十分疑った方が良いですね。きっとこちらよりも随分厄介でしょう。」
正法院ワカナ:「なにせ、地上ですら”ああいったもの”も戦力に置いているのだから。」
『エルフィンミスチーフ』:「んだよ、てめえも差別主義者かよ!」
『エルフィンミスチーフ』:木を組み合わせたような、発声器官などあるようには見えない異形が抗議の声を上げる。
『エルフィンミスチーフ』:「言っておくけどなあ、オレサマだって生きてるんだからな? 生徒じゃないから、見た目が人間じゃないからって物扱いするってのはどうかと思うね」
コルフィア・アッシュオンバー:「随分気にしていらっしゃるのねぇ」
正法院ワカナ:「私の知ってる法では貴方はまだ個人として認められていないの。」
正法院ワカナ:「だから、何もしないなら責任は問わないで上げる。そっちの罪人生徒とは違ってね」
正法院ワカナ:言い換えればこれ以上の行動は、こちらも執行を行使するということだ。
『エルフィンミスチーフ』:「そりゃありがたいことだがよお……色々遅すぎるぜあんた」
『エルフィンミスチーフ』:「オレサマはとっくにこいつらに命握られちまってるし――」
『エルフィンミスチーフ』:ワカナの足下から、急速に成長した植物が巻き付き、その体を強く締め付ける。
『エルフィンミスチーフ』:「攻撃は終わっちまってるんだよなあ!」
正法院ワカナ:ばき、ばきり、ぼきっ
正法院ワカナ:エルフィンミスチーフの休息成長した根はワカナの脇腹や膝、腕。背骨を強く締め付け
正法院ワカナ:元々戦闘員ではない彼女の肢体は人から本来出てはならない音と共に致命傷へと追い込まれる
正法院ワカナ:「っ…あ…ぁっ」
『エルフィンミスチーフ』:「このまま絞め殺して吹っ飛ばしてやるぜぇ!」
正法院ワカナ:「…この、最低の人でなしっ!」
『エルフィンミスチーフ』:「木でーす! 人じゃありませーん!」
正法院ワカナ:「はぁ?減らず口を叩かないで?!」
正法院ワカナ:「物扱いするなって言ったり人じゃないって言ったり…支離滅裂!」
正法院ワカナ:正しく"木"であると、人権が無いのだから話す必要もないと判断すればいいものを怪樹へ悪態をつく。
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら、随分真面目に受け答えするのねワカナ様。真面目だわ本当に」
コルフィア・アッシュオンバー:その言葉と共に、彼女に向けてコルフィアから小石のようなものが放られる
コルフィア・アッシュオンバー:「お守りよ。しっかり握っていらして」
正法院ワカナ:「これは…?」なんとか細く雪のように白い指から投げ渡されたそれを受け取り視線を向ける
コルフィア・アッシュオンバー:鈍く光る結晶の破片、中心には小さく文字が刻まれている
コルフィア・アッシュオンバー:ワカナがそれを読み解く前に、コルフィアは既に腕を振り上げていた
コルフィア・アッシュオンバー:「懲罰奉仕部の皆様方がご用意された催し物の数々、誠に楽しませて頂きましたわ」
コルフィア・アッシュオンバー:「私も当館の整理保管部門長として、お客様しゅうげきしゃ方に心からの歓待をさせて頂きます」
コルフィア・アッシュオンバー:彼女の肩部が泡立つように蠢き、細い腕が一本姿を現す
コルフィア・アッシュオンバー
万象は一者の観照により一者に由って起これり、Et sicut res omnes fuerunt ab uno, meditatione unius,
 万象は一より適応によって生ぜりsic omnes res natae ab hac una re, adaptatione.

コルフィア・アッシュオンバー:彼女の右腕と共に生え出た腕、死蔵王ゴーレムの攻撃機構のみを抽出した腕部が照準を合わせるように指先を向けて
コルフィア・アッシュオンバー:「原初の一プリマ・マテリアより分かたれた四元素。シルフィードの息吹に流されてエテルは満ちる」
コルフィア・アッシュオンバー:「────さぁ、皆様」
コルフィア・アッシュオンバー:「我らが王の威光、その一抹をご覧に入れてみせましょう」
糖蔵院サイロ:「……!」
糖蔵院サイロ:最早言葉で反応する暇も惜しいとばかりに、無言で口を開いた。
コルフィア・アッシュオンバー:「『吠え猛るはヴェントラグツァ』」
コルフィア・アッシュオンバー:死蔵王ゴーレムそのものを触媒として起動したその術式が、大博物館の大気を束ねて一つの『破壊』を形作る
コルフィア・アッシュオンバー:『面』で放たれる回避不能な空気圧力の放出。放たれたその一撃が、彼女の正面に立つ全てを文字通り
コルフィア・アッシュオンバー:────圧し
コルフィア・アッシュオンバー:     潰す
『エルフィンミスチーフ』:正法院ワカナを拘束していた根が剥ぎ落とされる。
月海クレタ:主を守ろうと飛び出した『お気に入り』の盾はまるで意味を成さず、いとも用意に蹂躙される。
従者:グシャリ 無数の雑兵たちがひとまとめにされてその姿を失っていく
従者:主がいないのであればそれは石を持つだけの意思なきでくの坊。瞬く間に消え失せる
不発ナカズ:「すご~い! これが死蔵王さまの力かぁ~」無傷。不自然なほどに。
不発ナカズ:不発の足元には負傷を肩代わりしたかと思うほどに。すり切れたぬいぐるみが転がっていた。
不発ナカズ:末期の断末魔はぬいぐるみのものだろうか、幻聴だろうか。きっと幻聴だろう
白巻トバリ:「いやはやズルいですね、ちゃんと私を見てくれたら攻撃を引き込めたのですけれどー」
白巻トバリ:咄嗟に一番硬いであろう竜化器を盾にして逃げていた、ズルい
月海クレタ:「い、痛い痛い痛い……! 最低っ!」
月海クレタ:のたうち回りながらリザレクトしている。
白巻トバリ:「ファイトですよ―クレタちゃん、ここで負けたら後がないですからねー」ひらひらと旗を振って応援してる
竜化器:それでも、本命である竜化器には傷一つ付いていない。
竜化器:それは、トバリが頼ったように頑丈であるから、というだけでなく。
糖蔵院サイロ:「が……ぶ、ぁ……ああ……流石に、食い過ぎたかナ……」
糖蔵院サイロ:竜化器へ及ぶ攻撃だけは、『食べて』いたからに他ならない。
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ、まとめて圧し潰したつもりでいたのですけれども」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふふ、貴女方の底力を見誤っていたようで。私、感心致しましたわ」
糖蔵院サイロ:「美食王様ほどじゃあねえが……大食いには自身あるんでナ……」
糖蔵院サイロ:「けどまあ気を付けろヨ……オレがこっちじゃ多分一番まともダ」
糖蔵院サイロ:「オレがいない方があいつら暴れるゼ」
糖蔵院サイロ:侵蝕が限界に達し、十字冠の機能が発動。光となって離脱する。
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、ご忠告どうもありがとう。楽しかったわ」賞賛を込めた微笑みを以て彼女を見送る
コルフィア・アッシュオンバー:反動に耐えきれず死蔵王ゴーレムの腕が塵になって崩れ落ちる
白巻トバリ:「ああ、そんな、困りましたねー、サイロちゃんがやられちゃいました、このままじわじわと私たちはなぶり殺しなんですね、めそめそー」
コルフィア・アッシュオンバー:正法院ワカナは通り過ぎた破壊の中で傷一つつくことは無かった
コルフィア・アッシュオンバー:彼女の手に握られた破片に刻まれた文字は『ラド
コルフィア・アッシュオンバー:「車輪」の意を持ち旅や移動を見守るそのルーンは、刻んだ対象に風除けの加護を与える力を持つ
正法院ワカナ:「…見惚れるほどの対応でした。魔術師同士の戦いは、始まった時には既に終わっている。」握られたルーンの意を今ようやく知る
正法院ワカナ:基本にして奥義だが、それを為せる者はごく微かだ。
コルフィア・アッシュオンバー:「万が一のためにワダチに作って貰っていて良かったわ。量産してもらうのも検討しようかしら」
コルフィア・アッシュオンバー:「さぁ、ワカナ様。今なら相手方の隙が見えていてよ」
正法院ワカナ:頷く。”魔術師同士の戦いは、始まった時には既に終わっている”
正法院ワカナ:彼女もまた、既に準備は終えていた。
正法院ワカナ:ハンドベルを手に、誰かに語る様に口ずさむ
正法院ワカナ:「人類文明、ひいてはノヴァリスの宝を収集した大ノヴァリス博物館への襲撃」「そして不特定多数、無辜の人々を巻き込み傷つけた」
正法院ワカナ:「あくまで降伏勧告を進める私を傷つけ─────」「博物館の奥への無断侵入は、略奪の疑いがある。」
正法院ワカナ:「本当に、反省する気はあるの…?!」
正法院ワカナ:懲罰奉仕部に対して、無謀にも正論を吐きつける
月海クレタ:「反省……? こんな境遇まで落とされたあたしに、まだ反省しろって言うの!?」
白巻トバリ:「ええもちろん、山より高く海より深く反省し、キャロル様のために奉仕いたしておりますよー?」くすくす笑う表情は嘘か真か
『エルフィンミスチーフ』:「反省して全部上手く行って楽に生きられるならやってもいいけどなあ」
不発ナカズ:「催し物の披露にきただけだから~、博物館襲撃とかは知らな~い、です!」ゆるっと敬礼
正法院ワカナ:「は、はぁっ?」軽く舌打ちをする。キャロルは一体何をやっているのか。
正法院ワカナ:「もういい……"汝罪在り"」頭を抱えながら、ハンドベルを鳴らす。
正法院ワカナ:魔法鐘マギクム、この一見変哲もないベルが彼女の得た遺産であり罪人を捌く為の力。
正法院ワカナ:「──契れ、魔法鐘マギクム。36の軍団を統べる偉大なる伯爵よ、私に罪を裁く力を!」
正法院ワカナ:鐘を鳴らすと同時に、一瞬ワカナの横に黒い影のようなものが現れ…霧散
ミネルヴァ:同時にグリフィンとなっていたフクロウはその身体を更に大きく、筋骨隆々に膨らませ二足で立ち上げる
ミネルヴァ:これは、もうグリフィンではない。獰猛なるオウルベアだ、それもアヴァロンでもいない程の巨躯の。
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、それが貴女の力なのね」
ミネルヴァ:ぼう” ぼう” と呼吸を荒げ羊膜へと突進し…
正法院ワカナ:「ええ。あと少しだけ、こっちは準備は足りませんでしたけど。」
正法院ワカナ:オウルベアが拳を振りぬく寸前。もう一度鐘を鳴らせば、投石で投げられていた石が拳へと集まり…
ミネルヴァ:羊膜へ一切の容赦なく振りぬき続ける!
ミネルヴァ:他の懲罰奉仕部の妨害、エルフィンミスチーフの枝による刺突も、その一切をまるで『なかった事』の様に無視しながら
正法院ワカナ:「それを壊せば何もできなくなるんでしょ…!なら一番いやな事をしてあげる」
不発ナカズ:「そんな~! 人の嫌がることをしちゃダメってご両親に教わらなかったの~?」ぶーぶー
竜化器:その衝撃は、外装を確かに砕いた。
竜化器:だが――そこまでだ。内部の機構を露出させながらも、完全な破壊には至らない。
竜化器:カシャン、カシャン――
竜化器:未だ、稼働している。今まさに新たな竜骸ワイバーンを生み出そうと――

GM:2ラウンド目
GM:NPCカードの使用宣言をお願いします。
コルフィア・アッシュオンバー:『ラプレースの万象目録』の効果使用を宣言
コルフィア・アッシュオンバー:白巻トバリの《灰色の庭》を使用不能にします
宝条マイカ:卑劣な行動値低下を許すな!
コルフィア・アッシュオンバー:そうだそうだ!!
コルフィア・アッシュオンバー:そして空気清浄機くんの効果も同様に使用を宣言
正法院ワカナ:ナカズさん対象でよろしいしょうか?
コルフィア・アッシュオンバー:不発ナカズを行動済みの状態にします
不発ナカズ:(´・ω・`)
コルフィア・アッシュオンバー:自分の持ってるエフェクトよく見てからその顔しなさい
月海クレタ:あたしの方が行動値高いのに……あたしなんか怖くないって訳!?
正法院ワカナ:ここで突然力が目覚めるキャラじゃないでしょ
GM:セットアップ
月海クレタ:《サポートデバイス》 ラウンド間精神ダイス+14
月海クレタ:ほら、こんなにダイス増える!
不発ナカズ:《原初の黄:ソードマスター》 雷将神器を選択。選択した武器を使用した判定の達成値を+15。
不発ナカズ:一応使用しておこう。
コルフィア・アッシュオンバー:なし
正法院ワカナ:なしです
『エルフィンミスチーフ』:なし
竜骸:なし
白巻トバリ:封印されてしまったのでなし。
竜化器:なし
GM:イニシアチブ
月海クレタ:ここまでコケにされて黙ってられない……!
月海クレタ:戦闘移動でPCにエンゲージ
月海クレタ:コルフィアさんを白兵攻撃します
コルフィア・アッシュオンバー:ガッツあるなぁ!!
月海クレタ:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[4,4,4,6,10]+8[8] → 18

月海クレタ:うおおおおお!!
正法院ワカナ:メジャーエフェクト、やっぱり"ない"んだ
コルフィア・アッシュオンバー:しかも回した!!
コルフィア・アッシュオンバー:ガードです! かかってこい!!
月海クレタ:2d10-5
DoubleCross : (2D10-5) → 9[2,7]-5 → 4

正法院ワカナ:ちゃんとダメージになってる!!
正法院ワカナ:これは…凄いぞ…!
コルフィア・アッシュオンバー:骨の剣のガード値が6なのでダメージ全部弾きます
月海クレタ:うわああああん
正法院ワカナ:かわいいね
コルフィア・アッシュオンバー:がんばってえらいね
GM:何か演出しても仕方ないので、飛ばします。
コルフィア・アッシュオンバー:www
正法院ワカナ:いいんだよ♡
GM:行動値8、ワカナさんの手番!
正法院ワカナ:はーい、では先ほど同じく。アニマルテイマー+ダンシングシミター+コンセントレイト:オルクス
正法院ワカナ:対象は勿論、竜化器
正法院ワカナ:10dx7+2 ソアー
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[2,3,5,5,6,6,6,7,8,10]+10[3,4,10]+6[6]+2 → 28

正法院ワカナ:回すか。ここで妖精の手~
竜化器:もう虫の息だよ
竜化器:自動命中だよ
正法院ワカナ:念には念を入れたいというか。
正法院ワカナ:懲罰奉仕部の竜化器だからまた何かありそうな気がして…
GM:ないです
GM:こんな警告しておいてやっぱり駄目でしたーは酷すぎるでしょ
正法院ワカナ:ならいいか。妖精なしでダメージ算出します。
正法院ワカナ:19+3d10 装甲有効
DoubleCross : (19+3D10) → 19+26[9,8,9] → 45

正法院ワカナ:_
正法院ワカナ:びっくりした
コルフィア・アッシュオンバー:めっちゃダメージダイス良い
竜化器:残りHPは4、破壊されます!
GM:戦闘終了条件を達成したので、戦闘終了です。
コルフィア・アッシュオンバー:やった~~!
GM:侵蝕を上げてね
正法院ワカナ:はい、正法院ワカナ侵蝕率を82%へ上げます…(フワ―ッ)
GM:演出!

GM竜化器ハッチライザーの恐怖は、キングダムの生徒ならば誰もが知っている。
GM:無尽蔵に溢れ出す竜骸ワイバーンの戦力は脅威だ。
GM:しかし、それ以上に生徒達に刻まれた恐怖こそが、大博物館側の戦意を失わせる。
GM:故に、今ここで破壊しなければ、大博物館は本当に落ちかねない。
正法院ワカナ:しかして竜化器の前に彼女は怖気づいてはいない。
正法院ワカナ:元より彼女も、ミネルヴァにもその脅威は十分に刻みついている。本来なら十全に術の講師だってできない。いま彼女を動かしているのは…
正法院ワカナ:遺産との契りだ。罪人たちを、そして彼らの基盤たる竜化器を破壊するまで彼女を止められはしない。
正法院ワカナ:「キャロルに言ってあげて。もう私は…あの頃の私じゃない!」
ミネルヴァ:その言葉と共に梟熊の拳は羊膜を撃ち抜き、引き裂き咆哮を上げる。
竜化器:新たな竜骸ワイバーンを産み落とすその寸前、機構を破壊し尽くされ、沈黙する。
コルフィア・アッシュオンバー:「お見事ですわ、ワカナ様」
月海クレタ:「ああーっ、あたしの竜化器ハッチライザー……!」
白巻トバリ:「クレタちゃんのにするのは失敗してたでしょ、めっ」亜空間チョップ
竜骸:しかし、既に産み落とされた竜骸ワイバーンは残っている。
正法院ワカナ:舌打ちをする。補足さえなければ後で追及できたものだったが。
竜骸:防衛機構による縛りは最早通じない。大きく翼を広げる。
正法院ワカナ:「最低限の暴力で倒す事を心がけたせいだ。まだあれらが残ってる。」
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、竜骸ワイバーンの方はまだ暴れ足りないみたいで」四本の触手が持ち上がる
正法院ワカナ:「…一旦ここは引くべきでしょうか。」
正法院ワカナ:脇を抑えている。見えないだけで打撲や創傷だらけだ。少なくとも彼女はこれ以上の継続戦闘は難しいだろう。
従者:さてここで悪いニュースだ
従者:マリガル・ノルトルの従者は呪力の皮で包んだ怨霊の魂によって動くが
従者:彼らは一度霧散しても消えてなくなるわけではない。本体を消さない限りは無尽蔵に再生して動き出す
従者:そして
従者用意されていた従者・・・・・・・・はあの程度の数ではないとうことだ
従者:ざっざっざっざっ
従者:待機していた大量の後続の従者たちが。補充されていく
コルフィア・アッシュオンバー:「……あらあら」流石にこの数を前にして余裕を浮かべていた表情に翳りが生じる
コルフィア・アッシュオンバー:「相手方の戦力を少々見誤っていたみたいね。嫌な使い方だわ、これは」
正法院ワカナ:「マリガル・ノルトル。彼女の従者は本体を倒さない限り、際限なく増えてしまいます。」
正法院ワカナ:「もしやと思いましたがまさかこれほどの早さとは。…竜化器を今の内に破壊出来なければどうなったことか。」
GM:地上の従者の軍団。上空の竜骸ワイバーン。懲罰奉仕部員も未だ残っている。
GM:しかし――
学芸員:炎が、魔術を施した鏃が、紙片の群れが。
学芸員竜骸ワイバーンの行動を阻害し、従者を数体消し飛ばす。
宝条マイカ:「防衛線の構築は完了したわ。こっちの仕事は一先ず終わり」
宝条マイカ:「あとはあの子達に任せて下がるわよ。コルフィアには、他に頼みたいこともあるし――」
宝条マイカ:「重要参考人を野放しにはできないもの」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ、仕事早いですこと。流石ね」
正法院ワカナ:「え…重要参考人なんてここにいましたか?」
正法院ワカナ:周囲を見渡す。
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、ワカナ様。そちらを見渡しても見つけられませんことよ」
コルフィア・アッシュオンバー:そう言いつつ彼女と腕を組む
コルフィア・アッシュオンバー:親しみを込めて、というよりは彼女を逃がさないようにといった趣で
正法院ワカナ:「絵”…えっと。一応理由を聞いても?目録卿。」
コルフィア・アッシュオンバー:「ご自身の立場、お忘れになったわけではないでしょう?」
コルフィア・アッシュオンバー:「マウピラのこともあるし、貴女には一緒について来てもらいますわ」
宝条マイカ:「マウピラ……?」
コルフィア・アッシュオンバー:「ああ、そういえばマイカには言っていなかったわね。道中で共有するわ」
正法院ワカナ:「懲罰奉仕部関係で呼び出されたかと思いましたが、うん。」
正法院ワカナ:「一度状況を整理した方がよさそうですね?」

GM:シーンカット
GM:長いシーンだった……
竜胆ジョウカ:お疲れ様……
GM:十字冠の軽減処理、ロイス取得、購入判定が可能です。
エズミ・バーガンディ:激しい戦いでした
コルフィア・アッシュオンバー:お疲れ様ですわ
正法院ワカナ:お疲れ様でした~
コルフィア・アッシュオンバー:まだミドル1なんですか……?
コルフィア・アッシュオンバー:正法院ワカナ 関心〇/猜疑心 で取得します
竜胆ジョウカ:1d10+10 十字冠効果で侵蝕を下げるぜ
DoubleCross : (1D10+10) → 10[10]+10 → 20

竜胆ジョウカ:106-20 86になります
GM:あと、ちょっとアドバイス
正法院ワカナ:わーい
正法院ワカナ:はーい
GM:財産点を残しておくと後々ちょっと有利になるかも……
正法院ワカナ:きになる~
GM:そこまで気にする必要はないけど、頭の片隅に置いておくといいかも
エズミ・バーガンディ:ロイスはノドスチルドレンに〇関心/脅威で取得します
正法院ワカナ:コルフィア・アッシュオンバー 〇有為/罪悪感 で取得します。
正法院ワカナ:購入はパイルバンカーを買います。
エズミ・バーガンディ:購入判定はフラググレネードを買いに行きます。
コルフィア・アッシュオンバー:購入判定は高性能治療キットを
エズミ・バーガンディ:(4+2)dx+5>=12 【調達】
DoubleCross : (6DX10+5>=12) → 10[2,4,5,8,9,10]+1[1]+5 → 16 → 成功

竜胆ジョウカ:ロイスは…… 茶髪の人(エズミさん):〇関心/警戒 で取ろうかな イチャつきすぎは戦場だと即死ですよ
エズミ・バーガンディ:調達成功。装備します
竜胆ジョウカ:何買おうかな~ 無難にUGNアーマーでも買うか
エズミ・バーガンディ:やっぱり名前が憶えられていない……!
竜胆ジョウカ:すまん
正法院ワカナ:7dx>=13
DoubleCross : (7DX10>=13) → 10[1,4,6,7,8,9,10]+6[6] → 16 → 成功

正法院ワカナ:素でできちゃった
コルフィア・アッシュオンバー:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 6[2,3,6]+1 → 7 → 失敗

コルフィア・アッシュオンバー:ひーん
正法院ワカナ:次のシーンで妖精の回数回復できるし
竜胆ジョウカ:4dx+1 なんとダイスボーナスが2個も!!
DoubleCross : (4DX10+1) → 10[6,6,8,10]+6[6]+1 → 17

正法院ワカナ:ここで妖精使いますよ。コルフィアさん
竜胆ジョウカ:買えた~ 装甲8です
コルフィア・アッシュオンバー:え~ありがとうございます! じゃあ遠慮なく頂きます!
正法院ワカナ:《妖精の手》~
コルフィア・アッシュオンバー:ワカナえも~ん
正法院ワカナ: このエフェクトなら1dx+11でダイスが振れるんだ。
コルフィア・アッシュオンバー:1dx+11>=9
DoubleCross : (1DX10+11>=9) → 8[8]+11 → 19 → 成功

コルフィア・アッシュオンバー:買えたよ~ありがとうワカナえもん
正法院ワカナ:侵蝕率を86へ
コルフィア・アッシュオンバー:こちらはこれで以上です

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ミドル2

GM:ミドル2
GM:シーンプレイヤー:コルフィア・アッシュオンバー
GM:全員登場可能
GM:登場侵蝕をお願いします。
コルフィア・アッシュオンバー:77+1d10
DoubleCross : (77+1D10) → 77+7[7] → 84

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(96 → 105)
竜胆ジョウカ:86+1d10
DoubleCross : (86+1D10) → 86+5[5] → 91

正法院ワカナ:86+1d10
DoubleCross : (86+1D10) → 86+5[5] → 91

正法院ワカナ:死蔵王と使ってるダイス同じかもしれん
GM
GM:ではここで
GM:調査研究部門:侵蝕率を30軽減し、シナリオ回数制限のあるエフェクトもしくはアイテムの回数を1回分回復することができる。
GM:全員これを使用可能です。
竜胆ジョウカ:ホッ 侵蝕を61にしておきます
コルフィア・アッシュオンバー:きゃっきゃっ
正法院ワカナ:使用します~~。これで侵蝕率は61へ!
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率-30で54となります。回復するエフェクトはなし
エズミ・バーガンディ:助かります……侵蝕率を75にして追撃の魔弾の回数を回復します
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を30減少(105 → 75)
竜胆ジョウカ:万全を期して疾風迅雷も回復しとこ
正法院ワカナ:妖精の手も回復!
GM:ヨシ!
GM:このシーンは情報収集が行えます。
GM:項目はこちら
・『廃骸窟』について〈情報:FH〉〈情報:学問〉9
・懲罰奉仕部の動向〈情報:ノヴァリス〉8
・ノドスチルドレンの動向〈情報:ノヴァリス〉〈情報:FH〉10
・リテパデウについて〈知識:遺産〉〈情報:ノヴァリス〉9
エズミ・バーガンディ:ノドスチルドレンの動向について 情報:ノヴァリスで調べに行きます(コネ:学園通の友人を使用)
エズミ・バーガンディ:(4+1+2)dx+1>=10 【情報:ノヴァリス】
DoubleCross : (7DX10+1>=10) → 8[1,1,2,3,6,8,8]+1 → 9 → 失敗

エズミ・バーガンディ:財産点を1点使って成功させます!
GM:危ない
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの財産点を1減少(4 → 3)
コルフィア・アッシュオンバー:『廃骸窟』について を〈情報:学問〉で判定します
コルフィア・アッシュオンバー:ラッキーメダル:ホワイトの効果により【社会】技能判定の達成値+1
コルフィア・アッシュオンバー:《紡ぎの魔眼》も使用しダイス+3個します。侵蝕率56
コルフィア・アッシュオンバー:5dx+1>=9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 10[1,4,6,7,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

GM:優秀すぎる……
コルフィア・アッシュオンバー:超詳しいですわ
正法院ワカナ:優秀!
竜胆ジョウカ:4dx+4 ひゃあ!ワシの〈知識:遺産〉が火を噴くぜ、リテパデウについて行きます
DoubleCross : (4DX10+4) → 9[6,6,7,9]+4 → 13

竜胆ジョウカ:成功!!
GM:流石の知識!
正法院ワカナ:『懲罰奉仕部の動向』を情報:ノヴァリス難易度8で判定 コネ:学園通の友人を使用します。
正法院ワカナ:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 10[1,4,7,8,10]+3[3] → 13 → 成功

GM:古巣のことはよく知っている
GM:では開示!

『廃骸窟』について
残存する理事会の資料では危険性から封印されていたことしか分からないが、マウピラによって先住市民の巨大な墓地であると判明した。正確には、死後の自由を認めず、死者を隷属する神から死者の眠りを守る為に、墓地の上に築かれた決戦都市である。地熱エネルギーを利用して古代ノヴァリス文明語で『墓守』の名を持つ防衛機構をほぼ無制限に製造し、都市の領域内に侵入した者を攻撃する機能を持つ。元々は地上にあったが永い年月を経て、地殻変動によって地下深くに沈んだ。領域の判定は上空の空の果てまで適用される為、本来ならばキングダムのほぼ全土の住民が侵入者の判定を受け、『墓守』に襲われる。理事会は既に廃棄された骸の眠るあなとして、『廃骸窟』と名付け封印し、その封印の要として大ノヴァリス博物館を建造した。その地下の奥深くには『殉葬棺』を作り出す為に理事会が参考にした遺物が存在する。『ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し』や『財禍賜わすリテパデウ』はオリジナルの『殉葬棺』によって、古代ノヴァリス神性が遺産化したものだという。

懲罰奉仕部の動向
懲罰奉仕部の行動は明らかに計画されたものだ。そもそも、本来“免罪王”の監視下にいる罪人生徒達にそんな計画を立てる自由は物理的に存在しない。考えられるのは、この蜂起は“免罪王”の主導で行われているということだ。現状、首謀者と思しき“免罪王”の姿は襲撃者の中には確認されていないが、マウピラの証言によれば、マウピラが監視していたオリジナルの『殉葬棺』を用いて古代神性――理事会の呼称するところの遠きものフェリゾンレヴェアと契約し、遺産化から解放した人物こそ“免罪王”だと思われる。解放された遠きものは、ネセク=エメセフとリテパデウの二柱。マウピラが仕える神マルヴォが保険として施していた封印によって“免罪王”とネセク=エメセフは『廃骸窟』の最下層から動けない状態にいるが、時間をかければその封印は解かれる。

ノドスチルドレンの動向
現在『廃骸窟』に侵入したノドスチルドレンは“ホワイトロット”と“サプロファイト”の二人。懲罰奉仕部の蜂起と同時の襲撃だが、協調している様子はない。懲罰奉仕部の計画を事前に何らかの方法で察知し、便乗したものと思われる。“ホワイトロット”はノイマン/ウロボロスのクロスブリードで、レネゲイド殺しの力と【輪廻の獣】をその身に宿し、その性質を他者に感染させ使役したり、自殺することで他者に憑依することが可能。“サプロファイト”はブラックドッグ/ソラリスのクロスブリードで、トバルカインのソフトとハードをその場で自在に改造することが可能。しかし、先の戦闘ではそのどれにも当てはまらない強力なバロール能力の発現が確認されている。マウピラによれば、彼女の仕える神マルヴォの気配を感じたという。“ホワイトロット”と“サプロファイト”は遠きものの支援を受けている可能性がある。

リテパデウについて
古代ノヴァリス文明において、先住民によって信仰された神――無限遠方に座す遠きものフェリゾンレヴェアの一柱。示す方位は凶方。煌びやかな宝石が化身した蛇であり、運命と財産を司る神性。輝石の主。ノヴァリス入植よりも遙か太古の時代にオリジナルの『殉葬棺』によって遺産化し、『財禍賜わすリテパデウ』となり王鍵として登録されたが、“免罪王”と契約を交わし解放された。遠きものは“奈落の契約ピット・サイン”によって成年に満たない生徒に自発的な干渉はできないが、神としての“免罪王”との契約と王鍵としての“金剛公”との契約によって生徒からの干渉を受けた為、比較的高い自由度を得ている。“金剛公”はリテパデウの権能である“試練”を受けている。それにより、ノヴァリスの生徒が困難に対峙する時解放される神聖二重冠が常時起動している状態となっている。また、リテパデウは試練に応じて力と財産を与える。それ故に“金剛公”のレネゲイド出力は上昇し、力を使う度に肉体は金剛石に侵蝕される。このまま力を使い、全身が金剛石と化した時、“金剛公”はジャーム化し、星徒スターダストとなるだろう。


GM:大ノヴァリス博物館 会議室
GM:普段ならば様々な展示や、防衛機構の運用、予算案など大博物館の業務に関わる会議をする場である。
GM:しかし、非常時である今においては、危機に対応する為の作戦本部となっていた。
宝条マイカ:「地上から攻めてきている懲罰奉仕部に、地下の古代兵器とノドスチルドレン」
宝条マイカ:「革命以来の脅威と言ってもいいでしょうね」
宝条マイカ:「何故か外部との連絡ができないことも含めればそれ以上かも」
竜胆ジョウカ:「会議室が奥の方に作ってあってよかったですね……」手は動かしている。前線はしばらく持ちそうだが、念には念を。
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、こんなに賑やかになるのは本当に久しぶりですわねぇ」
GM:大博物館内部での通信は何も問題なく行える。
GM:端末による機械的な通信も、表示上は電波は通っているが、文字通り何故か外部との連絡だけができない。
エズミ・バーガンディ:「暖かいものを入れてきました」 ワカナさんにちらりと視線を向けながら、紅茶を全員に配っていく。
竜胆ジョウカ:「……どうも」ずずず。
正法院ワカナ:受け取るとエズミに軽く頷き、感謝を示す。
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、エズミ様。有難く頂きますわ」
コルフィア・アッシュオンバー:触手の一本が器用にティーカップを持ち上げる
正法院ワカナ:「まずは、比較的対処がしやすい勢力から整理しましょう。」
フローレンス・アシュモール:「ありがとうエズミ。やっぱりエズミの淹れる紅茶はいい香りだわ」
宝条マイカ:「その前に」
竜胆ジョウカ:「ん」
宝条マイカ:「……本当にそこにいるの? その、先住市民の、幽霊が……?」
マウピラ:マウピラの姿は、マイカには見えていない。
コルフィア・アッシュオンバー:「……本当にマイカには見えていないのねぇ」
竜胆ジョウカ:「いますねえ。紅茶飲みます?」
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ私もロードやエズミ様が見えていると知って驚きましたけれど」
エズミ・バーガンディ:「……僕にもはっきりと見えているのだけれど」
マウピラ:しかし、この場にいる他の面々、死蔵王、金剛公、ワカナ、エズミ、コルフィアには見えている。
エズミ・バーガンディ:「マイカさんには見えないと言う事は、何か特別な意味があるのかも」
マウピラ:「幽霊 違う です。生霊 正しい」
コルフィア・アッシュオンバー:「ウロボロスシンドロームも王鍵も持たないエズミ様まで見えているとなると、条件を見出すのも難しいわ」
マウピラ:「マウピラ いきてる」
正法院ワカナ:「博物館での周囲の反応を見るにですが、マイカさんだけが見えないというよりは我々だけ見える…?」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら、ごめんなさいねマウピラ」
竜胆ジョウカ:「まあ一旦積んどきましょうか。そこの法則はすぐ見つかるアレではなさそうなので」
竜胆ジョウカ:「も、申し訳ありません……」
正法院ワカナ:「ですね。マウピラさんは、生きている。であれば体は別の場所にあると見てもよろしいですか?」
宝条マイカ:「え、何か怒ってるの……?」
マウピラ:「都 一番下 封印 みはってた」
マウピラ:「ネセク=エメセフ でてきた。マルヴォ しらせる でも 居場所 わからない」
マウピラ:「だから こまってた コルフィア みつけてくれた」
マウピラ:「かたじけない です」頭を下げる。
エズミ・バーガンディ:(悪い人(?)じゃなさそうだな……)
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、そんなに畏まらなくても良いのに」
竜胆ジョウカ:「ネセク=エメセフ、マルヴォ。いずれも古代ノヴァリス神性ですね」
マウピラ:「さっき マルヴォ 気配 あった 近い かも」
竜胆ジョウカ:「ふむ。出歩いてるのはちょっとビビるところですが」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふぅん?」その言葉に反応する
竜胆ジョウカ:「どっちかと言えば守護寄りなので、助力願えれば楽ですね。また気配があれば教えていただければ」
マウピラ:「わかった」
竜胆ジョウカ:「……古代神性で言えば、リテパデウも復活しましたし。だいぶ叩き起こされてる感じですね」
エズミ・バーガンディ:「マルヴォ……マル=ウィセンヤ遺跡の痕跡からするとバロールシンドロームとの関りが深い神性だ……」
エズミ・バーガンディ:「……地下遺跡で僕らは古代ノヴァリスの神性、リテパデウと遭遇しました」 自身の身にあった事を報告する。
フローレンス・アシュモール:「正確に言えば、遭遇という表現は少し語弊があるかもしれません」
フローレンス・アシュモール:「私が契約していた王鍵……いえ、今も契約は途切れてはいないようですが」
フローレンス・アシュモール:「『財禍給わすリテパデウ』こそが、リテパデウそのものであった、ということのようです」
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ……」
コルフィア・アッシュオンバー:「『殉葬棺』による遺産化は不可逆の変化だと考えていたのですけれど、そんなことが起きてしまうなんて」
正法院ワカナ:「えっと。古代神性には詳しくないけど。どうやって三人とも無事に帰って来たの?」
竜胆ジョウカ:「『墓守』――まあ量産兵器めいたものですね。それをしばき回して、その間隙を縫って撤退してきました」
竜胆ジョウカ:「ので下では封印を再起動こそしているものの、ウジャウジャ湧いてるかと。……まあどこかで戻る必要はありそうですけどね」
コルフィア・アッシュオンバー:(何かしらのバグのようなものが発生しているのか、或いは元々こうなる・・・・ことが想定された代物だったのか……)
コルフィア・アッシュオンバー:(どちらにせよ考察するには情報が足りませんわね)
エズミ・バーガンディ:「懲罰奉仕部の襲撃、神々の覚醒……そして、ノドスチルドレンの侵入」
エズミ・バーガンディ:「確認しているだけでも3つの勢力がまったく同じタイミングで大博物館に襲撃を仕掛けてきているわけだけれども……」
エズミ・バーガンディ:ちらりと、ワカナさんの方を見る。
エズミ・バーガンディ:「……少し、いいかな?」 「正法院ワカナくんって言ったっけ?」
正法院ワカナ:「え、ええ。」
エズミ・バーガンディ:「君はかつて”免罪王”キャロル・ホプキンスの副官だったそうだけども……」
正法院ワカナ:表面上は柔らかな笑顔で応える。このままどさぐさの流れで場に馴染むことはできなかったか。
エズミ・バーガンディ:「このタイミングで、一体君は何のために大博物館に来たんだい?」 瞳には若干の不信感が宿っている。
竜胆ジョウカ:(そこまで気にしなくても……)自分も革命の折には博物館を襲撃した後校舎の方へ向かったりした。事情があるのだろう。
コルフィア・アッシュオンバー:にこにこと問答を見守っている
正法院ワカナ:「古い友より、突然連絡がありまして」心配そうな使い魔の梟を横に流暢に話す。
正法院ワカナ:「ええ。このままでは大ノヴァリス博物館で"免罪王"キャロル・ホプキンスが危機に陥ると。」
正法院ワカナ:「そうであるなら…助けに行くのが道理でしょう。もう既に主ではないにしても、私の王だった方なのですから。」
エズミ・バーガンディ:「…………そう」
エズミ・バーガンディ:「僕からしてみれば、危機を招いているのは”免罪王”の方に見えるけれども……」
正法院ワカナ:「元々の彼女と懲罰奉仕部には、こんなことできる力はありません。」
正法院ワカナ:「そもそも懲罰奉仕部…いえ、今外にいる罪人生徒には権限そのものがないのです。」
宝条マイカ:「肝心なことを話していないあなたの言葉を信用することはできないわね」
宝条マイカ:「あなたのその情報源、古い友、なんてぼかした言い方で済ませられる重要度じゃない」
宝条マイカ:「そいつはつまり、事前に懲罰奉仕部の襲撃計画を知っていたってことなんだから」
正法院ワカナ:(…やはりこうなるか。)
宝条マイカ:「古い友が免罪王本人で、こちらに工作員として潜り込むのが目的だと思われても仕方ないと思うけど」
宝条マイカ:「それにしては稚拙な潜入ではあるけどね」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふふ、そうねぇ。疑われても仕方ないんじゃないかしら」
エズミ・バーガンディ:「そこまで疑っているわけではないよ!」 「だけども……今は些細な事も警戒しないといけない状況だ」
正法院ワカナ:「提供者の名前なら言えますが…事態を混乱させると判断し伏せていました。なにせ…」
正法院ワカナ:「忌寸ウイカ。いいえ、"死んだ生徒・・・・・・がやって来て情報を教えてくれた"と聞かれたら、正気を疑われるでしょう。」
正法院ワカナ:「幻という線でも、或いは本当に幽霊だとしても、ね。」後者はここに実在するのは彼女にとっては幸運だった。
エズミ・バーガンディ:「……いいや」
竜胆ジョウカ:「ハハハ、なんだかもう驚くとかそういう段階じゃなくなってきました」
コルフィア・アッシュオンバー:「……あらあら、そういうことだったのね」
宝条マイカ:「星徒まで関わってんのかよ……」
エズミ・バーガンディ:「君の正気を疑うつもりはないよ……だって」 「”死者”の蘇りについては僕らも遭遇した事がある事案だ」
エズミ・バーガンディ:「だからそう……逆に信ぴょう性があるかもしれない」
竜胆ジョウカ:「実際そういう話はあるんですよね。死んだ生徒が蘇生して、割れた十字冠のついたジャームになって帰ってくる」
竜胆ジョウカ:「今名前があがりましたが、『星徒』と呼称されています。由来とか……はまあ長くなるので置いとくとして」
竜胆ジョウカ:「ただ、ちょっとその方は若干例外的な要素があります。襲撃とかでなく会話と警告だけしたんですよね?」
フローレンス・アシュモール:「星徒の行動原理は必ずしも統一されている訳ではない、という話です」
エズミ・バーガンディ:「”死蔵王”も言った通り、蘇った死者らは全員がジャームだ」
エズミ・バーガンディ:「けれども、生前に強い未練が残った者はジャームとしての本能ではなく、未練に対して執着する可能性がある」 かつての”あの子”のように。
フローレンス・アシュモール:「彼女の未練の残り方によっては、不自然ではないかと思いますが……」
正法院ワカナ:「星徒。それが噂の彼女たち。」カップに口を付け、一通り状況を飲みこむ
フローレンス・アシュモール:「逆に、どのような未練を残しているのか、それがはっきりとしないのは不気味ではあります」
竜胆ジョウカ:「それもそうですが……神性の降臨の影響を受けてる、っていう線が捨てきれないんですよね、現状」
エズミ・バーガンディ:「いや。……少しだけ、ワカナくんの事を信じてみようと思う」
コルフィア・アッシュオンバー:「ああ、なるほど。ロードはそれを疑っていらっしゃったのね」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、エズミ様」
エズミ・バーガンディ:「”星徒彼女ら”の感情は純粋だ。”免罪王”が危険だから助けたいというのも……多分本当の事、なんだと思う」 少し自信なさげに。
正法院ワカナ:「…ありがとうエズミさん。この場で信頼してくれたことに、感謝を。」深く頭を下げる。
エズミ・バーガンディ:「でもこの状況で”免罪王”にどんな危機が起きると言うんだい?」
竜胆ジョウカ:そんな話だったな、と姿勢を正す。「その星徒さんの話以外にも、知ってる内容があれば共有していただけると」
正法院ワカナ:「まず、ウイカは私の身に危害を加えませんでした。」
正法院ワカナ:「それと…。兎に角急いでいた様子でした。」
正法院ワカナ:「それくらいでしょうかね。後は…懲罰奉仕部の話に戻りましょう。」
マウピラ:「しんだ 人?」
マウピラ:ふと、マウピラが話に割り込んできた。
竜胆ジョウカ:「ですね」話を拾ってあげる。
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら、何か気になることがおありかしら?」
マウピラ:「ネセク=エメセフ 死者 したがえる」
コルフィア・アッシュオンバー:「……ああ、なるほど。確かにそのような記述がありましたわね」頷く
竜胆ジョウカ:「ですよね。やっぱその線は専門家から見てもありましたか」
コルフィア・アッシュオンバー:「ロードの考察が的を得ている可能性が出てきましたわね。そうなると一層厄介なことになりそうですけれど」
エズミ・バーガンディ:「…………。」
コルフィア・アッシュオンバー:「まだどちらと決まったわけではありませんわ、エズミ様」
コルフィア・アッシュオンバー:「情報が出揃うまではどちらも可能性として留めておきましょう」
エズミ・バーガンディ:「……ありがとう、そうですね。」
エズミ・バーガンディ:「操られているにしても、かつてあった想いのままに動いているにしても、まずは確かめてみないと」
正法院ワカナ:「ふふ、ありがとね。私も元より後で彼女を探して確かめるつもりでしたから。」
正法院ワカナ:「話を戻しましょう。地上を襲った罪人生徒には、作戦立案も指揮もできません。」
正法院ワカナ:「故に…一つの懸念を抱いているのです。既にキャロルは地下にいる、と。」
正法院ワカナ:「地下で起きている騒動が神性に関係しているのなら、彼女もきっとそれに関わっている。」
正法院ワカナ:「このノヴァリスでは”致命的な事態”は、それほど多くはないですから」
マウピラ:「キャロル どんな人?」
竜胆ジョウカ:「どんな人ですっけ」
マウピラ:「棺 封印 といた人 みた」
エズミ・バーガンディ:「え”・・・・・!? い、いえ…そうでしたね」 「封印を解いた?」
コルフィア・アッシュオンバー:「あのいつも囚人連れてにこにこしてた方ですわ、ロード」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、ここで有力な情報が」
正法院ワカナ:「…髪と、瞳の色を伺っても?」
マウピラ:「くろい髪 あかい目」
マウピラ:「もう一人 あおい髪 きいろの目」
正法院ワカナ:「…やっぱりいたんだ、キャロル。もう一人の生徒については…えっと。黒田コノカの筈。」頭の中で候補を幾人か出すが、恐らく彼女だろう。
コルフィア・アッシュオンバー:「黒田コノカ。地上部隊に姿を見ないと思っていたら、やはり免罪王に付き従っていましたのね」
竜胆ジョウカ:「黒田コノカ……黒田コノカ?」資料を手繰り。
エズミ・バーガンディ:「やっぱり黒田くんもあちら側に……!」
フローレンス・アシュモール:「あのお二人が……」
竜胆ジョウカ:「……ああ。地下調査の際同伴してますね。その面々は『殉葬棺』のこともそのタイミングで触れてるってことか、なるほど」
コルフィア・アッシュオンバー:「そういえばお二人は一度彼女らと行動を共にしていたのでしたわね」
フローレンス・アシュモール:「死蔵王様もなのですが……やはりお忘れのようですね」
エズミ・バーガンディ:「…………。」 ”死蔵王”に向ける視線に呆れの色が混じる。
コルフィア・アッシュオンバー:「指揮官級の生徒は全員地下、地上部隊は本当に陽動のようで」
竜胆ジョウカ:「なるほど。指揮官抜きなら、学芸員のみなさんで対応できてるしこれ以降も暫くは持つか……」
マウピラ:「キャロル 今 うごけない」
エズミ・バーガンディ:「後は地下の状況が少しでもわかればいいのだけれども……」 「え?」
エズミ・バーガンディ:「わかるのかい?」
マウピラ:「マルヴォの封印 二重 解かれた時 もう一つ 発動する」
マウピラ:「ネセク=エメセフ キャロル 一緒 閉じ込められた」
マウピラ:「でも 二番目の封印 もろい 時間経つ でてくる」
コルフィア・アッシュオンバー:「……なるほど、封印が破られるまでが我々のタイムリミットということですわね」
コルフィア・アッシュオンバー:「ありがとうマウピラ、本当に助かりますわ」
マウピラ:「かまわぬ です」
エズミ・バーガンディ:「そうか……マウピラくんは神性の巫女だから、神々の気配を辿る事が出来るんだ」
エズミ・バーガンディ:「マウピラくんにもう一つ質問があります」
マウピラ:「なに です?」
エズミ・バーガンディ:「僕らがノドスチルドレンと戦った時、彼らとは異質な……奇妙な力の存在を感じたのだけれども」
エズミ・バーガンディ:「バロールシンドロームに近い力……あれについて、何か気が付いた事はなかった?」
マウピラ:「バロール……」
フローレンス・アシュモール:「時間や重力に干渉するような力のことです」
マウピラ:「それ マルヴォ 同じ 力」
マウピラ:「マルヴォ 気配 あった」
エズミ・バーガンディ:「……!?」 「あれ……でも……!」
竜胆ジョウカ:「……キツいか?」助力願おうとかさっき言ってたので、そこで繋がると面倒になる。
エズミ・バーガンディ:「マルヴォは古き神性を”封じる”立場だったはず」
竜胆ジョウカ:「要はその辺を踏み倒して潜入してる、ってことですよね。あの領域に入るならそれなりに準備必要ですし」
コルフィア・アッシュオンバー:「……ノドスチルドレンの目的がマルヴォのお眼鏡に叶っている、というのは如何かしら」
エズミ・バーガンディ:「!?」 「……”死蔵王”。そういえば、彼らは言ってましたよね?」
エズミ・バーガンディ:「彼らの目的はノヴァリスに存在する危険な力の”破壊”だって……」
エズミ・バーガンディ:「その対象が、もしも古き神々も含んでいるとしたら……」
竜胆ジョウカ:「……あー。あー……なるほど」
正法院ワカナ:「…どういう事か伺っても?」
エズミ・バーガンディ:「僕らが遭遇したノドスチルドレン……正確に言えば彼らが操る機体”トバルカイン”だけれども」
エズミ・バーガンディ:「目的について問いただした所、彼らは外の世界にとって危険となる”力”の破壊を目指しているようでした」
エズミ・バーガンディ:「対象範囲に大博物館の収蔵品も含んでいる為、勿論僕らにとっては敵ですけれども……」 ちらりと死蔵王の方を見る。
エズミ・バーガンディ:「でも、場合によっては彼らとも協調を取れるんじゃあ」
マウピラ:「マルヴォ えらんだ 多分 いい人」
竜胆ジョウカ:「マルヴォは健康長寿、あるいは慈愛……要は人々を守護する系の神性です」
竜胆ジョウカ:「それがネセク=エメセフという悪性を討つ、という理由で、同じ目的を持ったノドスチルドレンに加護を与える」
竜胆ジョウカ:「筋は通ってますね……通ってるのが面倒ですが」
竜胆ジョウカ:「とはいえ巫女様がそうおっしゃるなら、ワンチャン途中過程での協調はあり得るかと。適度に利用してやろうくらいの精神でいきます」
竜胆ジョウカ:「んで、まあろくな連中じゃないので、道を違えた瞬間討つ。それでいいでしょう、方針決定」
コルフィア・アッシュオンバー:「そうですわね。敵の敵は味方とは言いますけれど、私としてもあまり期待しない方が良いと思いますわ。エズミ様」
コルフィア・アッシュオンバー:「前に遭遇した"サプロファイト"は話が分かるようでしたけれど、“ホワイトロット”は報告を聞く限りかなり苛烈な思想を掲げているタイプ」
コルフィア・アッシュオンバー:「協調よりは三つ巴になる可能性の方が高いんじゃないかしら。ま、利用できる機会があるなら上手くやりましょう」
エズミ・バーガンディ:「勿論。それはそう……です」
正法院ワカナ:「…恐らく、キャロルと黒田コノカだけなら。神性さえどうにかできれば十二分に私達で対応できる。」
竜胆ジョウカ:「んで、懲罰奉仕部とノドスチルドレンへの方針はある程度固まって」
正法院ワカナ:「同じ神性のサポートのあるノドス・チルドレンにそちらはどうにかしてほしいものだけど。」
竜胆ジョウカ:「そこなんですよね。神性」
フローレンス・アシュモール:「もう一つ。忌寸ウイカさんのこともあります」
竜胆ジョウカ:「……アレは浮いてるコマで、現状盤面にないので一旦放置です」
竜胆ジョウカ:「アレが外でウロウロしてるうちに他の王に倒されている、なんて可能性もあるので。そもそも神連中が何するか分かってない以上一人二人増えても誤差って説ありますし」
竜胆ジョウカ:「とはいえ、後で能力は一応共有していただけると」
正法院ワカナ:「私達も残念ながらいっぱいいっぱいだものね。了解」
正法院ワカナ:円卓の王相手に砕けた態度になっているのは、友人をアレ扱いされたからかもしれない。
竜胆ジョウカ:「……神連中にはぶっちゃけ、マジでめちゃくちゃされてます」
竜胆ジョウカ:「で。なんで今湧いて来たか、は……明言しきれないですが……『殉葬棺』とか?」
正法院ワカナ:「えっと。墓を暴いた結果不味い事態になってるって事…?!?」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふふ、分かりやすく言うとそうなるのかしらねぇ」
竜胆ジョウカ:「ですね。んで、我々が知ってる中で一番デカい補助線になりそうなのが『殉葬棺』です」
竜胆ジョウカ:「人を遺産化する、みたいな理事会兵器なんですけど……まあ正直、他のとは空気感が違うというか」
竜胆ジョウカ:「『こんなものを無から設計できる奴が知られてないのはおかしい』みたいな緩さと規模なので。そこに神性の関与がある、と言われたらまあそうかも……って感じです」
正法院ワカナ:頭を抱えている。
竜胆ジョウカ:「……あ、聞けばいいのか。巫女さん、人とかをモノに変える、みたいな物に心当たりあります?」マウビラさんに。
マウピラ:「棺 神 神器に かえる」
竜胆ジョウカ:「ビンゴか……」
マウピラ:「マウピラ 学者 ちがう しってるの それだけ」
コルフィア・アッシュオンバー:「なるほどですわねぇ」
コルフィア・アッシュオンバー:「恐らくは、理事会が『殉葬棺』を生み出すにあたって参考にしたオリジナルが存在すると」
コルフィア・アッシュオンバー:「そうなれば『殉葬棺』周りの筋は通りますわね」
竜胆ジョウカ:「……そ、う、なると。……ここからはこっちの推理ですけど」
竜胆ジョウカ:「オリジナルは人じゃなくて、神を神器に変えてる。ので……その逆流をやってる、とかになるのかな」
エズミ・バーガンディ:「神から神器だから……神器から神に……あっ」
エズミ・バーガンディ:「リテパデウ……!」
コルフィア・アッシュオンバー:「その可能性が高いですわね。オリジナルの『殉葬棺』にそういった機能があるのか、或いは別の方法があるのかは分かりませんが」
正法院ワカナ:「エズミさん、何が起こってるか知ってるの?!?!」
エズミ・バーガンディ:「知っているというよりも、僕らが遭遇した”リテパデウ”が『財禍賜わすリテパデウ』から復元された姿なら」
エズミ・バーガンディ:「ネセク=エメセフやマルヴォも神器から元の姿に戻された、という事で……」
エズミ・バーガンディ:「……死蔵王。場合によっては、貴女が契約した”ムカト=ヒャンデル”も……」
竜胆ジョウカ:「あーやめやめ。その辺はまあ本筋じゃないので一旦……ああいや」
竜胆ジョウカ:「リテパデウは金剛公と結びついてたのにそうなった、ってことならこっちも同じ方法が来る可能性があるか……ウガー最悪」
マウピラ:「ムカト=ヒャンデル よく知らない」
マウピラ:「マルヴォ 言ってた 悪い神 ちがう いい神 それもちがう」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、古代ノヴァリス史の新しい発見を期待したのですけど。残念ですわ」
竜胆ジョウカ:「ハッハッハ、巫女様でも知らなかったら本当に詳細不明ですね……っと」
竜胆ジョウカ:「……これまでの感じ。やはり地下、封印の奥に突入する必要がありますね」
竜胆ジョウカ:「内部で免罪王が好き勝手してる……となると。それを剥がさないといけないので。やはり」
竜胆ジョウカ:「突入は私と、整理長と……手伝ってくださる方は?」
正法院ワカナ:「勿論、この為に来たんだから。」
エズミ・バーガンディ:「僕も行きます」 「大博物館の事もそうですが、フローラ……”金剛公”のことがあります」
エズミ・バーガンディ:「リテパデウによって試練が課せられた以上、このまま放っておけばきっと良くない事になる」 「……だから!」
フローレンス・アシュモール:「無論、私も参ります」
フローレンス・アシュモール:「私が残った場合、リテパデウがどう出るか全く予想が付かなくなります」
フローレンス・アシュモール:「それに……エズミが私の為に行くのなら、私が安穏としている訳には参りません」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふふ、相変わらず気高くいらっしゃいますわ。フローレンス様」
コルフィア・アッシュオンバー:「勿論私は言うまでも無く。整理保管部門長、コルフィア・アッシュオンバー。どこまでもお供致しますわ、マイ・ロード」
コルフィア・アッシュオンバー:「マイカはどうなさるの?」
宝条マイカ:「当然、私も行くわ。大博物館の危機に黙っている訳ないでしょう」
マウピラ:「あ」
マウピラ:「マイカ 行けない」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら」
竜胆ジョウカ:「ふむ」
正法院ワカナ:「えっ、なにかあるの?」
宝条マイカ:「蒐集部門長として、不届き者から全て奪って差し上げるわ!」
マウピラ:「マウピラ 見えない 神の結界 はじかれる」
竜胆ジョウカ:「あー、聞こえてないから……すいません副官さん、巫女ストップ出ました」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらー」
マウピラ:「認識 ずれてる」
エズミ・バーガンディ:「僕らにはわからない、神の尺度での入場制限があるのかな」
宝条マイカ:「はあ!?」
コルフィア・アッシュオンバー:「かわいそうにマイカ……」
正法院ワカナ:「見えないから無理みたい」
竜胆ジョウカ:「認識……なるほど……? そういうパーツが……だとするとどうして……?」
マウピラ:「神 降臨 現象 縁ないと ただの災害」
マウピラ:「エズミとフローレンス リテパデウ 縁ある」
マウピラ:「ワカナ 多分 ネセク=エメセフ 眷属と 縁」
マウピラ:「ジョウカ 多分 ムカト=ヒャンデル」
マウピラ:「コルフィア 波長 合った マウピラと 縁」
マウピラ:「マイカ 縁 ない」
コルフィア・アッシュオンバー:「要約するとマイカには縁が無いので結界の中に入れないらしいですわ」
GM:Eロイス【神性圏界】の効果によって、GMが指定したキャラクター以外は事件に関わることができません。
竜胆ジョウカ:「うーん重要情報。かっぽじって聞きたいですが時間がないのが惜しすぎる」
GM:外部との通信ができないのもこの効果です。
コルフィア・アッシュオンバー:「せっかく啖呵決めたのに……ごめんなさいねマイカ……」哀れんでいる
宝条マイカ:「わ……」
エズミ・バーガンディ:「マイカさん……」
宝条マイカ:「私も……古代遺跡……行きたかった……」
正法院ワカナ:「マイカさん…」
ミネルヴァ:ほう ほう
ミネルヴァ:心なしか憐れむ目
竜胆ジョウカ:「……おみやげ持って帰ります。古代遺跡まんじゅうとか……」適当言ってる。
コルフィア・アッシュオンバー:「ですって、良かったですわねマイカ」適当に合わせている
エズミ・バーガンディ:「砂とか……拾ってきますから」
宝条マイカ:「い、いいからさっさと片付けてきなさい……!」
GM
GM:シーンカット
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
竜胆ジョウカ:弁護士さん(ワカナさん) 〇共感/警戒 で取ります
エズミ・バーガンディ:ロイスは正法院ワカナさんに 〇同情/不信感 で取得します
コルフィア・アッシュオンバー:ロイスは一旦保留
正法院ワカナ:エズミさんに 〇友好/罪悪感 で取得します。
コルフィア・アッシュオンバー:購入は今度はボディアーマーを狙います
エズミ・バーガンディ:購入判定は高性能治療キットを買いに行きます。
正法院ワカナ:死蔵王に 〇有為/"ウイカのことアレって言った?"で取得します。
竜胆ジョウカ:本当に申し訳ございません
エズミ・バーガンディ:(4+1)dx+5>=9 【調達】 高性能治療キット
DoubleCross : (5DX10+5>=9) → 8[1,4,5,7,8]+5 → 13 → 成功

コルフィア・アッシュオンバー:ラッキーメダル:ホワイトの効果と《紬ぎの魔眼》を加算。侵蝕率58
コルフィア・アッシュオンバー:5dx+1>=12
DoubleCross : (5DX10+1>=12) → 9[1,3,5,6,9]+1 → 10 → 失敗

コルフィア・アッシュオンバー:ひーん
エズミ・バーガンディ:購入成功。使用してもいいですか?
コルフィア・アッシュオンバー:バディなムーブがあれば……
正法院ワカナ:高振動ブレード を購入します。
正法院ワカナ:3dx>=13
DoubleCross : (3DX10>=13) → 9[3,6,9] → 9 → 失敗

正法院ワカナ:全財産点を使えば買えるくらいか。
正法院ワカナ:保留
正法院ワカナ:今回は失敗で
コルフィア・アッシュオンバー:私も高性能治療キットを使用します
竜胆ジョウカ:何買おう ミドル用にブルゲでも買うか
コルフィア・アッシュオンバー:ロード♡ボディアーマー買って♡
竜胆ジョウカ:買ったげるよ~♡
コルフィア・アッシュオンバー:きゃ~~~~♡♡
竜胆ジョウカ:援護の風つかっちゃお 侵蝕63になります
竜胆ジョウカ:10dx+1
DoubleCross : (10DX10+1) → 10[2,4,7,8,8,8,8,9,9,10]+1[1]+1 → 12

コルフィア・アッシュオンバー:最高ですわマイロード~~♡
竜胆ジョウカ:プレゼント・フォーユー 以上です
エズミ・バーガンディ:では、高性能治療キットを使用します
コルフィア・アッシュオンバー:いえーい装備します!!
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを3D10(→ 19)増加(8 → 27)
GM:あ、使用どうぞ!
コルフィア・アッシュオンバー:私も使用します!
コルフィア・アッシュオンバー:6+3d10
DoubleCross : (6+3D10) → 6+25[9,9,7] → 31

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを1減少(27 → 26)
コルフィア・アッシュオンバー:無駄に出目が良い
コルフィア・アッシュオンバー:以上です!
エズミ・バーガンディ:最大値を超えて回復していたので最大値に もりもり

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▼マスターシーン1

GM:マスターシーン
GM
GM:その男が生まれたのは、17世紀の欧州だった。
GM:レネゲイドが名付けられる以前、超常が神秘と――あるいは異端とされていた時代。
GM:魔女狩りと称し、多くの無辜の民とごく少数の本物の異端が人の手で殺されていた時代。
GM:当時の魔女狩りは、権力による弾圧というよりも、民衆の抱く迷信や恐怖から生まれた熱狂の結果だった。
GM:その男は、それを利用し、多くの魔女を処刑し、民衆から特別徴税を行い、利益を得ていた。
GM:『魔女』の睡眠を禁じ、その肉体に針を刺し、溺死させた。
GM:数百人もの『魔女』を殺した。
GM:その男は魔女の存在を信じていた訳ではない。それでもその残酷な所業を行うことができたのは、金銭の為ではない。
GM:男は、無実の『魔女』を殺すことが正義だと信じていた。
GM:多くの者が望んでいるのだから、無実の人間を罪人として殺すことも正しいことなのだと信じていた。金銭は当然の報酬としか考えていなかった。
GM:だが、その考えを覆す出来事が起きた。
GM:男はやり過ぎた。その所業を逆に告発され、自らが『魔女』達にやってきたように、水責めされて死んだ。
GM:そして、人知れずオーヴァードとして蘇った男は、自分が間違っていたことを悟った。
GM:己の所業を後悔したのではない。間違った正義に従っていたことを悔いた。
GM:民衆が望んだことを実行したことが罪だと言うのなら、民衆に正義はない。
GM:絶対の正義が欲しい。愚かな民衆に左右されない、完璧な正義による統制が欲しい。
GM:同様の思想を抱いた者は男の他にも存在した。
GM:既存の社会秩序に囚われることなき『普遍の正義』の探求を目的とする哲学者達――“パックス・デイ”セル。
GM:男は第二の生を受け、FHに合流した。
GM:しかし、それでも『普遍の正義』の探求には時間が足りなかった――故に、男は次の生を得ることにした。
GM:妻を迎え、産ませた子供に自身の意識を植え付け、第三の生を得た。
GM:そうして、十を超す生を思索に費やし、300年以上の時をかけてなお、本当の正義を定義することはできなかった。
GM:とうにジャームとなっていた男は止まることをしらなかったが、常に新たなやり方を模索していた。
GM:ノヴァリス計画の話が出たのは、そんな折だった。
GM:“ロードマスター”が掲げる、全てを救う王。そんな存在が本当に君臨し得るのならば、そこにこそ『普遍の正義』はあるのではないか。
GM:その王を、自らの手で選定したい。本当の正義を成したい。男は――正義の味方になりたかった。
GM:ノヴァリスで実権を握る為に、次の肉体にする筈だった娘を売り込んだ。
GM:『楽園刑場メム』、『ヨッドの痛みの玉座』、『レーシュの咆吼』――王鍵とするに相応しい遺産をかき集めた。
GM:そして男は――今代の肉体の名であるヘンリー・ホプキンスとして、“天国派”の上級エージェントとして王を審査し、処罰する“臣問官インクイジター”となった。

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▼ミドル3

GM:ミドル3
GM:シーンプレイヤー:正法院ワカナ
GM:全員登場可能。登場侵蝕をお願いします。
竜胆ジョウカ:61+1d10
DoubleCross : (61+1D10) → 61+10[10] → 71

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(75 → 80)
コルフィア・アッシュオンバー:58+1d10
DoubleCross : (58+1D10) → 58+7[7] → 65

正法院ワカナ:1d10+61
DoubleCross : (1D10+61) → 5[5]+61 → 66


GM:古代都市遺跡――『廃骸窟』へと向かう道。
GM:足を踏み入れれば、安全地帯があるかも分からない、完全に未知の領域。
GM:リテパデウは最奥にて待つと言った。ネセク=エメセフはマルヴォの封印によって足止めされている。
GM:故に、現状最も危険と思われる古代神性といきなり遭遇する可能性は低いとはいえ、脅威はそれだけではない。
マウピラ:「『墓守』 もしかしたら 大丈夫 かも とりあえず」
マウピラ:「今 マウピラ 一緒 仲間 思われる かも」
竜胆ジョウカ:「おや、いったいどうして……なるほど?」
エズミ・バーガンディ:「元はと言えば君達が仕える神々が用意した機構だから、そういう事もあるのかな」
マウピラ:「マウピラ 生霊 外 いること ネセク=エメセフ きづいてなければ」
マウピラ:「都 のっとられてる たいさくされてるかも」
マウピラ:「されてなくても きづかれたら あとから されるかも」
コルフィア・アッシュオンバー:「ということは、襲われない状態が長く続くとは考えない方が良さそうですわね」
竜胆ジョウカ:「ですねえ。序盤のうちに進めるだけ進むべきかと」
正法院ワカナ:「『墓守』が反応するにしろ、しないにしろ。残された時間は限られている、か。」
正法院ワカナ:「封印もいつまでも持つものじゃない。確かめられるだけ確かめましょう。」
フローレンス・アシュモール:「ノドスチルドレンが襲ってくる可能性もあります。気を引き締めて参りましょう」
GM:階段を下りきって、視界が一気に開ける。広大な空間があなた達を迎え入れる。
GM:そこには――
『墓守』:死蔵王とエズミが先程確認した『墓守』と
Tachie
『墓守』?:前面の装甲の一部が白く染まっている『墓守』が二陣営に分かれて戦闘を繰り広げていた。
Tachie
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁこれは」
竜胆ジョウカ:「……あれは」
『墓守』?:白い『墓守』が、あなた達に反応する。
正法院ワカナ:「あれ、こっちに反応した?」
エズミ・バーガンディ:「気が付かれた!?」
“サプロファイト”:「おー、今回は前よりちょっと大所帯だね」どこからか、声がした。
竜胆ジョウカ:「マルヴォ……いや、乗っ取りとか権能的に弱いしそもそも封印でリソース吐いてる。となると」
竜胆ジョウカ:「でしょうね!」
“サプロファイト”:姿は見えない。
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふ、聞き覚えのある声ですわね」
コルフィア・アッシュオンバー:「姿は見せて下さらないのかしら? “サプロファイト”様」
“サプロファイト”:「やあ、前は世話になったね、整理部門長さん。残念ながら俺達は先に進ませてもらってるよ」
“サプロファイト”:「君達はここでもうちょっとゆっくりしていってよ」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ、手厚いご歓待ですこと」
フローレンス・アシュモール:「白い仮面……“ホワイトロット”の感染する輪廻の獣ですか……情報としては聞いていましたが」
竜胆ジョウカ:「便利すぎる能力……うちでもできませんかねアレ。防衛システムにだいぶ使えそうじゃないですか?」
正法院ワカナ:「え…この人達、墓に輪廻の獣をばら撒いてるのっ!?、正気じゃないでしょ…!」
“サプロファイト”:「あんまり長期間放置してるとめちゃくちゃに暴走するらしいよ」
正法院ワカナ:死蔵王が何やらとんでもない事を言った気がする、幻聴であって欲しいが
コルフィア・アッシュオンバー:「何体か鹵獲して調査研究部門にでも投げます? ワダチなら上手いことやってくれるんじゃないかしら」
竜胆ジョウカ:「んじゃあ努力目標ってことで。暴走したら自壊するように何とかしときます」
エズミ・バーガンディ:「うわ……」 人知れず無理難題を押し付けられようとしているワダチさんに同情の念を抱く。
正法院ワカナ:「ああ……」顔を手で覆っている
フローレンス・アシュモール:「落ち着いてください、死蔵王様」
フローレンス・アシュモール:「“サプロファイト”の能力は機械に依存しています。恐らくは、どこかにこちらを監視している端末がある筈」
フローレンス・アシュモール:「あの『墓守』が、放置して自動的に敵味方を識別して、攻撃してくるのであれば」
フローレンス・アシュモール:「端末を置いておく必要もありません」
エズミ・バーガンディ:「『墓守』の鹵獲は難しそうだね……っと、そんな事よりも」
エズミ・バーガンディ:「……ノドスチルドレン”サプロファイト”。この様子を見る限りだと君たちも地下遺跡の奥へ向かっているのだろう?」
エズミ・バーガンディ:「君たちが危険な神性であるネセク=エメセフ、及びリテパデウの排除を考えているのであれば」
エズミ・バーガンディ:「きっと、僕達とも協力が出来るはずだ」
エズミ・バーガンディ:どうだろう?という意思を込めて、白い装甲の『墓守』に視線を向ける。
“サプロファイト”:「そう? 確かにそれはやらなきゃいけないと思ってるけど」
“サプロファイト”:「それだけで済ませるつもりはないよ」
“サプロファイト”:「交換条件を出すなら、『廃骸窟』を封じてる封印の破壊だ」
“サプロファイト”:「危険な古代神性はいらない。それさえなければ、『廃骸窟』は俺達が制御できる」
“サプロファイト”:「『廃骸窟』の攻撃対象はこの土地だ。『外』に危険が及ぶことはない」
竜胆ジョウカ:「いや制御されたらこっちの負けですが」
エズミ・バーガンディ:「封印の破壊?そんな事をしたら……!」 地下に屯している『墓守』に地上を襲わせる事も容易となるだろう。
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら、思い切り有効活用するつもりですわね」
正法院ワカナ:「……キングダムを壊すのが、"普通を守る"貴方達の望みなの?」
“サプロファイト”:「違うね。キングダムだけじゃない。ノヴァリスの破壊が俺達の目的だ」
“サプロファイト”:「知らなかった? 俺達ノドスチルドレンはノヴァリスの敵だって」
エズミ・バーガンディ:「……知っているよ!それでも……いつまでも敵で居続けるわけがない」
“サプロファイト”:「そりゃそうだ。どっちがが滅びれば、戦いは終わる」
エズミ・バーガンディ:「違う……それだけじゃあないはずなんだ……!」 サプロファイトの意見を否定する言葉が、途中で止まる。
エズミ・バーガンディ:それだけではない、きっと他に道はあるはずだ、そのように口にする事は容易い……だが
エズミ・バーガンディ:(本当にそうなのか……? 僕が……勝手にそう信じているだけで、そんな道なんて本当はないんじゃあ……)
エズミ・バーガンディ:「…………。」 頭の中で疑念が渦巻く。確信が得られないまま、続く言葉が形にならない。
コルフィア・アッシュオンバー:「あまり肩を落とさないで下さいな、エズミ様」ポンと彼女の肩に手を置く
エズミ・バーガンディ:「コルフィアさん……」
コルフィア・アッシュオンバー:「そうやって善性を信じて対話を求めようとするのは貴女様の美徳ですわ。決して無駄ではありませんとも」
コルフィア・アッシュオンバー:「ですが、今度は割り切ると致しましょう。少なくとも彼らはエズミ様の言葉を受け入れるつもりが無いようですから」
コルフィア・アッシュオンバー:「ノヴァリスの敵と啖呵を切ったからには魅せて下さるのでしょう? “サプロファイト”様」
コルフィア・アッシュオンバー:「円卓最強の遺産使いと大博物館を敵に回し、それでも勝利する自信があるというのならば」
コルフィア・アッシュオンバー:「少しは頑張って下さらなければ、私としても期待外れですもの」
“サプロファイト”:「ああ、君くらいの感じが一番やりやすいよ」
“サプロファイト”:「こっちはやりやすくしてあげるつもりはないけどね」
正法院ワカナ:「随分余裕ね。たった二人しかいないのに。」
正法院ワカナ:「私たち以外にもキャロル…懲罰奉仕部も深層にいるって知ってる?」
“サプロファイト”:「知ってるからこのタイミングで来たんだろ」
“サプロファイト”:「正直あいつらとはもう会いたくないし、そっちで頑張ってよ」
正法院ワカナ:「それならここを通して欲しいものなのだけど。」
エズミ・バーガンディ:「……やりにくくて結構だ」
エズミ・バーガンディ:「ジェネシスで会った子が言ってたよ。互いの利益を求める為に交渉をする事も戦いなんだって」
エズミ・バーガンディ:「だから、僕もやりにくいまま、戦いにくいまま、それでも君たちと戦ってみせる」
フローレンス・アシュモール:「恐らく、輪廻の獣化した墓守は自動的に制御されている存在ではないと思われます」
フローレンス・アシュモール:「少なくとも、“ホワイトロット”が指示を出す必要があるのでしょう」
フローレンス・アシュモール:「そもそも、輪廻の獣とは容易に手綱の握れる存在ではありませんから」
フローレンス・アシュモール:「“ホワイトロット”に戦況を伝える“サプロファイト”の目がある筈」
フローレンス・アシュモール:「私達の目的は『墓守』の破壊や鹵獲ではなく、もっと先にあります」
竜胆ジョウカ:「おっしゃ、了解です。感染ってことならさっさと頭数少ないうちに対処するのがよさそうですね」
正法院ワカナ:「まずはサプロファイトの目を潰す、それから感染墓守を通過、ね。」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふふ、お手並み拝見と致しましょうか」
竜胆ジョウカ:「良心だけではどうにもならない部分は受け持ちますか。さっさと撃破しましょう」
正法院ワカナ:「サプロファイト、貴方には恨みはないけれど。為す事は大悪と言って違いない。」
正法院ワカナ:「ノヴァリスは破壊なんてさせないし、然るべき罰を受けてもらうから。」

GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:エンゲージはこちら
監視ドローン[6](隠密)
│5m
『墓守』[5]、『墓守』[5]、輪廻化『墓守』[8]、輪廻化『墓守』[8]
│5m
『墓守』[5]、『墓守』[5]、輪廻化『墓守』[8]、輪廻化『墓守』[8]
│5m
『墓守』[5]、『墓守』[5]、輪廻化『墓守』[8]、輪廻化『墓守』[8]
│5m
竜胆ジョウカ[12]、正法院ワカナ[8]、エズミ・バーガンディ[16]、コルフィア・アッシュオンバー[6]
竜胆ジョウカ:おおいね
コルフィア・アッシュオンバー:うわっ隠密してやがりますわ
GM:『墓守』はこの戦闘ではPCを攻撃しません。
正法院ワカナ:隠密してる~!
GM:輪廻化『墓守』は『墓守』とPCをランダムに狙います。
GM:『墓守』が輪廻化『墓守』によって戦闘不能になると、感染して新しい輪廻化『墓守』が追加されます。
GM:2ラウンド目以降のセットアップに『墓守』4体がPCから20m地点に追加されます。
GM:また、監視ドローンは、“サプロファイト”の《電磁反応装甲》を使用できます。
GM:戦闘終了条件は、監視ドローンの撃破。
GM:1ラウンド目
GM:セットアップ
GM:エネミーは全部なしです。
コルフィア・アッシュオンバー:なし
正法院ワカナ:なし!
エズミ・バーガンディ:セットアップ。ハウスオブデモンズを使用。PC4人の行動値を+5します。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのイニシアチブを5増加(16 → 21)
正法院ワカナ:助かる~!
コルフィア・アッシュオンバー:効果を受けます! 行動値11
正法院ワカナ:行動値13へ
竜胆ジョウカ:やった~~17です
GM:では行動値21、エズミさんの手番
エズミ・バーガンディ:では、マイナーで1m後退してエンゲージを切ります。
エズミ・バーガンディ:そして、メジャーで隠密状態の監視ドローンを見つけに行きます……知覚対決で勝負です!
監視ドローン:ふっ、来い!
竜胆ジョウカ:援護の風投げるぜ!ダイス+7しな!
竜胆ジョウカ:侵蝕73だぜ
エズミ・バーガンディ:(7+2+7)dx+1 【知覚】 死蔵王からの援護……ありがたい!
DoubleCross : (16DX10+1) → 9[1,1,2,2,2,3,4,4,5,6,6,7,7,8,8,9]+1 → 10

正法院ワカナ:タイム!
監視ドローン:むっ
正法院ワカナ:ここで《妖精の手》を使用!もう一回回せるドン!
正法院ワカナ:侵蝕率を70へ上昇
エズミ・バーガンディ:やったー!
エズミ・バーガンディ:1dx+11
DoubleCross : (1DX10+11) → 9[9]+11 → 20

監視ドローン:リアクションするぜ!
監視ドローン:4dx>=20
DoubleCross : (4DX10>=20) → 8[2,5,7,8] → 8 → 失敗

監視ドローン:隠密解除されます。ウィーン
エズミ・バーガンディ:ミツケタ!
正法院ワカナ:YATTA!
コルフィア・アッシュオンバー:やった~!
GM:このまま判定続けちゃいましょうか
GM:行動値17、死蔵王の手番
竜胆ジョウカ:やるぞ~~
竜胆ジョウカ:普通にサイレンするか 墓守も減ってたら得だしな
GM:いいのかな
GM:墓守の性能は覚えているかな
竜胆ジョウカ:あ~ あと2人控えてるからそこまで心配しなくてもいいか
竜胆ジョウカ:〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉を、ドローン単体狙いで撃ちます。ドッジ不可
GM:判定どうぞ!
竜胆ジョウカ:4dx えい
DoubleCross : (4DX10) → 10[2,2,3,10]+5[5] → 15

竜胆ジョウカ:きもち~
監視ドローン:ガード。命中します
竜胆ジョウカ:2d10+2d10+21 どりゃ
DoubleCross : (2D10+2D10+21) → 10[2,8]+14[10,4]+21 → 45

監視ドローン:《電磁反応装甲》ダメージ20軽減。
監視ドローン:最後の一枚使用!
監視ドローン:ぎりっっっっぎり生き残りました
竜胆ジョウカ:くそ~
竜胆ジョウカ:侵蝕81になるぜ
GM:では行動値13、ワカナさんの手番
正法院ワカナ:はーい!
正法院ワカナ:マイナー、なし
正法院ワカナ:メジャー。アニマルテイマー+ダンシングシミター+コンセントレイト:オルクス
正法院ワカナ:攻撃を行います。対象は、監視ドローン
正法院ワカナ:10dx7+2
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[1,3,4,4,4,4,6,6,8,10]+10[1,7]+5[5]+2 → 27

正法院ワカナ:使用武器は丸太とナックルダスター二つです!
正法院ワカナ:侵蝕率を78%へ
監視ドローン:ドッジ
監視ドローン:5dx>=27
DoubleCross : (5DX10>=27) → 8[1,3,4,5,8] → 8 → 失敗

監視ドローン:夢の雫でも届かない……
監視ドローン:命中!
正法院ワカナ:こわ。
正法院ワカナ:ではダメージ
正法院ワカナ:19+3d10
DoubleCross : (19+3D10) → 19+19[1,10,8] → 38

監視ドローン:残りHP1。本当にギリギリでした
監視ドローン:倒れます! 復活もなし!
GM:戦闘終了条件をクリアしたので、戦闘終了です!
GM:演出!

エズミ・バーガンディ:「死蔵王!”風”をお願いします!」
エズミ・バーガンディ:言うが早いか右手に構えた短剣で己の手首を切り裂き、血飛沫を空間に噴霧する。
竜胆ジョウカ:「了解!! "此処より縦横に吠え猛れ、ヴェントラグツァの風"!!」
竜胆ジョウカ:そう言うのなら信じる。即座に風を流し、血飛沫を巻き込む。
エズミ・バーガンディ:死蔵王が起こした風に乗り、眼に見えない程微細な粒子と化した血がぐるりと空間を飛び廻る。
エズミ・バーガンディ:(”居る”はずなのに居ない。どこかに……彼はきっと、この眼には見えないどこかに隠れているのだろう)
エズミ・バーガンディ:ぐるぐると、血霞が広く空間を巡り、そして死蔵王の起こした風は再びエズミの元へと戻ってくる。
エズミ・バーガンディ:風に乗って旅をしたという……”情報”を乗せて。
エズミ・バーガンディ:────《ブラッドリーディング》。
エズミ・バーガンディ:ぺろり。小さく舌を出して情報を読み取る。
“サプロファイト”:“サプロファイト”の用意した監視ドローンは数々の欺瞞性能を搭載されている。
“サプロファイト”:光学迷彩に、電波振動で骨を直接震わせて音を伝えることで音源の位置特定を阻害するボイス・トゥ・スカル。
エズミ・バーガンディ:「……あそこだ!」 血の巡りが悪い、”情報”の空白地帯に向けて指を指す。
“サプロファイト”:しかし、直接触れられたという“事実”すらも欺瞞するような事象改変など、如何なる機能を用いても不可能だ。
竜胆ジョウカ:「よっしゃ了解です……!!」
竜胆ジョウカ:彼女の風は、既に浸透した。普段はそれを、空間すべて諸共に、敵対者を大雑把に叩き斬るために使うが。
竜胆ジョウカ:それを、極めて範囲を絞り。『墓守』を巻き込み、反撃を誘発させることなく叩き込むことも可能である。
竜胆ジョウカ:「“吠え猛るはヴェントラグツァ”」
竜胆ジョウカ:光も音もほとんどない。が。
竜胆ジョウカ:「当たった!!」それが分かれば十分。巻き込んだ血を舞わせて、目印とする。
“サプロファイト”:(おいおい、単なる指さしだけの大雑把な照準で、機能が七割逝ったぞ……!?)
“サプロファイト”:本来ならば血を付着させられた程度で見破られる欺瞞ではない。敵にブラム=ストーカーがいる時点で当然対策していた。
“サプロファイト”:だが、今は装甲の光学迷彩を辛うじて維持するのが精一杯だ。
正法院ワカナ:しかして、監視ドローンに次の一手を打つ時間はなかった。
ミネルヴァ:血霧と因子操作で監視をかいくぐった。飛行する使い魔が、目印を頼りに爪を抉りこませる
正法院ワカナ:軽く鐘を鳴らす、と同時に。梟の脚についた指輪からワカナの領域が展開。
正法院ワカナ:空気中に残った血霧を固め、幾つもの槍で穿つ
“サプロファイト”:「ジ……いやあ……ジジ……お見事……ザザ、ザ……」
“サプロファイト”:光学迷彩も解除され、地面に落下する。
正法院ワカナ:「はい、おしまい。死蔵王、目印助かりました。」
“サプロファイト”:「ザ、ザザ……ザザザ……」
“サプロファイト”:ノイズしか吐き出さない。監視ドローンは完全に破壊されたようだ。
竜胆ジョウカ:「ナーイス」
輪廻化『墓守』:その直後、虚空に向けて熱線を吐き出す。
エズミ・バーガンディ:「これで彼らからの干渉を防げると良いのだけれども」
エズミ・バーガンディ:「……えっ?」
輪廻化『墓守』:何度も、めちゃくちゃに、照準も何もなく、全てを巻き込むように。
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、何やら動き出したみたいで」
竜胆ジョウカ:「アレが暴走かあ」
輪廻化『墓守』:明らかに制御から外れた動きだ。
フローレンス・アシュモール:「こちらの状況が分からなくなった途端に、制御を手放しましたね」
エズミ・バーガンディ:「イタチの最後っ屁って……コト!?」
フローレンス・アシュモール:「ですが、今なら監視の目もありません。追跡されることもない」
フローレンス・アシュモール:「ここを離れて、隠れて進めば妨害は少なく済む筈です」
正法院ワカナ:「諦め半分、それとダメ元で巻き込めばいいと思ってるんでしょ。」
竜胆ジョウカ:「ですねえ。先急ぎましょうか」
正法院ワカナ:「多分遠隔での廃棄が不可能というのが、輪廻の獣の生態には即しているだろうけど。」
コルフィア・アッシュオンバー:「暴走があのような感じだと防衛戦よりは敵陣に突っ込ませる方が向いているかもしれませんわねぇ」
コルフィア・アッシュオンバー:「思ったより魅力を感じませんでしたわ。早いところ進んでしまいましょうか」完全に興味を失ったように言い放つ
正法院ワカナ:「ええ、急ぎましょう。エズミさんもお疲れ様でした。」
正法院ワカナ:彼女の手首を見、労うように手を差し出す。
エズミ・バーガンディ:「気にしないでいいよ。慣れてるから」 手首に出来た傷は鋭く、傷跡が残りにくい斬り方をした事が伺える。
エズミ・バーガンディ:「それよりも……ドサクサが続いているうちに先へ進んでしまおうよ」 ポケットから取り出した包帯を器用に手首に巻きながらそう言った。

GM:シーンカット
GM:ロイス取得、購入判定が可能です。
エズミ・バーガンディ:ロイスは保留します
竜胆ジョウカ:ロイス保留~ なんか欲しいものあったら言ってくださいな
正法院ワカナ:購入、高振動ブレード欲しいっす!
正法院ワカナ:難易度13っす!
コルフィア・アッシュオンバー:エズミ・バーガンディ 敬意〇/無関心 で取得します
エズミ・バーガンディ:購入は2つ目のフラググレネード(難易度12)を買いに行きます
エズミ・バーガンディ:(4+2)dx+5>=12 【調達】
DoubleCross : (6DX10+5>=12) → 10[5,6,7,7,9,10]+5[5]+5 → 20 → 成功

正法院ワカナ:凄い子
竜胆ジョウカ:えらい
エズミ・バーガンディ:購入成功。所持品にします
コルフィア・アッシュオンバー:えらいですわ~
竜胆ジョウカ:血も失ってるのに……
竜胆ジョウカ:高振動ブレードチャレンジ行くか
正法院ワカナ:あ、すいません
正法院ワカナ:ヒートウィップでしたね。
正法院ワカナ:装甲無視は…。
竜胆ジョウカ:あ~ なるほど……いくつですっけ目標
正法院ワカナ:難易度は17です!
竜胆ジョウカ:挑む!風でダイス+7!侵蝕83
竜胆ジョウカ:10dx+1
DoubleCross : (10DX10+1) → 10[4,6,7,7,7,8,9,9,9,10]+1[1]+1 → 12

竜胆ジョウカ:財産2なので無理です しょぼしょぼ……
コルフィア・アッシュオンバー:あら~
正法院ワカナ:ありがとうございました!
コルフィア・アッシュオンバー:高性能治療キット2つめ確保しにいきますわ
コルフィア・アッシュオンバー:ラッキーメダル:ホワイト使用で達成値+1
コルフィア・アッシュオンバー:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 7[4,7,7]+1 → 8 → 失敗

正法院ワカナ:購入、ヒートウィップ
正法院ワカナ:3dx>=17
DoubleCross : (3DX10>=17) → 7[1,4,7] → 7 → 失敗

コルフィア・アッシュオンバー:ひーん振るわないですわ、以上です
エズミ・バーガンディ:高性能治療キット一つ持ってますけど、誰か使います?
正法院ワカナ:ワカナは最大HPが
正法院ワカナ:6なので大丈夫
コルフィア・アッシュオンバー:ジョウカさん使っておきます?
竜胆ジョウカ:使っとこうかな 狩ります
竜胆ジョウカ:借りる
エズミ・バーガンディ:では、死蔵王にお貸しして……
竜胆ジョウカ:3d10+3 生き返る~
DoubleCross : (3D10+3) → 16[4,3,9]+3 → 19

竜胆ジョウカ:end

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▼マスターシーン2

GM:マスターシーン
GM
GM:第二次ノヴァリス紛争。“十字冠を破壊する兵器”が使用され、三百人もの死者を出した最悪の戦争。
GM:ジャーム兵器がキングダムの市街地まで攻め込んできていた。
GM:苦痛を与え続ける悪趣味な兵器や、“十字冠を破壊する兵器”によって、十字冠の転送光にすら安堵を抱く異常な戦場。
GM:怒号や悲鳴が飛び交うその最中――
Tachie
キャロル・ホプキンス:「何か御用ですか! 今は非常時ですので、私にもあまり余裕がありません!」
キャロル・ホプキンス:「ですので、できれば手短にお願いします! ――お父さん!」
ヘンリー・ホプキンス:表情豊かな“免罪王”と対照的に鉄面皮のような表情に、僅かに皺が寄る。
Tachie
ヘンリー・ホプキンス:「そのように私を呼ぶのはお止めするよう、何度も進言している筈です」
キャロル・ホプキンス:「失礼しました! やはり余裕がないようです!」
ヘンリー・ホプキンス:「王が己の弱みを明け透けに語るのも如何なものかと」
ヘンリー・ホプキンス:「ですが、非常時であるというのは正しい。仰る通り、手短にご報告しましょう」
ヘンリー・ホプキンス:「先程、“方舟派”を十六番魔術工房に引き入れました」
キャロル・ホプキンス:「……………………今、何と?」
キャロル・ホプキンス:全く理解できない言葉だった。
キャロル・ホプキンス:“天国派”の上級エージェントであるヘンリーが、“方舟派”を外患誘致したという自白。
キャロル・ホプキンス:そうする利点が、全く分からない。
キャロル・ホプキンス:十六番魔術工房は、後方支援の拠点ではあるが、比較的替えの利く――つまり、攻めても戦術的に大した利を得られない拠点だ。
キャロル・ホプキンス:幼い頃からヘンリーの偏執的なまでの執着を知るキャロルには考えがたいことだが、ヘンリーが“天国派”を裏切って“方舟派”に付いたとしても、手土産にするには弱すぎる。
キャロル・ホプキンス:いや、それ以前に――十六番魔術工房は、キャロルが命じて忌寸ウイカを下がらせた先だ。
ヘンリー・ホプキンス:「王として、外部勢力を引き入れた罪人に罰をお下しください」
キャロル・ホプキンス:「何、を……何故、そんな……」
キャロル・ホプキンス:戦術的な意味の薄い外患誘致。それを自ら告白し、罰を下せなど、支離滅裂だ。
キャロル・ホプキンス:だが、ヘンリーがそうする理由を、キャロルは知っている。
キャロル・ホプキンス:ヘンリーは不要な情に傾いた王罰する。その為ならば何でもする。
キャロル・ホプキンス:身内に手をかけさせる為に、自分自身すら犠牲にすることも、あり得る。
キャロル・ホプキンス:ならば、不要な情とは、キャロルが犯した罪とは――
ヘンリー・ホプキンス:「先程、“十字冠を破壊する兵器”が十六番魔術工房に投下されました」
ヘンリー・ホプキンス:「幸い、事前の避難指示によって、人的被害は一名のみです」
ヘンリー・ホプキンス:「懲罰奉仕部の罪人生徒一人の犠牲で、“十字冠を破壊する兵器”一つを無駄撃ちさせられました」
キャロル・ホプキンス:「……あなたは」
ヘンリー・ホプキンス:「その為に十六番魔術工房が重要拠点であると偽情報を流した甲斐はありました」
ヘンリー・ホプキンス:「ですが、外患誘致には変わりありませんので、処罰を」
キャロル・ホプキンス:「あなたは……!」
ヘンリー・ホプキンス:「――お前の罪だぞ、“免罪王”」
キャロル・ホプキンス:「……っ!」
ヘンリー・ホプキンス:「お前が妙な小細工をしなければ、こんな労力をかける必要はなかった」
ヘンリー・ホプキンス:「戦局は広範囲に広がっている。前線に立たせていれば、“十字冠を破壊する兵器”に狙われなかった可能性もあった」
ヘンリー・ホプキンス:「お前の判断が、一人の生徒を殺したのだ」
キャロル・ホプキンス:ヘンリーの罪に対する執着を甘く見ていた。
キャロル・ホプキンス:だが、正しく認識できていたとしても、何ができた?
キャロル・ホプキンス:確実に死ぬ後方を避けたとしても、前線で盾にしたとして、ウイカは生き残ることが本当にできたのか?
キャロル・ホプキンス:自分のしたことはそこまでの罪なのか? 血を分けた父を自らの手で斬らねばならない程の?
ヘンリー・ホプキンス:「これ以上醜態を晒すな。罪には正しい罰を与えるべきだ」
ヘンリー・ホプキンス:「お前が王の責務から逃れ、処罰を躊躇うのなら」
ヘンリー・ホプキンス:「――次の罪人生徒を殺す」
キャロル・ホプキンス:その言葉で、枷は外れた。
キャロル・ホプキンス:――気付けば、手にした翡翠の剣が、ヘンリーの心臓を貫いていた。
キャロル・ホプキンス:「あ……あ、ああ……」
ヘンリー・ホプキンス:「悔いるな……それ、は……王のする顔では、ない……」
ヘンリー・ホプキンス:「罪に……正しき罰が……下された、それだけの……」
ヘンリー・ホプキンス:「……」
キャロル・ホプキンス:断末魔のヘンリーの言葉に、親としての情は一切なかった。
キャロル・ホプキンス:ただ、王を罰するという機構だけがそこにあった。
キャロル・ホプキンス:「最後まで……私は」
キャロル・ホプキンス:「いや、最初から――私は、王に相応しくなかった」
キャロル・ホプキンス:友を殺し、親を殺し――その罰を今受けたとして。
キャロル・ホプキンス:罪人を、全ての人を救えると思い上がり、王を僭称した罪は。
キャロル・ホプキンス:一体、誰が裁いてすくってくれるのだろう。

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▼ミドル4

GM:ミドル4
GM:シーンプレイヤー:エズミ・バーガンディ
GM:全員登場可能。登場侵蝕をお願いします。
竜胆ジョウカ:83+1d10
DoubleCross : (83+1D10) → 83+6[6] → 89

正法院ワカナ:1d10+78
DoubleCross : (1D10+78) → 6[6]+78 → 84

コルフィア・アッシュオンバー:65+1d10
DoubleCross : (65+1D10) → 65+6[6] → 71

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(80 → 89)
GM
GM:情報収集ができます。
GM:項目はこちら
・マルヴォについて〈情報:ノヴァリス〉9
・ネセク=エメセフについて〈情報:ノヴァリス〉10
・『廃骸窟』探索〈知識:遺産〉8
GM:追加項目があるかもしれません。
正法院ワカナ:何もなかったですね。
コルフィア・アッシュオンバー:何も見ませんでしたわ
コルフィア・アッシュオンバー:私も〈知識:遺産〉あるし『廃骸窟』探索を抜こうかしら~
エズミ・バーガンディ:では、ネセク=エメセフにいきます
正法院ワカナ:ではマルヴォを
コルフィア・アッシュオンバー:ラッキーメダル:ブラックの効果で【精神】技能判定+1
コルフィア・アッシュオンバー:3dx+5>=8
DoubleCross : (3DX10+5>=8) → 6[4,5,6]+5 → 11 → 成功

エズミ・バーガンディ:(4+2+2)dx+1>=10 【情報:ノヴァリス】 ネセク=エメセフについて(コネ:学園通の友人使用)
DoubleCross : (8DX10+1>=10) → 7[3,4,5,5,5,6,7,7]+1 → 8 → 失敗

エズミ・バーガンディ:財産点2点消費します!
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの財産点を2減少(3 → 1)
正法院ワカナ:6dx>=9 コネ使用
DoubleCross : (6DX10>=9) → 7[1,1,1,3,4,7] → 7 → 失敗

正法院ワカナ:財産点二点使用、成功へ。
GM:では開示します。

マルヴォについて
無限遠方に座す遠きものフェリゾンレヴェアの一柱。示す方位は、ノヴァリス成立以前に海が存在したとされる東方。2つのヒレを持つ鯨であり、この健やかな成長と長寿を司る神性。慈愛の主。時空の加速や減速に関する権能を持ち、マウピラの肉体の時間を超減速して『殉葬棺』を監視させたり、“免罪王”とネセク=エメセフを『廃骸窟』最下層で閉じ込めたのもその力。ノドスチルドレンに力を貸している可能性が高い。その動機は不明だが、“奈落の契約”が存在する以上接触はノドスチルドレンから行われたものだろう。“ホワイトロット”と“サプロファイト”はノヴァリスに存在する兵器の破壊を標榜している。意図したものか偶発的なものかは不明だが、『廃骸窟』のような古代兵器の破壊の為の調査の過程でマルヴォの神域に足を踏み入れたものと推測できる。

ネセク=エメセフについて
無限遠方に座す遠きものフェリゾンレヴェアの一柱。示す方位は西方。ノヴァリス成立以前に生命の起源たる海があったとされる東方の対極の西方の彼方には死後の世界があると信じられた。翼を持ち荘厳な衣装で着飾った黒豹であり、名前と文字を司る神性。刻銘の主。文字情報の改竄や、既に命なき死者の存在を示す墓碑銘を自らのものとし、死後の自由すら奪い、死体を隷属させる権能を持つ。死者に会いたいという願いや、敵対者を死してなお赦さない恨みが化身した神性であり、気ままに権能を振るった結果、多くの先住市民に死者の尊厳を弄ぶ悪神と認識された。『廃骸窟』の墓地にはネセク=エメセフの権能から眠りに就いた死者を守るマルヴォの加護が施されており、その墓が暴かれることのないように『墓守』が配置されている。現状、先住市民の死体が襲ってこない以上、マルヴォの封印によってネセク=エメセフは墓を暴くことはできていないようだが、ネセク=エメセフが使役できる死体は先住市民のもののみではない。合同カタコンベに名が刻まれた星徒すら、支配し得る。“奈落の契約”によって自発的な干渉は不可能な筈だが、文字情報の改竄の権能を持つ神ならば、“奈落の契約”を改変し得る可能性がある。その場合、個々人の行動指針を持つ故に連携してこなかった星徒が、一つの意志の元に運用される“軍”となる可能性すらある。現状、そうなっていないのは、それが不可能であるか、あるいはネセク=エメセフに対抗する為に作られた『廃骸窟』の中にいる為かは判断できない。また、現時点で、このタイミングで“免罪王”を救えとの言葉を残した忌寸ウイカがネセク=エメセフの支配下にいる可能性は否定できない。

『廃骸窟』探索
探索の中で見付けた先住市民の生活の跡や、複数の碑文によって当時の風俗や思想の一部、この『廃骸窟』についていくつか分かったことがある。ほぼ無尽蔵に生み出される『墓守』は強力な兵器だが、神を相手にするには力不足だという認識が彼らにはあり、詳細は不明だが、『墓守』や『殉葬棺』とは別に、所謂『最終兵器』が用意されているようだ。当時の風習に関しては、彼らは日々の暮らしの中で火を殆ど使わないということが分かった。彼らの進んだ文明ならばその代替となる燃料や光源を用意することが可能だったということもあるが、彼らにとって火は信仰の対象であり、同時に恐れの対象でもあった。それは篝火の主――ムカト=ヒャンデルへの信仰によるものだ。これは推測ではなく、実際に碑文にムカト=ヒャンデルの名が何度も出てきている。これまでただ一文しかその存在を示す証拠のなかった神の名が、だ。ムカト=ヒャンデルは当時の彼らにとっても謎の多い神だった。他の神と違い言語による意志疎通すらままならず、常に怒り、荒ぶる神であった。しかし、その怒りの矛先が向かう先は常に先住市民ではなく、彼らを虐げ弄ぶ悪神だったという。

GM:→・『廃骸窟』探索2〈知識:遺産〉12 が判定可能になりました。
竜胆ジョウカ:やっちゃいますか――
竜胆ジョウカ:援護の風でダイス+7。参ります
竜胆ジョウカ:12dx+4
DoubleCross : (12DX10+4) → 10[1,4,6,6,7,7,7,7,7,10,10,10]+10[1,3,10]+8[8]+4 → 32

竜胆ジョウカ:テンション上がり過ぎ
正法院ワカナ:"全部"わかっちゃった
GM:めちゃくちゃ調べてる……
コルフィア・アッシュオンバー:めちゃめちゃテンション上がってる

『廃骸窟』探索2
更に探索を進めると、ムカト=ヒャンデルや、ネセク=エメセフのような一部の遠きものフェリゾンレヴェアが遺産化された経緯が読み解けるようになった。その経緯には、ムカト=ヒャンデルが大きく関わっていた。ムカト=ヒャンデルは先住市民や、それに力を貸すマルヴォのような神の援護を受けながら(共闘、というより暴れるムカト=ヒャンデルを勝手に支援する形だったようだ)、ネセク=エメセフのような悪神達と戦った。ムカト=ヒャンデルは六柱もの神を打倒し(この中にリテパデウも含まれている)、最後にネセク=エメセフに力の源である胴体を奪われながらも相討ちになった。しかし、ノヴァリス神性にとって厳密には死は存在しない。一時的に死んだとしても、時をかければ再び蘇る。それを恐れた先住市民は奪われたムカト=ヒャンデルの胴を炉心として『殉葬棺』のオリジナルを作り出し、悪しき神々を遺産として封印した。また、胴を失ったムカト=ヒャンデルが再び蘇る保証はなかった為、その威光を後世に残す為に遺産化し『ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し』は生まれた。それは悪神達が再び解き放たれるのを防ぐ為でもあった。ネセク=エメセフは死の直前、その権能を用いて先住市民がムカト=ヒャンデルに関して『篝火の主ムカト=ヒャンデルは胴を奪われた。』以外の記述を削除し、残すことを禁じた。事実、ネセク=エメセフに対抗して防壁が貼られたこの都市の外にあるムカト=ヒャンデルに関わる記述はその一文だけだ。ノヴァリス神性は先住市民達のイメージによって成立している。長い年月をかけてムカト=ヒャンデルがただ敗れただけの神と認識され続ければ、『殉葬棺』の封印が緩む可能性があった為、強力な力を持つムカト=ヒャンデルを遺産として都市の外に残したのだ。そして、『殉葬棺』は後の時代にも用いられ、ウィアク=フリュイ湖の聖剣の神が打倒した悪神の封印を成し、地の底に沈んだ後も、理事会によって図面から再現され、活用されてきた。

GM:更に『廃骸窟』の探索をしたことで、遺跡内のアイテムを取得できます。
竜胆ジョウカ:なんだろ~ 殉葬棺かな
GM:二回探索したので2個。これはパーティの共有物として、好きな時に宣言して誰でも使えます。
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8

GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

先住市民のお守り

使い捨て。判定の直後に使用。その達成値を+10する。

先住市民の武器

ダメージ算出直後に使用。そのダメージに更に+3d10する。

竜胆ジョウカ:あっそうだ 侵蝕は援護の風で91です

GM:『廃骸窟』の内部を、徘徊する『墓守』を避けて進む。
GM:都市内の構造を知るマウピラの先導もあり、今のところ、本格的な戦闘もなく進めている。
GM:『墓守』は既にこちらを攻撃対象と認識している様子だったが、幾度かあった偶発的な遭遇も、最小限の実力行使で振り切れている。
マウピラ:「次 こっち」
正法院ワカナ:「おっと、道を間違える所だったわね。ありがとう、マウピラさん」
正法院ワカナ:感謝を伝える。彼女がいなかれば道のりはきっと途方もなく厳しかっただろう。
正法院ワカナ:「……マウピラさんは、生霊って言ったけど。それって生きてるって事でしょ。古代先住民には長生きな人もいるの?」
マウピラ:「マウピラ いきてるの マルヴォの 加護」
マウピラ:「体 時間 流れ ゆっくり ねむってる」
マウピラ:「マウピラ 使命 ネセク=エメセフ 封印 みはる」
マウピラ:「こんな長いき いない 普通は」
エズミ・バーガンディ:「マルヴォの権能については未だに不明な部分が多いけれども……」
エズミ・バーガンディ:「こうして実際に目の当たりにしてみると、やはり凄まじいものを感じるよ」 ごくり、と生唾を呑み込む。
正法院ワカナ:「…えっと。ごめんなさい。少し遠慮せずに聞いちゃったかも。」
正法院ワカナ:「他にも古代ノヴァリス人の先住民がいれば、もっと詳しく現状を知れると思ったのだけど。」
マウピラ:「大丈夫 みんな 死んだ でも」
マウピラ:「やすらか ねてる」
マウピラ:「ネセク=エメセフ それ 無理矢理 おこす」
マウピラ:「それ だめ」
正法院ワカナ:「だからネセフ=エメセフを封印した、か。」
正法院ワカナ:「慈愛と長寿の神とは聞いてるけど後は…えっと」
正法院ワカナ:マウピラの姿を見る。
正法院ワカナ:「ひょっとしてだけど、鯨やイルカのような見た目なのかしら?」
マウピラ:「おっきい 鯨 すごく おっきい」
コルフィア・アッシュオンバー:「発掘された資料の中でもマルヴォは2つのヒレを持つ鯨として描かれていますわ」
エズミ・バーガンディ:「地質調査によれば、古代ノヴァリスの東側には本物の海があったとか」
エズミ・バーガンディ:「それ故にマルヴォが住まう東方は生者の領域として扱われていた事が資料からも明らかになっているのだけれども……」
エズミ・バーガンディ:「それとは逆に西方……太陽が沈む方角はネセク=エメセフが座す死者の領域があるとして恐れられていたらしいよ」
正法院ワカナ:「太陽の巡りや方角に意味づけを行うのはどの文化でも一緒か、だからこそ意味の内容が重要なのだけど…エズミさん詳しいのね。」
エズミ・バーガンディ:「この面子に囲まれていると本当に釈迦に説法という気分になるけどね……」
正法院ワカナ:「そう?私から見たらとても頼りになるわ。お陰で新しい疑問もできたもの。」
エズミ・バーガンディ:「疑問って?」
正法院ワカナ:「…そうね、一通り聞いてみた印象はマルヴォは慈愛の主ってことで一般的には、善神でしょ。」
正法院ワカナ:「ノドス・チルドレン。“ホワイトロット”と“サプロファイト”だっけ。彼らにも古代神性の力が働いているんだよね。」
正法院ワカナ:「正直彼らとマルヴォには、あまり接点がないように思えるけど。どうやって力を得たのかしら?それが分かれば…」
フローレンス・アシュモール:「彼らが行使した異質な力と、マウピラさんが感じた気配から、その可能性は高いと思います」
フローレンス・アシュモール:「接点と言うのなら、ノヴァリスにいる者は古代神性と接点を持つことは本来できない筈です」
フローレンス・アシュモール:「“奈落の契約ピット・サイン”。“方舟派”が古代神性――遠きものフェリゾンレヴェアと交わした契約によって」
フローレンス・アシュモール:「彼らはノヴァリスの生徒への自発的な接触を禁じられています」
フローレンス・アシュモール:そのことが分かったのもつい最近なのですがね、と補足しつつ。
コルフィア・アッシュオンバー:「ああ、メサイアから伝手で流れてきた例の話ですわね」彼女の言葉に伝える
コルフィア・アッシュオンバー:「ですから彼らとマルヴォとの間で何があったのかを考察することにはあまり意味はないと思いますわ」
コルフィア・アッシュオンバー:「我々はそもそもノドスチルドレンの手札や行動の全てを把握している訳ではありませんもの。例外的な偶然の可能性もあるし、彼らが独自の接触手段を有している可能性もある」
コルフィア・アッシュオンバー:「そして、私達にそれを知る術は無いのですから、今はノドスチルドレンがマルヴォの支援を受けているという事実だけを理解しておけば良いと思いますわ」
エズミ・バーガンディ:「偶発的に、何らかの形で彼らがマルヴォと接触して、限定的な協力関係を結んだ、と考える方が自然ですね」
正法院ワカナ:「運が良ければ私達も加護を、と思ったんだけど。同じようにはいかないか。」
正法院ワカナ:「専門家の皆さんからの話が聞けたお陰でだいぶ整理できました。金剛公様、目録卿、感謝を」コルフィア達へ丁寧に頭を下げ
正法院ワカナ:「ふふ、またお話聞かせてもらってもいい?こんな機会なんて中々ないもの」エズミへ軽くウィンクする
エズミ・バーガンディ:「うん。神々の特性についての情報が、彼らに対抗する為の方策に繋がるかもしれないしね。……でも」
エズミ・バーガンディ:「少しだけ、ネセク=エメセフについておかしな点があるんだ」 ごそごそと鞄の中を漁りながら言う。
エズミ・バーガンディ:「フローラ……金剛公が言ったように古代ノヴァリスの神性は”奈落の契約ピット・サイン”によって縛られている事がわかったのだけれども」
エズミ・バーガンディ:「ネセク=エメセフの動き方を見る限り、彼が本当に”縛られて”いるのかは疑問が残る」
エズミ・バーガンディ:「それで、この辺りに散らばった碑文のいくつかを書き写してきたら……妙な事に気が付いたんだ」
エズミ・バーガンディ:そう言ってメモ帳に記した碑文を皆に見せる。
エズミ・バーガンディ:現在で言うところの先住市民。”古代ノヴァリス人”の英雄について記された記述だ。
エズミ・バーガンディ:「これは遥か昔、神代の時代の英雄について記された物語だ。英雄の誕生とその生涯、仕えた王……そして彼の死が記されているのだけど」
エズミ・バーガンディ:「何か、おかしな事に気が付かない?」
竜胆ジョウカ:「……フーッ……フーッ……え、"英雄視されるようになった伝説"がないですね……」
竜胆ジョウカ:「これはきっと……ウッ」口元に紙袋を当てている。過呼吸だ。
正法院ワカナ:「本当だ。大剣を持ってるとか、英雄がどういう人物かは確かに書かれているけれど」
竜胆ジョウカ:ここまで散々神話のはなしをしているのに全く入ってこなかったのは、記された新情報の数々に興奮しすぎて
竜胆ジョウカ:一旦話し始めると作戦に支障がでそうだし、そもそも興奮での過呼吸がかなりになっていたためだ。助けて。
フローレンス・アシュモール:「……」ものすごく近寄り難いものを見る目で死蔵王を見ている。
竜胆ジョウカ:「ウ……ウゴゴ……」歩くのも史跡を見ながらなので最後尾だ。
エズミ・バーガンディ:「そ、その通りです」
エズミ・バーガンディ:物凄い事になっている死蔵王を横目に見ながらも、関わると面倒くさい事になりそうだから放置して話を進める。
エズミ・バーガンディ:「英雄が英雄である為には必要不可欠な要素”功績”。……言うなれば彼が打ち倒した相手についての記述がこの物語には一切ないんだ」 不思議な事にね、と付け足す。
エズミ・バーガンディ:「でも、これに似た概念を僕らの歴史は記録している」
エズミ・バーガンディ:「”歴史抹消刑ダムナティオ・メモリアエ”……古代ローマにおいて、死者の尊厳を奪う最大の制裁として行われていた刑罰だ」
エズミ・バーガンディ:「……。僕は、ネセク=エメセフという神がただ死を操るだけの神だと思っていたけれども」
エズミ・バーガンディ:「彼の神が、”死”だけではなく彼らの残した”歴史”さえも簒奪せしめるとすれば……」
エズミ・バーガンディ:「”歴史”を記述するもの、”文字”でさえも彼の権能が及ぶ領域なのだとしたら……!」
エズミ・バーガンディ:「”奈落の契約ピット・サイン”は安全弁にはなり得ない!」
エズミ・バーガンディ:はあ、はあ、と一息に語ってしまったせいか、息が上がっている。
エズミ・バーガンディ:死蔵王ほどではないが、エズミもまた学徒の一人として、この手の”新発見”には興奮するものがあった。
エズミ・バーガンディ:それが……現実に自分の身に迫る脅威でなければ、だが。
フローレンス・アシュモール:「エズミ、落ち着いて」持ち込んだ水筒を手渡す。
エズミ・バーガンディ:「あ、ごめん……」 こくこく、と水を飲み干す。
正法院ワカナ:「後世へ残す媒体にまで、"奈落の契約ピット・サイン"は作用しないのならそれじゃあ…」
正法院ワカナ:「古代神性が権能の許す限り、歴史を変えられるって事よね。」
正法院ワカナ:「歴史は支配者の編纂するものかもしれないけれど、神話上の存在が権能で後から歴史を変えるのは……」
正法院ワカナ:親指の爪を軽く嚙み
正法院ワカナ:「そこには”人”がいない、私はそう思う。死蔵王、貴方はこれをどうお考えでしょう?」
竜胆ジョウカ:「……なかなか、やってることクソ寄りの支配者に近……おえ……」
竜胆ジョウカ:「……当時の人間とか神がいい感じに記述するのは、人間くささがあって好きですが。全上書きはちょっとギリギリ忌避感がありますね」
竜胆ジョウカ:「神代が去ったなら引き渡して、新しい本でも書いとけよまったく……フーッ……」ぶつくさ。
エズミ・バーガンディ:(神様にまでキレてる……)
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふふ」そんな死蔵王の様子をにこにこと見守っている
コルフィア・アッシュオンバー:「ワカナ様。確かに歴史の改竄と言うのは悪逆の業ではありますけれど」
コルフィア・アッシュオンバー:「私としてはむしろとても人間らしさを感じる権能ではないかと」微笑みと共に淡々と言葉を紡ぐ
コルフィア・アッシュオンバー:「古代ローマで歴史抹消刑ダムナティオ・メモリアエによって抹消された皇帝は2人、そのどちらもが悪逆の極みを尽くした暴君であったと言われています」
コルフィア・アッシュオンバー:「暴虐を尽くし多くの憎悪を買い、背中から刺し殺して尚怒りが収まらなかった民が振り下ろした鉄槌こそが歴史からの存在抹消」
コルフィア・アッシュオンバー:「古代ノヴァリスの神々が民の信仰によって成り立つ存在だとすれば。当時の民たちが抱いた、相手の死を以て尚止められない憎悪ねがいの体現こそが改竄の権能なのでしょう」
コルフィア・アッシュオンバー:「それはノヴァリスに生きる霊長の願いを受けて成り立つ神にふさわしい在り方。私はそう思いますわ」
エズミ・バーガンディ:「あるいは、失い、別れ、碑文の中の存在になろうとも、死者に会いたいと思う懐旧いのりの体現か……」
エズミ・バーガンディ:「……ワカナくん」
正法院ワカナ:「コルフィアさんの言う通り、人間らしい権能ではあるかも。」
正法院ワカナ:「人が人であるればこそ、国を治める文明と歴史を作る者がいるからこそ。」
正法院ワカナ:「死よりも厳しい罰を与えたくなれば、死を越えてまた再会する事もまた望む。望んでしまう。」
正法院ワカナ:「ネセク=エメセフがどういう神かは皆さんとは違って私は知りません。けれどこれは分かる。」
正法院ワカナ:「この碑文を書いた人たちはもう皆いない。死者の言葉です。…あの神は、死者を貶めた。」
正法院ワカナ:「もし、あの神の権能が私の友達すら貶めようとしているのなら。止めないといけない。」
正法院ワカナ:「私の中のウイカは、悪には悪で応える子でしたから。」
エズミ・バーガンディ:「……気を悪くさせてしまったら申し訳ないのだけれども」
エズミ・バーガンディ:「ひょっとしたら、既に君の友達は彼の神の影響を受けている……のかもしれない」
エズミ・バーガンディ:そこまで言った所で、悲しげに眉を顰める。
エズミ・バーガンディ:「ごめん……。けれども、最悪の可能性には備えておいた方が……いいと思う」
正法院ワカナ:「いいえ、寧ろ感謝したいくらい。」
正法院ワカナ:「私はウイカがこうなるなんて思っていなかった。それは、キャロルもそう。」キャロルが自分を追放したことも、想像していなかった。できなかった。
正法院ワカナ:「起こりうる悲劇に対して準備や覚悟できるのは、きっと恵まれてる」
正法院ワカナ:「……恵まれているからこそ、諦めがつかないのかもしれないけど。」
正法院ワカナ:そっと拳を強く握る
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふふ」そんな彼女の様子を見て目を細める
コルフィア・アッシュオンバー:「さてマイロード、そろそろ気分は落ち着かれましたかしら」
コルフィア・アッシュオンバー:その言葉と共に死蔵王を振り返る
竜胆ジョウカ:「フッ……フーッ……あっそうだ」まだ体調悪そう。だが、
竜胆ジョウカ:『……あーあー。これで行けるな、ヨシ』
竜胆ジョウカ:魔術とハヌマーン能力によって、外付けで空気を振動させる。《空の楽器》みたいなことだ。
正法院ワカナ:「死蔵王…?一体何事でしょうか?」
正法院ワカナ:不安げな顔
竜胆ジョウカ:『個々の感情については一旦置いときます。あくまでノヴァリス神話をそれなりにかじってる人間として』
竜胆ジョウカ:『共有しておきたいことがありまして。――先ほどネセク=エメセフが大規模に文献を改竄しうる、とおっしゃってましたが』
竜胆ジョウカ:『封印中の今は流石に使えなさそうなものの、本質的にはかなり何でも弄れそう……という証拠になりうる文章が』
竜胆ジョウカ:『あちこちから、その、散発的に……』
竜胆ジョウカ:『……というのもですね。"ムカト=ヒャンデル"関連の、全く見つかってなかった碑文。これがもう出るわ出るわ』
竜胆ジョウカ:『あっでも出るわ出るわというのは今まで一文しか見つかってなかったのを踏まえるとというだけで他のに比べれば……』
エズミ・バーガンディ:「ええ……っ!?」 流石に驚く。今まで"ムカト=ヒャンデル"に関する情報はほぼ無いに等しい状況だったからだ。
フローレンス・アシュモール:「なるほど……ここはネセク=エメセフに対抗する為に作られた決戦都市」
フローレンス・アシュモール:「その権能に対する防護が働いていてもおかしくない訳ですか……」
コルフィア・アッシュオンバー:「今まで全くと言って良いほど見つかりませんでしたものねぇ」
正法院ワカナ:「大発見ってことですか~…!」詳しくないが、ここは乗っておこう
竜胆ジョウカ:『若干いなくなってたのはメモったりしてたせいで……ええと』
竜胆ジョウカ:「ゲホン」自発的な咳で仕切り直す。
竜胆ジョウカ:『……内容としては、まあネセク=エメセフが抹消した、ってところから察せるかもしれないですけど』
竜胆ジョウカ:『極めて大雑把に言えば、大暴れしたムカト=ヒャンデルにネセク=エメセフがボコボコにされてました』
コルフィア・アッシュオンバー:「物凄い大雑把ですわねぇ」
コルフィア・アッシュオンバー:「つまり、ムカト=ヒャンデルはネセク=エメセフと敵対する立場にあった神であると?」
竜胆ジョウカ:『ですねえ。正確にはネセク=エメセフを討つ英雄的存在ではなく』
竜胆ジョウカ:『たまに神話に出てくる、ある意味ご都合主義的な破局。そういう感じの荒ぶる神だったようです』
竜胆ジョウカ:『他にも何柱か倒した後なので、そうですね。……神話が古代ノヴァリスの人々の祈りに立脚する、という観点に立つなら』
竜胆ジョウカ:『大団円に持ち込むための、機械仕掛けの存在デウス・エクス・マキナ。乱暴ですがそういうとり方もできるかと』
竜胆ジョウカ:『ちなみに現代の時間軸にとっても、かなり重要というか、事件の要になる存在っぽくて』
竜胆ジョウカ:『こいつの奪われた胴が"殉葬棺"の炉心らしいです。どうなってんですかね、ワッハッハ』
竜胆ジョウカ:しれっと、ギリギリ流せないラインの情報。
正法院ワカナ:「えっ、しれっと何を…今物凄い重要な事言ってますよね!?」
エズミ・バーガンディ:「………………………………え?」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら」
コルフィア・アッシュオンバー:「かつて神を倒した神の炉心こそ原型なのだとしたら、『殉葬棺』が強大な力を持っていても納得出来ますわねぇ」淡々と頷きながら言葉を返す
フローレンス・アシュモール:頭を押さえる。
竜胆ジョウカ:『悪神を討つ存在でもって作られたのなら、殉葬棺の本質……というか主目的は恐らく"悪神の封印"だったんでしょう』
竜胆ジョウカ:『死の神っぽいネセク=エメセフすら文章の神なんです。本質的に"神の死"が定義されてないんじゃないかな』
竜胆ジョウカ:『うん、だとすると筋が通る。遺産化は我々だけでなく、神にも効くかなりの大技だったわけか……』
竜胆ジョウカ:『そして胴以外も何とかして残したいという信仰心……だけかな? まあそれはいいや』
竜胆ジョウカ:『とにかくそれでこの子ムカト=ヒャンデル蓋し胴無しは作られた……たはは……すごーい……』
竜胆ジョウカ:ぶつぶつ言い始めた。こうなるから自制してたんですね……もう止まらないかもしれないので裏で話を進めててもいいです。
竜胆ジョウカ:『というか記述の削除は"負けっぽい部分"を残すことによって……その神性の権威を削り封印を……なるほど、ただ負けを隠したい小学生みたいな奴ってわけじゃないのか……』
エズミ・バーガンディ:「…………」 ぽかーん。
エズミ・バーガンディ:「……どうします?死蔵王がこうなってしまったら、結論が出るまでまともに話す事も難しいと思いますが」
エズミ・バーガンディ:「この先の方針……とか」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、そうですわね。それでは私が引き取りましょうか」
正法院ワカナ:「コルフィアさんお願いします…」死蔵王に一瞬視線をむけ、コルフィアに戻す。これしかなさそうだ
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、そうは言いましても戦闘を避けながら先住民の道具や史料を回収しながらも進めている現状は良好。方針そのままに最下層を進む形で良いかと」
コルフィア・アッシュオンバー:「一つ注意があるとするならば、この地に備えられた防衛機構は『墓守』だけではないようで」
コルフィア・アッシュオンバー:「当時の民においても『墓守』程度では強大な神に抗うことは出来ないと認識していたのでしょう」
コルフィア・アッシュオンバー:「詳細まで読み解くことは出来ませんでしたが、この地には神に対抗するための強大な『兵器』が用意されていると。そのような文献がありました」
コルフィア・アッシュオンバー:「そして、それが侵入者である我々に牙を剥く、或いは先行した敵勢力によって既に抑えられている可能性」
コルフィア・アッシュオンバー:「確かに有り得る脅威として認識しておくことをお勧め致しますわ」
エズミ・バーガンディ:「神に対抗する『兵器』であれば、使う事さえ出来れば僕らの強い味方になりそうだけれども……」
竜胆ジョウカ:『しーかしどうすっかなこれ……!! どのくらい術式に落とし込んでいいんだろ!?』ぶつぶつ。
エズミ・バーガンディ:「それもこれも、ノドスチルドレンよりも早く『兵器』の所まで辿り着く事が出来れば……という話になりそうですね」
正法院ワカナ:「そうね、利用できるのが一番だけど此処は一旦これでいきましょう。『最悪の可能性には備えておいた方がいい』。」
コルフィア・アッシュオンバー:「あら、申し訳ありませんわエズミ様。立場からか最悪を想定しながら話してしまうことが多くて」
竜胆ジョウカ:『他はともかく覇鍵解錠はちょっと弄らないとな……こんだけあったら無銘の神としては扱いにくいし失礼だし……』ぶつぶつ。
コルフィア・アッシュオンバー:「ですが、この強大な『兵器』の存在が不確定因子として状況を左右し得ることはお忘れなきように」
エズミ・バーガンディ:「こちらこそ、楽観的過ぎる意見でした」
エズミ・バーガンディ:「死蔵王の思索もひと段落着いたみたいですし……先へ急ぎましょう」
正法院ワカナ:「うん…うん?」
コルフィア・アッシュオンバー:「接する時間が長くなればワカナ様も分かるようになりますわ」
フローレンス・アシュモール:「あまり長く接するのはおすすめできませんが……」

GM:シーンカット
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
コルフィア・アッシュオンバー:ロイスは一旦保留
正法院ワカナ:ロイス保留
エズミ・バーガンディ:ロイスは保留します
正法院ワカナ:購入、ヒートウィップ
竜胆ジョウカ:整理長(コルフィアさん) 〇感謝/無関心 で!代わって進行してくれるのはありがたいがそれはそれとして心は遺跡に向きつつある
正法院ワカナ:4dx>=17
DoubleCross : (4DX10>=17) → 8[3,3,3,8] → 8 → 失敗

正法院ワカナ:えーんえーん
竜胆ジョウカ:ワシも挑もっかな
竜胆ジョウカ:援護の風……使うか 侵蝕93
竜胆ジョウカ:11dx+1
DoubleCross : (11DX10+1) → 10[1,1,1,2,2,5,6,7,8,10,10]+6[5,6]+1 → 17

正法院ワカナ:!?
竜胆ジョウカ:ぴったり!あげます
正法院ワカナ:ありがとう死蔵王…死蔵王様…!
エズミ・バーガンディ:ではフラググレネード(難易度12)をもう一つ購入します
エズミ・バーガンディ:(4+2)dx+5>=12 【調達】
DoubleCross : (6DX10+5>=12) → 9[2,4,6,6,7,9]+5 → 14 → 成功

エズミ・バーガンディ:購入成功。所持品に仕舞います。
コルフィア・アッシュオンバー:高性能治療キット2個目狙っておきますわ
コルフィア・アッシュオンバー:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 9[2,6,9]+1 → 10 → 成功

コルフィア・アッシュオンバー:成功! 以上です
GM:キット使用はいいかな?
コルフィア・アッシュオンバー:私は満タンなんですけどジョウカさん使っておきますか?
エズミ・バーガンディ:こちらも満タンで高性能治療キットが1個余ってます
竜胆ジョウカ:んじゃ一個だけ
竜胆ジョウカ:3d10+19 たすかる~
DoubleCross : (3D10+19) → 14[6,7,1]+19 → 33

竜胆ジョウカ:最大が27なので復調。以上!

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▼マスターシーン3

GM:マスターシーン
GM
GM:八月革命。多くの生徒が自由を求め、勝利した輝かしき戦い。
GM:しかし、当時は誰もが絶望的な力に、命と尊厳を賭して抗っていた。
GM:キングダムにおいてもそれは同じだった。本校舎と円卓を奪回するという戦果を挙げてなお、勝利を確信できた者はいなかった。
GM:“ロードマスター”が健在である限りは。
GM:キングダム中央市街区跡地。“ロードマスター”を討ち取る為に、多くの生徒がそこに集結していた。
GM:多くの王が、後に王となる者が、王に付き従う者が、ありふれた一般生徒までもが、ロードマスターと戦い、そして散っていった。
キャロル・ホプキンス:彼女も、その中にいた。
キャロル・ホプキンス:敢えて王鍵たる『楽園刑場メム』を起動せず、体内の妖精の加護によって得た強靱な生命力を活かして、主戦力の盾となった。
キャロル・ホプキンス:その生命力故に、その戦局の終盤まで離脱することなく立ち続けた。
“ロードマスター”:「王が……王が欲しい……我が王……!」
“ロードマスター”:「救いを求める者を……誰一人、取りこぼすことのない……」
キャロル・ホプキンス:だから、老人のその叫びも聞いていた。
“ロードマスター”:「私は滅びない」
“ロードマスター”:「……使命を果たしていない。滅びる訳にはいかないから、滅びはしない」
GM:結果として、"ロードマスター"は逃げ延びた。討ち取ることはできなかった。
GM:だが、八月革命に、生徒は勝利した。
GM:突如として現れた“至上王”が、“ロードマスター”を、理事会の残党を悉く廃滅し、新たな頂点の王として君臨したのだ。
キャロル・ホプキンス:「……“ロードマスター”をあの方が滅ぼしたのならば」
キャロル・ホプキンス:「ああ……そうか……あの方こそが……」
キャロル・ホプキンス:「“至上王”陛下! “至上王”陛下!! “至上王”陛下!!!」
キャロル・ホプキンス:「お救いください! 罪に塗れたこの身を――偽りの王達を!」
キャロル・ホプキンス:「あなた様の手で! 我が王よ――!」
キャロル・ホプキンス:「あははは! あはははははははは! あはははははははははははははははは――――――――!!」

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▼ミドル5

GM:ミドル5
GM:シーンプレイヤー:正法院ワカナ
GM:全員登場可能。登場侵蝕をお願いします。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(89 → 97)
正法院ワカナ:1d10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 4[4]+84 → 88

竜胆ジョウカ:93+1d10
DoubleCross : (93+1D10) → 93+9[9] → 102

コルフィア・アッシュオンバー:71+1d10
DoubleCross : (71+1D10) → 71+8[8] → 79

GM
マウピラ:「一番下 もうすぐ」
マウピラ:「あの門 くぐれば――」
GM:荘厳、かつ外界からの干渉を遮断するような拒絶の意思を感じさせる巨大な門が聳え立っている。
竜胆ジョウカ:「うーん、凄いですねやっぱり」復調している。
竜胆ジョウカ:「我々の想像を超えたものを当然のように作ってくる感じ。願わくばもっとゆっくり味わいたかったです」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら、まさに冥界下りの如き様相となってきましたわね」
正法院ワカナ:「件の『兵器』は想像を超えるものでなければ良いんですけど。どうかな…」
ミネルヴァ:圧倒されているのか、若干細く縮こまっている。
エズミ・バーガンディ:「本格的な調査は全部が終わった後にしてくださいね!?」
エズミ・バーガンディ:(ここまで、深刻な戦闘が無かったおかげでフローラくんの宝石化は最小限に留まってる)
エズミ・バーガンディ:(このまま何事もなく先へ進めれば良いのだけれども……)
竜胆ジョウカ:「分かってます分かってます。まあ色々倒したら全部消えたりとかしそうな気がしてますが……優先順位は分かってます」
竜胆ジョウカ:「では参りましょうか。これ何とか開けられるかな――」
GM:あなた達が門へ足を踏み出した時――
“ホワイトロット”:白い炎が、門との間に割り込むように、線を引くように壁を作った。
“ホワイトロット”:「思ったより早かったな。少し遅かったら先を越されてたところだ」
“サプロファイト”:「人数差かな。『墓守』を捌く速度で追い付かれたな、こりゃ」
“サプロファイト”:「ゆっくりしてって言っておいたのに」
竜胆ジョウカ:「意外と間に合うものなんですね。儀式中に割り込んで荒らしつつ吹っ飛ばすしかないかとでも思ってたんですが」
竜胆ジョウカ:「程度も知れるってもんですかね」頭を掻きつつ戦闘準備。
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、先ほどぶりですわ皆様方」
コルフィア・アッシュオンバー:「我らが王はこのようにおっしゃられていますけれど、お二人はいかがかしら?」
“ホワイトロット”:「一度尻尾巻いて逃げた割には、自信があるみたいだな」
“サプロファイト”:「まあ、不意打ちとか乱戦とかは得意らしいからな」
“サプロファイト”:「でも、横から掠め取るのはそっちの専売特許って訳じゃない」
“サプロファイト”:「今回は譲ってもらうよ」
正法院ワカナ:「キャロルの作戦を傍受した貴方達ほどではないものね。教師も先輩も…管理する人間の程度が知れる」
“サプロファイト”:「挑発のつもり? 無理してる感じ出過ぎだよ」
“サプロファイト”:「人の良さが隠せてない。好感触ではあるけどさ」
正法院ワカナ:「否定しないんだ。どう手に入れたのかまで言ってくれれば楽だったんだけど」
正法院ワカナ:「それも含めて倒せばわかるわ。」
エズミ・バーガンディ:「……君たちと同じ道を歩む未来を諦めたわけじゃない」
エズミ・バーガンディ:「だけど今は……今だけは……」
エズミ・バーガンディ:「この道を譲るわけにはいかないんだ!」
エズミ・バーガンディ:僅かに瞼を伏せ、睨み付けるように前を見る。
エズミ・バーガンディ:「勝負だ……”ホワイトロット”……”サプロファイト”」
エズミ・バーガンディ:「先へ進むのは、果たしてどちらなのか……!」
忌寸ウイカ:「――あはー。ちょっとそれっておかしくなーい?」
忌寸ウイカ:気付けば。
忌寸ウイカ:その星徒はそこに立っていた。
正法院ワカナ:その姿を見間違えるはずがない。
竜胆ジョウカ:「わあ……アレ、もしかして」割れた冠を見てワカナさんに。
忌寸ウイカ:「何でどっちかは進めるって前提なのかなー?」
正法院ワカナ:死蔵王の言葉に頷く「ウイカ…やっぱりここにいたんだ。意外と早い再会だったね」
エズミ・バーガンディ:「壊れた……十字冠……」 その状態が示す事は一つ。
忌寸ウイカ:「やっほ、ワカナちゃん」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら、とうとうお出ましかしら」
コルフィア・アッシュオンバー:「星徒スターダスト、忌寸ウイカ様。ご機嫌は如何?」
忌寸ウイカ:「んー? ご機嫌なら上々だよ」
忌寸ウイカ:「あなた達をやっちゃえば、ネセク=エメセフ様・・・・・・・・・を止める人はいなくなるんだし」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁやっぱり」
コルフィア・アッシュオンバー:「悪い方の可能性が当たってしまいましたわね」
エズミ・バーガンディ:「ワカナくん……」 心配そうにワカナさんを見る。
正法院ワカナ:「あっ……っ!」
竜胆ジョウカ:「うーん、ありゃダメっぽいですね」
正法院ワカナ:一瞬表情から色が失われ、取り繕うように奥歯を噛む
竜胆ジョウカ:「最初に会った時はどうだか知りませんが、今はもう完全に支配下な感じです」
竜胆ジョウカ:「本人とは似ても似つかぬモノでしょうね……そこの方」
竜胆ジョウカ:「やれます?」ワカナさんに。
正法院ワカナ:「───勿論。彼女を監督するのが、私の仕事でしたから。寧ろ得意な教科なんですよ」
正法院ワカナ:確かにその為の訓練は積んだ。だが彼女にそんな真似をしたことは一度もない。
忌寸ウイカ:「あははっ、ワカナちゃん無理しちゃって、かわいー♡」
正法院ワカナ:「ええ、だから知ってるでしょう?ウイカ。」
正法院ワカナ:「確かに、拙かったけど。私は自分のすべき事を為さなかったことは、ない。」
正法院ワカナ:「自分の正義を裏切った事はないもの。」
正法院ワカナ:「いつだって…胸を張れる自分で貴方達と向き合いたかった…!」
忌寸ウイカ:「いっつも無理ばっかりしてたもんねえ」
忌寸ウイカ:「そういうとこ、すごく好きだけど」
忌寸ウイカ:「ごめんね」
正法院ワカナ:「…っ謝らないで」
正法院ワカナ:「そういうよく見る所も、気を遣ってくれる所も」
正法院ワカナ:「そういう所がずっとずっと」
正法院ワカナ:「煩わしくて嬉しくて…!」
正法院ワカナ:「大っ嫌い大好きなのに…!」
正法院ワカナ:「こんなところで迄、あの頃みたいな事を言わないでよ!」
竜胆ジョウカ:「オーケー、そんだけ啖呵切れるなら上等でしょう」
竜胆ジョウカ:「敢えて狙えとは言いませんが。戦闘の上で必要になればよろしくお願いします」
エズミ・バーガンディ:「……無理はしないで」
エズミ・バーガンディ:「死んだ人間と再会して、まともで居られるわけがないのは当たり前の話なんだ」
エズミ・バーガンディ:(だから、場合によっては僕が……) 彼女が危険に晒されるよりは、と覚悟を決める。
エズミ・バーガンディ:「それを……心に留めておいて欲しい」
正法院ワカナ:「私は冷静ですよ。冷静に…ああ、くそっ」
正法院ワカナ:「…エズミさんの言う通りでした。死蔵王の言う通り、敢えて狙いはしません。」
正法院ワカナ:「必要な事を必要な通りに。……彼女たちを止めましょう」
“サプロファイト”:「あーあー。星徒まで出てきちゃったよ。こいつは流石に想定外だ」
“サプロファイト”:「どうする? “ホワイトロット”」
“ホワイトロット”:「ふざけてるのか?」
“ホワイトロット”:「星徒は絶対に殺す。そうでなくとも、やることは変わらない」
“ホワイトロット”:「こいつらも、神性も、全て排除して――俺達が『廃骸窟』を獲る」
コルフィア・アッシュオンバー:「その意気込み誠に結構ですが、残念ながら皆様にはご退場願いますわ」
コルフィア・アッシュオンバー:「この『廃骸窟』は当館の所有物。大ノヴァリス博物館はあらゆる簒奪者の存在を許すことはありませんので」
コルフィア・アッシュオンバー:「先ほどはご挨拶も無く失礼致しましたわ。ここで改めてさせて頂きましょう」
コルフィア・アッシュオンバー:ゴシックドレスの裾を持ち上げ一礼。彼女の影が蠢き出す
コルフィア・アッシュオンバー:「ようこそ大ノヴァリス博物館へ。死蔵王ロード・ホールド以下当館学芸員が、皆様方を歓迎致します」

GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:エンゲージはこちら
忌寸ウイカ[8]
│10m
竜胆ジョウカ[12]、正法院ワカナ[8]、エズミ・バーガンディ[16]、コルフィア・アッシュオンバー[6]
│10m
“サプロファイト”[6]、“ホワイトロット”[8]
GM:1ラウンド目
GM:セットアップ
エズミ・バーガンディ:ハウスオブデモンズを使用します。
エズミ・バーガンディ:死蔵王、コルフィアさん、ワカナさんの行動値+5します。
コルフィア・アッシュオンバー:頂きますわ! 行動値11に修正
竜胆ジョウカ:たすかる~
竜胆ジョウカ:行動値は17化します
正法院ワカナ:行動値は13へ!ありがとう…
竜胆ジョウカ:こちらはなし!
“ホワイトロット”:《螺旋の悪魔》 暴走し、ウロボロスエフェクトの攻撃力+18。変異暴走:自傷でHPを5d10失う。
“ホワイトロット”:5d10
DoubleCross : (5D10) → 26[1,5,9,3,8] → 26

“ホワイトロット”:HP19なので倒れます。
“ホワイトロット”:《ラストアクション》
“ホワイトロット”:《極限暴走》《背徳の理》シーン間ウロボロス判定ダイス+8。
“ホワイトロット”:これも発動
“ホワイトロット”:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《原初の黒:インフェルノ》《原初の虚:ナーブジャック》 12dx7+8 攻撃力18 範囲(選択) 命中したら追加で指定したメジャーアクションをさせ、ダメージを与えたら行動済みにする。
“サプロファイト”:【妄念の姿:《拡散する世界》】 HPを20消費し、攻撃をシーン(選択)、視界化する。
コルフィア・アッシュオンバー:こ、コイツら!!
竜胆ジョウカ:最悪~~
“サプロファイト”:ナーブジャックやインフェルノは対象を単体から変えられない……だが、それはエフェクトの組み合わせによる対象変更のみ!
正法院ワカナ:ちょっと貴方達ふざけるんじゃ…
エズミ・バーガンディ:ナ……!?
“サプロファイト”:オートでシーン化すればいいのだ
“ホワイトロット”:対象は、PCとウイカ。
竜胆ジョウカ:――金剛公~~~~!!!!助けて~~~~!!!!
竜胆ジョウカ:具体的には⑤侵蝕ポイント4。攻撃の命中判定の直前に使用可能。その判定は失敗となる。1シナリオ1回まで使用可能。でなんとかして~~~~!!!!
正法院ワカナ:助けてっ!金剛公様
フローレンス・アシュモール:畏まりました
竜胆ジョウカ:やった~~~~~
フローレンス・アシュモール:その攻撃は無効です。
フローレンス・アシュモール:侵蝕ポイント4/10
正法院ワカナ:でも金剛公様…右手が!
フローレンス・アシュモール:安いもんだこれくらい(ダイヤモンドは高いけど)
“ホワイトロット”:攻撃失敗。メインプロセス終了で戦闘不能になります。
“サプロファイト”:《アクアウィターエ》
“サプロファイト”:復活させます。
GM:セットアップの続きをやっていきます。
忌寸ウイカ:《原初の黄:灰色の庭》 行動値-15
忌寸ウイカ:対象は死蔵王。
竜胆ジョウカ:は?
竜胆ジョウカ:しわしわ……では行動値2になります……
“サプロファイト”:《機械化手術》《女王の降臨》《戦乙女の導き》 対象の対象のHPの現在地と最大値を+110し、対象の次のメジャーダイス+4、攻撃力+5。
“サプロファイト”:対象は“ホワイトロット”。
コルフィア・アッシュオンバー:???
エズミ・バーガンディ:HP回復!?
正法院ワカナ:これミドルだよね!!??
竜胆ジョウカ:よくないですよ
コルフィア・アッシュオンバー:嫌がらせチルドレンに改名しては?
GM:あ、一つ忘れてました。
GM:戦闘前に解説しなきゃいけないギミックがあった。まだ影響しないので今説明しますね。
正法院ワカナ:わくわく
コルフィア・アッシュオンバー:こわい
“サプロファイト”:Eロイス【罪の仔ら】を持つエネミーは操縦者のタイタスを昇華してDロイスの効果を使用できる。この効果は神聖二重冠を発動しているキャラクター一人が神聖二重冠の効果を放棄する度に1ラウンド無効化できる。
竜胆ジョウカ:君すごいこと言うね
正法院ワカナ:ホワイトロットくんのDロイス、使えちゃうってことですか?
“ホワイトロット”:これで輪廻のほにゃほにゃが使用可能になります。
フローレンス・アシュモール:なので、私が神聖二重冠の効果を放棄して、1ラウンド無効化します。
正法院ワカナ:Eロイス持ちが輪廻使うためのギミックか~
コルフィア・アッシュオンバー:フローレンス様~~~~♡
正法院ワカナ:金剛公様~♡
エズミ・バーガンディ:フローラくん~~~~~♡
GM:つまり、1ラウンド目にノドチルのどっちかを倒さないと2ラウンド目に輪廻の獣が飛んできます
竜胆ジョウカ:たすかる~~~
GM:という訳で、イニシアチブ順に処理していきます。
GM:行動値16、エズミさん
エズミ・バーガンディ:はい
エズミ・バーガンディ:マイナーアクションでノドスチルドレン方向に1m移動。エンゲージを切ります。
GM:細かい動きが偉い
エズミ・バーガンディ:そのままメジャーで【コンボ:『失いの伝播』】 《赫き弾》+《コンセントレイト》+《リミットブレイク》+《ブラッドロード》
エズミ・バーガンディ:フラググレネードを装備しているのでノドスチルドレンの2人に対して範囲攻撃をします。
GM:判定どうぞ
エズミ・バーガンディ:(7+2)dx7+6+3-3
DoubleCross : (9DX7+6) → 10[5,5,5,6,7,8,9,10,10]+4[1,1,3,4,4]+6 → 20

“サプロファイト”:お、これならワンチャンあるのでは……?
正法院ワカナ:そうはさせない!
正法院ワカナ:《妖精の手》を使います。
正法院ワカナ:そして侵蝕率を88%へ…
エズミ・バーガンディ:1dx7+26 ありがとうございます!
DoubleCross : (1DX7+26) → 10[8]+2[2]+26 → 38

“ホワイトロット”:一応ドッジ
“ホワイトロット”:4dx>=38
DoubleCross : (4DX10>=38) → 10[1,3,3,10]+6[6] → 16 → 失敗

“サプロファイト”:ドッジ
“サプロファイト”:5dx>=38
DoubleCross : (5DX10>=38) → 10[3,4,5,6,10]+8[8] → 18 → 失敗

“サプロファイト”:どっちも妖精がなければ夢の雫圏内だったのに……!
正法院ワカナ:怖すぎるでしょ
エズミ・バーガンディ:4d10+19+1d10 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (4D10+19+1D10) → 20[1,9,3,7]+19+1[1] → 40

エズミ・バーガンディ:ダメージが通ったら、シーン中の自身の攻撃力+30されます
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を11増加(97 → 108)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(26 → 24)
“サプロファイト”:電磁反応装甲はもうない……そのまま受ける!
“ホワイトロット”:こちらもそのまま受ける。
GM:サプロファイトは結構削れてきた。ホワイトロットはまあまあ
竜胆ジョウカ:そりゃ110回復しましたからねアンタ
コルフィア・アッシュオンバー:そりゃ110点回復したらそうでしょうね!!
正法院ワカナ:一番最初に倒れたのに一番タフとは
“ホワイトロット”:ボコボコに言われてる……
GM:行動値13、ワカナさん
正法院ワカナ:はーい
正法院ワカナ:マイナーで移動は…しません!
GM:攻撃力下がっちゃうもんね
正法院ワカナ:丸太補正はこの場で必須ですからね
正法院ワカナ:メジャー
正法院ワカナ:アニマルテイマー+ダンシングシミター+コンセントレイト:オルクス
正法院ワカナ:使用武器は、ナックルダスター、パイルバンカー、丸太
正法院ワカナ:攻撃対象は"ホワイトロット"です
GM:判定どうぞ
正法院ワカナ:11dx7+2 そりゃっ
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[2,5,5,5,6,7,7,8,8,9,9]+10[1,4,6,9,10,10]+10[3,7,9]+5[1,5]+2 → 37

“ホワイトロット”:いい出目じゃねえか……
“ホワイトロット”:ドッジ
“ホワイトロット”:4dx>=37
DoubleCross : (4DX10>=37) → 10[5,9,10,10]+6[2,6] → 16 → 失敗

“ホワイトロット”:こいつよく回すな……
正法院ワカナ:休んでてもいいのよ?
正法院ワカナ:ではダメージ
正法院ワカナ:29+4d10 (丸太、パイルバンカー補正) 装甲有効
DoubleCross : (29+4D10) → 29+25[6,8,8,3] → 54

“ホワイトロット”:うーむ、サプロファイトよりちょっと多いくらいになった
GM:では行動値11、コルフィアさん
正法院ワカナ:侵蝕率は、96%へ…
コルフィア・アッシュオンバー:やったりますわよ
コルフィア・アッシュオンバー:マイナーアクションで《骨の剣》+《死招きの爪》
コルフィア・アッシュオンバー:素手のデータを攻撃力31、ガード値6に変更
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率+7で78
コルフィア・アッシュオンバー:メジャーアクションで《コンセントレイト》+《シャドーテンタクルス》+《原初の赤:漆黒の波濤》、オートアクションで《紬ぎの魔眼》も追加
コルフィア・アッシュオンバー:対象はノドスチルドレンの二人
GM:判定どうぞ!
コルフィア・アッシュオンバー:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[1,2,5,6,7,8,8,10]+10[1,3,6,7]+5[5]+4 → 29

“ホワイトロット”:ドッジ
“ホワイトロット”:4dx>=29
DoubleCross : (4DX10>=29) → 10[3,5,5,10]+3[3] → 13 → 失敗

“ホワイトロット”:絶対一回は回すんだよな
“サプロファイト”:ドッジ
コルフィア・アッシュオンバー:怖すぎ
“サプロファイト”:5dx>=29
DoubleCross : (5DX10>=29) → 10[3,5,5,8,10]+1[1] → 11 → 失敗

“サプロファイト”:うーむ、届かん
GM:ダメージどうぞ!
コルフィア・アッシュオンバー:心臓に悪いからやめてくださいまし
コルフィア・アッシュオンバー:3d10+31+1
DoubleCross : (3D10+31+1) → 12[2,1,9]+31+1 → 44

“サプロファイト”:あ、ぴったり落ちる!
“サプロファイト”:《自動体内式除細動器》HP1で復活。
コルフィア・アッシュオンバー:ぐ、ぐぐぐ
“ホワイトロット”:虫の息だけど生きてる。
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率+9で87。手番以上です
正法院ワカナ:ウ、ウイカリスキルして…(願望)
GM:行動値8、“ホワイトロット”とウイカ
GM:“ホワイトロット”の方がPCっぽいので、PC優先の法則で“ホワイトロット”から動きます。
コルフィア・アッシュオンバー:www
“ホワイトロット”:マイナーで戦闘移動
“ホワイトロット”:エズミさんのエンゲージへ。
エズミ・バーガンディ:げっ!
“ホワイトロット”:敢えて近付くことで被害を最小に抑えるとは……
“ホワイトロット”:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《散滅の腕》《原初の白:生命吸収》 20dx7+8 攻撃力36 範囲(選択) 命中した場合、常時エフェクトとエネミーエフェクト以外のエフェクト効果を解除する。ダメージを与えたらHP18失わせ、HP18回復する。
“ホワイトロット”:最後の生命吸収! これで回復もしてやるぜ!
“ホワイトロット”:サプロファイトの支援でダイス+4、攻撃力+5。
“ホワイトロット”:24dx7+8
DoubleCross : (24DX7+8) → 10[1,1,2,2,2,3,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,9,9,9,9,10]+10[1,1,1,3,3,10,10,10]+10[3,7,9]+6[3,6]+8 → 44

エズミ・バーガンディ:一応ドッジを試してみます
エズミ・バーガンディ:(2+2)dx+0>=44 【回避】
DoubleCross : (4DX10>=44) → 9[1,3,5,9] → 9 → 失敗

エズミ・バーガンディ:ぐっ……!
エズミ・バーガンディ:ふ、フローラくん……カバーリングを……!
フローレンス・アシュモール:いいのよ、エズミ
フローレンス・アシュモール:侵蝕ポイントを2増やしてカバーリングします。
フローレンス・アシュモール:6/10
エズミ・バーガンディ:ごめんよ……でも、ありがとう!
“ホワイトロット”:攻撃は通らなかったか……だがカバーリング扱いなので命中扱いで回復はさせてもらうぞ……
GM:では、ウイカの手番
忌寸ウイカ:《原初の青:破壊の爪》《原初の青:形状変化:柔》 素手変更し、ガード値を+10する。
忌寸ウイカ:《原初の赤:伸縮腕》《混沌なる主》《混色の氾濫》《世界を喰らうもの》《能力強奪》 14dx+25 攻撃力+18 HP20消費。シーン攻撃。〈RC〉対決に勝利した場合、対象が取得している任意のエフェクトを同じレベルで取得する。対象はそのエフェクトを使用できなくなる。
忌寸ウイカ:※注釈
忌寸ウイカ:この効果が適用された直後に《能力強奪》の効果を、エフェクト効果の任意解除ルールを用いて解除します。
忌寸ウイカ:既に取得したエフェクトは消えませんが、エフェクトを使用できなくなる効果は消えます。
忌寸ウイカ:つまり、任意のエフェクトをコピーする効果になる、という風に今回は運用します。
忌寸ウイカ:対象はPCとノドスチルドレンの二人。
忌寸ウイカ:ちなみに、命中した場合奪うエフェクトは
忌寸ウイカ:《ラストアクション》
忌寸ウイカ:《アクアウィターエ》
忌寸ウイカ:《ライトスピード》
忌寸ウイカ:《滅びの遺伝子》
忌寸ウイカ:《異形の捕食者》
忌寸ウイカ:です
コルフィア・アッシュオンバー:バカ!!!!!!!!!!!!!!!
竜胆ジョウカ:あ~~終わり終わり 助けて~~~~~~
エズミ・バーガンディ:死亡発動エフェクトばかりを!!!!
正法院ワカナ:このままでウイカが…DXウイカになってしまう…。
コルフィア・アッシュオンバー:帰れ~~~!!!!
忌寸ウイカ:判定行きます。
忌寸ウイカ:14dx+25
DoubleCross : (14DX10+25) → 10[1,2,2,2,3,4,5,5,5,6,8,8,9,10]+1[1]+25 → 36

竜胆ジョウカ:しかも一回回してんじゃねえか
正法院ワカナ:ここで《束縛の領域》
正法院ワカナ:ウイカの達成値36を達成値を難易度として、組み合わせた交渉判定が成功すればウイカさんの攻撃を失敗にします。
竜胆ジョウカ:《援護の風》。ダイス+8しな!!
GM:リフレックスとかは組み合わせなくていいのかな
正法院ワカナ:っしゃ!
竜胆ジョウカ:侵蝕104~
正法院ワカナ:リフレックスも組み合わせます~
正法院ワカナ:ワカナは、魂の相棒の効果で《アニマルテイマー》を起点としても使えるようになっています。
正法院ワカナ:これにリフレックスも組み合わせて…
正法院ワカナ:16dx7>=36
DoubleCross : (16DX7>=36) → 10[1,1,1,2,2,3,4,4,5,5,5,6,6,7,9,9]+10[2,4,9]+3[3] → 23 → 失敗

正法院ワカナ:ひぃ~~~
正法院ワカナ:《妖精の手》っ!これが100%圏内ではラストです
正法院ワカナ:30+1dx7
正法院ワカナ:1dx7+30
DoubleCross : (1DX7+30) → 5[5]+30 → 35

正法院ワカナ:草
コルフィア・アッシュオンバー:嘘でしょ
忌寸ウイカ:1点足りなかったようだなあ~
正法院ワカナ:まてーい!
エズミ・バーガンディ:先住市民のみんな~~~
竜胆ジョウカ:たすけて~~
正法院ワカナ:先住市民のお守り……使い捨て。判定の直後に使用。その達成値を+10する。の使用を宣言!達成値に+10!
竜胆ジョウカ:たすかる~~
忌寸ウイカ:くっ……判定失敗……!
正法院ワカナ:合計45!はぁ…はぁ…これで無効化!
GM:では行動値6、サプロファイト
“サプロファイト”:マイナー:RGカートリッジ使用。レールガンの使用回数を+1する。
“サプロファイト”:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アタックプログラム》 5dx7+16 攻撃力20 射程:100m ガード不可
“サプロファイト”:誰にしようかな~
“サプロファイト”:一人くらい飛ばしたいが……
“サプロファイト”:choice[しぞ,わか,えず,こる,うい]
DoubleCross : (choice[しぞ,わか,えず,こる,うい]) → えず

“サプロファイト”:ピンポイントできたな
“サプロファイト”:エズミさん!
エズミ・バーガンディ:な……
コルフィア・アッシュオンバー:人の情ってもんがねぇようですわね
“サプロファイト”:では判定
“サプロファイト”:5dx7+16
DoubleCross : (5DX7+16) → 10[1,4,5,6,8]+10[8]+10[8]+5[5]+16 → 51

コルフィア・アッシュオンバー:バカ
正法院ワカナ:《運命の切り替え》を宣言します
エズミ・バーガンディ:運命の切り替え前に素でドッジを試みてみます
エズミ・バーガンディ:(2+3)dx+0>=51 【回避】
DoubleCross : (5DX10>=51) → 8[5,5,6,8,8] → 8 → 失敗

エズミ・バーガンディ:やはり駄目……!
正法院ワカナ:では代理ドッジ 幸運の守護、リフレックス:オルクス
正法院ワカナ:【精神】4、RC2、【最愛の人】で精神リアクションダイスに+3、誓約の瞳でRCダイス+2、侵蝕DB+3
正法院ワカナ:12dx7+2>=51
DoubleCross : (12DX7+2>=51) → 10[1,1,2,5,5,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,2,3,5,9,10,10]+10[4,5,9]+10[7]+10[8]+10[8]+5[5]+2 → 67 → 成功

コルフィア・アッシュオンバー:????????
エズミ・バーガンディ:ワカナ院!!!!!!!
竜胆ジョウカ:最強!!!!!!!!!!!
正法院ワカナ:っしゃああ!
“サプロファイト”:よ……避けた……だと……?
エズミ・バーガンディ:最強弁護士による最強弁護!
コルフィア・アッシュオンバー:ワカナ様最強!! ワカナ様最強!!
竜胆ジョウカ:弁護ってドッジだったんだ……!!
コルフィア・アッシュオンバー:敏腕すぎ~~~~
正法院ワカナ:ノドスの先輩に鍛えなおしてもらってから出直してきな!
“サプロファイト”:くっそ~~~~~~
GM:では、行動値2、死蔵王
竜胆ジョウカ:しゃあっ
竜胆ジョウカ:マイナー移動は……なし! 普通にメジャーでコンボ【吠え猛るはヴェントラグツァ】
竜胆ジョウカ:〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉を敵3人……ノドチル2人と星徒を狙う形で撃ちます
GM:判定どうぞ!
竜胆ジョウカ:6dx ドッジ不可!
DoubleCross : (6DX10) → 10[1,3,4,6,8,10]+8[8] → 18

“ホワイトロット”:ガード
“サプロファイト”:ガード
忌寸ウイカ:ガード
竜胆ジョウカ:侵蝕100でレベルも1上昇!叩くぜ!
竜胆ジョウカ:2d10+24+2d10 ウオ~~~足りろ~~~装甲無視~~~
DoubleCross : (2D10+24+2D10) → 9[3,6]+24+10[9,1] → 43

GM:このダメージは……
“サプロファイト”:落ちます!
竜胆ジョウカ:ハアッハアッこれどうだ
“ホワイトロット”:……落ちます!
竜胆ジョウカ:うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
忌寸ウイカ:何とか残ってる
竜胆ジョウカ:うおお鉄くずがよ!!!!!!廃品回収!!廃品回収!!
竜胆ジョウカ:凄いテンション上がっちゃった 侵蝕112です
GM:クリンナップ
GM:死蔵王の行動値が元に戻ります。
GM:他のみんなも戻るか
竜胆ジョウカ:うおお12だぜ
コルフィア・アッシュオンバー:行動値6に戻りますわ
正法院ワカナ:行動値は8へ~

GM:2ラウンド目
GM:セットアップ
忌寸ウイカ:《原初の黄:灰色の庭》 行動値-15
忌寸ウイカ:エズミさん下げても同値だからな~また死蔵王で
竜胆ジョウカ:しょぼしょぼ……
忌寸ウイカ:同値じゃないよ
竜胆ジョウカ:おや
忌寸ウイカ:何故か8下げると思ってた
忌寸ウイカ:でもな~
忌寸ウイカ:せっかくスゴイドッジで生き残ったエズミさんに動いてもらいたいし、やっぱり死蔵王にするね。
竜胆ジョウカ:は~い よわよわ……
GM:ではセットアップ他になければ、行動値16、エズミさんの手番
エズミ・バーガンディ:セットアップは特にないです
エズミ・バーガンディ:いきます!
エズミ・バーガンディ:まずは拳銃を装備(イニシアチブに素手を装備してオートアクションでウェポンケースを使用し拳銃を装備)します
エズミ・バーガンディ:マイナーはとくになし
エズミ・バーガンディ:メジャーで【コンボ:『失いの伝播』】 《赫き弾》+《コンセントレイト》 ウイカさんを攻撃します
GM:判定どうぞ!
エズミ・バーガンディ:(7+3)dx7+6+3
DoubleCross : (10DX7+9) → 10[1,1,2,4,5,6,7,7,10,10]+10[1,1,3,10]+5[5]+9 → 34

忌寸ウイカ:ドッジ
忌寸ウイカ:星徒のダイスでのドッジ、とくと味わえ!
忌寸ウイカ:14dx>=34
DoubleCross : (14DX10>=34) → 10[1,1,2,3,4,4,6,7,7,7,8,8,10,10]+5[1,5] → 15 → 失敗

忌寸ウイカ:(´・ω・`)
エズミ・バーガンディ:こわ~~~
エズミ・バーガンディ:4d10+20+1d10+30 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (4D10+20+1D10+30) → 27[7,8,8,4]+20+3[3]+30 → 80

忌寸ウイカ:ぐわああああ
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を4増加(108 → 112)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(24 → 22)
忌寸ウイカ:戦闘不能!
忌寸ウイカ:コピーが強みの星徒故……コピーできないとこの程度……
忌寸ウイカ:復活もなし!
GM:あなた達の勝利だ!
竜胆ジョウカ:うおー!
正法院ワカナ:uo-
コルフィア・アッシュオンバー:うおうお
エズミ・バーガンディ:やったー!!!

“サプロファイト”:「精神接続強化」マニピュレーターが“ホワイトロット”に接続される。
“ホワイトロット”:途端、トバルカインが持つジャームとしての圧が減少・・する。
“サプロファイト”:「今なら神性二重冠に邪魔されない。絆の力ってやつを見せてやろうぜ」
フローレンス・アシュモール:「――なるほど、どのような手段か、詳細は分かりませんが」
フローレンス・アシュモール:「戒律を迂回する類の手段――ジャームに不可能となれば、輪廻の獣のレネゲイド喰らいの特異能力をその機体のままに行使する裏技、といったところですか」
フローレンス・アシュモール:頭上の二重冠が輝く。
フローレンス・アシュモール:「戒律に干渉しているならば、神聖二重冠の出力で相殺できる、という訳ですね」
竜胆ジョウカ:「なるほど。理にかなってますが諸々大丈夫そうです?」金剛公を見つつ。
“ホワイトロット”:再び圧が上昇する。それは、即ちジャームとしての在り方に縛られるということでもある。
フローレンス・アシュモール:「問題ないようです。むしろ、神聖二重冠の力を放棄したようなものですから」
“サプロファイト”:「あー、何かおかしいと思ってたけど」
“サプロファイト”:「何で一人だけ神聖二重冠になってるんだよ」
“ホワイトロット”:「だが、それも長くは保たない」
“ホワイトロット”:「――まあ、保たないのは」
“ホワイトロット”:白い炎が“ホワイトロット”のトバルカイン『イシュタム』を包む。
“ホワイトロット”:装甲も、フレームも、内部構造も、全て焼き尽くし――消し去る。
“ホワイトロット”:自傷衝動の究極――自殺スーサイド
“ホワイトロット”:その焼失と入れ替わるように。
“ホワイトロット”:その場の敵対者の顔に白い面が浮かぶ。
竜胆ジョウカ:「あっ絶対マズイ!!」
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、輪廻の獣の権能。随分と贅沢に使われていますこと」
エズミ・バーガンディ:──ぞくっ! 背筋に冷たい物が走る。命を代償とした呪い。この世で最も強力な呪詛の一つ。
エズミ・バーガンディ:「あれは……マズイ!」 本能的にそう叫んだ。
正法院ワカナ:りん りん りん と鐘が幾度も鳴る。全身のレネゲイドが、遺産が警報を上げていた。
コルフィア・アッシュオンバー:「……ですが、嫌というほどにこの場では有効ですわね」その言葉と共に体が身構えている
正法院ワカナ:「"三回致死へ至るだけの熱量がある"…?嘘でしょ…!」
竜胆ジョウカ:「一番丸いのは……クッソこれかなやっぱ!!」
竜胆ジョウカ:「金剛公!!」そう呼びかけるのは、先ほど心配していた相手。
竜胆ジョウカ:「死なない範囲で処理を!!最悪仮面を出すとかしてくれれば後は気合でなんとかします!!」
フローレンス・アシュモール:「ええ――確かに、この場で即座に対応可能なのは私だけのようです」
フローレンス・アシュモール:正確に言えば、普段の金剛公でも対応するのは難しかったかもしれない。
フローレンス・アシュモール:“ホワイトロット”は、自殺をトリガーに、敵と定めた者に転生し、強制的に無理心中をする。
フローレンス・アシュモール:自らのレネゲイドを燃料に燃やされれば、対応は困難だ。どれだけ物理的に防御を固めようと、意味はない。
フローレンス・アシュモール:だが、今ならば。
フローレンス・アシュモール:リテパデウの権能が十全に発揮された今ならば、代償はあるにせよ。
フローレンス・アシュモール:かつて、その権限を有していた覇鍵解錠を再現できる、今ならば。
フローレンス・アシュモール:それは、あらゆる害を、試練と見なし、それを己が物とする、価値の簒奪。
フローレンス・アシュモール:覇鍵解錠――否、今はこうとでも呼ぼうか。
フローレンス・アシュモール:「神鍵解錠……」
フローレンス・アシュモール:「――『偽・不毀なる燦光ヴァゼ・シャミクー・ア・リテパデウ』」
フローレンス・アシュモール:白い仮面が――それだけではない、周囲に漂う形になっていないレネゲイドまでもが。
フローレンス・アシュモール:炭素の結晶――金剛石へと変換され、見渡す景色全てが金剛石で埋め尽くされる。
“ホワイトロット”:「……っ、こ、れは……」
“ホワイトロット”:強制的に物質化させられた“ホワイトロット”の装甲の表面が、無数のダイヤモンドに覆われている。
エズミ・バーガンディ:「フローラくん……その力は!?」
エズミ・バーガンディ:八月革命よりさらに昔、彼女が館長の地位を追われる前、彼女が”金剛王”として君臨していた時代。
エズミ・バーガンディ:かつて見た光、力、そして威容。”王”を名乗るに足る、金剛石の輝き。
エズミ・バーガンディ:それは現在においては決して存在する事の能わない……失われたはずの力であった。
エズミ・バーガンディ:「そんな事をしたら……君の身が!」
フローレンス・アシュモール:堂々とした立ち姿。――だが、その両の手は本来の白磁の肌ではなく、透き通った鉱物と化していた。
フローレンス・アシュモール:「エズミ。今は私の身を案じている場合ではないわ」
フローレンス・アシュモール:「大丈夫。こうなっても私の力だもの。限界は見極められるわ」微笑みかける。
エズミ・バーガンディ:「…………っ!」 上衣の袖の中から覗かせる輝き、血の通わない透明な光に顔を歪ませ、下唇を噛む。
エズミ・バーガンディ:「……一刻も早く、終わらせるよ」
竜胆ジョウカ:「助かります。ではこちらも――」準備を始めかけたその時。
忌寸ウイカ:「Hickory, dickory, dock」
忌寸ウイカ:極彩色で彩った底なしの穴が顕現する。
竜胆ジョウカ:「っと」急激に身体が重くなるのを感じる。
忌寸ウイカ:死蔵王の肉体を、仮想の重量が押さえつける。
忌寸ウイカ:「うんうん、やっぱり思った通り♪」
忌寸ウイカ:「あの子の力、人の邪魔だけに徹すれば王にも届く」
コルフィア・アッシュオンバー:「……まぁ、これはあの呪詛使いの」
忌寸ウイカ:忌寸ウイカは、生前術式の模倣に特化した術士だった。
忌寸ウイカ:ただし、自身のレネゲイド出力は低く、模倣した術式を他者に預ける形でしか発現させることができなかった。
忌寸ウイカ:しかし、星徒としての莫大な侵蝕率があるならば、自ら行使することも可能だ。
竜胆ジョウカ:「……王という1点で狙いを釣れてるんなら。上出来ですよ」
忌寸ウイカ:今、懲罰奉仕部の白巻トバリの力を再現したように。
正法院ワカナ:…自分の知りうる限りの彼女では解析はできても行使するだけの力はない筈だ。彼女はやはり、もうジャームなのだと再認識する
正法院ワカナ:「現懲罰奉仕部まで解析したの?」
正法院ワカナ:「いつの間にOG風を吹かせるようになったのね、調子がいい」
忌寸ウイカ:「あたしの手癖の悪さはよく知ってるでしょ?」
正法院ワカナ:「知ってる。」
正法院ワカナ:「折角使えるようなっても、奮う相手を間違えてる様じゃまだまだだけど」
正法院ワカナ:ワカナからしても、トバリの力の悪辣さは身に染みて知っている
正法院ワカナ:故にこそ、だ。
正法院ワカナ:「あいつらは、ノドスはキングダム全体を壊そうとしているんだよ…!」
正法院ワカナ:「狙うなら彼らにするべきだった。…やっぱり、共闘はできないんだね。」
忌寸ウイカ:「もちろん、あの子達だって敵だよー?」
忌寸ウイカ:「利害の一致からの共闘とか、段階踏んでの共同戦線とか――」
忌寸ウイカ:「そういうことする必要ないってだけ」
忌寸ウイカ:「死蔵王ちゃんはちょっと厄介ではあるけどね」
正法院ワカナ:「っ、もういい。」
正法院ワカナ:「…エズミさん、もう覚悟は出来ました。彼女ごと、敵を止めてください。」
正法院ワカナ:「ウイカが…間違いを犯さないうちに。」
正法院ワカナ:勤めて冷静に振舞うが、拳は震えまでは隠せていない。
エズミ・バーガンディ:「……わかった」 覚悟が出来たというのなら、無理にそれを問い質すような真似はしない。
エズミ・バーガンディ:「君がそう言うのなら……」 どちらにせよ、結果はすぐに表れるのだから。
“サプロファイト”:(どうやら因縁があるみたいだけど)
“サプロファイト”:(そういうの、隙狙ってくれって言ってるようなもんだよね?)
“サプロファイト”:マニピュレーターに隠した銃口を、気付かれないように向ける。
エズミ・バーガンディ:「……そうはさせないよ」 背中越しに、ノドスチルドレンに声をかける。
エズミ・バーガンディ:ぽたり・・・・ ぽたり・・・・
エズミ・バーガンディ:袖の中から流れ落ちる、”血”。
エズミ・バーガンディ:攻撃の予備動作は既に終了している。
“サプロファイト”:「ちっ、誘いかよ!」
エズミ・バーガンディ:「誘ったわけじゃあないさ!」
エズミ・バーガンディ:「ただ僕は……少しだけ君たちの事を知っている」
エズミ・バーガンディ:「”トバルカイン”の事を……”機神”の事を……少しだけ知っているんだ!」
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディがノドスチルドレンと遭遇したのは、決してこれが初めてではない。
エズミ・バーガンディ:ジェネシス学区、ディクテオン資源採掘基地で遭遇した機体”十律者ディケイド”。
エズミ・バーガンディ:圧倒的な力と、想像を絶するような生産能力を誇る”あの存在”はエズミの心に強く印象を残していた。
エズミ・バーガンディ:(だから僕は……)
エズミ・バーガンディ:(調べた。キングダムだけじゃあない。ノヴァリス各地で出没していた”彼ら”の事を)
エズミ・バーガンディ:「”トバルカイン”が持つ利点の一つは、君たちが機体その物の性能を上乗せして使う事が出来るという事」
エズミ・バーガンディ:「あるいは君たちが出現するその瞬間まで、機体を”モノ”として扱えるという事」
エズミ・バーガンディ:「だけど……」
エズミ・バーガンディ:「逆に言えば、君たちが”精神こころ”を繋ぐその瞬間まで、”トバルカイン”はただの”モノ”でしかない」
エズミ・バーガンディ:”喪失”の呪い。エズミの腕が裂かれ、失われていく血液が”喪失”の概念を乗せて波及する。
エズミ・バーガンディ:”喪失”の対象は彼らと”機体トバルカイン”とを繋ぎとめる、精神の経路パス
エズミ・バーガンディ:電波ならざる未知の因子によって動く彼らの操作性を乱し、接続を妨害ジャミングする。
エズミ・バーガンディ:「当博物館は暴力禁止。やんちゃな男子生徒たちの修学旅行はここまでだ!」
エズミ・バーガンディ:「家に帰って……反省してもらうよ!」
“サプロファイト”:(呪的パラメータの変更は間に合う……いや待て)
“サプロファイト”:「狙いは俺達じゃなくて経路パスか……!」
“サプロファイト”:(修正)
“サプロファイト”:(駄目だ。間に合わない)
エズミ・バーガンディ:「わかったとしても、もう遅い」
エズミ・バーガンディ:ぽたり、ぽたり、と流れ落ちる血に乗って、機体を動かす”一体感”が失われていく。
“サプロファイト”:「が、っぁ……、くそ……っ」
“サプロファイト”:(最初に精神接続を強化してなかったら、一発で飛んでたぞ!)
“ホワイトロット”:「ち……っ」
“ホワイトロット”:金剛公の神鍵解錠によるレネゲイドへの干渉、そして精神の経路への妨害。
“ホワイトロット”:動きが、瞬間的にだが、完全に止まる。無防備になる。
正法院ワカナ:「…貴方達は自分をどう思っているかなんて知らないしどうでもいい。」
正法院ワカナ:「如何に正義ぶろうと、私達にとっては王国キングダムを破壊し、墓を暴く盗人だ!」
正法院ワカナ:りん りん りん
正法院ワカナ:"汝罪在り"と手鐘を鳴らす。
正法院ワカナ:「──契れ、魔法鐘マギクム。36の軍団を統べる偉大なる伯爵よ!」
正法院ワカナ:魔法鐘マギクムへそう宣言すると刹那、ホワイトロットの側へ迷彩を掛けられていた梟が爆発的な速度で強大な四肢を得た熊の如き姿となり────上空より飛来する!
ミネルヴァ:一見地上で見せたオウルベアと同様であるがその胸には独特な文様が浮かび、地上とは比較にならない程の熱気が充満し立ち込める
ミネルヴァ:これはオウルベアではない
ミネルヴァ:ルーンオウルベア。遺産の力でその身は熊から、ルーンくまの変化へと進化。オウルベアのその上位種への変身へ到達した。
ミネルヴァ:ホワイトロットの義体を掴み、圧壊
ミネルヴァ:ガン ガン ガガンッ
ミネルヴァ:そのまま何度も地面に削りとるように叩き付ける!
“ホワイトロット”:無防備に叩き付けられる。
“ホワイトロット”:何度も、何度も――
“ホワイトロット”:「――おい」
ミネルヴァ:ガガンッ ガガンッ ドガッ まるで話は聞かずにそのまま迫撃を続ける
“ホワイトロット”:顔の装甲の一部が剥がれ、右のカメラアイが、ぎょろりと目を剥いたように、ミネルヴァを睨む。
“ホワイトロット”:「いつまでそうしているつもりだ?」
“ホワイトロット”:その言葉と同時、白い炎を纏うように炎上させる。
ミネルヴァ:熱を感知したと同時に、本能的に変身を解く
ミネルヴァ:外見上は外傷はない。迫撃しない理由には乏しいだろう。
ミネルヴァ:それでも退いたのは…
正法院ワカナ:「……無駄にタフなんだから」腕を抑えている。
正法院ワカナ:ミネルヴァの無傷と対照的に、ワカナの腕がホワイトロットの炎を受けたかのように火傷跡が広がる
正法院ワカナ:地上をオウルベアで蹂躙したミネルヴァは、決して懲罰奉仕部や竜骸から傷を受けなかったわけではない。
正法院ワカナ:”痛みと傷の共有”、この原始的な呪術と使い魔の契約の組み合わせであたかも無敵の様に見せかけていた。
正法院ワカナ:ミネルヴァは傷を受けていなかったのではない。これまでの戦果はワカナがミネルヴァの分までこれまで傷を引き受けその身の限界まで耐え忍んだ上でのものだった。
正法院ワカナ:(侵蝕限界が近い…ありがとう、ミネルヴァ)
ミネルヴァ:ほう (気にしないで、と一鳴き)
“ホワイトロット”:“サプロファイト”による機体の強化があってなお、装甲のあちこちが破損している。
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ、装甲が割れて良い面構えになったのではなくて?」
コルフィア・アッシュオンバー:ミネルヴァが引いたと同時に入れ替わるように前に出たのは、大ノヴァリス博物館整理保管部門長。コルフィア・アッシュオンバー
コルフィア・アッシュオンバー:「私とも踊って下さるかしら、殿方ノドスの皆様」
“サプロファイト”:「いやー、そういう上品なお作法とかよく分からないんだよね」
コルフィア・アッシュオンバー:「ま、それは残念ですこと」わざとらしく口に手を当てて
コルフィア・アッシュオンバー:「でしたら私の方からリードして差し上げましょうか」
コルフィア・アッシュオンバー:その言葉と共に、コルフィア・アッシュオンバーの影が蠢く
コルフィア・アッシュオンバー:「死も、命も、御使いも、権威ある者も For I am convinced that neither death nor life, neither angels nor demons
コルフィア・アッシュオンバー
今在るものも、後に至るものも、力あるものも、neither the present nor the future, nor any powers,
 高さも、深さも、その他あらゆる被造物についてもneither height nor depth,nor anything else in all creation,

コルフィア・アッシュオンバー:「我らの主にある神の愛より私達を引き離すことは叶わないwill be able to separate us from the love of God that is in Christ Jesus our Lord.
コルフィア・アッシュオンバー:その瞬間、ホワイトロットの纏う炎が呼応してぶわりと燃え上がる。曇りなき白に影の如き黒が入り混じる
“ホワイトロット”:「お前……」
コルフィア・アッシュオンバー:新約聖書、聖パウロが記したローマ信徒への手紙、8章38節より引用
コルフィア・アッシュオンバー:その一節は、世界最大宗教において自殺スーサイドを最大の禁忌タブーとして定義付ける論拠となる言葉の羅列
コルフィア・アッシュオンバー:神の愛を否定する自殺者に対してその信仰を論拠に神罰を与える対抗術式
コルフィア・アッシュオンバー:ホワイトロットの纏う獣の炎が、罰の炎と入り混じり逆流する。そしてそれは、自殺者ホワイトロッドと精神を接続するサプロファイトにさえ流れ込み焼き尽くすものである
“サプロファイト”:「ぐ、ぃお、ぁあああああ――ッ!?」
“サプロファイト”:「と……とんでもないことしやがる……」
“サプロファイト”:一度、強制的に再起動して持ち直す。
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ、これで仕留めるつもりでしたのに。随分とたくましいこと」
“サプロファイト”:「何がやばいって……」
“ホワイトロット”:白と黒の炎に焼かれながら――怯むどころか、足を踏み出して歩き出す。
“ホワイトロット”:「禁忌タブーだと……?」
“ホワイトロット”:「何も知らないお前達が……この力を、否定するのか」
“サプロファイト”:「……地雷だよ」
“ホワイトロット”:自殺は禁じられている。ならば、直接焼けばいいだけのこと。
コルフィア・アッシュオンバー:「……あらあら、そのような力に随分と思い入れがあるようで」コルフィアが口角を上げる
コルフィア・アッシュオンバー:「それならば証明してみせて下さいな。貴方様の感傷が、私共に刃を突き立てるだけの力を有しているのだと」
“ホワイトロット”:「望み通りにしてやる……」
“ホワイトロット”:一歩一歩、踏みしめるように前へ進む。
“ホワイトロット”:自殺を禁じられた今、残っているのは純然たる殺意だ。
エズミ・バーガンディ:ザッ。歩み寄る”ホワイトロット”の行く手を遮る様に黒衣の少女が立ち塞がる。
エズミ・バーガンディ:「僕らには、君にとっての”その行い自殺”にどんな意味があるのかはわからない……」
エズミ・バーガンディ:「何も知らない僕らで、君たちの力を否定する事しか……今は出来ないけれども」
エズミ・バーガンディ:「それなら……教えてくれたっていいじゃないか」
エズミ・バーガンディ:身勝手な願いだとは思う。彼らの怒りの根源が、その程度の事で理解できるとも思えない。
エズミ・バーガンディ:それでも……こんな不器用で、不格好な方法しか取れなくても、相手を知る為には
エズミ・バーガンディ当たって・・・・砕ける・・・しかない。
エズミ・バーガンディ:(それが、僕に出来る唯一の方法だから……)
“ホワイトロット”:「――邪魔だ、どけ」
エズミ・バーガンディ:「どかない!」
“ホワイトロット”:温度を感じさせない声と共に、黒が混じった白炎を放つ。
“ホワイトロット”:影に侵蝕されようとも、レネゲイド殺しの獣の権能までも消失した訳ではない。
フローレンス・アシュモール:しかし、超常に対する死神すらも、物質へと堕する権能があった。
フローレンス・アシュモール:エズミを襲う炎は、その肌に触れた瞬間に、ダイヤモンドとなって床に落ちる。
フローレンス・アシュモール:「エズミ、続けなさい。辞めてはいけないわ」首元まで鉱石化が進行しながら、その瞳に一切の揺らぎはない。
フローレンス・アシュモール:「分からないことを理解しようとするのは、学芸員として得がたい資質であると同時に」
フローレンス・アシュモール:「あなたの一番いいところなんだから」
エズミ・バーガンディ:「…………っ!!」 白色の焔に身が焼かれる瞬間、この先に待つ痛みを耐える様にぎゅっと眼を瞑った。
エズミ・バーガンディ:だが、思っていたような痛みは……熱による苦痛がこの身を貫く事はなかった。
エズミ・バーガンディ:恐る恐る目を開けた瞬間、視界の中に入って来たのは煌びやかな金剛石の輝き。
エズミ・バーガンディ:「あ……あぁ…………っ!!」
エズミ・バーガンディ:──彼女に力を”使わせてしまった”。その事に気付き、震えとともに声が漏れる。
エズミ・バーガンディ:(だけど……)
エズミ・バーガンディ:(だけど今は……!)
エズミ・バーガンディ:今、自分が為すべき事は後悔などではない。彼女が、友達がここまで身体を張って道を切り開いてくれているのなら……!
エズミ・バーガンディ:(僕がすべき事は……!)
エズミ・バーガンディ:「これが、僕ら・・の答えだ……!」
エズミ・バーガンディ:「僕らは決して、君たちを理解する事を、諦めたりなんてしない!」
“ホワイトロット”:「遅すぎる答えだ……!」
忌寸ウイカ:「いやあ、いい答えだと思うけどなあ~」
忌寸ウイカ:「相手のことが分かってないとできないことっていっぱいあるよ」
忌寸ウイカ:「たとえば、そろそろ金剛王様が限界っぽいから、そろそろ仕掛けようかな~とかね」
忌寸ウイカ:ぼご ぼご ぼごぼご
忌寸ウイカ:地面から染み出すように、不定形の『何か』が姿を現す。
忌寸ウイカ:「おいで、あたしの流星体メテオロイド
忌寸ウイカ:不定形のそれは、分裂し、新たな形を形成する。
忌寸ウイカ:数十……いや、百を越すそれは、ウイカの姿を取った。
忌寸ウイカ:「やっぱ数って便利だね。でも、星徒の出力だと、ザコとは言えないかもね?」
忌寸ウイカ:マリガル・ノルトルの規格外の数の従者生成能力。
忌寸ウイカ:そして、更にウイカ達の体に変異が起きる。
忌寸ウイカ:背中の衣服を突き破って現れたのは、翼だ。
忌寸ウイカ:ここにいる誰もが知っている。それは、竜骸ワイバーンの翼に他ならない。
忌寸ウイカ:変化が起きたのは、ウイカやその流星体の肉体に限らない。
忌寸ウイカ:都市のあちこちに伸びていた植物が異常成長し、あなた達やノドスの二人を拘束し始める。
忌寸ウイカ:『エルフィンミスチーフ』の植物操作能力までも、己の物にしている。
忌寸ウイカ:「――レネゲイド殺しの炎に、粘菌と機械の改造能力」
忌寸ウイカ:「シェイプシフターの柔軟な適性による大博物館の防衛術式の再現」
忌寸ウイカ:「自身の喪失を他者に共有させる呪術」
忌寸ウイカ:「使い魔の使役」
忌寸ウイカ:「ムカト=ヒャンデルは流石に手が出ないけど……本来の能力は大気操作、か」
忌寸ウイカ:口の周りを、舌で舐め取る。
忌寸ウイカ:「全部、美味しくいただいちゃおうかな」
忌寸ウイカ:幾人ものウイカが、羽搏いた。
忌寸ウイカ:糖蔵院サイロの能力も模倣している今、喰らわれるのは、能力のみならず、肉体までも食い破られるだろう。
エズミ・バーガンディ:「いけない!!」  他者の能力を転写する、魔術模倣コピーエフェクトを得意とする能力者には何人か心当たりがある……が。
エズミ・バーガンディ:(それが”星徒”の出力で振るわれると、ここまでの無法を物にしてしまうのか……!?)
コルフィア・アッシュオンバー:「星徒となったカタリナ様がムカト=ヒャンデル蓋し胴無しを再現したと聞いた時にも驚きましたけれど」
コルフィア・アッシュオンバー:「星徒による絶大な出力とはここまでの拡張性を秘めているのですわね。理事会の皆様が兵に欲しがるのも納得ですこと」
“ホワイトロット”:「星徒……これ以上つけ上がらせるか……!」
“ホワイトロット”:炎を構える。
“サプロファイト”:(つってもどうする……俺はともかく)
“サプロファイト”:(“ホワイトロット”や死蔵王の能力まで模倣されたら、流石にやばいんじゃねえか……?)
正法院ワカナ:「…手癖が悪いのは本当に変わらないな。」
正法院ワカナ:「悪いけど、貴方の想うようにはさせない。私は、貴方の監督役だから。」
正法院ワカナ:幾人もの親友が増殖し、人からかけ離れた姿を見て眩暈がしそうになる中。
正法院ワカナ:声を上げる。自分がこの場にいる意味があるとすれば、きっと今の為だろうから。
正法院ワカナ:ハンドベルを鳴らす。
正法院ワカナ:魔法の鐘というのは意外なほど魔術的類例が少ないが、魔法鐘マギクムはその希少な一つだ。
正法院ワカナ:"この鐘はエレクトリクム・マギクムを用いて鋳造し、以下図の如く細工すべし。"
正法院ワカナ:"周囲にテトラグラマトン、サダイの文字を浮き彫りにて刻み、また汝の記号を記せ。"
正法院ワカナ:"また鐘の内側にエロヒムなる言葉を、鐘舌にはアドナイなる言葉を刻め。"
正法院ワカナ:"鐘を三度打ち鳴らすべし。されば霊が直ちに汝の前に出現し、汝の願いをかなえるであろう。このことは極秘にすべし。"
正法院ワカナ:天界の御使い、即ち強力な使い魔を得られる力を持つが、それだけではただの優れた特別な道具に過ぎない。
正法院ワカナ:遺産としての核は霊の召喚行為にある。
正法院ワカナ:より厳密には…。
正法院ワカナ幼稚で醜い己の心シャドウを千切り悪魔と名付け使役する事での、使い手の成長に。
正法院ワカナ:「──ちぎれ、魔法鐘マギクム。」
正法院ワカナ:「36の軍団を統べる偉大なる伯爵アンドロマリウス、私に罪を裁く力を!」
正法院ワカナ:鐘の音が響く。
正法院ワカナ:同時に、本来膨大な出力を持つウイカの分体達は忽ちその動きを抑制される。
忌寸ウイカ:「ああ……なるほど」
忌寸ウイカ:「アンドロマリウス……盗人の告発者。あたしにぶつけるにはぴったりって訳だ」
竜胆ジョウカ:「――援護します!! "此を供物とみなす"!!」
竜胆ジョウカ:使用するのは周囲に満ちた金剛石を、そのまま出力増強の贄として用いる術式。
忌寸ウイカ:「でもそれじゃ出力がまるで足りて……!?」
竜胆ジョウカ:「これで流石に、通るでしょう! お願いします!」
正法院ワカナ:ワカナの横に黒い影のようなものが現れ…霧散しない。
忌寸ウイカ:「リテパデウの権能まで利用して……」
正法院ワカナ:現われたのは威圧感とは対照的な何も変哲もない人影
"法語卿":ショートカットで今よりも小さな少女。懲罰奉仕部時代の正法院ワカナ。法語卿その人である。
正法院ワカナ:「なんで、ウイカを助けられなかったのか。」
正法院ワカナ:「なんで、キャロルは自分にだけ罪があるなんて言ったのか。」
忌寸ウイカ:「はは、まさか」
忌寸ウイカ:「ワカナちゃんが責任を感じてるの?」
忌寸ウイカ:「あんなの、ワカナちゃんにどうにかできる訳ないじゃん」
正法院ワカナ:「あの時からずっと考えていたよ。だって私は、懲罰奉仕部の副官だから」
正法院ワカナ:「私が、助けられるばかりの弱い子だったからだよね。」
正法院ワカナ:「私が、子供で頼りなかったから。」
忌寸ウイカ:「それは違うよ、ワカナちゃん」
忌寸ウイカ:「自分が強ければ、自分が何もかも助けられればなんて、ただの傲慢……ううん、それ以下」
忌寸ウイカ:「あたしはさ、ワカナちゃんとか免罪王様にそういう風に思わせた大人が許せないから……」
忌寸ウイカ:「あれ……? あたし……あれ……何言ってるんだろう……」
エズミ・バーガンディ:(”ネセク=エメセフ”の影響下から、脱し始めている……?)
正法院ワカナ:「……集団って言うのはね。一番弱い人が組織の質に、実力になるの。」
正法院ワカナ:「なら、弱い人間にできる事は。強くなる前に弱さを捨てるしかない。」
正法院ワカナ:「だから、こうして千切り弱さを捨て続けてきた。」
正法院ワカナ:「これから貴方が学ぶのは、最強のレネゲイド殺しの炎でもなければ」
正法院ワカナ:「粘菌と機械の汎用性でも」
正法院ワカナ:「シェイプシフターによる変身能力でも」
正法院ワカナ:「研ぎ澄まされた共感呪術や王の大気操作でもない。」
正法院ワカナ:影で出来た小さいワカナは、ウイカの分体へと手を翳す
正法院ワカナ:「誰も守れなかった無価値な過去の私。」
正法院ワカナ:「貴方はあの時の私と同じように何もできずに無力でいて」
"法語卿":凝視一つで彼女のレネゲイドに偽の情報を送り学習を阻害し、ウイカの分体達は動けない。アンドロマリウスの名の通りに、盗人の彼女をこの影は逃しはしない。
正法院ワカナ:ましてや、死蔵王の協力があれば。
正法院ワカナ:そして相手が誰よりも知っている罪人生徒最愛の人ならば。
正法院ワカナ:この王鍵は、生徒と星徒の格の差すら覆す。
忌寸ウイカ:「……ワカナちゃん、昔っから真面目過ぎだし」
忌寸ウイカ:「自分のこと過小評価し過ぎだっての……!」
忌寸ウイカ:笑みを浮かべながらも、そこから余裕は読み取れない。
”法語卿”:ウイカの分体とアンドロマリウスが触れる間際
”法語卿”:アンドロマリウスの背にはウイカは翼を大きく広げ─────天蓋のように彼女を封じる
忌寸ウイカ:だが、その封印すらも解析して、模倣してしまえばいい。
忌寸ウイカ:ウイカの魔女としてのセンスと、星徒の出力があれば、一時的な足止めにしかならない――。
“サプロファイト”:(――今だ)
“サプロファイト”:(戦場の“流れ”を完全に持って行かれてる。取り戻すには今しかない)
“サプロファイト”:(拘束されている星徒への追撃……いや、今戦場を支配しているのは)
“サプロファイト”:照準を向けるのは、エズミ・バーガンディ。
“サプロファイト”:(大博物館側だ。一番負担の高い彼女を落として、流れを取り戻す)
“サプロファイト”:(もう一度、均衡の取れた三つ巴に戻す……!)
エズミ・バーガンディ:「契約の破棄……いや、ネセク=エメセフの権能は、文字情報そのものに干渉する……だから……」 自分が狙われている事に気付いてか、気付かずか。
エズミ・バーガンディ:ぶつぶつと、忌寸ウイカに視線を集中させながら何事かを呟き続けていた。
エズミ・バーガンディ:そこには確かな隙がある。
“サプロファイト”:引き鉄を引く必要もない。射出の命令を下せば、粘菌ネットワークで電子制御された物理的に存在しないトリガーが押される。
正法院ワカナ:だがエズミが傷つくことも。
正法院ワカナ:“サプロファイト”の攻撃が行われることもなかった。
小さなミネルヴァ:懲罰奉仕部の日々と同じようにワカナとウイカを空より見ていた影の梟が、悪を許さない。
小さなミネルヴァ:ワカナのミネルヴァへの共有の術は過去にも同様に行っている。
小さなミネルヴァ:過去の彼女が呼ばれるのなら、過去の使い魔すら含めての召喚であらねばならない。
小さなミネルヴァ:アンドロマリウスの使い魔はほんの些細な梟は音もなく銃へ足を下ろすと
小さなミネルヴァ:軽く蹴飛ばし、射線を乱す
“サプロファイト”:「こいつ――」
“サプロファイト”:その程度の誤差、修正は容易だ。
竜胆ジョウカ:「――です、が!」
竜胆ジョウカ:ぐわ、と周囲の大気が丸ごと渦巻く。
竜胆ジョウカ:「あなた方もそこそこ戦ってんでしょう。その隙が命取りになるってこと、知ってますよね」
竜胆ジョウカ:竜胆ジョウカは、先ほど"法語卿"に援護を飛ばした。
竜胆ジョウカ:それは過去の戦闘でも行われていた、一見些細なことだが。
竜胆ジョウカ:忌寸ウイカの妨害を受けていた現在においては、それを突破した・・・・・・・ということを意味する。
“サプロファイト”:「だから、そっち狙ったのにさあ……!」
竜胆ジョウカ:妨害から立ち上がるまで、注視はするが積極的に狙いに行くほどではない。そういう枠に入れていたのは、先ほどまでは正しかったが。
竜胆ジョウカ:既に戦局は動いた。妨害をもろに食らっているように偽造していた彼女は、しかして十二分に式を構築しきった。
竜胆ジョウカ:「"吠え猛るはヴェントラグツァ"」
竜胆ジョウカ:宣言は一言。
竜胆ジョウカ:それに呼応するように、壁面の金剛石が煌めき、風の刃が敵対する全てを切り裂き始める。
“サプロファイト”:それ以上の反応はできなかった。
“サプロファイト”:自己改造を繰り返したとしても、即座に修復することの能わぬ程に切り刻まれ、機能を停止する。
“ホワイトロット”:同様に、戦闘が不可能な程に切り刻まれる。
“ホワイトロット”:「ま、だ……だ……」
“ホワイトロット”:苦し紛れの、やせ我慢でもそんな言葉を発することができる程度の機能が残ったのは、レネゲイド殺しのお陰か。
竜胆ジョウカ:「ワオ元気。他の思想はともかく、そういう気概の部分は嫌いじゃないですよ」
“ホワイトロット”:「まだ、俺は――」
???:《ディメンションゲート》
???:前回の交戦時に見られた、バロールシンドロームと思しき介入だった。
マウピラ:「マルヴォ!」
“ホワイトロット”:「おい……待て、俺はまだ――」
“ホワイトロット”:その言葉は、“サプロファイト”と共に時空の歪みに飲み込まれて消えた。
竜胆ジョウカ:「……んまそうか。本命が残ってますもんね、向こうにも」
竜胆ジョウカ:「まあ、またボコボコにするだけですので。よしとしましょう」
忌寸ウイカ:包まれていた翼が解けるように消える。
忌寸ウイカ:ここまで、術式を解析し解き放たれるまでの数秒の攻防。
忌寸ウイカ:数秒の間に、変化した戦況を観察する為に、一瞬動きが止まる。
忌寸ウイカ:観察こそがウイカの本領であり――同時に隙でもあった。
エズミ・バーガンディ:「────これだ」
エズミ・バーガンディ:己の身を護る事すら忘れて続けていた、忌寸ウイカの解析。
エズミ・バーガンディ:”星徒”という”死者”のカテゴリに分類された事で、発生したネセク=エメセフの干渉力。
エズミ・バーガンディ:(僕は……)
エズミ・バーガンディ:正法院ワカナの嘆きを聞いた。忌寸ウイカの言葉を聞いた。
エズミ・バーガンディ:(だから、思う)
エズミ・バーガンディ:こんな別れで、良いわけがない! と。
エズミ・バーガンディ:それは……一方的な感情移入で、単なるお節介に過ぎないのかもしれない。赤の他人にとやかく言われる筋合いなんてないのかもしれない。
エズミ・バーガンディ:だけれども、彼女の心が……意思が、何者かに捕らわれたまま、言葉を伝える事もなく、一方的に失われてしまうというのは。
エズミ・バーガンディ:(そんな”喪失”は……あまりにも悲しすぎる)
エズミ・バーガンディ:「──”契約の破棄”。」 ズシャッ
エズミ・バーガンディ:「”悪霊の退去”」 ズシャッ
エズミ・バーガンディ:「”退魔”」 ズシャッ
エズミ・バーガンディ:思いつく限りの術式を繰り返す。何度でも血を流し、その度に術式を行使し続ける。
エズミ・バーガンディ:神ならぬこの身が、ネセク=エメセフの権能を打ち解く可能性など万に一つも無いのかもしれない……それでも。
エズミ・バーガンディ:出来得る限りの術式を、忌寸ウイカの魂を覆い包む”神の権能”へとぶつけ続ける。
忌寸ウイカ:「何してるの?」
忌寸ウイカ:分からなかった。
忌寸ウイカ:行使している術式が何なのかは、一瞬で理解できた。
忌寸ウイカ:分からないのは、彼女が何故そんなことをしているのかだ。
忌寸ウイカ:ウイカは星徒だ。生徒にとっては敵でしかない。
忌寸ウイカ:たとえネセク=エメセフの影響化から脱しても、敵であることに変わりはないのだ。
忌寸ウイカ:その術式は無意味だ。たとえ身を結んだとしても、無意味な行為だ。
エズミ・バーガンディ:「……嫌なんだよ」
エズミ・バーガンディ:「ああそうだ……とにかく、僕は嫌なんだ」
エズミ・バーガンディ:誰かが、より大きな”何か”に縛られ、操られるように己を失ってしまうのが。
エズミ・バーガンディ:それは例えば友の人生を狂わせた”運命”なのかもしれないし、”理事会”という大きな力そのものかもしれない。
エズミ・バーガンディ:「だから……そう、これは」 思い通りにならない全てに対しての。
エズミ・バーガンディ:「──”叛逆”、だ」
エズミ・バーガンディ:その瞬間、構えたナイフを深く……己の身に突き立てる。
エズミ・バーガンディ:強固なる権能、魂を縛り付けるその力を砕く為に。
エズミ・バーガンディ:己の魂すら、傷つけ……捧げる程の魔術行使。
忌寸ウイカ:「――!!」
忌寸ウイカ:その魔術は、ウイカ自身には届いていたが、実のところネセク=エメセフの権能に干渉する程の力はなかった。
忌寸ウイカ:ウイカは星徒だ。星徒は死せる生徒のジャーム体である。
忌寸ウイカ:それ故に、ネセク=エメセフの権能によって使役された。
忌寸ウイカ:しかし……星徒は死者であると同時に、新たな天体を担う使命を……未来を願われた存在でもある。
忌寸ウイカ:ネセク=エメセフの権能は死者を使役するものでしかない。
忌寸ウイカ:死者でありながら、生きている星徒に対しては、その権能は十全には機能しなかった。
忌寸ウイカ:正法院ワカナを呼び込んだのも、実のところネセク=エメセフの権能に辛うじて逆らったウイカ自身の意志に他ならない。
忌寸ウイカ:そして、星徒はジャームでありながら、生前の未練に縛られる。
忌寸ウイカ:ワカナという未練と相対した瞬間――そして、エズミ・バーガンディの言葉が。
忌寸ウイカ:忌寸ウイカの未練を刺激した。
忌寸ウイカ:「か……、ぁは……」
忌寸ウイカ:血を流す。
忌寸ウイカ:大量の流星体が形を保てず、不定形の何かへと還ってゆく。
エズミ・バーガンディ:「…………っ!」
エズミ・バーガンディ:結局のところ、エズミの努力は方向性を間違えた、無駄の多いものだったのかもしれない。
エズミ・バーガンディ:それでも目の前に広がる光景、忌寸ウイカの変化を見て。
エズミ・バーガンディ:薄く笑みを浮かべながら、己自身が作り出した血溜まりへと沈み込んだ。
忌寸ウイカ:「ああ……最悪の気分」
忌寸ウイカ:崩れた十字冠が、更に崩壊し始めている。
忌寸ウイカ:「また、あたしいいように利用されてたんだ……」
正法院ワカナ:「─────っ、漸く目が覚めた?」
正法院ワカナ:そう何気なく軽口、あの時のように。今だけは過去自分の様に努めてみる。
忌寸ウイカ:「舐めた真似してくれたクソ神をぶちのめしたいくらいにはね」
忌寸ウイカ:「でも、もう無理っぽいなあ……」
忌寸ウイカ:肉体が崩れ始めている。
正法院ワカナ:「お互い、うまくいかないことだらけね。」
正法院ワカナ:「でも、今回は恵まれてるよウイカ。」
正法院ワカナ:「こうしてお別れが言えるもの。」
忌寸ウイカ:「あはー。でもちょっと物足りないかな」
忌寸ウイカ:「ワカナちゃんと、免罪王様と、二人の泣き顔見て、指差して笑ってやりたかった」
忌寸ウイカ:「だからさ、ワカナちゃん」
忌寸ウイカ:ワカナの体を引き寄せ、耳元に囁く。
GM:Rハンドアウトを渡します。
正法院ワカナ:「っ…ウイカ…?」
忌寸ウイカ:耳元から顔を離す。
忌寸ウイカ:「免罪王様のこと、頼んだからね」
正法院ワカナ:「ずるいなぁ…。そう言われたら、断れないじゃない。」
正法院ワカナ:「貴方のそういうところがずっと、嫌いだったけど。」
正法院ワカナ:「意地悪で優しい貴方がいたから、きっと私は子供でいられた。」
正法院ワカナ:「……任されたよ、ウイカ。私のカッコいい所が見せられないのは残念だけど。」
正法院ワカナ:「必ず。あの方の元までたどり着くから。」
正法院ワカナ:涙が一筋こぼれ出る。もうとっくにあの頃の自分なんて残っていないと思っていたのに。
忌寸ウイカ:「あっははは! ワカナちゃんのそんな顔が見れたからよしとするか!」
忌寸ウイカ:「いい? ワカナちゃん。あたしが死んだのは、ワカナちゃんのせいでも免罪王様のせいでもない」
忌寸ウイカ:「悪いのはあたしを殺した奴に決まってんじゃん」
忌寸ウイカ:「だからさ、そんな奴のせいで悩むのはやめてよ」
忌寸ウイカ:「あたしの仇、ちゃんと取ってよね」
正法院ワカナ:「ふふっ。勿論、きっちり仕事は果たします。」
正法院ワカナ:「被害者の相談には応えるのが私の仕事ですもの。これでもあれから経験積んだんだから。」
正法院ワカナ:「流石に亡くなった人から仇を取れと言われたのは初めてだけど…やってみる」
正法院ワカナ:自然と笑顔がこぼれる。今度こそウイカを最後まで見てあげられたからだと気づいたのは、先の話だ。
忌寸ウイカ:最後まで笑みを浮かべたまま、その体は光となって天へと昇っていった。

GM:シーンカット
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
コルフィア・アッシュオンバー:ロイスは保留
正法院ワカナ:三連パイルバンカーチャレンジ
竜胆ジョウカ:ロイス埋まり済み~
正法院ワカナ:5dx>=46
DoubleCross : (5DX10>=46) → 10[3,5,7,7,10]+4[4] → 14 → 失敗

竜胆ジョウカ:あっそうだ 十字冠の侵蝕下げやります
正法院ワカナ:失敗。ロイス保留
GM:下げて!
正法院ワカナ:同じく十字冠の侵蝕下げを…するんだぁああああ!
エズミ・バーガンディ:ロイスは保留。念のため購入でフラググレネードを買いに行きます
GM:ちなみに次クライマックスなので、これで100未満にならなくても追加で下げてもらいます。
エズミ・バーガンディ:(4+3)dx+5>=12 【調達】
DoubleCross : (7DX10+5>=12) → 8[1,3,5,5,7,8,8]+5 → 13 → 成功

GM:追加したらその分ちょっと不利益が起きるかもしれないけど……
エズミ・バーガンディ:購入成功。フラググレネードを両手に一つずつ装備します。
コルフィア・アッシュオンバー:ツインフラググレネード
コルフィア・アッシュオンバー:特に必要なものも無さそうなのでブルーゲイルで
コルフィア・アッシュオンバー:4dx+1>=20
DoubleCross : (4DX10+1>=20) → 7[1,2,6,7]+1 → 8 → 失敗

コルフィア・アッシュオンバー:以上です
竜胆ジョウカ:112-1d10-10
DoubleCross : (112-1D10-10) → 112-9[9]-10 → 93

エズミ・バーガンディ:十字冠引き下げします!
エズミ・バーガンディ:112-1d10-10
DoubleCross : (112-1D10-10) → 112-6[6]-10 → 96

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を16減少(112 → 96)
正法院ワカナ:110-1d10-10
DoubleCross : (110-1D10-10) → 110-7[7]-10 → 93

竜胆ジョウカ:斧を買おうかな
竜胆ジョウカ:侵蝕下がったし援護の風つけちゃお~ 95
竜胆ジョウカ:11dx+1
DoubleCross : (11DX10+1) → 10[1,2,4,6,6,6,8,8,8,9,10]+2[2]+1 → 13

竜胆ジョウカ:グレート ワカナさんにプレゼントします
正法院ワカナ:ありがと~♡
竜胆ジョウカ:ロイスは埋まってるはずなので以上!

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▼マスターシーン4

GM:マスターシーン
GM
GM:懲罰奉仕部による大ノヴァリス博物館襲撃の数日前。
GM:免罪王は、『エルフィンミスチーフ』の伸ばした根によって、地底に埋まった古代都市遺跡の構造を把握していた。
GM:更に、不発ナカズの能力によって『エルフィンミスチーフ』からその記憶を取り出し、ゲート能力を持つOGにその記憶を転写することで、遺跡の中への転移を可能とした。
キャロル・ホプキンス:「『エルフィンミスチーフ』とナカズさん、ハンさんのお陰でここまで来れました!」
キャロル・ホプキンス:「しかし……指定した転移先から少しずれてますね……」
キャロル・ホプキンス:「『殉葬棺』のオリジナルがある場所に直接転移する筈でしたのに……古代遺跡の不思議な力が干渉しているのでしょうか!」
キャロル・ホプキンス:「どう思いますか! コノカさん!」
黒田コノカ:ぼんやりと爪先を眺めていたが、その言葉に顔を上げる。

 -罪状:反逆未遂、共謀罪-


Tachie
黒田コノカ:「さあ?手で触れられるからといってそのものの場所を正確に把握できるとは限りませんからな」
黒田コノカ:「あるいは、仰る通り直接の移動を妨害するようなものがあるのかもしれませんが……」
黒田コノカ:「いずれにせよ、私の"世界観"とはかけ離れております故。何とも言えませんな」
黒田コノカ:肩を竦めて締めくくる。
キャロル・ホプキンス:「『殉葬棺』のオリジナルの情報を持ってきたのはコノカさんなので何か分かるかと思ったのですが! まあいいでしょう!」
キャロル・ホプキンス:「神すら封印するという逸品ならば、そのレネゲイドの出力を追えば大体の位置は分かります! 向かいましょう!」
キャロル・ホプキンス:ずんずんと遺跡の中を進んでいく。
黒田コノカ:「……………」
黒田コノカ:その背中を、何事かを思案しながら見つめた後に続く。
忌寸ウイカ:「あっれ~?」
忌寸ウイカ:誰一人足を踏み入れない筈のそこに、人影があった。
忌寸ウイカ:「嘘、マジで? 何で免罪王様がここに来てんの?」
キャロル・ホプキンス:「………………あ」
キャロル・ホプキンス:「ウイカ、さん……?」
忌寸ウイカ:「懲罰奉仕部が来てるってことはもしかして、もうここまで発掘進んでんの? やるなー大博物館」
忌寸ウイカ:「うーん、カタリナちゃんの後引き継いだはいいけど、古代文字とか全然読めないから困ってたんだよね」
忌寸ウイカ:「ねえねえ免罪王様、あたしがここにいたことは黙っておいてくれない? お願い!」
黒田コノカ:「…………」
黒田コノカ:(手持ちの駒で殺しきるのは無理だ。面倒な所をうろついてくれるなよ)
黒田コノカ:腰のホルスターに手を掛けながらも、免罪王よりも先に口を開くことはしない。
キャロル・ホプキンス:「わ、わたしは……」後ずさる。
忌寸ウイカ:「んー?」
キャロル・ホプキンス:「わ」
キャロル・ホプキンス:「わ、あああ、ああああああああ――!」
キャロル・ホプキンス:転びそうな程に、無様な姿で逃げ出した。
忌寸ウイカ:「あっ、待ってよ~」
黒田コノカ:「…………そこの星徒」
黒田コノカ:顔を盛大に顰めながら、嫌々口を開く。
忌寸ウイカ:「あ、星徒のこと知ってるんだ? もしかしてカタリナちゃん倒したとこにいたりした?」
黒田コノカ:「交流を図るつもりはない。私に河原で石を積んで遊ぶ趣味はないのでな」
黒田コノカ:舌打ち交じりに嫌悪感を隠そうともしないままに言葉を続ける
黒田コノカ:「キャロル様の意思を確認する必要はあるが……お前が私達の邪魔をしないのであれば、私もお前の邪魔はしない」
黒田コノカ:「目的があるならさっさと仕事に戻るがいい。これ以上キャロル様を揺らしてくれるな」
忌寸ウイカ:「うーん、そういう訳にはいかないかなー」
忌寸ウイカ:「さっきは大博物館の手伝いかと思ったけど、ちょっと違うっぽいよね」
忌寸ウイカ:「まあ、どっちにしろ、ここを使われるのは困るんだよね」
忌寸ウイカ:「ここはあたし達アグニヤ星徒会が使わせてもらうことにしたから」
忌寸ウイカ:「このままおうちに帰ってくれるなら、見逃してあげるけど?」
黒田コノカ:(模造品が……クソ、面倒な事になった)
黒田コノカ:キャロルの逃げ出した方向をちら、と確認する。
黒田コノカ:「……はぁ」
黒田コノカ:「では、キャロル様を連れて帰っても?王を放り出して従者だけが帰るわけにもいきますまい」
黒田コノカ:口調を変えてにこやかに尋ねる。
忌寸ウイカ:「それはちょっともったいないなあ」
忌寸ウイカ:「免罪王様とは積もる話もあるし。あ、あたしさ、懲罰奉仕部の先輩なんだよね」
忌寸ウイカ:「免罪王様のことは任せて、帰っていいよ、後輩ちゃん」
忌寸ウイカ:地下から湧き出すように、不定形の流星体メテオロイドが姿を現す。
黒田コノカ:「……っ」
黒田コノカ:額から冷や汗を浮かべ、一歩下がる。
黒田コノカ:(どうする。キャロル様が自力で戻るのを期待して粘るか?あるいは……)
GM:その時だった。
GM:すさまじいレネゲイドが迸ったのを肌で感じた。
GM:星徒に匹敵する出力……コノカがこれまで体感した中で一番近いのは、死蔵王の覇鍵解錠だろうか。
GM:神のレネゲイドだ。
黒田コノカ:(─────)
忌寸ウイカ:「? これって――」
黒田コノカ:「……主への不敬を後で詫びるべきでしょうなぁ」
黒田コノカ:呟きと同時、ウイカへ向けてノーモーションで射撃を行い──反転して駆け出す。
忌寸ウイカ:「あっ、こら! 先輩に何すんのよー」
忌寸ウイカ:あくまで暢気な調子を崩さず、歩いて追いかける。
忌寸ウイカ:そこにあるのは、絶対的な強者の余裕だ。
GM:走り抜けた先には、かつて見た『殉葬棺』に酷似した機構。
キャロル・ホプキンス:その前に立つ免罪王と
Tachie
ネセク=エメセフ:荘厳な衣を身に纏い、翼を広げた、巨大な黒豹だった。
ネセク=エメセフ:「――契約は成された」
ネセク=エメセフ:「よかろう。地上の王国とやらを滅ぼすまでは、我が力を下賜してやる」
黒田コノカ:「……っ、はぁ……キャロル様……どう、やら……上手くいった……よう、ですな」
黒田コノカ:肩で息をしながら、殉葬棺の傍へたどり着いて柱に手を付く。
GM:だが、それ以上近付くことはできない。
キャロル・ホプキンス:「あ……コノカさん」
キャロル・ホプキンス:「どうやら、私達は閉じ込められてしまったようです」
黒田コノカ:「……………はぁ?」
ネセク=エメセフ:「マルヴォめが残していた封印だ。小賢しい真似をする」
ネセク=エメセフ:「だが、仔細ない。直に解き放たれよう」
ネセク=エメセフ:「それまでは――」
忌寸ウイカ:「うわ……何これ。でっかい……黒猫?」
ネセク=エメセフ:「そこな死者を我が手足とすればよい」
ネセク=エメセフ:「我が権能によって、全ての死者は我にひれ伏す」
黒田コノカ:「…………"死者"」
黒田コノカ:柱から手を離し、背後に立つ星徒へ振り返る
ネセク=エメセフ:「ふむ……レイジャめ。妙な契約を結んだようだが」
ネセク=エメセフ:「我を縛るには、書で交わすべきではなかったな」
キャロル・ホプキンス:「だ……駄目です!」
キャロル・ホプキンス:「ウイカさんをこれ以上……縛るなんて……」
キャロル・ホプキンス:「私達を守ってくれれば……ウイカさんにはそれ以上何かする必要はありません……!」
ネセク=エメセフ:「ふむ……口頭での契約には逆らえん」
ネセク=エメセフ:「貴様がいなければ今も器物のままだったのだからな」
黒田コノカ:「………………キャロル様」
黒田コノカ:冷え切った瞳で、免罪王へゆっくりと向き直る。
キャロル・ホプキンス:「すみません、コノカさん。これだけは……これだけは……!」
黒田コノカ:「アレは忌寸ウイカではありません。死人の皮を被ったただのジャーム
黒田コノカ:「忌寸ウイカはジャーム化せずに死んだ。星徒とは、無限に広がっていた可能性を一つ拾い上げて悪趣味に飾り立てただけの偽物に過ぎません」
黒田コノカ:「同一視する事こそ死者への冒涜に他なりません。どうか、賢明な判断を」
キャロル・ホプキンス:「そ……それでも、それ以上の悪趣味を……罪を重ねることはできません!」
キャロル・ホプキンス:「死に還すだけならまだしも……隷属させるなんて……」
黒田コノカ:「……………………」
黒田コノカ:「………」
黒田コノカ:「……」
キャロル・ホプキンス:「だ、大丈夫です! 元々ウイカさんは計画には入っていません!」
キャロル・ホプキンス:「懲罰奉仕部のみなさんと、古代神性の力があれば――」
黒田コノカ:「"王に正しき試練を、罪には正しき罰を"」
黒田コノカ:言葉を打ち切る様に、鋭く奇妙な言葉を口にする。
キャロル・ホプキンス:がくり、と意識が落ちる。
ヘンリー・ホプキンス:「――賢明な判断だ、黒田コノカ」
黒田コノカ:「……出来れば最後までご一緒したかったのですが」
ヘンリー・ホプキンス:少女の口から発せられたのは、少女の言葉ではない。
ヘンリー・ホプキンス:「免罪王……どこまでも情を捨てられない……正しいことのできない奴だ」
黒田コノカ:(正しい、正しい、正しい。なんと無意味な言葉だ)
黒田コノカ:心の中で吐き捨てながらも、笑顔を浮かべて首を傾げる。
忌寸ウイカ:「え――待ってよ」
忌寸ウイカ:「免罪王様……じゃない。これ……まさか」
忌寸ウイカ:「ヘンリー・ホプキンス……!!」
黒田コノカ:「さて。ではご助力いただいてもよろしいですか、顧問?」
忌寸ウイカ:ウイカの類い希なる観察眼は、一瞬でその異常を見破った。
忌寸ウイカ:「あたしを殺すだけじゃなくて、免罪王様まで……ぶっ殺す……!!」
黒田コノカ:ウイカの言葉にはもはや何の反応も示さない。
ヘンリー・ホプキンス:「ああ……先程の言葉は撤回だ、ネセク=エメセフ」
ヘンリー・ホプキンス:「その死人を道具として有効活用してくれ」
ネセク=エメセフ:「よかろう。何、容易いことだ」
忌寸ウイカ:動きが止まる。
忌寸ウイカ:苦しみに、顔が歪む。
忌寸ウイカ:「あ……、あ、ぐ……」
ネセク=エメセフ:「ふむ? ただの死人ではないな」
ネセク=エメセフ:「完全に掌握するには多少時がかかるぞ」
ヘンリー・ホプキンス:「構わない。地上の準備もある」
ヘンリー・ホプキンス:「金剛公の対策も進める。『殉葬棺』を解析すれば、位置さえ分かれば遠隔で『財禍給わすリテパデウ』の封印解除も可能になるはずだ」
黒田コノカ:「それは結構。金剛公の位置把握はそう難しい事でもないでしょう。随分忙しくなさっているようですが……大博物館は此処にかかりきりですからな」
黒田コノカ:「顧問にも暫く"表"に居て頂くことになりますがよろしいですか?」
ヘンリー・ホプキンス:「ああ。これ以上免罪王には任せられない」
ヘンリー・ホプキンス:「――ここからは、私自身の手で正義を行う」

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クライマックス1

GM:クライマックス
GM:全員登場
GM:登場侵蝕をお願いします。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(96 → 99)
コルフィア・アッシュオンバー:87+1d10
DoubleCross : (87+1D10) → 87+9[9] → 96

竜胆ジョウカ:95+1d10
DoubleCross : (95+1D10) → 95+2[2] → 97

正法院ワカナ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7

正法院ワカナ:丁度100%か・・・

GM:重い門を開き、マウピラの先導に従って進む。
GM:これまで踏破してきた『廃骸窟』の、ある種雑然とした当時の生活を感じさせる雰囲気とは違い、静謐な雰囲気が漂っている。
GM:ぼんやりと輝く石列があなた達を迎える。
GM:現代のそれとは様式は異なっているが、そこは墓所に違いなかった。
GM:石列の一つ一つに刻まれた古代ノヴァリス語は、墓碑銘なのだろう。
GM:墓荒しの神ネセク=エメセフに対する決戦都市の最下層には、守るべき死者達が眠っている。
GM:そして、その最奥には、神を封じる棺が鎮座している。
GM:――今は、そこから解き放たれた神と共に。
ネセク=エメセフ:「ほう。今の地上を預かる者共はどんな顔をしているかと思ったが」
ネセク=エメセフ:「違いが分からん。どの者もつるりとした顔をしておる」
ネセク=エメセフ:見上げる程に巨大な、有翼の黒豹だった。
ネセク=エメセフ:先住市民と呼ぶには大きすぎ、また、内包するレネゲイドが桁違いだった。
竜胆ジョウカ:「これはこれは。神聖な方に態々そのような態度を取らせてしまいました」
竜胆ジョウカ:慇懃無礼に言葉を放つ。正直圧倒される気持ちがないわけではないし、知識がある分その脅威も分かる。
竜胆ジョウカ:が。
竜胆ジョウカ:(……まあ、ロードマスターもこんなんだったしな)
竜胆ジョウカ:ある種一貫した態度と気力、そしてこれからこいつを再封印だか殺害だかしてとにかく無力化するという意志。それで以て、堂々と相対する。
ネセク=エメセフ:「……ああ、いや、貴様だけは分かるぞ」
ネセク=エメセフ:「ムカト=ヒャンデルの成れ果てを持つ者」
竜胆ジョウカ:「おや、光栄です」手袋をつけた手を振る。
竜胆ジョウカ:「それにしても、一々気にかけてくださるとは有り難い限り。てっきり何も気にしないものかと」
ネセク=エメセフ:「ムカト=ヒャンデルには敬意を抱いておる」
ネセク=エメセフ:「あれは何を考えているかも分からぬうつけだったが、自らの在り方を成し遂げた。敵であったがな」
ネセク=エメセフ:「……だが、顔の区別の付かん貴様等は別だ」
ネセク=エメセフ:「死を克服したなどと宣って、我が物顔でこの星を専横しておる」
ネセク=エメセフ:「死は摂理であり、恐れるべきものだ。そんなことも忘れた愚か者共め」
竜胆ジョウカ:「はっはっは。死もクソもない変な存在が何をおっしゃいますやら」
ネセク=エメセフ:「神と己を同列で語るか、愚物め」
正法院ワカナ:「っ、その顔の区別もつかない相手をわざわざ隷属させて手駒にしたのはどこの誰よ…!」
ネセク=エメセフ:「あるべき姿に戻したまでのこと」
ネセク=エメセフ:「死は全てこのネセク=エメセフの元にあるべきだ」
エズミ・バーガンディ:「ネセク=エメセフ……」
エズミ・バーガンディ:口の中が乾く。絶え間なく受け続ける重圧に胸の奥がギュッと苦しくなる。
エズミ・バーガンディ:これが”死と文字”を支配する古き神、ネセク=エメセフの神威……!
エズミ・バーガンディ:もしも、たった一人で彼の神に遭遇していたら、きっと自分の全てを投げ打ってしまっただろう。
エズミ・バーガンディ:「”死”が摂理だというあなたの言い分には理がある。それでも……!」
エズミ・バーガンディ:「その摂理を捻じ曲げ、死者の尊厳を奪った貴方の言葉は、僕らには響かない」
リテパデウ:「ああ……それでこそだ、エズミ」
リテパデウ:ずるり、と。その蛇は姿を現した。
リテパデウ:「義に憤り、理不尽な試練に挑む……それでこそ、僕が認めた勇士だ」
エズミ・バーガンディ:「リテ……パデウ…………っ!!」
リテパデウ:「少し待っていてくれ。フローレンスを見届けたら、次は君の番だ」
竜胆ジョウカ:「……ちなみにお知り合いだったりするんです? 完全に別口?」ネセク=エメセフに。
ネセク=エメセフ:「神は群れぬ。だが、この蛇めは数奇者だ」
ネセク=エメセフ:「我を試練にしようとしおる。支障もない故捨て置いているが」
竜胆ジョウカ:「はあ……まあ、そんなもんではあるか」
エズミ・バーガンディ:「リテパデウ、僕らは貴方の言う試練を受ける為にここにやってきたわけではない」
エズミ・バーガンディ:「この場に居る誰もが、神々あなたがたに狂わされた因果の清算に……あるいは、自分の為すべき事を為すためにやってきたんだ」
リテパデウ:「それでいい。それこそが、僕が課した試練だ」
リテパデウ:「君達が勇士である限り、僕の試練から逃げることはできない」
リテパデウ:「そして、君達は勇士であることを辞めることはできない。その素晴らしい勇気を持っているのだからね」
正法院ワカナ:「さっきから勝手に試練を課したり、死者の尊厳を弄んだり…もうそんな時代じゃないの。」
正法院ワカナ:「ここは学生の街で、私達が大人から勝ち取った世界。」
正法院ワカナ:「エズミさんも勇士じゃない。唯の…優しい生徒よ。」
正法院ワカナ:「もっと友達や先輩と語らって、日々を過ごして…、それがあるべき姿なの。」
正法院ワカナ:「もう昔とは…理事会の頃とは違う。」
ヘンリー・ホプキンス:「その通りだ」
ヘンリー・ホプキンス:ネセク=エメセフの影から、免罪王が姿を現す。
正法院ワカナ:「っ、キャロル……?」
ヘンリー・ホプキンス:「とはいえ、同意できるのは、理事会の時代ではないという部分だけだがね」
ヘンリー・ホプキンス:だが、その口調や雰囲気は、免罪王のそれとは異なっている。
正法院ワカナ:咄嗟に彼女へ視線を向け震えた声が漏れだしたが。
正法院ワカナ:「……え、何を言ってるの。いいえ。そうか。」胸に手を当て、現状を確認する。
コルフィア・アッシュオンバー:「とうとう首謀者がお出ましかしら…と言いたかったところですけれど」
コルフィア・アッシュオンバー:「残念だわ。私、貴方のことは知らないみたい。お名前、教えて下さる?」
ヘンリー・ホプキンス:「ヘンリー・ホプキンス。死蔵王とエズミ・バーガンディとは、この姿でも以前お目に掛かったな」
エズミ・バーガンディ:「……ワカナくん、あいつは免罪王なんかじゃあない」
エズミ・バーガンディ:「免罪王の実父、理事会の”臣問官インクイジター”は……生前に自分自身を”遺産”に加工し、その意識を残していた」
エズミ・バーガンディ:「ヘンリー・ホプキンスは彼女の父親の名前だ」
正法院ワカナ:「っ……臣問官。」
正法院ワカナ:「それは、貴方じゃない。キャロルの体だ。」
正法院ワカナ:「娘の体を乗っ取って罪悪感はないの?」
ヘンリー・ホプキンス:「ここに来て、出てくるのがそんな言葉か」
竜胆ジョウカ:「……ああ、あの時の。その節にはお世話になりました」
竜胆ジョウカ:「まあもうそういう次元ではなさそうですが」
ヘンリー・ホプキンス:「今更、私に何を期待している? くだらん情に塗れた免罪王と同一視するのはやめていただきたいな」
ヘンリー・ホプキンス:「正義の為の行いに、何を恥じる必要がある」
正法院ワカナ:「主曰く"人のものを盗んではならない"。パックス・デイの貴方ならそのくらいわかると思ったけど。」
ヘンリー・ホプキンス:「これは、元々私の物だ。一時“ロードマスター”に預けていたが」
ヘンリー・ホプキンス:「“ロードマスター”は既に死んだ」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら。一応は王に仕えるという立場を取るキングダムのエージェントがこのような言い草なんて」
ヘンリー・ホプキンス:「“ロードマスター”が死んだ今、その流儀に従う必要もあるまい」
コルフィア・アッシュオンバー:「もはや空虚なものとはいえ、ロードマスターの御老人が聞けばさぞや嘆かれたでしょうに」
ヘンリー・ホプキンス:「私などはマシな方さ」
ヘンリー・ホプキンス:「“ロードマスター”の理念には賛同している。全てを救う真の王。素晴らしいじゃないか」
ヘンリー・ホプキンス:「私は、ただそれに仕えるのではなく、その王を裁定する立場にあるというだけのことだ」
ヘンリー・ホプキンス:「そして、免罪王は王には相応しくなかった」
正法院ワカナ:「…どの口で。」
ヘンリー・ホプキンス:「私でなくとも言うだろうさ。誰よりも、免罪王自身がそれをよく分かっている」
正法院ワカナ:「その口で、その体で、その声で。彼女を愚弄するな…!」
ヘンリー・ホプキンス:「愚弄などしていない。私は正しい裁定を下しているだけだ」
正法院ワカナ:「裁定する?どこの誰が貴方なんかの立場を保障するの。」
正法院ワカナ:「貴方がどう言おうが、キャロルは確かに自身の責任を背負って戦い。キングダム連合学院も認めている王の一人よ。」
正法院ワカナ:「たとえ彼女自身が否定したって。相応しくないって言ったって。」
正法院ワカナ:「私は何度でも免罪王は確かにロードなのだと。事実を主張し続ける。誰もが否定したって。私だけは…!」
ヘンリー・ホプキンス:「盲信か。それが免罪王を追い詰めた一因でもあるのだがな」
ヘンリー・ホプキンス:「それに応えられず、君を解任した時点で答えは出ているだろうに」
ヘンリー・ホプキンス:「まあいい。免罪王が王かどうかなど最早どうでもいいことだ」
ヘンリー・ホプキンス:「私は“ロードマスター”を殺した至上王を裁定する」
ヘンリー・ホプキンス:「彼女が本当に真の王であるのか、それを確かめねばならない」
ヘンリー・ホプキンス:「その障害である君達はここで排除する」
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、随分と大きく出ましたこと。それを為すための力がそちらに控える古の神々というわけで」
竜胆ジョウカ:「凄い大胆な利用の仕方しますねえ」感嘆。
ヘンリー・ホプキンス:「ああ――そして、君達を排除するのはその力のほんの一端で事足りる」
ヘンリー・ホプキンス:「ネセク=エメセフ」
ネセク=エメセフ:「話は終わったか。では、こちらも終わらせよう」
ネセク=エメセフ:ぞ ぞ ぞ
ネセク=エメセフ:音もなく、何かが蠢く。
ネセク=エメセフ:それは、墓所の石列に刻まれた墓碑銘達だ。
マウピラ:「まずい 遅かった」
マウピラ:「都 もう しょうあくされてる」
エズミ・バーガンディ:「それって……都の地下に眠る死者たちが、起き上がってきてしまうという事!?」
GM:そして、それに呼応して墓の下から続々と、骨となった手が、足が――屍が立ち上がる。
竜胆ジョウカ:「んまそんなこったろうとは思ってましたが。実際に見るとキモイですね」
ヘンリー・ホプキンス:「――神の似姿を害してはならない」
ヘンリー・ホプキンス:「ここに眠る先住市民の亡骸を、君達は攻撃することはできない」
正法院ワカナ:「そんな………」
ヘンリー・ホプキンス:「これで終わりだ」
正法院ワカナ:「っ、そんな滅茶苦茶が許されると思ってるの…!?」
ヘンリー・ホプキンス:「このノヴァリスに定められた絶対の法だ」
ヘンリー・ホプキンス:「海賊王を連れてくるべきだったな……いや、彼女は既にキングダムを追われていたか」
竜胆ジョウカ:「あー、そういう……ったく、よく悪知恵が働きますね……!」
コルフィア・アッシュオンバー:「全く、本当に手段を選びませんこと」
GM:先住市民の屍達があなた達を包囲する。
マウピラ:「みんな……」
マウピラ:その中には、マウピラの家族や友もいるのかもしれない。
フローレンス・アシュモール:「ここで戦うことはできません。ここは退くしか」
フローレンス・アシュモール:そう言いつつも、同時に否定する言葉が脳裏に浮かぶ。
フローレンス・アシュモール:どうやって? もしそれができたとして、そこから勝つ手段はあるのか?
エズミ・バーガンディ:(どうする?どうすれば……!?先住市民たちを傷つけずに、最短でネセク=エメセフだけを討つ?)
エズミ・バーガンディ:(出来るのか……?そんな事が……!?)
エズミ・バーガンディ:「退くといっても、逃げ道が……!」
???:――ばきり、と。
???:空間に裂け目が生じた。
???:「――まったく、こんなことをする羽目になるとはな」
???:裂け目から、白い炎・・・が溢れ出し、先住市民の屍を焼き払った。
コルフィア・アッシュオンバー:「……あらまぁ」
コルフィア・アッシュオンバー:「随分と早い再会ですわね。殿方ノドスの皆様」
“ホワイトロット”:「――ノヴァリスと共闘なんて、これっきりであってくれよ」
エズミ・バーガンディ:「は、ははは……やっぱり」
エズミ・バーガンディ:「共に、同じ道を歩める時が来たじゃないか」
正法院ワカナ:「…なんのつもり?助けに来てくれたの?」
“サプロファイト”:「どうもー、今回はちょっと俺達も限界っぽいからさ」
“サプロファイト”:「とりあえず一番やばいのだけは何とかしなきゃならないし」
“サプロファイト”:「利害の一致ってやつ?」
竜胆ジョウカ:「よっ男前! 利益の何たるかをちゃんと理解している!」適当に野次を飛ばす。
竜胆ジョウカ:「それはそれとして館もういっぺん襲撃したらもういっぺん叩き殺しますからね!温情とか期待しないでくださいよ!」
“ホワイトロット”:「神を何とかしたら次はお前達だ。これ以上妥協する気はない」
“ホワイトロット”:「それに、利害以前に、死人を利用するやり口には反吐が出るんだ」
正法院ワカナ:「初めて意見が一致したわ。本当に酷い気分。」
ネセク=エメセフ:「我が民達が……おお、おお! よくもやってくれたな痴れ者が……!」
エズミ・バーガンディ:「……死者には安寧を、”喪失”の痛みは、二度繰り返されるべきじゃない」
エズミ・バーガンディ:「ネセク=エメセフ。貴方の野望はここで止めさせていただきます」
コルフィア・アッシュオンバー:「死者の神ともあろう方が随分と取り乱されますこと」
コルフィア・アッシュオンバー:「戒律を盾に取った姑息な墓暴きが失敗に終わった気分はどうかしら?」
ヘンリー・ホプキンス:「なるほど、ノドスチルドレンの破損した十字冠ならば、戒律をすり抜けることも可能か」
ヘンリー・ホプキンス:「最も手早い手段が使えなくなっただけのことだ」
ヘンリー・ホプキンス:「神の力は健在だ」
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、ならばその力を以て捻じ伏せてみせなさいな。ヘンリー・ホプキンス」
コルフィア・アッシュオンバー:「この王国キングダムにおいて頂きに立つものは、忘れ去られた神でもなく、裁定者気取りの魔術師でもなく」
コルフィア・アッシュオンバー:「冠を頂き、そして円卓に君臨せし偉大なる"王"あると、我が爪先を以て教えて差し上げましょう」
竜胆ジョウカ:「一応言っておくならまあ、過去に生きた人間も神も悪く言うつもりはありません」
竜胆ジョウカ:「あまねく記録はそうした面々が紡ぎ、それを我々が受け継ぐ。素晴らしいことです」
竜胆ジョウカ:「ただあなた方が、今生きていて。今の我々に干渉しようとするならば」
竜胆ジョウカ:「リスペクトも崇拝もクソもなく、ただ叩き潰すのみです。我々にはその権利がある」
竜胆ジョウカ:「――我々は互いに、揃いも揃ってFHですので。単純に決めましょう」
竜胆ジョウカ:「殴り合って勝った方が勝ち。でしょう?」
正法院ワカナ:「連合司法では、"遺産"も神も守る法はない。そもそも…ここは博物館の領地の一部。」
正法院ワカナ:「返してもらうわ。私達が勝ち取った平穏も…キャロルの体も。全部。」
GM:ここからは見上げることすら叶わない、セイクリッドタワーの頂点が十字に光り輝く。
GM:大十字冠があなた達を照らし出す。

GM:クライマックス戦闘を開始します。十字冠が神聖二重冠にアップデートされます。
【神聖二重冠(ダブルクロス)】

クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。

あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。

GM:そして、衝動判定!
GM:難易度は9
エズミ・バーガンディ:(2+2)dx+1>=9 【意志】
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 9[3,5,8,9]+1 → 10 → 成功

竜胆ジョウカ:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 9[1,1,4,4,9] → 9

コルフィア・アッシュオンバー:《紬ぎの魔眼》、ラッキーメダル:ブラック使用。ダイス+3個。達成値+1
正法院ワカナ:7dx+3>=9
DoubleCross : (7DX10+3>=9) → 9[2,4,5,6,6,7,9]+3 → 12 → 成功

コルフィア・アッシュオンバー:7dx+1>=9
DoubleCross : (7DX10+1>=9) → 9[1,7,8,8,8,9,9]+1 → 10 → 成功

コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率98
GM:あ、侵蝕上げるのはちょっとお待ちを
正法院ワカナ:お
竜胆ジョウカ:どうしたどうした
ヘンリー・ホプキンス:Eロイス【原初の恐怖】
ヘンリー・ホプキンス:衝動判定で上昇する侵蝕率は2d10ではなく、覚醒+1d10になります。
ヘンリー・ホプキンス:なお、このEロイスは『黒い油』によって得たEロイスです。
正法院ワカナ:ふぁ~~!?
コルフィア・アッシュオンバー:コイツ~~~~
正法院ワカナ:1d10+11+100
DoubleCross : (1D10+11+100) → 1[1]+11+100 → 112

GM:あと、気付いてしまったのですが
竜胆ジョウカ:97+1d10+14 キ……キツすぎるッピ!!
DoubleCross : (97+1D10+14) → 97+5[5]+14 → 116

正法院ワカナ:はい
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を14+1D10(→ 18)増加(99 → 117)
GM:ワカナさんの覚醒の侵蝕が……ちょっと違ってるかも
正法院ワカナ:やべ
正法院ワカナ:ちょっと足します…
GM:生誕は11じゃなくて17ですね
コルフィア・アッシュオンバー:98+17+1d10
DoubleCross : (98+17+1D10) → 98+17+1[1] → 116

コルフィア・アッシュオンバー:17キツすぎる、許しませんわ……
正法院ワカナ:今回の場合+6(17)で118%でよろしいでしょうか。
GM:いいでしょう。今までの分を遡ってやると色々面倒だし
GM:そして、戦闘前にNPCカードが追加されます。
“ホワイトロット”

判定が行われた直後に使用する。その判定は失敗となる。1シナリオ1回まで使用できる。

エズミ・バーガンディ:えらい
竜胆ジョウカ:たすかる
“サプロファイト”

判定が行われた直後に使用する。その判定の達成値を+12する。1ラウンド1回まで使用できる。

コルフィア・アッシュオンバー:えらすぎ
正法院ワカナ:たすかる~
GM:そして、Eロイスを一部開示します。
GM:ネセク=エメセフとリテパデウ共通
遠き者フェリゾンレヴェア

あなたの使用するエフェクトの効果は打ち消されず、あなたの判定はエフェクト・アイテム・ロイスの効果によって失敗せずファンブルしない。この効果は一度でもダメージを受けると失われる。

GM:そして、オリジナルDロイスがあります。
リテパデウ:【輝石の主リテパデウ

あなたを対象にする攻撃判定のダイスを0にする。この効果を無効化するには、あなた以外のキャラクターが〈調達〉あるいは〈交渉〉判定を行い、累計で達成値50(+前のシーンで追加で十字冠処理した数×10)を出す必要がある。この判定には通常の購入判定と同様に財産ポイントを使用できる。

ネセク=エメセフ:【刻銘の主ネセク=エメセフ

あなたの取得しているエフェクトに記された、回数制限に関するあらゆる記述を削除する。この効果は攻撃に命中すると無効化される。

コルフィア・アッシュオンバー:ヤバすぎですわ
正法院ワカナ:ネセフさん何言ってんの!?
コルフィア・アッシュオンバー:ダブルクロスってゲームご存じ?
GM:神だし……
竜胆ジョウカ:神ならまあ……
GM:これくらいいいかなって
ネセク=エメセフ:我が書き換えたのだ
コルフィア・アッシュオンバー:絶対許さねぇドンサウザンド
GM:ではエンゲージを公開します。
ネセク=エメセフ[39]、リテパデウ[38]、ヘンリー・ホプキンス[4]
│10m
竜胆ジョウカ[12]、正法院ワカナ[8]、エズミ・バーガンディ[16]、コルフィア・アッシュオンバー[6]
GM:では1ラウンド目
GM:セットアップ
ネセク=エメセフ:なし
リテパデウ:《アーマークリエイト》 『白銀砂塵』使用 装甲28の防具を作成し、装備。
ヘンリー・ホプキンス:なし
正法院ワカナ:なし
コルフィア・アッシュオンバー:なし
エズミ・バーガンディ:ハウスオブデモンズを使用。エズミ・ワカナさん・コルフィアさんの行動値+5します
コルフィア・アッシュオンバー:受け取りますわ、行動値11に修正
竜胆ジョウカ:《スタートダッシュ》。敵のエンゲージに突入するぜ
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのイニシアチブを5増加(16 → 21)
竜胆ジョウカ:侵蝕……119!
正法院ワカナ:行動値は13へ変更
GM:では行動値39、ネセク=エメセフの手番
ネセク=エメセフ:《コンセントレイト:ウロボロス》《貪る顎》《砂の刃》《背教者の王》《ギガノトランス》 20dx7 攻撃力45 シーン(選択) 命中したら放心
ネセク=エメセフ:対象はPC全員
ネセク=エメセフ:遠きものの効果で無効化することはできません。
コルフィア・アッシュオンバー:ぐぬぬ
ネセク=エメセフ:20dx7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,2,2,2,3,3,3,3,3,3,4,4,5,5,5,6,8,8,8,8]+6[1,3,5,6] → 16

ネセク=エメセフ:《妄想の写し身》
ネセク=エメセフ:20回使用。
正法院ワカナ:!?
ネセク=エメセフ:20dx7+16
DoubleCross : (20DX7+16) → 10[1,1,2,3,3,4,4,4,5,6,6,7,8,9,10,10,10,10,10,10]+10[1,2,2,3,5,7,8,9,10]+10[3,6,6,8]+10[7]+2[2]+16 → 58

竜胆ジョウカ:君すごいこと言うね
コルフィア・アッシュオンバー:?????
ネセク=エメセフ:《妄想の写し身》
ネセク=エメセフ:更に20回使用
ネセク=エメセフ:20dx7+58
DoubleCross : (20DX7+58) → 10[2,2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,5,6,6,6,7,8,8,8,10]+10[2,3,10,10,10]+10[6,6,8]+10[10]+10[9]+4[4]+58 → 112

エズミ・バーガンディ:え……!?
ネセク=エメセフ:もう20回
ネセク=エメセフ:20dx7+112
DoubleCross : (20DX7+112) → 10[1,2,2,2,5,5,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,4,4,4,8,10,10,10,10]+10[2,5,5,8,9]+10[4,8]+6[6]+112 → 158

ネセク=エメセフ:もう20回行っとくか
コルフィア・アッシュオンバー:ダブルクロスってゲームご存じ????????
ネセク=エメセフ:20dx7+158
DoubleCross : (20DX7+158) → 10[1,1,2,2,2,2,5,5,5,6,6,7,7,8,8,8,8,9,9,9]+10[1,2,4,5,6,7,7,7,8]+10[4,7,8,9]+5[1,4,5]+158 → 193

ネセク=エメセフ:ここら辺にしておこう。
エズミ・バーガンディ:ルールブックの記述をここまで…!!
竜胆ジョウカ:賢者かよ
正法院ワカナ:C2みたいな達成値になっとる
正法院ワカナ:達成値16ならまだしもこれはドッジ無理無理
ミネルヴァ:キツイっす
竜胆ジョウカ:まあガードしていいことないしドッジかな 5dxで193出せばいいだけだし……
竜胆ジョウカ:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[6,7,7,8,10]+7[7] → 17

エズミ・バーガンディ:(2+3)dx+0 【回避】 一応ドッジ
DoubleCross : (5DX10) → 6[1,3,4,6,6] → 6

竜胆ジョウカ:最初のだったら避けれた それはそれで跳ねすぎだろ
正法院ワカナ:素なら勝ってた。
コルフィア・アッシュオンバー:7dx+1>=193
DoubleCross : (7DX10+1>=193) → 10[1,4,4,7,7,10,10]+7[2,7]+1 → 18 → 失敗

正法院ワカナ:普通のドッジ
正法院ワカナ:4dx+1>=193
DoubleCross : (4DX10+1>=193) → 8[1,5,7,8]+1 → 9 → 失敗

コルフィア・アッシュオンバー:《崩れずの群れ》、ワカナさんをカバーリングします
正法院ワカナ:ありがとう~~
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率118
ネセク=エメセフ:ではダメージ
ネセク=エメセフ:20d10+45
DoubleCross : (20D10+45) → 110[5,2,4,3,2,5,2,5,5,4,10,7,7,9,3,6,5,9,8,9]+45 → 155

エズミ・バーガンディ:当然耐えられるわけもなく……ですが!
エズミ・バーガンディ:《滅びの遺伝子》【マージナルヴィラン】を使用。
エズミ・バーガンディ:ネセク=エメセフに60点のHPダメージを与えます。
ヘンリー・ホプキンス:『怠惰の首輪』を装着。Eロイス【妄念の姿:子羊の歌】を取得。
ヘンリー・ホプキンス:《妄念の姿:子羊の歌》 ダメージを肩代わりする。
ヘンリー・ホプキンス:代わりに私がそのダメージを受けよう。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を6増加(117 → 123)
コルフィア・アッシュオンバー:体張りますわね……
ヘンリー・ホプキンス:戦闘不能。
正法院ワカナ:なに!?
ヘンリー・ホプキンス:戦闘不能で『怠惰の首輪』の効果は失われ、子羊の歌は使用不能になる。
ヘンリー・ホプキンス:『悪徳の首輪』の効果を使用。HP1で復活。
竜胆ジョウカ:こちらも戦闘不能~ 美食王だったら耐えてた(泣き言)
コルフィア・アッシュオンバー:HP0のためマウピラのタイタスを昇華しHP14で復活
エズミ・バーガンディ:戦闘不能になるので、ノドスチルドレンのロイスをタイタス昇華して復活します。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを12に変更(22 → 12)
コルフィア・アッシュオンバー:放心のバステを受けますが、《異形の守り》を使用してバステ回復
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率120
竜胆ジョウカ:っと、そしてダメージ適用のタイミングで
竜胆ジョウカ:《反撃の旋風》を……使っちゃおうカナ!?
GM:今の侵蝕は……119!
GM:残念ながら使用できません
竜胆ジョウカ:ゲー!
ネセク=エメセフ:エネミーパーク:三回行動により、行動値を20にして、未行動になります。
竜胆ジョウカ:ハアハアハア テメエ……
GM:行動値38、リテパデウの手番
リテパデウ:《シールドクリエイト》《ヴィークルモーフィング》 『白銀砂塵』×2使用 『夢幻の心臓』で《シールドクリエイト》のレベル+2 『ヴァリアブルプレート』適用 ガード値43の武器と、攻撃力15 行動-3 装甲23 全力移動50のヴィークルを作成し、装備、搭乗。
竜胆ジョウカ:そうだ テロへのロイス切って復活はしときます
リテパデウ:これで合計装甲51、ガード値43になりました。
コルフィア・アッシュオンバー:こ、コイツ……
リテパデウ:《導きの華》《光り射す場所》 対象が次に行うメジャーアクションの判定の達成値+21
リテパデウ:対象はヘンリー。
正法院ワカナ:リテパデウ頑張れ~!
正法院ワカナ:全然良くなかった。支援型だった。
GM:では、行動値21のエズミさんの手番……ですが。
ヘンリー・ホプキンス:《加速する刻》
竜胆ジョウカ:おい!!
エズミ・バーガンディ:なに!?
コルフィア・アッシュオンバー:コイツ、マジ
ヘンリー・ホプキンス:《コンセントレイト:オルクス》《ナーブジャック》《トラップスライム》+《タブレット》《多重生成》 9dx7+21 命中、あるいは〈意志〉対決に勝利した場合、対象にメジャーアクションを行わせ、硬直を付与する。
正法院ワカナ:えっ
ヘンリー・ホプキンス:対象は自身と、ランダムで二人決めよう
コルフィア・アッシュオンバー:《デビルストリング》
ヘンリー・ホプキンス:あ……っ、こいつ!
コルフィア・アッシュオンバー:その邪悪なタブレットを打ち消しますわ
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率126
ヘンリー・ホプキンス:多重生成が組み合わせられなくなり、単体になります……
ヘンリー・ホプキンス:自分に使おう……
ヘンリー・ホプキンス:9dx7+21
DoubleCross : (9DX7+21) → 10[4,4,6,6,6,6,6,7,10]+10[3,8]+10[10]+6[6]+21 → 57

ヘンリー・ホプキンス:意志判定
ヘンリー・ホプキンス:6dx>=57
DoubleCross : (6DX10>=57) → 9[2,3,4,7,7,9] → 9 → 失敗

ヘンリー・ホプキンス:硬直を受け、メジャーアクションを行います。
ヘンリー・ホプキンス:エンブレム『ヴァイスブランド』の効果で攻撃力+10。
ヘンリー・ホプキンス:《アタックプログラム》 使用武器『悪魔の銃』 5dx+10 攻撃力30 命中した場合、対象の侵蝕率を+5する。
ヘンリー・ホプキンス:ランダムで狙おう
ヘンリー・ホプキンス:choice[しぞ,わか,えず,こる]
DoubleCross : (choice[しぞ,わか,えず,こる]) → えず

エズミ・バーガンディ:わっ
竜胆ジョウカ:えずえず~泣
ヘンリー・ホプキンス:5dx+10
DoubleCross : (5DX10+10) → 8[2,3,6,8,8]+10 → 18

コルフィア・アッシュオンバー:やさしい数字
エズミ・バーガンディ:ここはどうにか回避を……ドッジします
正法院ワカナ:がんばれ~
エズミ・バーガンディ:(2+3)dx+0>=18 【回避】
DoubleCross : (5DX10>=18) → 7[4,5,6,7,7] → 7 → 失敗

エズミ・バーガンディ:だ……駄目……!
正法院ワカナ:ちょっと待った!
エズミ・バーガンディ:ワカナさん……まさか!
正法院ワカナ:《運命の切り替え》
正法院ワカナ:エズミさんの判定の代理人となり、ドッジを行いますッ!
正法院ワカナ:同時に《反転する運命》も使用!
正法院ワカナ:この判定が成功したら…攻撃を行ったエネミーに自分の攻撃を受けてもらいます。
正法院ワカナ:《幸運の守護》+《リフレックス:オルクス》
正法院ワカナ:精神4、DB+3、最愛の人で精神リアクション+3、誓約の瞳でダイス+2
正法院ワカナ:12dx7>=18
DoubleCross : (12DX7>=18) → 10[2,3,3,4,4,4,5,7,8,9,10,10]+10[5,5,6,8,9]+10[7,10]+6[6,6] → 36 → 成功

ヘンリー・ホプキンス:ぐおおお……
ヘンリー・ホプキンス:ダメージ……
ヘンリー・ホプキンス:2d10+30
DoubleCross : (2D10+30) → 11[8,3]+30 → 41

エズミ・バーガンディ:ワカナさん!最強!
ヘンリー・ホプキンス:を受けて
ヘンリー・ホプキンス:戦闘不能
ヘンリー・ホプキンス:復活もありません。
正法院ワカナ:やったー!
コルフィア・アッシュオンバー:やった~~
GM:侵蝕上げてね
正法院ワカナ:はい。ワカナ、侵蝕を+10上げます…(128)
GM:では行動値21、エズミさんの手番
エズミ・バーガンディ:ここは待機します。
GM:では、行動値20、ネセク=エメセフの手番
ネセク=エメセフ:《コンセントレイト:ウロボロス》《貪る顎》《砂の刃》《背教者の王》《ギガノトランス》 20dx7 攻撃力45 シーン(選択) 命中したら放心
ネセク=エメセフ:対象はPC全員
ネセク=エメセフ:20dx7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,5,6,6,7,7,7,7,7,8,8,8,8]+10[1,2,2,3,4,5,8,10,10]+10[3,7,8]+5[4,5] → 35

ネセク=エメセフ:《妄想の写し身》20回
ネセク=エメセフ:20dx7+35
DoubleCross : (20DX7+35) → 10[1,1,1,2,2,3,4,6,6,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+10[1,2,6,6,7,7,9,10,10]+10[1,3,8,9,9]+10[1,9,10]+10[3,9]+10[9]+2[2]+35 → 97

ネセク=エメセフ:もういっちょ
ネセク=エメセフ:20dx7+97
DoubleCross : (20DX7+97) → 10[1,1,1,2,2,2,2,3,3,4,4,4,5,6,8,8,8,8,9,10]+10[2,5,7,7,8,9]+10[1,2,2,8]+6[6]+97 → 133

コルフィア・アッシュオンバー:もういっちょじゃないんですよ
ネセク=エメセフ:20dx7+133
DoubleCross : (20DX7+133) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,6,9,9,9,10,10,10]+10[1,1,2,7,7,9]+10[8,8,9]+10[1,1,8]+10[9]+1[1]+133 → 184

竜胆ジョウカ:35の時点でかなりエグいのに……
ネセク=エメセフ:20dx7+184
DoubleCross : (20DX7+184) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,4,4,4,5,5,7,7,7,8,8,9,10]+10[2,3,6,6,6,9,10]+10[1,10]+3[3]+184 → 217

ネセク=エメセフ:これで行こう。
ネセク=エメセフ:達成値217です
コルフィア・アッシュオンバー:はい……
竜胆ジョウカ:5dxで217……余裕ですね
エズミ・バーガンディ:一応ドッジを
竜胆ジョウカ:放心入ってんじゃん
コルフィア・アッシュオンバー:7dx+1>=217
DoubleCross : (7DX10+1>=217) → 9[3,3,4,5,8,8,9]+1 → 10 → 失敗

エズミ・バーガンディ:(2+3-2)dx+0 【回避】
DoubleCross : (3DX10) → 7[3,6,7] → 7

正法院ワカナ:5dx+1>=217
DoubleCross : (5DX10+1>=217) → 8[2,3,5,6,8]+1 → 9 → 失敗

竜胆ジョウカ:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 5[1,4,5] → 5

コルフィア・アッシュオンバー:《崩れずの群れ》
コルフィア・アッシュオンバー:ワカナさんをカバーリングします
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率128
ネセク=エメセフ:ではダメージ
ネセク=エメセフ:22d10+45
DoubleCross : (22D10+45) → 120[2,9,1,9,10,5,3,4,9,10,4,2,1,5,4,6,10,5,8,2,3,8]+45 → 165

正法院ワカナ:コルフィアさん~~!ありがとうございます!
コルフィア・アッシュオンバー:うーんどうせならここで使っておきましょうか
コルフィア・アッシュオンバー:《異形の捕食者》
コルフィア・アッシュオンバー:ダメージを6d軽減し、その分をシーン間攻撃力に加算します
コルフィア・アッシュオンバー:165-6d10
DoubleCross : (165-6D10) → 165-40[3,8,6,6,7,10] → 125

コルフィア・アッシュオンバー:それはそれとして軽減しきれずに死にます!! ワカナさんのロイスをタイタス昇華して復活。侵蝕率134
竜胆ジョウカ:あっそうだエズミさん 死ぬ計算しなくてもいいよ
エズミ・バーガンディ:え!?
竜胆ジョウカ:《子羊の歌》で吸います!
エズミ・バーガンディ:死蔵王……!ありがとうございます!
竜胆ジョウカ:侵蝕123に……そして
竜胆ジョウカ:合算した狂ったダメージを喰らった直後、《反撃の旋風》を起動します
竜胆ジョウカ:クソッレベル伸ばし忘れたから40点しか返せねえ!オラッ喰らえ!!
ネセク=エメセフ:ぐ……っ
ネセク=エメセフ:大したダメージではないが……
ネセク=エメセフ:ダメージを受けたので【遠きもの】が解除されます。
竜胆ジョウカ:ガハハ!!
コルフィア・アッシュオンバー:やった~~!!
竜胆ジョウカ:侵蝕は131です
竜胆ジョウカ:エズミさんのロイスを昇華して復活します
エズミ・バーガンディ:神は決して触れ得ぬものではない!
正法院ワカナ:きゃっきゃっ
コルフィア・アッシュオンバー:忘れてましたが放心を受けた時点で《異形の守り》使用、バステを解除します
コルフィア・アッシュオンバー:侵蝕率+2で136
GM:では行動値13、ワカナさんの手番
正法院ワカナ:はーい
正法院ワカナ:リテパデウを対象に【輝石の主】の無効化判定を行います。
竜胆ジョウカ:判定に《援護の風》。ダイスを8個増やしな
竜胆ジョウカ:侵蝕133~
正法院ワカナ:死蔵王~♡
正法院ワカナ:《アニマルテイマーLV4》《コンセントレイト:オルクス》※魂の相棒適用 で交渉判定
正法院ワカナ:侵蝕率+5で139%へ…
正法院ワカナ:19dx7
DoubleCross : (19DX7) → 10[1,1,2,2,3,3,3,4,5,6,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[2,2,3,3,4,7,8,10]+6[1,3,6] → 26

正法院ワカナ:ウッソでしょ
リテパデウ:残念だったね……
正法院ワカナ:ギリギリまで頑張ってもどうにもならないそんな時が来てしまった。
正法院ワカナ:金剛公様の助けが…欲しい…!
フローレンス・アシュモール:どの効果にしますか? 攻撃しましょうか?
正法院ワカナ:PC全員が使用できる共有財産ポイントを30点取得する。でお願いします!
フローレンス・アシュモール:大事に使うんですよ……
フローレンス・アシュモール:7/10
正法院ワカナ:大切に使います…。
正法院ワカナ:達成値26点に、共有財産点を24点使用
正法院ワカナ:累計達成値を50まで上昇させます。
リテパデウ:【輝石の主】が無効化されます。
正法院ワカナ:これがダイヤモンドお小遣いの力…!
GM:行動値12、死蔵王の手番
竜胆ジョウカ:やるぜ
竜胆ジョウカ:クライマックスで行くか マイナーで《ライトスピード》C値+1のメジャーアクションを2回行います
竜胆ジョウカ:そして!メジャーでコンボ【ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し】……
竜胆ジョウカ:〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉+〈紅蓮の衣〉 対象は勿論敵全員
竜胆ジョウカ:そんでもってアレだ 神聖十字冠も使おう
竜胆ジョウカ:行くか 漢の15点侵蝕上昇
竜胆ジョウカ:攻撃力上昇効果を使用。メインプロセスで行う攻撃の攻撃力を……+30点増やす!!
GM:ひいいい
竜胆ジョウカ:5dx 一撃目!!放心あるけどドッジ不可!!
DoubleCross : (5DX10) → 9[2,6,8,8,9] → 9

リテパデウ:ガード
ネセク=エメセフ:《原初の黒:全知の欠片》でドッジ!
竜胆ジョウカ:させるかよ!!
GM:※GMのミスがあり、ゴールデンルールで《妄想の写し身》の効果を自身対象の妖精の手に変更しているので、ファンブルにはできません。
竜胆ジョウカ:NPCカードのうち、ホワイトロットの効果を使用!!ドッジ判定を……失敗させるぜ!!
ネセク=エメセフ:遠きものが無効化された今……判定は失敗させられてしまう!
ネセク=エメセフ:ドッジ失敗です。
竜胆ジョウカ:サンキューホワイトロット
“ホワイトロット”:今回だけだぞ
竜胆ジョウカ:1d10+54+2d10+30 ということでダメージ!装甲無視!!
DoubleCross : (1D10+54+2D10+30) → 1[1]+54+10[9,1]+30 → 95

竜胆ジョウカ:ネセクさんは厳密にはガードしてないかな 30点引いてもいいかも
リテパデウ:えー、ガード値43なので52ダメージ
リテパデウ:虫の息だけど生きてる
ネセク=エメセフ:65ダメージ。まだまだ元気
竜胆ジョウカ:フンフン では二撃目
竜胆ジョウカ:あ、攻撃当たったから刻銘の主無効化しといてくださいね♡
ネセク=エメセフ:攻撃が命中したので【刻銘の主】が無効化されます。
ネセク=エメセフ:もうギガノトランスも妄想の写し身も全知の欠片も使えない……
竜胆ジョウカ:あぶね~~~
竜胆ジョウカ:5dx 二撃目です こちらもドッジ不可
DoubleCross : (5DX10) → 8[1,3,6,7,8] → 8

ネセク=エメセフ:もうドッジできない! ガード!
リテパデウ:ガード!
竜胆ジョウカ:ヒャア!!ダメージ行くぜ!!
竜胆ジョウカ:1d10+54+2d10+30 殺
DoubleCross : (1D10+54+2D10+30) → 8[8]+54+8[3,5]+30 → 100

竜胆ジョウカ:そこにい!!先住市民の武器を使用!ダメージを上乗せするぜ!!
GM:ぎええええ
竜胆ジョウカ:100+3d10
DoubleCross : (100+3D10) → 100+19[8,4,7] → 119

竜胆ジョウカ:kiss(装甲無視)
リテパデウ:ガード値43……残りHP2……倒れます!
リテパデウ:復活もなし!
竜胆ジョウカ:イエ~~~~イ
ネセク=エメセフ:119そのまま受ける
ネセク=エメセフ:まあまあ……まあまあまあ
竜胆ジョウカ:侵蝕は173です(白目) 以上!!
GM:では行動値11、コルフィアさん
コルフィア・アッシュオンバー:はーい
コルフィア・アッシュオンバー:マイナーアクションで《骨の剣》+《死招きの爪》
コルフィア・アッシュオンバー:素手のデータを攻撃力38、ガード値6に変更
コルフィア・アッシュオンバー:メジャーアクションで《コンセントレイト》+《シャドーテンタクルス》、オートアクションで《紬ぎの魔眼》も追加
コルフィア・アッシュオンバー:対象はネセク=エメセフ
コルフィア・アッシュオンバー:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,1,2,5,6,6,6,7,8,9,10,10]+10[2,5,7,9,10]+10[1,6,8]+2[2]+4 → 36

ネセク=エメセフ:ドッジ
ネセク=エメセフ:19dx>=36
DoubleCross : (19DX10>=36) → 10[1,1,2,2,2,3,4,4,4,6,6,7,7,8,8,8,9,10,10]+6[1,6] → 16 → 失敗

コルフィア・アッシュオンバー:こわ~
コルフィア・アッシュオンバー:ではダメージロール!
コルフィア・アッシュオンバー:4d10+38+40
DoubleCross : (4D10+38+40) → 19[9,3,6,1]+38+40 → 97

コルフィア・アッシュオンバー:装甲ガード有効ですわ。侵蝕率146
ネセク=エメセフ:結構削れてきたな……
GM:では、待機していたエズミさんの手番
エズミ・バーガンディ:はい
エズミ・バーガンディ:まずはウェポンケースを使って装備を拳銃のみにします
エズミ・バーガンディ:そして、神聖二重冠を使用。侵食率を21点上昇させてメインプロセス中の攻撃力を42点上昇させます!
GM:上げるねえ……!
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を21増加(123 → 144)
エズミ・バーガンディ:マイナーで《追撃の魔弾》を使用。2回攻撃の体勢を整えます
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を5増加(144 → 149)
エズミ・バーガンディ:【コンボ:『失いの伝播』】 《赫き弾》+《コンセントレイト》+《ブラッドロード》でネセク=エメセフを射撃攻撃。
エズミ・バーガンディ:何もなければ判定します
GM:どうぞ!
エズミ・バーガンディ:(7+4)dx7+6+3 うおーっ!
DoubleCross : (11DX7+9) → 10[2,5,5,8,8,9,9,9,9,10,10]+10[3,6,7,8,8,9,9,10]+10[3,4,5,5,6,10]+10[9]+5[5]+9 → 54

ネセク=エメセフ:ドッジ!
ネセク=エメセフ:19dx>=54
DoubleCross : (19DX10>=54) → 10[1,1,1,1,2,2,3,4,5,7,7,7,8,8,9,9,9,9,10]+3[3] → 13 → 失敗

GM:ノドチルの方が頑張ってたぞお前
エズミ・バーガンディ:6d10+20+1d10+42 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (6D10+20+1D10+42) → 34[9,3,7,6,3,6]+20+10[10]+42 → 106

エズミ・バーガンディ:1点でも通ればシーン中の攻撃力+30します
ネセク=エメセフ:ぐああああ! 結構ヤバくなってきた!
エズミ・バーガンディ:そして2撃目!
エズミ・バーガンディ:(7+4)dx7+6+3 ううおーっ!
DoubleCross : (11DX7+9) → 10[2,3,3,3,5,6,6,7,7,9,10]+10[3,3,4,8]+2[2]+9 → 31

エズミ・バーガンディ:サプやんのNPCカードも使います!
“サプロファイト”:達成値+12!
エズミ・バーガンディ:達成値が43に
正法院ワカナ:《原初の黒:勝利の女神LV4》
正法院ワカナ:達成値を+12します。援護援護!
正法院ワカナ:侵蝕率は+6され145%へ。
エズミ・バーガンディ:ありがとうございます!達成値55です!
ネセク=エメセフ:ぐおおおおお! 唸れ俺のドッジダイス!
ネセク=エメセフ:19dx>=55
DoubleCross : (19DX10>=55) → 10[1,2,2,2,3,4,4,4,5,5,5,6,6,7,8,9,10,10,10]+7[2,7,7] → 17 → 失敗

エズミ・バーガンディ:6d10+20+1d10+42+30 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (6D10+20+1D10+42+30) → 35[6,3,10,3,7,6]+20+8[8]+42+30 → 135

エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を7増加(149 → 156)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(12 → 10)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を4増加(156 → 160)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(10 → 8)
ネセク=エメセフ:総HP557……残りHP130……倒れます!
ネセク=エメセフ:《魂の錬成》
ネセク=エメセフ:《再生の王錫》 HPを追加で7d10回復する。
ネセク=エメセフ:7d10
DoubleCross : (7D10) → 43[6,7,8,10,7,3,2] → 43

竜胆ジョウカ:うわーーーーーー
エズミ・バーガンディ:復活してきた!?
正法院ワカナ:ワーッ
ネセク=エメセフ:魂の錬成の回復分+43のHPで復活します。
ネセク=エメセフ:そして、エネミーパーク:三回行動により、全員が行動済みになったのでメインプロセスを行います。
ネセク=エメセフ:《原初の虚:アナザーセルフ》 《ギガノトランス》の回数を1回回復する。
ネセク=エメセフ:《コンセントレイト:ウロボロス》《貪る顎》《砂の刃》《背教者の王》《ギガノトランス》 20dx7 攻撃力45 シーン(選択) 命中したら放心
コルフィア・アッシュオンバー:《原初の黒:時の棺》
コルフィア・アッシュオンバー:判定強制失敗しますわ
ネセク=エメセフ:遠きものがないから失敗させられてしまう……!
GM:クリンナップ
GM:全員の行動値が元に戻り、放心が回復します。
竜胆ジョウカ:生き返るぜ
コルフィア・アッシュオンバー:行動値6に修正
エズミ・バーガンディ:行動値が16に戻ります。
正法院ワカナ:行動値8へ

GM:では2ラウンド目
GM:行動値39、ネセク=エメセフの手番
ネセク=エメセフ:《コンセントレイト:ウロボロス》《貪る顎》《砂の刃》《背教者の王》 20dx7 攻撃力45 範囲(選択) 命中したら放心
ネセク=エメセフ:対象は死蔵王以外の三人!
ネセク=エメセフ:20dx7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,1,2,2,2,2,3,4,5,6,6,7,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,2,3,4,6,7,8,9,9]+10[7,8,8,8]+10[2,3,9,10]+10[5,8]+10[10]+10[8]+1[1] → 71

ネセク=エメセフ:よっしゃ、ここで回った!
竜胆ジョウカ:クソバカー!
正法院ワカナ:ひえ~~~!
エズミ・バーガンディ:ぎゃっ
コルフィア・アッシュオンバー:んんーー
正法院ワカナ:やるだけ弁護士チャレンジやってみますか。
正法院ワカナ:すいません、やっぱなし!
エズミ・バーガンディ:では普通に受けて……ドッジします
コルフィア・アッシュオンバー:ストップ!
エズミ・バーガンディ:おおっ!?
正法院ワカナ:おお!?
コルフィア・アッシュオンバー:固定ロイスの死蔵王をSロイス指定、昇華することで《原初の黒:時の棺》を回復します
コルフィア・アッシュオンバー:そして《原初の黒:時の棺》。再び判定強制失敗ですわ
竜胆ジョウカ:ウワーーッ!?
GM:判定後になってしまっているが……まあいいでしょう!
ネセク=エメセフ:失敗!
コルフィア・アッシュオンバー:宣言が遅れ誠にすみません!
ネセク=エメセフ:だがエネミーパーク:三回行動により、行動値を20にして、未行動になるぞ……
コルフィア・アッシュオンバー:先ほどの棺と合わせて侵蝕率+24、170となります
GM:そしてもう一度ネセク=エメセフの手番
ネセク=エメセフ:《コンセントレイト:ウロボロス》《貪る顎》《砂の刃》《背教者の王》 20dx7 攻撃力45 範囲(選択) 命中したら放心
ネセク=エメセフ:今度こそ死蔵王以外の三人を狙うぞ!
ネセク=エメセフ:20dx7
DoubleCross : (20DX7) → 10[2,2,2,2,3,5,5,6,6,6,7,7,7,7,7,8,9,9,9,9]+10[1,1,1,4,5,6,9,9,10,10]+6[2,3,4,6] → 26

ネセク=エメセフ:ぐおおおおお……
正法院ワカナ:隙ありっ
正法院ワカナ:《束縛の領域》
正法院ワカナ:ネセク=エメセフの達成値26を難易度として、攻撃阻止判定を行います。
GM:……リフレックス(ぼそっ)
正法院ワカナ:すいません、組み合わせ宣言が漏れていましたね。
正法院ワカナ:《束縛の領域》《アニマルテイマーLV4》《リフレックス:オルクス》を組み合わせます。
正法院ワカナ:11dx7>=26 ソアー
DoubleCross : (11DX7>=26) → 10[1,1,2,4,4,4,5,6,8,9,10]+10[5,9,10]+10[4,9]+10[7]+10[7]+10[10]+10[9]+2[2] → 72 → 成功

GM:さっきのやつでも成功してたじゃねえか……!
ネセク=エメセフ:遠きものがなくなってから全部の行動無効化されてる気がする
正法院ワカナ:72、キリがいい!
ネセク=エメセフ:失敗します!
正法院ワカナ:侵蝕率を+10します…(155%)
GM:では行動値16、エズミさん
エズミ・バーガンディ:はい
エズミ・バーガンディ:マイナーで念のため1m後退してメジャー!
エズミ・バーガンディ:【コンボ:『失いの伝播』】 《赫き弾》+《コンセントレイト》 ネセク=エメセフを攻撃します。
エズミ・バーガンディ:(7+4)dx7+6+3 判定
DoubleCross : (11DX7+9) → 10[1,1,2,3,3,3,6,6,9,9,10]+10[1,5,10]+10[10]+4[4]+9 → 43

ネセク=エメセフ:ドッジ……!
ネセク=エメセフ:19dx>=43
DoubleCross : (19DX10>=43) → 10[1,1,3,3,3,3,4,4,6,6,6,7,7,7,7,7,8,8,10]+5[5] → 15 → 失敗

エズミ・バーガンディ:5d10+22+1d10+35 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (5D10+22+1D10+35) → 19[2,4,2,5,6]+22+8[8]+35 → 84

ネセク=エメセフ:うおおおお……まだ何とか生きてる!
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を4増加(160 → 164)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(8 → 6)
GM:では行動値12、死蔵王
竜胆ジョウカ:オラ!
竜胆ジョウカ:んじゃ……ぶん殴るかァ~
竜胆ジョウカ:メジャーで〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉+〈紅蓮の衣〉 コンボ【ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し】!!
竜胆ジョウカ:対象は当然ネセク=エメセフ 参ります
竜胆ジョウカ:8dx さっきC値忘れてたけどドッジ不可だし10以下だったからセーフだよねパンチ!!
DoubleCross : (8DX10) → 10[3,3,4,5,5,5,8,10]+3[3] → 13

ネセク=エメセフ:ガード!
竜胆ジョウカ:2d10+62+2d10 エフェクトレベル+2の力……思い知れ!装甲無視!
DoubleCross : (2D10+62+2D10) → 9[4,5]+62+15[9,6] → 86

ネセク=エメセフ:最後の切り札……! 《不壊の城壁》ダメージを60軽減。
ネセク=エメセフ:しても……残りHP19なので……倒れる!
ネセク=エメセフ:復活もなし!
竜胆ジョウカ:Game Set(バシューン)
GM:あなた達の勝利だ!

ヘンリー・ホプキンス:「遠きものフェリゾンレヴェアの力があれば君達など恐るるに足りない」
ヘンリー・ホプキンス:「などと、油断はしない・・・ ・・・・・・
ヘンリー・ホプキンス:懐から取り出した容器を口に付け、その中身を嚥下する。
ヘンリー・ホプキンス:直後、免罪王の肉体が変異する。
ヘンリー・ホプキンス:体のあちこちが、金属へと置換され、機械化していく。
“サプロファイト”:「あれは……“黒い油”」
ヘンリー・ホプキンス:「先日のセキュリティコンテストの騒動」
ヘンリー・ホプキンス:「私の理事会としての知識があれば、流通ルートを逆算して新たに入手することは十分に可能だった」
ヘンリー・ホプキンス:「そして」
ヘンリー・ホプキンス:取り出した首輪を三つ重ねて首に巻き付ける。
ヘンリー・ホプキンス:「――“堕剣の欠楔ダモクレス・ウェッジ”」
ヘンリー・ホプキンス:十字冠を、三本の剣が貫く。
ヘンリー・ホプキンス:「この体にはまだ完全には馴染んでいないのでね。これくらいのドーピングはさせてもらおう」
エズミ・バーガンディ:「免罪王の体で、なんて事を……!」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ、あの騒動を知ってよく自らに使おうなどと思いますこと」
正法院ワカナ:「キャロルの事を本当に道具としか思っていない…いや」"あれ"はその程度で可能なものではない筈だ。
正法院ワカナ:「貴方、自分すら駒としか思っていないって言うの?」
竜胆ジョウカ:「凄いことしますね……!」言いつつ冷静に戦力を勘案する。神連中の出力が未確定なので結論は出ないが。
ヘンリー・ホプキンス:「裁定者を名乗ったが、私は自分だけを安全圏に置くつもりはない」
ヘンリー・ホプキンス:「全てを救う王を裁定するのなら、自らも含めた全てを裁定しなければならない」
ヘンリー・ホプキンス:事実、この男は免罪王を裁く為だけに自分自身の肉体を遺産に加工している。
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふふ。その狂気かくご、多少は高く価値を付けて差し上げますわ」
ヘンリー・ホプキンス:「値踏みをする立場はこちらだ」
ヘンリー・ホプキンス:「ネセク=エメセフ」
ネセク=エメセフ:再び、蠢くものがあった。
ネセク=エメセフ:この場に立つ者が落とす影。それが形を変え、持ち主の体に纏わり付く。
ネセク=エメセフ:それは、文字の形をしていた。古代ノヴァリス語の文字列。
ネセク=エメセフ:それが意味するのは――
ネセク=エメセフ:斬死、焼死、墜落死、出血死、感電死、病死。
ネセク=エメセフ:ありとあらゆる死という意味が込められた、力ある文字列はそのまま現実に強く影響を及ぼす。
ネセク=エメセフ:「疾く死ね。さすれば、我が寵愛を与えよう」
竜胆ジョウカ:「ッ」声を上げることはなかった。
竜胆ジョウカ:肉体が一撃で大きく崩れ、その場にうずくまる。
コルフィア・アッシュオンバー:「────っ」
コルフィア・アッシュオンバー:神の振るう膨大な、無限にも等しき情報量。多様に及ぶ死の形容、真ある力を持つ言葉
コルフィア・アッシュオンバー:今この場で、しかも初見で対処しきることは到底不可能に近かった。故に、ここは予め仕込んでいた"保険"で対処するしかない
コルフィア・アッシュオンバー:「────誰が駒鳥を殺したかロスト・ロビン・ロンド
コルフィア・アッシュオンバー:"犯人"と"被害者"の存在をはじめに定義し、埋葬までを語り切るマザーグースの1篇を元にした術式は、対象を害悪から一度だけ庇う空蝉の効力を持つ
コルフィア・アッシュオンバー:甲高い悲鳴が上がり、ワカナの傍に駒鳥の死骸が現れる。しかし、ネセク=エメセフの呪詛はそれだけで到底凌ぎ切れるものでなく
コルフィア・アッシュオンバー:「……ぐっ……ああっ」術者たるコルフィアに強烈なフィードバックとして、一度の死に値する凶悪な負荷が反射する。血反吐を吐き、膝から崩れる
正法院ワカナ:「コルフィアさん…!」咄嗟に彼女を案じる声が出る
ネセク=エメセフ:「よい。足掻くことを許す。それは死への畏れ故のものだ」
ネセク=エメセフ:「死を畏れよ、死を忘れし者共よ」
エズミ・バーガンディ:ネセク=エメセフの紡ぐ無数の”死”をその身に浴びながらゴロゴロと地面を転がり、岩壁に身体をぶつけるようにして止まる。
エズミ・バーガンディ:並の人間であれば全身がバラバラになって死んでいたであろう……今なお原型を留めているのは超人故の耐久力か。
エズミ・バーガンディ:エズミをこのようにした彼の神は、勝ち誇った顔をしているのだろうか?それともそれが当然という顔をしているのだろうか?
エズミ・バーガンディ:神の視座からしてみれば、エズミのような木っ端魔術師など所詮はこの程度。そう思うのが当然だ。
エズミ・バーガンディ:                 ────ずずずず・・・・・
エズミ・バーガンディ:……不意に。ネセク=エメセフの全身に影の様に薄く、文字が浮かび上がる。
ネセク=エメセフ:「ほう……神を真似るか。不遜な生き物だ」
エズミ・バーガンディ:「げほっ ごほっ ……う、ぁ……おえ。」
エズミ・バーガンディ:「真似……たんじゃあ、ない…………」
エズミ・バーガンディ:内臓に衝撃を受けた影響か、喉の奥から血液の混じりの胃酸が込み上げる。
エズミ・バーガンディ:ボトボトと零れ落ちる、その内容物の中には、ごとりと硬い物が混じっていた。
エズミ・バーガンディ:「これは…………」
エズミ・バーガンディ:親指くらいの大きさの石片。それがいくつも、いくつも、エズミの小さな口から吐き出される。
エズミ・バーガンディ:……それは小さく砕いて呑み込んでおいた、ネセク=エメセフを象徴する碑文の、その欠片であった。
エズミ・バーガンディ:「……貴方自身の力だ、ネセク=エメセフ!」
エズミ・バーガンディ:「刻銘の主よ。地上に蘇って早々に、その神威を振るった感想はどうだろう?」
エズミ・バーガンディ:本来、神々の存在格に対して、エズミのような一介の魔術師が扱う呪詛など痛痒にも感じないだろう。
エズミ・バーガンディ:だが、力の持ち主が同じ神であれば? 神の権能を、そのまま返す事が出来るとすれば……?
エズミ・バーガンディ:必要なのは神の力を通しても焼き切れないだけの、強固な【照応性パス】であった。
エズミ・バーガンディ:「ここに来るまでに、ネセク=エメセフの碑文を随分と呑み込んできた」
エズミ・バーガンディ:「僕自身が、”刻銘の主あなた”を呪う為の形代となる為に……!」
ヘンリー・ホプキンス:「――くびれ、『楽園刑場メム』」
ヘンリー・ホプキンス:縄状の王鍵が、免罪王ヘンリーの首に巻き付き、その体を持ち上げる。
ヘンリー・ホプキンス:同時に、ネセク=エメセフに浮かび上がった文字列が消え失せた。
エズミ・バーガンディ:「そんな……!」 咄嗟にヘンリー・ホプキンスに視線を向ける。
ヘンリー・ホプキンス:「か……っ、ぁ」気道が閉まり、頸骨が軋む。
ヘンリー・ホプキンス:「目の付け所は……悪くない。本来ならば意味はないがな」
ヘンリー・ホプキンス:「遠きものフェリゾンレヴェアは此処に在りながら、無限遠の彼方にいる」
ヘンリー・ホプキンス:「その程度の小細工で届く筈もない」
ヘンリー・ホプキンス:「だが、ここは悪神を封じることに特化した、遠きものフェリゾンレヴェアが作り出した都市」
ヘンリー・ホプキンス:「ここに限れば、確かにそれだけの機序を確保すれば、届き得るかもしれない」
ヘンリー・ホプキンス:「ならば、場を中和してしまえば、本来の通りにその呪いは無限遠に阻まれ、到達することはない」
ヘンリー・ホプキンス:『楽園刑場メム』は臨死体験を代償に、空間を妖精界と同じ環境に塗り替える『チェンジリング現象』を引き起こす王鍵だ。
エズミ・バーガンディ:「……ヘンリー・ホプキンス。貴方の行動で確信した」
エズミ・バーガンディ:「神々は、決して無敵なんかじゃあない」
エズミ・バーガンディ:(後はもう少し……僕よりも更に強い”力”があれば……)
エズミ・バーガンディ:「僕らは神々に達し得る」
リテパデウ:「――ああ、そうだ。素晴らしいよ」
リテパデウ:「神を前にしてすら、己を奮い立たせ、立ち向かう」
リテパデウ:「それでこそだ。僕の試練を受けるに相応しい」
リテパデウ:「試練をあげよう。より君達が輝けるように」
リテパデウ:リテパデウの権能は、本質的には観測できる類のものではない。
リテパデウ:リテパデウが与える試練とは、物理的なものではなく、運命そのものだ。
リテパデウ:故に、それは意識して発動する必要すらない。
ヘンリー・ホプキンス:その試練は、既にここに立っている。
ヘンリー・ホプキンス:その男は自らの人格を他者に転写する能力を有している。
ヘンリー・ホプキンス:血縁のある相手ならば、手順を踏めばほぼ永久的に人格を乗っ取ることすら可能だ。
ヘンリー・ホプキンス:そうでなくとも、一時的に肉体と精神の制御を奪うことができる。
ヘンリー・ホプキンス:「――至上王に与える前に、ここで君達にも試練を与えよう」
ヘンリー・ホプキンス:その視線が、上書きする人格を見据えた。
コルフィア・アッシュオンバー:「……貴方が、試練を与えると、そう……申されるのかしら」
コルフィア・アッシュオンバー:吐血に濡れたゴシックドレスを翻し、膝をついて幽鬼の如く立ち上がる
ヘンリー・ホプキンス:「あるいは、リテパデウが与えた試練と考えても構わないが」
ヘンリー・ホプキンス:「リテパデウの権能は本質的に、実際の事象と区別することは困難だ」
ヘンリー・ホプキンス:「どちらにせよ、君達が試される側だということに変わりはない」
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、それが絢爛たる金剛石の蛇、輝石の主たるリテパデウであり、王の裁定者を名乗る貴方様の為す行いであると」
コルフィア・アッシュオンバー:「────実に不敬ですわ」
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィア・アッシュオンバーが指先を振るう
コルフィア・アッシュオンバー:「コルフィア・アッシュオンバーより大ノヴァリス博物館へ。防衛機構中枢へ遠隔接続。構造変性完了。開け、大目録メモリア
コルフィア・アッシュオンバー:「大目録メモリアより選定。《龍爪》の機能限定行使。収蔵遺産の展開を開始」
コルフィア・アッシュオンバー:「────膨れ上がれ、《憎悪の泡》。共振せよ、《星の万物共感》」
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィア・アッシュオンバーの中心より、この場の全員を包み込むかのように巨大な虹泡が展開される
コルフィア・アッシュオンバー:ヘンリー・ホプキンスは感覚的に理解する。この泡の内側は妖精界同様に現世から切り離された異空間であり
コルフィア・アッシュオンバー:ヘンリー・ホプキンスの人格転写能力を遮断する何かしらのルールが強制されている
ヘンリー・ホプキンス:「見事な手腕だ。即席な魔術防壁としては破格の完成度だ」
ヘンリー・ホプキンス:「私の人格転写を完全に遮断している。並の魔術師にできることではない」
ヘンリー・ホプキンス:「――だが、それだけだ」
コルフィア・アッシュオンバー:「ええ、ええ。その通りですわ。ヘンリー・ホプキンス」
コルフィア・アッシュオンバー:「他者からの精神干渉を防御する《憎悪の泡》。術式を微弱に広げる異空間を作り出す《星の万物共感》による複合術式。どちらも決定打には至らぬ代物」
コルフィア・アッシュオンバー:「……ですから、貴方が直接かかっていらっしゃいな」挑発するように言葉を紡ぐ
ヘンリー・ホプキンス:腰に付けたホルスターから、銃を抜き放つ。
ヘンリー・ホプキンス:それは、『堕天兵装ディアボリック・ウェポン』と呼ばれる理事会兵器の中でも『悪魔の銃』に分類されるものだ。
ヘンリー・ホプキンス:『堕天兵装ディアボリック・ウェポン』は攻撃対象のレネゲイドに干渉し、被弾のみでも侵蝕率を上昇させる。
ヘンリー・ホプキンス:使用者自身の負担も高いが……今更この男がその程度のことに拘泥する筈もない。
ヘンリー・ホプキンス:「侵蝕を高めて星徒となってしまえば、ネセク=エメセフの権能で隷属させて終わりだ」
ヘンリー・ホプキンス:引き鉄を引く。
ヘンリー・ホプキンス:果たして、そこにヘンリーの意思が介在していたのか、リテパデウの運命操作が介入していたのかは定かではないが。
ヘンリー・ホプキンス:弾丸はエズミ・バーガンディへ向かって放たれた。
エズミ・バーガンディ:「し、まっ……!!」
エズミ・バーガンディ:文字通り腹の底に収まった石碑との調律作業を並行しての戦闘行動。
エズミ・バーガンディ:ネセク=エメセフに対する呪術小径の構築がエズミの回避行動を阻害していた。
エズミ・バーガンディ:放たれた銃弾は過つ事なく脳天に命中する……その瞬間を確信し……
正法院ワカナ:「…此処から先は私、正法院ワカナが失血魔術同好会会長エズミ・バーガンディの代理人となる」
正法院ワカナ:「この事象は。リテパデウの契約は、正当なものじゃない。・・・・・・・・・・・・・・
正法院ワカナ:りん りん
正法院ワカナ:手鐘の音が鳴り渡り───
正法院ワカナ:「証人召喚、ヘンリー・ホプキンス。前へ・・
正法院ワカナ:刹那、エズミと弾丸の射線場へヘンリーの肉体を強制的に転移が行われる
正法院ワカナ:”リテパデウの権能は、本質的には観測できる類のものではない。”
正法院ワカナ:”リテパデウが与える試練とは、物理的なものではなく、運命そのものだ。”
正法院ワカナ:あまりに大きな権能だ。
正法院ワカナ:だが、故にこそ事実上この場にいるのならばエズミへの不幸を目撃した、あらゆる者が証人の資格を得る。
正法院ワカナ:ワカナは事前にエズミと弁護士として契約を行い、代理人としてヘンリーへ召喚要請を行い。魔法鐘マギクムが”召喚”を実行した。
正法院ワカナ:ただしエズミへ迫りくる凶弾の身代わりとなる位置へ、だ。
ヘンリー・ホプキンス:自らが放った弾丸に貫かれる。
リテパデウ:「酷い詐術だ……! 僕の試練からエズミを逃がしたのか……!」
リテパデウ:「何てことを……ああ……エズミの勇士としての足跡が穢されてしまった……!」
エズミ・バーガンディ:「詐術なんかじゃあない……!」 ”星徒”忌寸ウイカに別れを告げた直後、ワカナと結んだ”契約”の事を思い出す。
エズミ・バーガンディ:「僕らは交わしていたんだ……”契約”を」 互いに支払った代価。助け合い、護り合う為に結んだ対等の約定。
正法院ワカナ:「その通り、彼女の自由意志と共にね。貴方とは違う。」
正法院ワカナ:「お前一人の尺度で……人の、エズミさんの人生の美醜を語るな」
リテパデウ:「違うんだ……気付いていないだけなんだ……君の本当の望みは……」
正法院ワカナ:舌打ちをする。こういう手合いにはまともな手段では何を言っても駄目だ。
ヘンリー・ホプキンス:発奮するリテパデウとは裏腹に、被弾したヘンリーは落ち着いた態度を崩さない。
ヘンリー・ホプキンス:「ふむ……この体もそろそろ限界か」
ヘンリー・ホプキンス:「仕方がない。暫く休息するとしよう」
ヘンリー・ホプキンス:「ネセク=エメセフ。後は契約に従う限りにおいて自由にして構わない」
ヘンリー・ホプキンス:まるで、自室で眠りに就くように目を閉じる。
ヘンリー・ホプキンス:そもそも、二体の遠きものフェリゾンレヴェアがいる時点で、自分自身の戦力などほんのおまけに過ぎないと知っている。
ヘンリー・ホプキンス:ヘンリー・ホプキンスは、理事会時代から、戦闘力よりもその狂気と陰謀を武器としてきたエージェントだ。
ヘンリー・ホプキンス:自分が倒れた程度のことを、この男は敗北とは認識しない。
正法院ワカナ:「………厚かましい男。キャロルとは大違いね。」
ネセク=エメセフ:「自由……自由か」
ネセク=エメセフ:「それも、この都から出ねば話にならぬ」
ネセク=エメセフ:「マルヴォめの小細工がなければ、我が恩寵はこの星全てに届く」
ネセク=エメセフ:「星徒と言ったか……死者を全て従え、死を恐れぬ者共に死を教えよう」
ネセク=エメセフ:「この星には、死者と死を畏れることのできる賢者のみおればよい」
ネセク=エメセフ:「貴様等の不死も、常に死線にあれば役に立つまい」
ネセク=エメセフ:ネセク=エメセフの権能が地上を席巻すれば、全ての星徒が一つの意志の元に運用される。
ネセク=エメセフ:そして、星徒の軍勢に立ち向かう気概のある生徒は、神聖二重冠によって死に得る。
ネセク=エメセフ:そうして死を恐れない生徒を星徒に変えて支配し、立ち向かうことのできない死を恐れる生徒だけを生かす。
ネセク=エメセフ:それが、ネセク=エメセフの目的であった。
ネセク=エメセフ:「貴様らのような、勇者などと呼ばれる愚者は、ここで死ね」
ネセク=エメセフ:再び、文字があなた達の体の表面で躍った。
ネセク=エメセフ:しかし、それは古代ノヴァリス文明の文字ではない。
ネセク=エメセフ:『竜胆ジョウカ』『正法院ワカナ』『エズミ・バーガンディ』『コルフィア・アッシュオンバー』……あなた達自身の名前。
ネセク=エメセフ:それらの文字が、消える。
ネセク=エメセフ:墓碑銘から死者を操る権能は、死者には名前しか残されていない故のものだ。
ネセク=エメセフ:その権能を、生者に向ければ、完全掌握は叶わずとも、命以外を剥奪する。
ネセク=エメセフ:己を構成する証である名を奪われるということは、自分自身を失うことに他ならない。
ネセク=エメセフ:「自我を失ってなお、立ち向かうことができるか試してやろう」
正法院ワカナ:そんなバカげたこと、できるわけッ… ワカナはそう言いたかった
正法院ワカナ:「っ…はっ…!」しかし現実として出てきたのは喉から言葉すら出ないという現実
正法院ワカナ:視界が急に暗くなり、喉が気づかぬうちにカラカラとなる、意志の前に本能が死に屈しかけている
正法院ワカナ:「やだ…っ、こんなところで…───!」喉を抑えながら必死に言葉を紡ぐ。
正法院ワカナ:これがウイカを縛った術、決して許してはならない力だ。だが…
正法院ワカナ:死に勝てる人などこの世界に果たして存在するのだろうか?諦めの思考がヘドロの様にこびり付く
正法院ワカナ:「キャロル…は、私、が、助けなきゃ…!」
正法院ワカナ:漸く絞り出した言葉も儚く、意識が途切れかけ…
コルフィア・アッシュオンバー:「────恐れることはありませんわ、ワカナ様」
コルフィア・アッシュオンバー:恐怖が限界に至る直前のワカナの耳に囁くかの如き声が届く。震えた指先にもう一つの指が重ねられる
コルフィア・アッシュオンバー:「貴方様が感じているものはネセク=エメセフが押し付けた世界観に過ぎませんわ。死の在り方は多様であり、"喪失"のみで終わるほど単純なものでもなし」
コルフィア・アッシュオンバー:彼女に動かされるように、ワカナの手が持ち上げられ、己の肩を撫でるように叩く
コルフィア・アッシュオンバー:「あなたの死者は生き、彼らのなきがらは起きる。ちりに伏す者よ、さめて喜びうたえYour dead shall live. My dead bodies shall arise. Awake and sing
コルフィア・アッシュオンバー:「あなたの露は光の露であって、それを亡霊の国の上に降らされるからであるyou who dwell in the dust; for your dew is like the dew of herbs, and the earth will cast forth the dead.
コルフィア・アッシュオンバー:ワカナの手が両肩を、額を、鎖骨の4点をなぞり、まるで祈りの如く十字を描く
コルフィア・アッシュオンバー:イザヤ書26章19節。その一文は救世主が死者に最後の審判とその後に至る救済を約束する数多の言葉のうちの一つである
コルフィア・アッシュオンバー:それはネセク=エメセフが権能により振るった『喪失による死』を更なる宗教観によって上書きし、『正法院ワカナ』の文字は再び色濃く存在感を取り戻してゆく
コルフィア・アッシュオンバー:────しかし、己のリソースを裂いてこの一手を打った以上、コルフィア自身を喪失より守ることは叶わない
コルフィア・アッシュオンバー:彼女に刻まれた文字が薄れてゆく。コルフィア・アッシュオンバーの姿が徐々に定形を失い、泥のように溶け始めようとしている
コルフィア・アッシュオンバー:「────ああ、これが神の権能。全てが溶けてゆく感覚、これは流石に実に堪えますわね」
コルフィア・アッシュオンバー:「……ですけれど、ええ」
コルフィア・アッシュオンバー:「貴方様の権能、この頭の中・・・にまでは及ばないでしょう?」
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィアの肉体が、影が、泡立って波打ち、ワーディングを伴って今一度姿形を取り戻す
コルフィア・アッシュオンバー:ネセク=エメセフが振るうのは『文字』の権能。そして、コルフィア・アッシュオンバーはシェイプシフターの混血として完全記憶能力者であるが故に、
コルフィア・アッシュオンバー:ネセク=エメセフがこれまでに振るった文字列の悉くを『記憶』し、その記憶を元に完全な形を再現し、喪失を防いだ。今の彼女は微弱な、しかし確かに『遠き者』に近しいレネゲイドの波動を放っている
ネセク=エメセフ:「神を畏れぬ不敬者め……!」
コルフィア・アッシュオンバー:「何度でも申し上げますわ。私が己の上に仰ぐのは神ではなく、ただ一人の王であると」
エズミ・バーガンディ:防御は固めていた。精神防壁は常に比べて三重に術式を固めていた……それなのに。
エズミ・バーガンディ:「       。」
エズミ・バーガンディ:空白。自分が何をしているのか、どこに居るのか、己の立ち位置すらわからなくなる、完全な”  ”。
エズミ・バーガンディ:意志の強さも、学んだ知識も、己が持てる全てが失われ、目の前には恐るべき巨躯を湛えた豹の化け物。
エズミ・バーガンディ:「ぁ……────!」
エズミ・バーガンディ:赤子の如き無垢な魂が悲鳴を上げかける。
エズミ・バーガンディ:恐ろしさに震える足が、不安にさざめく胸が、何もかもを投げ出して逃げ出そうとし……
竜胆ジョウカ:「――“守り祟る両儀の狭間”」
竜胆ジョウカ:聞こえてきたそれは、王の術式だった。
竜胆ジョウカ:「《ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し》」
竜胆ジョウカ:その時、剥がれ落ちていた名前の周りに、ぐるりと焔の壁が現れる。
竜胆ジョウカ:それはエズミの身体を焼くことはなく、ただその外周だけを覆い。剥離していくことを防ぐ。
エズミ・バーガンディ:「…………お、う?」
エズミ・バーガンディ:「死蔵、王……?」
エズミ・バーガンディ:忘却の彼方から、己の護る者の名を思い出す。
エズミ・バーガンディ:「死蔵王……!」 鮮明となった意識が神と対峙する彼の王の名を叫ぶ!
竜胆ジョウカ:同時にその結界は火の粉を何度か舞わせた後。
竜胆ジョウカ:めら。音を立てながら、延焼が攻撃者――ネセク=エメセフの方へと流れゆく。
竜胆ジョウカ:だが。即座の反撃はそこで止まった。
竜胆ジョウカ:他者を守る術式を無理に使えば、使用者は守られない。ある意味当然のことだ。
ネセク=エメセフ:ネセク=エメセフはその反撃を認識すらしていなかった。
竜胆ジョウカ:目録郷は、自身の肉体の性質で以て防いだ。では死蔵王に、そのような肉体はあったか?
ネセク=エメセフ:無限遠の彼方にある遠きものフェリゾンレヴェアにあらゆる干渉は不可能だ。
竜胆ジョウカ:ゆっくりと倒れゆく。その目は、ネセク=エメセフの姿を収め続けている。
ネセク=エメセフ:故に、止まったそれを攻撃とすら認識していない。
竜胆ジョウカ:焔が静止し。ゆっくりと、自然の摂理に則って、搔き消えるのを見る。
竜胆ジョウカ:「――あ、あ。ようや、く――」
竜胆ジョウカ:リザレクトは通常のオーヴァードの物と同じになっていた。術式が剥離していた。
竜胆ジョウカ:「……」
ネセク=エメセフ:「弁えていたのは、一人だけか?」
ネセク=エメセフ:「王とやらは、これで終わりのようだぞ?」
竜胆ジョウカ:「……は」
竜胆ジョウカ:「は、じめ」
竜胆ジョウカ:まだしゃべれるのは、奇跡のように見えた。
竜胆ジョウカ:「はじめ、かのちに、じ、が、もたら、された、とき」
ネセク=エメセフ:眉間に皺が寄る。
竜胆ジョウカ:知らない偉い人間と話す時のような、たどたどしい、つっかえつっかえの声。
竜胆ジョウカ:「われ、らは、よろこび、ました。すべてを、かみでなくとも、おぼえられるから」
竜胆ジョウカ:だが。そこには意味がある。
竜胆ジョウカ:「そして、われらは、なげきました。じ、の、のこしかたを、しらなかったから」
ネセク=エメセフ:「何だ……何を言っている」
竜胆ジョウカ:「じをあたえた、そのかみさまは。かわいそうにおもって」
竜胆ジョウカ:「いっぽんの――くろぐろとした・・・・・・・、じぶんの、けを、ぬいてわたしました」
竜胆ジョウカ:「ひょう・・・のけであるそれは、またたくまに、かたくなり」
竜胆ジョウカ:「われらはよろこんで、それを、くさびとよんで。すべてをきざむどうぐの、てほんにしました」
竜胆ジョウカ:ネセク=エメセフだけは気づいた――逆に気づかなかっただろうか。
ネセク=エメセフ:「何だ……貴様……! その口を――」
竜胆ジョウカ:それは、彼の神話足り得るものであり。
竜胆ジョウカ:そして、彼が一切記憶していない全くのデタラメである。
ネセク=エメセフ:「――閉じろ……!」
竜胆ジョウカ:「――教導せよ、豹紡刻ひょうぼうきざみ
竜胆ジョウカ:途端。彼女の口が回り出す。
竜胆ジョウカ:「……覇鍵、解錠……! あ゛ーキツかった!!」
竜胆ジョウカ:「"火神に纏わる一つの疵とエン・ルクタ・ンタ・ムカト=ヒャンデル:其処に紐づく七つの儀典レゲト・レグツァ・ンタ・ノンヴァ"」
竜胆ジョウカ:元在ったように立ち上がる。それは本来成立しえないことだ。
ネセク=エメセフ:「何をした……いや」
竜胆ジョウカ:意味は剥奪されている、肉体は限界を迎えている。ではなぜ。
ネセク=エメセフ:「何なのだ・・・・貴様は・・・……!」
竜胆ジョウカ:その手には、今まで握られていなかった、一本の黒々とした楔が握られていて。
竜胆ジョウカ:その身体には、滅茶苦茶な量の、神の遺したものでない文字がのたくりまわっていた。
竜胆ジョウカ:「刻みなおしました。骨が折れましたがね」
竜胆ジョウカ:悪神に反逆する暴力装置である、本来のムカト=ヒャンデルの性質。
竜胆ジョウカ:それが現在は、遺産を造る装置となっているという事実。
竜胆ジョウカ:ムカト=ヒャンデルへ逸話を好きに付与する、無知だった頃の覇鍵解錠にこれら全ての知識を昇華するのならば。それは――
竜胆ジョウカ:「相手の攻撃を擬似遺産化し、専用の対抗武装とする。といったところですかね」
竜胆ジョウカ:「解釈に手間取りました。次があるならもっと上手くやれるでしょう」
竜胆ジョウカ:楔の中に彼の文字が見える。彼の攻撃を、そのように昇華したのだ。
ネセク=エメセフ:不敬、不遜――そんな言葉すら、相応しくない。
ネセク=エメセフ:目の前の小さな命は、神を、それを物語る神話を、ただ便利なだけの道具へと零落させた。
竜胆ジョウカ:ゆっくりと歩き出す。彼ら神々がいるところへと。
竜胆ジョウカ:腹に穴が開いているように見えるし、意味論的に存在するのが奇跡にも思える状態。だが、気にしていない。
ネセク=エメセフ:「貴様は……神を……我らの歴史を、何だと思っているのだ……!」
竜胆ジョウカ:「知ってんですよ。古代ノヴァリスの神様に、本質的に死が訪れることはないんでしょう?」
竜胆ジョウカ:ゆっくりと歩いていく。
竜胆ジョウカ:「さて、まあ……この楔は一通り使って、まあ体は大丈夫なので」
竜胆ジョウカ:「使い潰しますか。うっかり残して、後世の考察全部歪めても良くありませんし」
竜胆ジョウカ:言いながら。いつの間にか、彼らの目の前に立ち。
竜胆ジョウカ:「んで、最適なのは……あのクソジジイみたいに取り込むんじゃなくてこうですかね。置いてきちゃったことですし」
竜胆ジョウカ:無限遠の結界に突き立て、止まったように見えるところで、告げる。
竜胆ジョウカ:「"錠"――《豹紡刻》」
竜胆ジョウカ:刹那。楔は破断する。
竜胆ジョウカ:そこからあらゆる文字が、濁流のように神々を襲う。
竜胆ジョウカ:剣は通じずとも、意味は通る。これまでで分かったことである。
竜胆ジョウカ:無限の距離に穴を開け。己の意味をつけ狙う文字の災害から逃れようとする神々の動きを、制約する。
竜胆ジョウカ:「んでまあオーヴァードなら通じるでしょってことで。――お願いします」
“ホワイトロット”:「俺達まで便利に使うつもりか、死蔵王」
“ホワイトロット”:「気に食わないが――」
“ホワイトロット”:白炎がその機体を焼き尽くす。
“ホワイトロット”:転生という、形而上の概念に干渉する輪廻の獣ですら、無限遠の彼方へは手を届かせることはできない。
“ホワイトロット”:だが、その障壁は今消えた。
“ホワイトロット”:「――ここだけだ、お互い様とはいえ利用されるのは」
“ホワイトロット”:ネセク=エメセフの顔に白い仮面が浮かび上がる。
竜胆ジョウカ:「上出来」口の端に笑みを浮かべつつ。
フローレンス・アシュモール:「――まだ、です」
フローレンス・アシュモール:「死蔵王様の作り出した疑似遺産は、ネセク=エメセフへの特攻遺産」
フローレンス・アシュモール:「リテパデウには届かない」
フローレンス・アシュモール:思考は既に終えていた。死蔵王が生み出した新たな覇鍵解錠が、その助けとなった。
フローレンス・アシュモール:「リテパデウとの契約は、まだ繋がっている……私が通します」
フローレンス・アシュモール:遺産の契約を介した遠きものへの干渉。ムカト=ヒャンデルの神殺しの逸話と合わせれば、十分に届くだろう。
フローレンス・アシュモール:それを実行するだけの余裕が、あればの話だが。
フローレンス・アシュモール:視線が一瞬エズミ・バーガンディを捉え、すぐに別に向かう。
フローレンス・アシュモール:(ノドスは星徒を憎んでいる)
フローレンス・アシュモール:燃え尽きた“ホワイトロット”の機体があった場所。その傍らの“サプロファイト”と目が合った。
フローレンス・アシュモール:(気付いてくれている。彼らなら――私が成り果てる前に始末を付けてくれるでしょう)
フローレンス・アシュモール:(これ以上の好機はない。ここで決めなければ、ノヴァリスに未来はない)
正法院ワカナ
正法院ワカナ:「─────異議在り!」
正法院ワカナ
正法院ワカナ:鐘の音が一瞬にして空間を満たした。その重みある音色は、一瞬で場を静寂へと戻す。
正法院ワカナ:金剛石へと変わりゆくフローレンスを視界に移す中、言葉の向かう先は、彼女と契約を結んだ神。
正法院ワカナ:輝石の主、リテパデウ。
正法院ワカナ:「貴方の契約は、不当よ。リテパデウ」
正法院ワカナ:『財禍賜わすリテパデウ』の権能は、試練と引き換えにした財の生成。
リテパデウ:「また、君か」
リテパデウ:「今度は、僕とフローレンスの関係も穢そうというのか」
正法院ワカナ:まさに契約通りに、財を与えられフローレンスが金剛石と化すまえに、エズミの時と同様に異議を申し立てた。
フローレンス・アシュモール:「正法院さん……」
正法院ワカナ:「試練を与えるのは貴方の神としての権能、認めましょう。」
正法院ワカナ:「財産を与える。それもまた貴方の在り様。金剛石の贈与もまた正当なものでは、ある。」
正法院ワカナ:あくまで使い手が彼女だからこそ王足りうる遺産ではあるが、と補足して続ける。
正法院ワカナ:「…これだけの財は人ひとりの命が稼ぐものよりずっと上。貴方からすれば正当な報酬のように見えるのでしょうね」
正法院ワカナ:「けれど、これはちっとも釣り合っていない。不当よ。」
リテパデウ:「僕はただ、彼女の輝ける足跡を讃えているだけだ」
リテパデウ:「外野が口を出さないでくれないか。僕達の間に、君が割り込む余地なんてない」
正法院ワカナ:静かに、首を振る
正法院ワカナ:「……期待してたより……見る目が無いのね。"遠きもの"って」
正法院ワカナ:軽蔑するように言い放つ
リテパデウ:「何も分かっていないのは君だ」
リテパデウ:「価値なんていうものは、ぼくたちの後に生まれたものでしかない」
リテパデウ:「審美眼の基準そのものを作る側なんだ」
リテパデウ:「僕が認めたからこそ、フローレンスにはそれだけの価値があり」
リテパデウ:「エズミにも価値があり」
リテパデウ:「君には価値がない」
正法院ワカナ:・・・─────りんりんりんりん!
正法院ワカナ:魔法鐘マギクムが鳴り響く。警告の音だ。遺産を仲介せねば、彼女は今頃五体満足とはいかなかっただろう
正法院ワカナ:「何もわかっていないのも、価値を知らないのも貴方の方よ、”リテパデウ”」
正法院ワカナ:続ける。リテパデウに戦う前にエズミを守る為に言った言葉を
正法院ワカナ:"金剛公"たる彼女にも分け隔てなく、一生徒として当然の事として
正法院ワカナ:「金剛公は、フローレンス・アシュモールは、その来歴、権力、能力とは関係なく」
正法院ワカナ:「…いいえ、円卓の王だって、諸王だって、何も冠すものもないただの生徒だって。」
正法院ワカナ:「友達と何気ない話題を話したり、後輩と残された時間を大切にして過ごし、当たり前だけどかけがえのない日々を送る」
正法院ワカナ:「花の女子高生なのよ。」
正法院ワカナ:「たかが…」
正法院ワカナ:「たかが…勇士の人生、たかが石なんかと置き換えて正当なわけないでしょ…っ!」
正法院ワカナ:「ましてや試練を乗り越えた先が、当たり前の生すらない魂の死?ふざけないで」
正法院ワカナ:「エズミと、フローレンスの青春の時間を……お前が消費するな!ッ…ちぎれ、魔法鐘マギクム!」鐘の音が鳴り、後は結果に任せる。
フローレンス・アシュモール:ば きり
フローレンス・アシュモール:体を形成していた金剛石の表面に罅が入る。
リテパデウ:「ば……かな、そんな、どうして……!」
リテパデウ:「英雄になりたくないのか……? そんな下らないことの為に、栄光を捨てるのか……!」
フローレンス・アシュモール:「リテパデウは、自らが見込んだ勇士に試練と財を与える神」
フローレンス・アシュモール:「……なるほど、確かに、私は勇士などではありませんでした」
リテパデウ:「行かないでくれ、フローレンス……!」
フローレンス・アシュモール:「ええ、これまでお世話になったのです。これで縁を切るようなことは致しません」
フローレンス・アシュモール:勇士ならぬ身であろうと、遺産の契約は切れていない。
フローレンス・アシュモール:「そんな遠くから見るのではなく、もう少しこちらへおいでください」
フローレンス・アシュモール:無限遠の距離への道が、契約を介して繋がれる。
エズミ・バーガンディ:「リテパデウ……」
エズミ・バーガンディ:”輝石の主”リテパデウ。勇士に対して試練を、英雄に対して財貨を齎す太古の神性。
エズミ・バーガンディ:”カタリナ”の破滅を招いた因縁深き存在。決して、許してはならない。打克たなければならない。
エズミ・バーガンディ:”試練”の運命を齎す彼の神を僕らがこの手で・・・・・・・討伐しなければならない。
エズミ・バーガンディ:                    ……そう、思っていた。
エズミ・バーガンディ:「…………。」 概念的に近づいて来た”リテパデウ”と視線が合う。
エズミ・バーガンディ:「違う」
エズミ・バーガンディ:「違う、違う……!」
エズミ・バーガンディ:「僕らは神話の英雄でも、選ばれし……伝説の勇者でも、なんでもない……!!」
エズミ・バーガンディ:”神”が人間に向ける、期待が込められた瞳を、否定する。
リテパデウ:「あ……あ、ああ……」
エズミ・バーガンディ:──神々を前にして、ワカナくんが言ってくれた。
エズミ・バーガンディ:僕らは「勇士なんかじゃなく、唯の学生なんだ」……と。
エズミ・バーガンディ:定められた運命なんてものはなく、討ち果たすべき使命なんてなく。
エズミ・バーガンディ:面と向かうには余りにも辛く、苦しく、恐ろしくて、嫌な気持ちになる者の相手を、”代理”として誰かに頼んでも良いのだと。
エズミ・バーガンディ:だから、そう……
エズミ・バーガンディ:「お前が求める勇士なんかじゃあない!」
エズミ・バーガンディ:「……お願いします、死蔵王」
エズミ・バーガンディ:ほんの一瞬だけ、リテパデウの姿を、嫌悪が込められた視線で一瞥すると。
エズミ・バーガンディ:ふい、と視線を逸らし、後の事を死蔵王に託した。
リテパデウ:「お前か……お前が、僕の勇士達を――!」
リテパデウ:自らの権能すら擲って、正法院ワカナへと飛びかかる。
竜胆ジョウカ:「承知。私は同じく学生ですが――」
竜胆ジョウカ:「――同時に、王であらんとする。そういうつもりですからね」
ネセク=エメセフ:「黙れ――涜神者めが……!」
ネセク=エメセフ:白炎に焼かれながら死の文字を顕現させ――
竜胆ジョウカ:「"焚せ"、《ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し》」
竜胆ジョウカ:その文字が搔き消え。その部分が、そっくりそのまま炎に置き代わる。
竜胆ジョウカ:ネセク=エメセフを討った神話を基にしているが……やっていることとしては、旧型の覇鍵解錠のそれだ。
竜胆ジョウカ:思えば彼女は滅茶苦茶だった。肉体を直すのは神を騙る照応魔術だった。
竜胆ジョウカ:先の楔は盗用だった。楔を砕いた一撃は、部下の技を借りたものだった。
竜胆ジョウカ:誰も知らない物を宣言して恐慌を与えつつ、その解説で権威を与え威力を強めるのは、ロードマスターのやり口だった。
竜胆ジョウカ:今もなお、必殺の一撃を新調しておきながら、過去のものを当然のように使っている。
竜胆ジョウカ:それが、竜胆ジョウカだ。
竜胆ジョウカ:「……先の質問に答えてませんでしたね」
竜胆ジョウカ:「私は何かと聞かれたら。それは当然人間ですよ」
竜胆ジョウカ:「過去に学んで成長し続ける。そういう在り方ですので」
竜胆ジョウカ:過去のあらゆる事象から、いいとこどりを容易く出来る。
竜胆ジョウカ:それは、過去を学ぶ者の特権である。
GM:無限遠にいる筈の――人の手が決して届く筈のない神が燃え上がる。
GM:歴史を作り上げた存在。歴史そのものが、それを学んだ人間に踏み越えられて行く。
マウピラ:「            」
マウピラ:それまでの辿々しい言葉遣いではなく、謳うように、聞き慣れない言葉を読み上げる。
マウピラ:それは死した神を再び封じる為の言葉。
マウピラ:神を棺に封じるキーワード。
リテパデウ:「ああ――そうか」
リテパデウ:「おめでとう……君達は僕という試練に打ち勝った」
リテパデウ:その巨大な神体が光に包まれ、小さく――人の指に嵌まる指輪の形へと変化する。
リテパデウ:「――これからは、試練を与える者ではなく、ただ傍で」
リテパデウ:「君達を見守ろう」
フローレンス・アシュモール:その指輪――『財禍賜わすリテパデウ』は再び少女の指へと戻ってきた。
エズミ・バーガンディ:「フローラ……」 微妙な表情を浮かべながら、それを見る。
フローレンス・アシュモール:金剛石と化していた体は既に生身の肉体に戻っている。
フローレンス・アシュモール:「そう簡単には離してはくれないようだけれど」
フローレンス・アシュモール:「ええ、大丈夫よ。そうでしょう、エズミ?」
エズミ・バーガンディ:「は、ははは……」 乾いた笑い。
エズミ・バーガンディ:「うん……君がそれで良いのなら」
エズミ・バーガンディ:「せいぜいこき使ってやろうよ」
正法院ワカナ:「またなんか言ってきたらいつでも力になるから」
正法院ワカナ:「好きに生きましょ?私達はもう…自由なんだから。」
エズミ・バーガンディ:「ありがとう、ワカナくん」
正法院ワカナ:「呼び捨てでいいわ。エズミ、フローレンスさ…」
正法院ワカナ:「フローレンスも」
正法院ワカナ:微笑みかける
フローレンス・アシュモール:「ありがとう……ワカナ」
フローレンス・アシュモール:常の優雅な微笑みではなく、友に向ける笑みを返す。
エズミ・バーガンディ:「……っ! …………ワカ、ナ……」 呼びなれないその名前に、緊張で冷や汗を流しながら答える。
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁ、御三方ともすっかり仲良くなられてしまって」
竜胆ジョウカ:「弁護士さん……」なんか遠いし仲間外れっぽいので無理に乗っかりに来る。こういう可愛げもあるんだと主張させてください。
竜胆ジョウカ:死にかけてダウナーになってるだけかも。
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふふ」そんな彼女の頭をぽんぽんとしている
ネセク=エメセフ:「――ふ」
ネセク=エメセフ:「ざけるなァ――!」
ネセク=エメセフ:ベリベリと、顔に張り付いた白い仮面を剥ぎ取り、咆吼する。
“ホワイトロット”:「が……っ、ァ……!」
“ホワイトロット”:神の魂を縛っていたのを強制的に剥ぎ取られ、その情報圧に操縦者の意識が灼き付き、倒れ伏す。
ネセク=エメセフ:「この程度で……この我が終わるとでも思っているのか……!?」
ネセク=エメセフ:既に無限遠の彼方への通路は開いている。
ネセク=エメセフ遠きものフェリゾンレヴェアといえど、こうなれば無敵ではない。
ネセク=エメセフ:だとしても、神としての存在格までが剥奪された訳ではない。
ネセク=エメセフ:「貴様らの死後には安寧など与えぬ……! 隷属の栄誉すら、烏滸がましいわ!」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ。もうすっかり化けの皮が剥がれてしまいましたわね。ネセク=エメセフ」
コルフィア・アッシュオンバー:「神の結果に風穴を開けた我らが王の御業に、僭越ながらこの私も続きましょう」
コルフィア・アッシュオンバー:カツン、とヒールの音が響きコルフィア・アッシュオンバーの影が蠢く
コルフィア・アッシュオンバー:「コルフィア・アッシュオンバーより大ノヴァリス博物館へ。防衛機構中枢へ再接続。構造変性完了。開け、大目録メモリア
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィアの肉体より分離するように、影に染められた書物が手元に現れる
コルフィア・アッシュオンバー:ウロボロス能力者の一部に発現するとされる傍らに立つ影シャドウバディ。彼女のそれは一冊の魔術書としての形を取る
コルフィア・アッシュオンバー:「大目録メモリアより選定開始。放射形態に移行。対象は遠き者フェリゾンレヴェア。構造銘は喰らい付くものロード・アハブ。《無限遠大磁束システムエルドリッジ》を基幹として、系譜を為す252の収蔵物を連結つなぎ、習合まじえ、カタチを為せ」
コルフィア・アッシュオンバー:足元に広がった影より数多の収蔵品・遺産・防衛機構がモンタージュの如く一つの形を為して現れる
コルフィア・アッシュオンバー:それは、大ノヴァリス博物館の全ての収蔵品より対象に特効・・と成り得るもののみを選定し、一つの兵装として再構築する大術式
コルフィア・アッシュオンバー:大ノヴァリス博物館の防衛を担う整理保管部門長、コルフィア・アッシュオンバーが使役する最強の防衛機構。銘を《龍爪》という
コルフィア・アッシュオンバー:そして、《無限遠大磁束システムエルドリッジ》は1943年10月、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われたとある実験により消失・・したとされる駆逐艦、その残骸の一つである
コルフィア・アッシュオンバー:曰く、駆逐艦エルドリッジは統一場理論実験の際に時空を超えたのだと噂された。発見された残骸が射出と完全同時に着弾する魔弾として加工された事実こそが、レネゲイド世界における真相を物語る
コルフィア・アッシュオンバー遠き者フェリゾンレヴェア対策として無限遠を貫通するために用意されたこの収蔵品は、その意味を消失した今でももう一つの役割を持っている
コルフィア・アッシュオンバー:時空の加減速を司る神。2つヒレの鯨、マルヴォ。この遺産が『時空』と『海』に密接に関わる属性を有していること。コルフィアがマルヴォの巫女であるマウピラと繋がりを有していたこと
コルフィア・アッシュオンバー:そして、ネセク=エメセフがマルヴォに長らく封印されていたという事実が、この地において特効を成立させるに十分な逸話となる
コルフィア・アッシュオンバー:『基幹の二十二、母なる三文字、神は形無き風よりאמתemethの名を刻めれり』
コルフィア・アッシュオンバー:《龍爪》が雷光の如き轟音を伴い、モンタージュの砲身より弾丸を神に撃ち放つ
コルフィア・アッシュオンバー:その魔弾は射出と全く同時に着弾し、その力を以てネセク=エメセフの肉体に風穴を開ける
ネセク=エメセフ:「神の真似事ばかり……!」
ネセク=エメセフ:「如何にマルヴォの神性に頼ろうと、人の身で神に抗おうなどと……」
ネセク=エメセフ:風穴が空いてなお、その気勢に陰りは見えない。
ネセク=エメセフ:そも、ノヴァリスにおける古代神性とは、生命ではなく現象に近い。
ネセク=エメセフ:嵐を穿って、大波に穴を空けて、大地を掘り返して、それでその現象を殺すことが可能だろうか?
ネセク=エメセフ:「思い上がりも甚だしい――!」
エズミ・バーガンディ:「──ネセク=エメセフ!」
エズミ・バーガンディ:肚の内に納めた碑石を通して、肉体はネセク=エメセフと繋がりつつある。
エズミ・バーガンディ:死蔵王が創造した編纂神話により、既に神々の神秘ベールは剥がれ、もはや彼らは触れ得ぬ存在ではなくなった。
エズミ・バーガンディ:だが、それでもまだ足りない。神に対して呪詛を結ぶには……僅かな、それでいて重要な要素がまるで足りていない。
エズミ・バーガンディ:「神に抗する人のひとりとして……エズミ・バーガンディが貴方に問う!」
エズミ・バーガンディ:「”死”とは何か?貴方は己が司る”死”について何を想う?」
エズミ・バーガンディ:審神者の如き審問。神を見定める問いかけ。頭上には新たに戴く二重の輝き。
エズミ・バーガンディ:魔術的にネセク=エメセフと繋がりつつある肉体を通して、曖昧模糊とした神の在り様を規定する。
エズミ・バーガンディ:それは膨大な神の情報圧を前に、貧弱な人の心を剥き出しのまま投げ打つような、不惜身命の覚悟を込めた言葉の挺身。
エズミ・バーガンディ:十字冠の庇護から解かれ、曝け出した魂が、神聖二重冠の後押しを受けて神の前に立つ。
エズミ・バーガンディ:「答えよ、”刻銘の主ネセク=エメセフ”よ!」
エズミ・バーガンディ:”古代神性”が声明ではなく現象に近い存在なら、”経絡パス”を繋げる為にその本質を知らねばならない。
エズミ・バーガンディ:──故に今一度、神を問う。
ネセク=エメセフ:「神を問うだと……? 卑小な塵芥風情が」
ネセク=エメセフ:「控えよ。これ以上の思い上がりは、見るに堪えん」
ネセク=エメセフ:答える気はないとばかりに、再び名を剥奪する。
ネセク=エメセフ:『エズミ=バーガンディ』の名が剥がされてゆく。
“サプロファイト”:「――精神接続」
“サプロファイト”:剥がされた名前が、即座に復元する。
エズミ・バーガンディ:「……”サプ、ロファイト”…………?」 剥き出しの魂が名前と共に剥がれ落ちる、その激痛の中で彼の声を聞いた。
“サプロファイト”:背中から伸びたマニピュレーターを通して、粘菌ネットワークの一部を移植。
“サプロファイト”:客観的な『エズミ=バーガンディー』の情報を外からインストールした。
“サプロファイト”:「続けろよ」
“サプロファイト”:「俺達相手にも愚直に続けて来たんだ。ここで折れられちゃ、こっちの威厳がなくなるってもんだ」
エズミ・バーガンディ:「……言われなくても!」
エズミ・バーガンディ:”サプロファイト”から受けた言葉に緩む口元を引き締める。
エズミ・バーガンディ:これはまだ序の口で、まだ何も終わってはいない……ここで歩みを止めてはいけないのだと。
エズミ・バーガンディ:「貴方は”死”であり、”文字”である。死者を従え、その誇りと尊厳を奪う悪神である!」
エズミ・バーガンディ:「ならば……」
エズミ・バーガンディ:「悪神である貴方を形作る”祈り”とは何か?」
エズミ・バーガンディ:神の精神性は”わからない”。先ほどの一瞬ではっきりと理解した。神々の精神性に人の魂が同調しようとすればその心は簡単に飲まれてしまうだろう。
エズミ・バーガンディ:だが……その”神”を形作った者達の”祈り”の形であれば?
エズミ・バーガンディ:「死者を求める人の心……。失われ、埋め立てられ、その名を歴史に刻む者となった死者たちに対して」
エズミ・バーガンディ:「それを認めず、土くれから死者を掘り起こし、安寧と尊厳を奪う者たち……」
エズミ・バーガンディ:「そんな、後ろ指を指された彼らの願いが……想いが……貴方を形作る祈りとなったのではないか……!?」
エズミ・バーガンディ:推測に推測を重ねた結論。古代を生きる者の想いを、現代を生きる自分が考察する。限りなく薄く、細い糸を辿って。
ネセク=エメセフ:「我は、死への畏れだ」
ネセク=エメセフ:「死を畏れよ。死は安息などではない。死こそが生の終わった先にある、次の苦痛だ」
ネセク=エメセフ:「我が恩寵の元で、死してなお使える栄誉と苦痛を享受せよ」
ネセク=エメセフ:エズミの推測は、ある一面では正しいのだろう。
ネセク=エメセフ:死を畏れる心。そして、死を認めない心。
ネセク=エメセフ:それこそが、死してなお死者を苦しめる神を作り出したのかもしれない。
エズミ・バーガンディ:「…………っ」
エズミ・バーガンディ:”栄誉”と”苦痛”。彼の神はそう言った。それはつまり……。
エズミ・バーガンディ:「死者と……再会する事を願う、祈りと」
エズミ・バーガンディ:「そんな都合の良い事・・・・・・は起こり得ないという……自罰・・の心」
エズミ・バーガンディ:「死者と、生者、彼我に向ける罪悪……それが貴方の本質であるとするならば」
エズミ・バーガンディ:それは……自分にとっても馴染み深い想いだ。
エズミ・バーガンディ:なにせ自分自身、還った来た”彼女カタリナ”に対して同じ”想いいたみ”を抱いていたのだから。
エズミ・バーガンディ:────繋がった。その確信を元に。
エズミ・バーガンディ:刃を己の胸に突き立てた。
エズミ・バーガンディ:胸を突き刺すこの”喪失いたみ”は神へと伝播する。
ネセク=エメセフ:存在しない刃が突き立つ。
ネセク=エメセフ:喪失が神を襲う。
ネセク=エメセフ:だが――
ネセク=エメセフ:「だから、何だというのだ。貴様程度が、神を、我を理解できたとでもいうのか」
ネセク=エメセフ:失血魔術には、欠点がある。
ネセク=エメセフ:存在規模が異なる相手と、同じ喪失を共有した場合、自身の喪失と相手の喪失が、釣り合わない。
ネセク=エメセフ:たとえ、十全に呪術が通ったとしても――エズミ・バーガンディは神ではないのだから。
エズミ・バーガンディ:「貴方を真に理解する事なんて……僕には出来ない」 ぼろぼろと、血を零しながら答える。
エズミ・バーガンディ:「それでも、理解そこに向かって進み続ける事は出来る」
エズミ・バーガンディ:「例え、一歩ずつの小さな途上だとしても……積み重ねて……少しでも近づけるように…………」
エズミ・バーガンディ:失血により朦朧とした意識の中で、そう言い切った。
ネセク=エメセフ:「既に許されざる程に近付いておるわ」
ネセク=エメセフ:「これ以上、寄るでない。貴様らはもう要らぬ」
ネセク=エメセフ:「死体も残さず、敗北の歴史だけを刻むがいい」
ネセク=エメセフ:その巨大な前肢を掲げる。
ネセク=エメセフ:此度は文字が体を這うことはなかった。
ネセク=エメセフ:その代わり――その体自体が文字となって端から散逸していく。
ネセク=エメセフ:あなた達自身が、ネセク=エメセフの前に敗れ去った、愚か者の末路を語る碑文、そのものと化していく。
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふふ。本当に手立てが豊富ですことね。ネセク=エメセフ」
コルフィア・アッシュオンバー:「物理現象を超えた超常的な権能の行使。土地の信仰に根付く膨大な出力。ここまで、ただ一度たりとも気を抜くことなど出来ませんでしたもの」
コルフィア・アッシュオンバー:「ですけれど、残念ね。貴方様は力の差があるが故に遊び過ぎた。権能を見せすぎた。故に、このような『ずる』を許すことになるのです」
コルフィア・アッシュオンバー:「『無限遠方に座せり赤縞のレイジャと我らが異邦の民の名において』」
コルフィア・アッシュオンバー:「『この大地に、我ら二つの間に"奈落の契約ピット・サイン"を締結する』」
ネセク=エメセフ:「今更! そんな契約を持ち出したところで!」
コルフィア・アッシュオンバー:「あははは、本当にそうかしら!! 奈落の契約ピット・サインの悪用、先に示唆したのは貴方達ですのに!!」
コルフィア・アッシュオンバー:地面に広がるコルフィアの影が再び蠢く。それはコルフィアと姿形の異なる小柄な少女のものだ
コルフィア・アッシュオンバー奈落の契約ピット・サインを締結した張本人たる"マスター・オーダー"、それと同じ名を持つ当代の少女の姿見をごく一部だけ切り取り、己が身体で模倣する
コルフィア・アッシュオンバー:そして、神の文字を全て『記憶』することで、遠き者フェリゾンレヴェアたるネセク=エメセフに近しい性質を己が身に宿す
コルフィア・アッシュオンバー:全て本物には遥か遠き紛い物。しかし、この紛い物を以て僅かに世界を騙せるならば、何一つとして問題はない
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィア・アッシュオンバーの大目録メモリアが一枚の巻物スクロールの如く広がり、この場にいる者達に見せつけるように文字が浮かび上がってゆく
コルフィア・アッシュオンバー:「一つ、"汝らはこの地をあらゆる他者世界から隔離することへ同意し、協働するものとする"」
コルフィア・アッシュオンバー:「一つ、"汝らは十字教をはじめとする異邦の民の伝承を受け入れ、その基盤を生み出すことに協働するものとする"」
コルフィア・アッシュオンバー:「一つ、"汝らは、異邦の民の敵である以下の病の根絶を担うものとする"」
コルフィア・アッシュオンバー:「────一つ、"汝らは成年に満たぬ異邦の民に対して、『あらゆる』干渉・接触を禁ずるものとし、『これを破ったものは以下に記す罰則を以て裁きを受ける』"」
コルフィア・アッシュオンバー:ヘンリー・ホプキンスの目論見はネセク=エメセフの権能によって、奈落の契約ピット・サインの上書きを為すことを前提としたものだ
コルフィア・アッシュオンバー:故に、コルフィア・アッシュオンバーはそれを逆利用した。締結のための魔術的要素を全て揃えることによって、この場に限り奈落の契約ピット・サインの更なる上書きを行う
コルフィア・アッシュオンバー:ノヴァリスのはじめより在る契約は確かに神を縛りつけ、権能の効力を霧散させてゆく。しかし、これもネセク=エメセフによってすぐ改変されるだろう。持続は極僅か
ネセク=エメセフ:「次元が違うわ! 貴様ら行使する力と違い、我が権能は呼吸と同じ――」
ネセク=エメセフ:「その小さな脳髄が焼き切れるまでの僅かな時を稼いで何とする!」
コルフィア・アッシュオンバー:「────ふふ、ふ」莫大な反動を受け、血を流しながら不敵に笑う
コルフィア・アッシュオンバー:「無為な行い、ではありませんわ。この場にいるのは、私一人だけでは……ありませんもの」
コルフィア・アッシュオンバー:そう、この場にはいる。法を、契約をこそ最も深く知る専門家が
正法院ワカナ:「─────『あらゆる干渉』の範疇は、無論『生徒』の身に関わる事総て。」
正法院ワカナ:「貴方の行いは奈落の契約ピット・サインを大きく…違反している。」
正法院ワカナ:「証拠が無いというのなら見てみるといい!」
正法院ワカナ:「この場の生徒の身に起こっている異変を!」
正法院ワカナ:流暢にワカナがネセクの前で言葉を紡いでいる。だが、それは本来ありえない・・・・・事だ。
正法院ワカナ:死の神を前にして、罪を突きつける。という事は即ち。
正法院ワカナ:死の恐怖を超克していることを意味するのだから。
ネセク=エメセフ:「神の許しを得て結んだ契約ならばまだしも……」
ネセク=エメセフ:「そも、証拠などいるものか! そんな契約は今すぐに書き換える!」
正法院ワカナ:りぃん…─りぃん…──りぃん…
正法院ワカナ:鐘の音が、魔法鐘マギクムの音が響く。
ネセク=エメセフ:『ただし、ネセク=エメセフはこれらの契約の対象から外れるものとする』
正法院ワカナ:これは…幼稚で醜い己の心シャドウを千切り悪魔と名付け使役交渉する事で使い手の成長を促す。そういう遺産だ。
ネセク=エメセフ:その一文が付け足されては、削除される。そのせめぎ合いが繰り返される。
正法院ワカナ:無論それは、"死の恐怖"すら例外ではない。
正法院ワカナ:そして、ワカナに於いて。"死の恐怖"とは。どうしようもない死の象徴とは。
正法院ワカナ:「証人ならいるよ。」
正法院ワカナ:(キャロルが、そして彼女がずっと私の中にいた。……キングダムで法律家業なんてできたのも彼女のお陰。)
正法院ワカナ:召喚された影法師それは、それはワカナの心の中での死の象徴、即ち。
正法院ワカナ:ウイカに他ならない。
正法院ワカナ:「私の懲罰奉仕部の相棒…ウイカが。」「お前が死後を貶めた彼女が!」
忌寸ウイカ:死の象徴たる、砕けた十字冠を頭上に戴いたまま、その姿を現す。
ネセク=エメセフ:「貶めているのは貴様だ」
ネセク=エメセフ:「何だそれは、死人ですらありはしない」
ネセク=エメセフ:「貴様の心が映した、貴様の想像が生み出した影……ただの願望ではないか」
正法院ワカナ:「そうね。それでも、彼女はお前が干渉し、その死を貶めた噓偽りない証拠」
正法院ワカナ:「…”汝は成年に満たぬ異邦の民に対して、『あらゆる』干渉・接触を禁ずる”」
正法院ワカナ:本来は”成年に満たぬ生徒への自発的干渉の禁止。”出会った個所を読み上げる
正法院ワカナ:コルフィアが改竄した肝となる箇所だ。
正法院ワカナ:「無論星徒といえどウイカも成人はしていない。そして彼女がどれだけの期間、その身を奪われ自由を尊厳されたか…。」
正法院ワカナ:「証人は、この場の全員よ!」
正法院ワカナ:雄弁に声を発する。本来ならば、そんな勇気は彼女にはなかっただろう。
正法院ワカナ:だが、死の恐怖に向き合い、切り離している今だけならば申し立てる事が出来た。
正法院ワカナ:「改めて宣言するわ。ネセク=エメセフ、その権能を生徒に振るうことを禁じる!」
ネセク=エメセフ:「ふざけたことを……そんなものは、我が当然の権利だ!」
ネセク=エメセフ:「神の同意なく交わされた契約なぞ有効である筈がない!」
ネセク=エメセフ:この場における勝利を、目の前の障害の排除だけを考えるのであれば。
ネセク=エメセフ:そんな申し立ては無視してしまえばよかった。
ネセク=エメセフ:ただ、コルフィアの条文改変だけに対応すればよかった。
ネセク=エメセフ:だが、目の前で自身の領分である死者の姿を呼び出し、その言葉を代弁されることが、我慢ならなかった。
ネセク=エメセフ:神であるが故に、正法院ワカナの『弁護』には、異議を唱えずにはいられなかった。
ネセク=エメセフ:それでも、最終的には条文を改変しきって、勝利を手に入れられる筈だった。
ネセク=エメセフ:目の前にいるのが、この二人だけだったならば。
エズミ・バーガンディ:「ネセク=エメセフ、”死”と”言葉”の神よ」
エズミ・バーガンディ:「貴方は何を恐れている?」
エズミ・バーガンディ:ネセク=エメセフの態度に少し前までとは違う、手ごたえを感じる。
エズミ・バーガンディ:人間の存在を、まるで外套についた砂埃のように軽く見ていた先程とは違い……今の彼は明らかに”こちら”を意識している。
エズミ・バーガンディ:だからこそ、大胆にも、不遜にも、不敬にも、一歩を踏み込んで、さらに言葉を紡ぐ。
エズミ・バーガンディ:「貴方は恐れているはずだ!」
ネセク=エメセフ:「恐れているだと……? 馬鹿な」
ネセク=エメセフ:「我こそが、畏れそのものだ。恐れられこそすれ、逆などあり得ぬ」
エズミ・バーガンディ:「いいや……違う」 神の威容を前にしながら、毅然とした態度で舌戦に臨む。
エズミ・バーガンディ:「”死”であり、”文字”であり、”歴史”である……人類史に対して絶対的な権能を持つ貴方でも、一つだけ恐れるものがある!」
エズミ・バーガンディ:「今を生きる僕らにだけ許された特権……」 一拍置くように、息を吸う。
エズミ・バーガンディ:「──”忘却”を、貴方は恐れている」
ネセク=エメセフ:「……ッ! 貴、様ァ……!」
エズミ・バーガンディ:「……”喪失”の伝播」
エズミ・バーガンディ:「”記憶”の失い」
エズミ・バーガンディ:流れる血を以てさらなる術式を紡ぐ。それは今を生きる人間に対して何の影響も及ぼさない、些細な術式。
エズミ・バーガンディ:この地に満ちた遠き日の先住市民たちの残留思念にのみ作用する、”記憶の喪失”……”忘却”の術式。
エズミ・バーガンディ:都に眠る死者たちが安息のままに眠り続けられるように……”神々に対する畏れ”の記憶を失わせていく。
エズミ・バーガンディ:「死者は眠る、全てを忘れて」
エズミ・バーガンディ:「生者は生きる。”喪失”を抱えて」
エズミ・バーガンディ:「ならばそこに……”死”を恐れる心が挟まる余地はない」
エズミ・バーガンディ:「あるのは”喪失”を抱えて先へ進むための……意思だけだ!」
ネセク=エメセフ:畏れそのものを名乗るネセク=エメセフにとって、それは自らの存在基盤を否定する行動だった。
ネセク=エメセフ遠きものフェリゾンレヴェアを成立させている信仰基盤はこのノヴァリス全土の先住市民の願いだ。
ネセク=エメセフ:ならば、この場だけの忘却など、大した支障はない。そう思うかもしれない。
ネセク=エメセフ:事実、その多寡を数値化できたのならば、そうなのかもしれない。
ネセク=エメセフ:だが、ここはネセク=エメセフを直接知り、直接恐れた者達が眠る地だ。
ネセク=エメセフ:それが失われることは、ネセク=エメセフの主観で看過できるものではない。
ネセク=エメセフ:「冒涜だ……! 神だけではなく、神を差し置いて死者を冒涜するなど……!」
竜胆ジョウカ:「――おーい、そこの蛮神」
ネセク=エメセフ:零落してゆく。ネセク=エメセフ自身が、そう脳裏に浮かべてしまった。
竜胆ジョウカ:そして、その狂乱は。
竜胆ジョウカ:「言葉遊びにかまけすぎて、今はもう普通に言葉以外でもぶん殴られる立場だってこと……もしかして忘れてるんじゃないですか?」
ネセク=エメセフ:見下ろす表情に、最早余裕はなかった。
竜胆ジョウカ:彼女にとって、明確な隙となる。
ネセク=エメセフ:知っている。既に知っている。
竜胆ジョウカ:「――"ムカト=ヒャンデルを"」唱えるのは、日ごろ使っている照応魔術の文句。
ネセク=エメセフ:そこには、天敵がいる。かつて自らを討ち果たした暴虐の神。
竜胆ジョウカ:「"『ムカト=ヒャンデル』に照応"」参照先はいじらない。多重起動で更なる特効効果を得る。
ネセク=エメセフ:そして、神すらも過去の遺物としてしか見なさない、神の天敵が。
竜胆ジョウカ:「"疎通不能の怪物にして"」
ネセク=エメセフ:「――ぅ、き、さま」
竜胆ジョウカ:「"悪神滅ぼす篝火の主"」
ネセク=エメセフ:それは、怒りではなく。
竜胆ジョウカ:「――《ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し》」
ネセク=エメセフ:恐怖だ。
竜胆ジョウカ:瞬間。ネセク=エメセフの身体……その内側から、外側から。轟焔が溢れ出す。
竜胆ジョウカ:それは、ジョウカには知る由もないことだったが。
竜胆ジョウカ:彼がかつて討たれた時、焼かれた場所と順番に一致していた。
ネセク=エメセフ:「う、あああああああああああああああ――――――――――――!!」
ネセク=エメセフ:悲鳴を上げる。神の威厳など、既にない。
竜胆ジョウカ:「旧き神に、相応の敬意を。そして諫言を――どうか、過去に殉しててくださいな」
ネセク=エメセフ:そんなものに気をやる余分などない。
竜胆ジョウカ:「今を謳うのは、我々なのですから」
ネセク=エメセフ:燃えてゆく。飾り立てた荘厳な衣服も、麗しい黒の毛並みも。
ネセク=エメセフ:「がっ、ぃぎっ、あぁっ」
ネセク=エメセフ:元の光沢のある黒ではなく、炭化したくすんだ黒い姿が、地面をのた打ち回る。
ネセク=エメセフ:「――ぉ」
ネセク=エメセフ:「おそ……れよ、われを」
ネセク=エメセフ:「しを……おそれよ……しをあがめよ……」
ネセク=エメセフ:「それが……きさまら、の」
ネセク=エメセフ:「ねが……い……」
マウピラ:「               」
ネセク=エメセフ:亡骸が、『殉葬棺』によって、新たな遺産として加工されてゆく。
ネセク=エメセフ:そこに残ったのは、一本の古びた、黒い豹の毛の筆だった。
竜胆ジョウカ:「……」
竜胆ジョウカ:何らかの呪いがある可能性はあるので、距離は保ちつつ、そっと近づく。
竜胆ジョウカ:「……」
竜胆ジョウカ:軽く手を叩き、腕を特定の所作の元で振るう。
竜胆ジョウカ:それは、先住市民の間に今も伝わる。祭礼の際の身振りの一種だった。
竜胆ジョウカ:「……ふう」
竜胆ジョウカ:そうして、祈りを一度捧げ。一息ついたのち。
竜胆ジョウカ:彼の神の存在を後世に残し、伝えるため。彼を持ち帰る準備を始めた。
“サプロファイト”:「はーあ、これで一段落かあ~!」
“サプロファイト”:「で、これからどうするか、だけど」
“サプロファイト”:「消耗度合いではあんたらも結構でかいよな」
エズミ・バーガンディ:「先に言っておくけど、僕は君らと戦いたくはないよ」
“サプロファイト”:「甘いねえ」
エズミ・バーガンディ:「消耗がどうとか、勝率がどうとか、そういう話以前に」
“サプロファイト”:「ま、今はこっちもその気はないよ。“ホワイトロット”も」
エズミ・バーガンディ:「ようやく君たちノドスと同じ目線に立つことが出来たんだから……って、え?」 呆気ない彼らの言葉に、思わず聞き返す。
“ホワイトロット”:「……」
“サプロファイト”:「完全に機能停止しちゃってるし」
正法院ワカナ:「……えっと、本体は大丈夫なのよね?」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ」
“サプロファイト”:「多少のフィードバックはあるだろうけど、まあ大丈夫だろ」
正法院ワカナ:「よかった。あ、今心配してたのは伝えなくていいから。」流石にこれで死なれては寝覚めが悪い。
“サプロファイト”:「伝えられてもあいつも迷惑だろうさ」
竜胆ジョウカ:「心配してもらってるだけ感謝してくださいよ。こっちは冷静に考えたらあんたらがくたばったら祝杯あげるくらい迷惑被ってんですから」
竜胆ジョウカ:「今回のは互いに必要なことをしただけ。恩義が……とかはなし、どうしてもって言うならこの後戦闘しないだけで帳消し」
竜胆ジョウカ:「それで行きましょう。次会わないことを願ってます」どうせ攻め込まれる時だからね。
“サプロファイト”:「ははは、恩義とか、最初からそんなつもりはないよ。敵同士、これ以上の馴れ合いは“ホワイトロット”の小言が増えるだけだ」
“サプロファイト”:「共闘が終わったけど、まあとりあえずは休戦だ」
フローレンス・アシュモール:「――で、あれば、残る懸念は」
フローレンス・アシュモール:「ヘンリー・ホプキンス。免罪王様の体に宿ったその男にどう対処するか、ですね」
ヘンリー・ホプキンス:「――何だ、もう少し勝利の余韻を味わっていればいいのに」
ヘンリー・ホプキンス:「これ以上敗者に鞭打つのかね?」
コルフィア・アッシュオンバー:「……あら、随分とお早いお目覚めですわね。ヘンリー・ホプキンス」
コルフィア・アッシュオンバー:「もう少し眠っていれば全て片がついていたでしょうに」
エズミ・バーガンディ:「自分が敗者だなんて微塵も思っていないくせに」
ヘンリー・ホプキンス:「まともな戦闘行動などできないよ。安心し給え」
ヘンリー・ホプキンス:「さて、私の処遇はどうなるのかな」
ヘンリー・ホプキンス:「囚人として捕らえるだけで安心できはしまい」
ヘンリー・ホプキンス:「十字冠がある以上、死刑も難しい」
ヘンリー・ホプキンス:「冷凍刑にでもするかね」
正法院ワカナ:「こいつ…!自分がキャロルの体を乗っ取ってる癖に白々しい!」
正法院ワカナ:「そんなこと…できるわけないじゃない!」
エズミ・バーガンディ:「免罪王の身体に居座る前提で……!」
ヘンリー・ホプキンス:「今のキングダムの状態で、騎士王の負担を増やすのはどうかとも思うがね」
竜胆ジョウカ:「実際どうしますかねコレ。何か鴉の塔とか定時制とか強請ったら上手い手段出てこないかな」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら、罪人が刑に口出しをするなんて」
竜胆ジョウカ:「まあ騎士王が過労死するのは、私たちは困らないのでいいんですけど……」
正法院ワカナ:「…ここまで偉そうに言うならなら教えてよ。貴方の考える最善の手って何?」
フローレンス・アシュモール:(妙ですね……何故、この局面でこんな挑発めいたことを)
コルフィア・アッシュオンバー:「ロードの言う通り、当館で一度拘束して他所に打診するしかありませんわね。どうしようもなければ凍結刑でしょうけれど」
正法院ワカナ:「要求や望みがあるのなら、言ってみろ。」
フローレンス・アシュモール:この男の行動には、必ず悪辣な狙いがある。それは身を以て知っている。
ヘンリー・ホプキンス:「最善など決められる筈がない」
ヘンリー・ホプキンス:「最善の王をまだ見定めていないのだから」
エズミ・バーガンディ:「だとしても、それを見極めようと言うお前の眼は節穴で、そんな物を信用するわけが……」
エズミ・バーガンディ:「……いや?」
エズミ・バーガンディ:「どうしてそんな……無駄話を?」
ヘンリー・ホプキンス:「無駄? 君にはそう聞こえるかね」
ヘンリー・ホプキンス:「正しい量刑、正しい裁き、全て重大な正義の話だ」
フローレンス・アシュモール:「意図は分かりませんが、何か時間を稼ごうとしている……?」
コルフィア・アッシュオンバー:「……ああ、そういえば」
ヘンリー・ホプキンス:目を細める。
コルフィア・アッシュオンバー:「まだこの盤面に、浮いている"駒"がありましたわね」
正法院ワカナ:「語るに落ちたか。」
竜胆ジョウカ:「……さっさと撤退しますか?」
コルフィア・アッシュオンバー:「黒田コノカ。彼女の所在は?」
ヘンリー・ホプキンス:「私が、答えると思うのか?」
竜胆ジョウカ:「こいつコレですし……」
コルフィア・アッシュオンバー:「拷問しても口を割らないでしょうしね、この手の人種は」
エズミ・バーガンディ:「その返答は、何かあると言ってるようなものだけれども」
正法院ワカナ:「ヘンリー・ホプキンス、貴方は”いつも正しい”。為す事総て最適を、狂信なまでに選び続けてる。」
ヘンリー・ホプキンス:「そこまで考え至った相手に誤魔化しは通用しまい」
ヘンリー・ホプキンス:「だが、核心には至れない」
正法院ワカナ:「………そこまでして正しい王を見つけたいの?」
正法院ワカナ:「キャロルの自由を、生涯を奪う価値があるの?」
竜胆ジョウカ:「……探しまわるくらいなら、後からぶっ潰しに行く方が楽ではあります。この筆も安置したいですし……」ずっと戦略の話をしている。
ヘンリー・ホプキンス:「奪う、というのは違うな」
ヘンリー・ホプキンス:「私が与えた生涯だ」
正法院ワカナ:切れ長の目が、一度閉ざされ再び現れると剣呑な黄色い光がその瞳の奥で煌めいた。
正法院ワカナ:例えるならば曇天の中、雷が煌めき、一瞬後には凄まじい轟音が鳴り響くような。
正法院ワカナ:「…そう。良かった。」
正法院ワカナ:RHOの公開を宣言します
GM:了解です。
GM:では、公開します。

RHO:正法院ワカナ
あなたは忌寸ウイカから、力と思いを託された。
キャロル・ホプキンスは父であるヘンリー・ホプキンスに肉体を乗っ取られ、意識を精神の奥底に封印されている。
たとえ倒したとしても、刻まれたヘンリーの意識を取り除くことはできない。キャロルはその一生をヘンリーに縛られ続けることになる。
キャロルを解放するには、精神操作に特化した魔術が必要だ。
不発ナカズ。懲罰奉仕部の精神魔道士の術式を、ウイカは模倣しており、僅かに残った自由意志であなたに託した。
あなたはこのハンドアウトを公開することで、エンブレム『抹消者』を取得する。
ただし、その効果は、攻撃でダメージを与えた時ではなく、戦闘終了時に、エネミー一人のロイスを一つ選んで消去する効果となる。本来の術者でない以上、十全な行使は叶わない。
ヘンリーの【ファイトクラブ】を消去することで、キャロルの中からヘンリーを排除することができる。
ヘンリーは精神系統に長けた術士だ。このことを知られれば、対策を取られる可能性がある。直前まで伏せておくべきだろう。

正法院ワカナ:「これから殺す相手が─────、私の王の父が、最低の屑だと分かったんですもの。」
正法院ワカナ:抹消者を使用、ヘンリー・ホプキンスの【ファイトクラブ】を消去します。
ヘンリー・ホプキンス:「……これは」
ヘンリー・ホプキンス:「不発ナカズ……いや、忌寸ウイカの」
正法院ワカナ:「──ちぎれ、魔法鐘マギクム。」
正法院ワカナ:鐘に魔術の実行を任せる。ここまで来れば、ギロチンの如く自動的に断罪を実行するだけだ。
正法院ワカナ:「…馬鹿ね。総てを裁定する王なんかいたとして─────」
正法院ワカナ:「私の友ウイカを殺して、」
正法院ワカナ:「私の王キャロルを弄んだ」
正法院ワカナ:「お前が、出会えるわけがないだろう。」
正法院ワカナ:「幕を引くのはつまらない凡人で十分よ」
ヘンリー・ホプキンス:「――愚か者め」
ヘンリー・ホプキンス:「全てを救う王を、正義を、確かめようとは思わないのか」
ヘンリー・ホプキンス:「救いを拒否するとしても……盲目に委ねるとしても」
ヘンリー・ホプキンス:「そこに正義はない」
ヘンリー・ホプキンス:「正義は、己の意志で掴み取らねばならない」
ヘンリー・ホプキンス:「私は、私が、正義を行おうというのに――」
正法院ワカナ:「そんな人がいたら、法律なんて要らないわ」
正法院ワカナ: 「『哲人政治』、なんて古いアイデアは…もう要らないの。そして、ロードマスターももういない。」
正法院ワカナ:りぃん─────りぃ─────ん
正法院ワカナ:魔法鐘マギクムが鐘の音が響く、それは葬送の音
正法院ワカナ:これまでとは違う、交渉ではなく、命を奪うためだけに行われる慈悲の音
正法院ワカナ:「貴方には、余計な痛みをやる程の…価値もない。器と扱ったキャロルの父として。美しいまま死ね。」
ヘンリー・ホプキンス:「私の正義を――」
ヘンリー・ホプキンス:その先に、何を言おうとしたのか。
ヘンリー・ホプキンス:断末魔の叫びすら上げることもままならず、自らの正義を最後まで語ることもできず。
ヘンリー・ホプキンス:その男の意識は闇に落ちた。
キャロル・ホプキンス:「……」
キャロル・ホプキンス:次の瞬間には、その表情は男のものとは変わっていた。
キャロル・ホプキンス:「……ワカナさん」
正法院ワカナ:「もう、キャロルったら。」
正法院ワカナ:「私がいない間に死なないでって言ったじゃない。」
正法院ワカナ:そっと彼女の手を握る。
キャロル・ホプキンス:「ありがとうございます……父に意識を支配されていた時の記憶は残っています」
キャロル・ホプキンス:「……でも」
キャロル・ホプキンス:握られた手を振り払う。
正法院ワカナ:「知らない間に、大切な人が居なくなるのは。怖いよ…──っ」
正法院ワカナ:涙ぐむ中、はっと目を見開く
キャロル・ホプキンス:「……私は、罪人です。――コノカさん!」
キャロル・ホプキンス:声を張り上げて叫んだ。
キャロル・ホプキンス:「私が間違っていました! 私達に立ち止まることは許されない!」
???:その言葉が終わるか否か、そのタイミングでキャロルとワカナを引き裂くように銃弾が掠める。
正法院ワカナ:「はっ…お前、お前は…!」
???:漂う硝煙の香り、そして走った閃光。射撃位置は間違いなくすぐ傍だった。
正法院ワカナ:咄嗟に距離を取る。
???:だが、射撃手の姿はどこにもない。
正法院ワカナ:自分が居なくあった後の副官と言える者。
正法院ワカナ:ここにいる時からずっと諸悪の根源と思っていた彼女
竜胆ジョウカ:「……これが件の彼女ですか」
竜胆ジョウカ:「神は死にましたよ。まだやる気ですか」
正法院ワカナ:「姿を現したらどうだ、黒田コノカ…!」
エズミ・バーガンディ:「黒田くんもこの場に……!」
コルフィア・アッシュオンバー:「……あらあら、やっぱり控えてましたわねぇ」
???:くん、と小さな銀球が虚空から現れる。そしてそれは小さな光の糸を照射しながら人の形を虚空からくり抜いていく。
???:貼りついていた偽物のテクスチャは光に溶かされ、一人の人間を浮き彫りにする。
黒田コノカ:「……間違っているとは申し上げておりませんが」
黒田コノカ:手元のフリントロックのピストルを緩慢な動作で装填しながらキャロルに視線を向けてほほ笑む。
キャロル・ホプキンス:「私が間違っていなかったとしたら、あの仕打ちはあんまりだと思います!」
黒田コノカ:「いつだって戦いというのは……ええと、なんでしたっけ?"正義"?のぶつかり合いですから」
黒田コノカ:酷く小馬鹿にしたような口調で呟く。
キャロル・ホプキンス:「はははは! 似合いませんね!」
黒田コノカ:「さて……」
黒田コノカ:ゆっくりとキャロルから視線を外し、君達に向き直る。
黒田コノカ:「改めまして、懲罰奉仕部の端くれ……黒田コノカと申します」
黒田コノカ:「最後の準備、、、、、、が整いましたので"我が王"を少しばかり借り受けても?」
正法院ワカナ:「き…貴様ぁ…─────!」
正法院ワカナ:「キャロルを嵌めた口で我が王?ふざけないでよ!」
キャロル・ホプキンス:「そうですよ、コノカさん!」
キャロル・ホプキンス:「私を王と呼ばないでくれと何度もお願いしていますよね!」
キャロル・ホプキンス:「私達は対等の同士です!」
黒田コノカ:「……ああそうでしたね。ここ数時間忙しかったのですっかり忘れておりました」
黒田コノカ:「まあとにかく」
黒田コノカ:5つの銀球が再びコノカとキャロルを取り巻くように浮遊する。
黒田コノカ:「まだ大団円には程遠い。前座を精一杯楽しむのは結構ですが、満足されては困ります」
エズミ・バーガンディ:「黒田くん……君には先日の事件でお世話になったし、感謝もしている……けど」
エズミ・バーガンディ:「どうしてなんだ!? どうして君はこんな真似を……!」 既に、彼女が誰かに利用されているだけとは考えない。
黒田コノカ:「どうして?どうして、どうして、どうしてと申されますか!」
黒田コノカ:犬歯をむき出しにして嗤う。
黒田コノカ:「いやはや、私たちはいつの間にか随分と親しい間柄になってしまったようですなぁ?」
エズミ・バーガンディ:「え……っ?」
黒田コノカ:「フローレンス・アシュモールとの相互理解にあれ程手こずった貴方が──一体私の何を理解して疑問を抱いているのでしょう?」
黒田コノカ:「前座はもう充分ですから、あまり笑わせないで頂きたい!」
フローレンス・アシュモール:「理解できないからこそ尋ねているのです」
フローレンス・アシュモール:「理解できないものを理解しようとする。エズミの美点を、あなたこそ理解されていないようですね」
エズミ・バーガンディ:「ううん……そう言ってくれるのはありがたいけれども」
エズミ・バーガンディ:「いや……そうだ。不器用でも、不格好でも当たっていくのが僕の美点だって、そう決めたのだから」
エズミ・バーガンディ:「だから教えて欲しい。君は一体何を為そうとしているのか!?」
正法院ワカナ:「どうしてこんな事って、貴方達のした事がキングダム、ひいてはノヴァリスを崩壊に繋がるなら、聞くに決まってるでしょ…!」
正法院ワカナ:「何の利益があってこんなことをしたの…?!」
黒田コノカ:「他者を理解する事に愉悦を感じるのは結構ですが、それに私を巻き込まないでください」
黒田コノカ:ふん、と鼻を鳴らしてキャロルの元へ歩み寄る。
黒田コノカ:「"狭窄的空間視野パースペクティブアニヒレーション"」
黒田コノカ:「──隠蔽開始」
黒田コノカ:その言葉に合わせて銀球が再び光の照射を再開する。キャロルとコノカが足元からゆっくりと周囲の景色と溶け合っていく。
黒田コノカ:「本来は……ふん。死蔵王の"暗殺"に使うつもりだったのですが」
竜胆ジョウカ:「私……?」なんで……?
黒田コノカ:「ええまあ。対応が本懐の貴方には即殺が有効な手段だと思いましたので」
黒田コノカ:「キングダムを崩すなら──どの道避けられませんしね」
黒田コノカ:何でもない事のように口にする。もう、体の殆どが景色と同一化していた。
黒田コノカ:「……では、皆様。再びお迎えに上がるまでにその死に体を何とかしておくとよいでしょう」
黒田コノカ:「そのような安息が与えられることを──神に祈っております」
黒田コノカ:年相応の少女のように微笑んで、首を傾げる。
キャロル・ホプキンス:「……ワカナさん」
キャロル・ホプキンス:寂しげな顔を浮かべた後――にっこりと快活に笑って。
キャロル・ホプキンス:「さようならです!」
GM:その言葉を残して二人が完全に姿を消した直後、まるで測ったかのように異変が起きる。
正法院ワカナ:「なに、いってるの」
GM:ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
コルフィア・アッシュオンバー:「────! 皆様、注意を!」
正法院ワカナ:呆然とする中、異変に気付かず立ち尽くす
竜胆ジョウカ:「撤退した、ということは準備が……いや違うかコレ!?」
GM:地面が揺れる。
竜胆ジョウカ:「巻き込まれないようにってこと……ですか……!?」
GM:地震……否。『廃骸窟』の崩壊……それも、否。
GM:だが、あなた達にとっては同じこと。
“サプロファイト”:「……俺達は撤退するけど」
“サプロファイト”:「マルヴォが、使ってもいいってさ」
???:空間の裂け目が空に浮いている。
コルフィア・アッシュオンバー:「……ここは、仕方ありませんわね。感謝致しますわ」
竜胆ジョウカ:「あっすっごい助かる」
エズミ・バーガンディ:「……ありがとうございます。マルヴォ様」 去り行く黒田さんの姿に複雑な表情を浮かべながら、助け船を出した神に礼を言う。
ミネルヴァ:裂け目を前に頭を下げると、オウルベアとなり茫然自失の主人を運び出した
GM
GM:時空の裂け目を通って地上に辿り着いたあなた達が見たのは。
GM:直下の地底から現れたそれ・・の通り道にあったが故に蹂躙され、破壊された大ノヴァリス博物館だった瓦礫の山と。
Tachie
『廃骸窟』:天を衝く程の体躯の、巨人だった。
GM
GM:シーンカット

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クライマックス2

GM:クライマックス2
GM:登場侵蝕は不要です。

GM:時刻は深い夜より更に少しだけ進んだ、夜と朝の狭間。
GM:常であれば、あと幾らか経てば朝焼けが大博物館の威容を照らす筈であった。
GM:しかし、キングダムが誇る大ノヴァリス博物館は、瓦礫の山へと姿を変えている。
竜胆ジョウカ:「……」
竜胆ジョウカ:地上に出て。周囲を見渡し、一瞬唖然とした後。
竜胆ジョウカ:「……ほ……」
竜胆ジョウカ:「滅ぼす……!!!!」
エズミ・バーガンディ:(マズい……!)
正法院ワカナ:(こ、コルフィアさん…どうしよう…、これ)
コルフィア・アッシュオンバー:「…………」
コルフィア・アッシュオンバー:くらっ
竜胆ジョウカ:「王だか反逆者だかテロリストだか知らないけど博物館ぶっ壊しやがって……!!!! 人類の英知を何だと思ってんだクソカス……!!!!」
エズミ・バーガンディ:(コルフィアさんが倒れた……!)
『廃骸窟』:大博物館を破壊した巨人は、既にその残骸には背を向けて歩き出している。
竜胆ジョウカ:「■■■■■、■■■■■■■!!!!」聞くに堪えない暴言をまき散らしつつ、状況の把握に勤めようとする。
正法院ワカナ:「こうなったら…」「“盗掘卿(サー・ロバリー)”!来てください!」何処かへいる彼女へ聞こえるように大きな声で。
『廃骸窟』:巨大な地響きと共に向かう方角の先には――キングダム本校舎、『白宮ホワイトホール』がある。
竜胆ジョウカ:「■■■■……不幸中の幸いなのは、アレが本校舎に向かってること」
エズミ・バーガンディ:「あ、あ、ああ、あああ…………」 巨人が向かう先を見て恐れ戦慄いている。
竜胆ジョウカ:「ぶっちゃけ『あのサイズがある』程度で至上王に一発勝ちできるなら、もっと早く討たれてますし革命ももっとマシでした」
エズミ・バーガンディ:「これは……更にマズい状況になっているよ。黒田くんは至上王にも喧嘩を売るつもりだ!」
GM:崩れた大博物館から人影が近付いてくる。
正法院ワカナ:「いやいや…ダメでしょ。それは…!あの巨人は博物館から来てるのよ!?」
竜胆ジョウカ:「ので、アレはどの道長くは持たない。そっちの路線取るなら、上手い事やれば私が降格するかしないかくらいには収まるんじゃないかと」
正法院ワカナ:「至上王が監督責任を追及したらその瞬間私達…不味いことにならない?」ここでは至上王が絶対である。いかなる法よりも。
竜胆ジョウカ:「その辺はまあ気合でなんとか」雑!
宝条マイカ:「……馬鹿なこと、言ってんじゃないわよ」
竜胆ジョウカ:「生きてましたか。収蔵品の状況は?」
エズミ・バーガンディ:「い、いやいや……そうなったら死蔵王だって館長の地位を没収されて……マイカさん!?」
宝条マイカ:目立った傷こそないが、破壊の際に粉塵に撒かれた衣服は煤を被ったかのように汚れている。
宝条マイカ:「学芸員総員で可能な範囲で保護はしてる」
宝条マイカ:「破損した物もあるけど、修繕は可能……というか、絶対に修繕はする」
竜胆ジョウカ:「上出来です」
宝条マイカ:「代わりに学芸員は大半が飛んだわ」
竜胆ジョウカ:「……だとしても、ですね。この学園都市ノヴァリスで一番代替可能な資産は生徒ですので」
正法院ワカナ:「……えっ」
正法院ワカナ:マジか、という顔
エズミ・バーガンディ:(うわぁ……) 死蔵王ならそう言うとはわかっていても、引いている。
コルフィア・アッシュオンバー:「……私が在任している間にこのような失態を許すことになるなんて……」ふらふらと復帰しつつある
宝条マイカ:「コルフィア、まだ挽回はできる」
宝条マイカ:「まだ大博物館は健在よ。あんた達ならこの意味分かるでしょ」
竜胆ジョウカ:「とはいえ人がいないなら、えー……騎士王サマと鉄騎王サマあたりに連絡と、避難誘導はお願いしたほうがいいですかね」
コルフィア・アッシュオンバー:「ええ、当然ですとも」
コルフィア・アッシュオンバー:「当館の所有財産を無断で持ち出しあまつさえ大博物館を破壊し、その上このままむざむざ至上王に破壊させるなどと」
コルフィア・アッシュオンバー:「そんなことは決して許してはおけませんわ。我々の手で確実に、ケリを付けるべきです」
コルフィア・アッシュオンバー:「────使うのでしょう? 『最終防衛システム』を」
宝条マイカ:「ええ……ただ問題が一つ」
宝条マイカ:「起動条件をクリアできてるかどうか」
エズミ・バーガンディ:「『最終防衛システム』?」 噂でしか聞いた事のない防衛機構の名前だ。
正法院ワカナ:「そう…そうよ。キャロル自身の為にも私達が倒さなきゃいけない。…問題?協力出来る事なら何でもするわ」
竜胆ジョウカ:「ですね。逆にここまで行ったら収蔵品気にせず躊躇なく動かせるってなもんです」
宝条マイカ:「あれは、本来生徒には起動できない。破壊範囲が大きすぎて、先住市民を巻き込むから」
宝条マイカ:「今から周辺の先住市民を避難させて……それで間に合うかどうか」
エズミ・バーガンディ:「僕たちが使おうとすると無意識にロックがかかってしまうというわけ、だ」
マウピラ:「それ 多分 大丈夫」
竜胆ジョウカ:「……最悪もう一遍覇鍵解錠ぶっ放して抜けますが。よろしいので?」マウピラさんに。
マウピラ:「神の結界 無関係の者 遠ざける」
マウピラ:「マルヴォ ネセク=エメセフ 結界はってた」
マウピラ:「今 時間 遅い 結界 とけても みんな ねてる」
マウピラ:「近く いないとおもう」
竜胆ジョウカ:「上出来」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら。往生際の悪い神でしたが、最後に役に立ちましたわね」
宝条マイカ:「…………」
エズミ・バーガンディ:「つくづく……神々の存在規模はスケールが大き過ぎて困るね」
宝条マイカ:「……もしかして、それがマルヴォの巫女?」
マウピラ:「そう マウピラ」よく見ると、体が透けていない。実体がある。
竜胆ジョウカ:「起動準備に入ります。何種か術式すっ飛ばして、こっちで補完しながら動かしますんで」カチャカチャ触媒を手元で弄り始める。
正法院ワカナ:「……ひょっとして、霊体じゃなくて本体のマウピラさんっ?」
竜胆ジョウカ:「ハッハッハ。いよいよそういう規模感になってきたってワケですか」
エズミ・バーガンディ:「幽体じゃない……受肉?いや、こんな短時間では……」
エズミ・バーガンディ:「え?本体?」
マウピラ:「マルヴォ マウピラの体 一緒に送ってくれた」
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ」
コルフィア・アッシュオンバー:「流石は神々の権能と言うほかありませんわね」
宝条マイカ:「色々聞きたいことはあるけど、今は後回しね」
竜胆ジョウカ:「んじゃ手伝ってもらいましょうか。なんかイケそうなところあったら言ってください」
マウピラ:「てつだう」
正法院ワカナ:「ありがとね。今は一刻を争う、精一杯頼らせてもらうわ」
宝条マイカ:「学芸員は大半飛んだから、大人数で動かす武装は使えない」
宝条マイカ:「代わりに、あなた達を装填する」
エズミ・バーガンディ:「??????」
竜胆ジョウカ:「うーん流石にですね……ホントは私は別で動いて頭数稼ぎたかったですが」
エズミ・バーガンディ:「その……マイカさん、もしかして疲れで語彙に不都合が生じているんじゃあ……?」
宝条マイカ:「オーヴァードを武装として搭載して、その出力を増幅して撃ち出す機構があるのよ」
正法院ワカナ:「理事会兵器か何かですか?」
宝条マイカ:「元々はそうね」
竜胆ジョウカ:「だいたいそうですね。遺産とか古代レネゲイドとか……その辺をフル活用しようとした昔のアホの作った兵器です」
エズミ・バーガンディ:「非人道的……」 弱弱しく呟く。
宝条マイカ:「最終防衛システムの核を運用する権限があるのは私と死蔵王だけ」
竜胆ジョウカ:「その辺は改良して、収蔵品には被害が出ないようにしてますのでご安心を」人には、は言ってない。
正法院ワカナ:「エズミさん…」やさしく肩を撫でる。
宝条マイカ:「死蔵王を戦力として使わない手はないから、全体の制御は私がやる」
エズミ・バーガンディ:「ううん……なりふり構っていられないのは僕にだってわかるよ」
宝条マイカ:「あなた達五人には武装として戦ってもらう……いや、金剛公はもう限界か」
コルフィア・アッシュオンバー:「ええ。お任せ致しますわ、マイカ」
フローレンス・アシュモール:「……不甲斐ないですが、確かにそのようです」
エズミ・バーガンディ:「後は任せて」
正法院ワカナ:「私は大丈夫。こんなふざけた状況でも、キャロルが助けられるなら弾丸にだってなってやるわ」
竜胆ジョウカ:「……まあ言いたいことはありますが、ヨシとしましょう。学芸員の皆さんのケアと、収蔵品の確認お願いします」
竜胆ジョウカ:「それに」
竜胆ジョウカ:「あの首謀者の何だか知らん軍服には、いつぞやの"見せしめ"より酷いことするつもりなんで。大事な時にトラウマが蘇っちゃあいけません」
竜胆ジョウカ:「……至上王に任せて自分は解任されるプランも言いましたが。そっちはできれば回避する方向でお願いしたいです」
竜胆ジョウカ:「極めて私情ですが。あの『廃骸窟』も貴重な資産ですので保護したいですし」
竜胆ジョウカ:「まだ館長としてやり残したことは無数にありますし」
竜胆ジョウカ:「――何より! コレやらかした犯人の顔面を自分でぶん殴らないと、気持ちよく明日の朝が迎えられませんので」
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふふ。王の御言葉、とくと承りました」
コルフィア・アッシュオンバー:「この程度の反乱で、この程度の謀略で、我らが死蔵王ロード・ホールドの位に傷が付けられるなどと」
コルフィア・アッシュオンバー:「ええ、ええ! そんなことは決して許されませんとも。キングダムの叡智、大ノヴァリス博物館が不落の城であることをかの王に教えて差し上げましょう」
コルフィア・アッシュオンバー:「整理保管部門長、コルフィア・アッシュオンバー。御身の爪となり、牙となり、その意を為すことをお約束致します」
エズミ・バーガンディ:(……こういう所は、やっぱり”王”なんだよなぁ) 死蔵王の言葉に感心をしつつ。
エズミ・バーガンディ:「はい。僕にだってまだまだ護りたいものがいくつもあります」
エズミ・バーガンディ:「僕らの問題リテパデウは片付いたと言っても、黒田くんを止めなければ明日の朝食も満足に食べられないでしょう」
エズミ・バーガンディ:「だから……気持ち良く朝日を迎えられるように」
エズミ・バーガンディ:「装填でもなんでもされてやりますよ」 最後の方はむくれっ面で呟いた。
正法院ワカナ:「私も、死蔵王と同じ意志です。」
正法院ワカナ:「ここまで好き勝手に暴れた懲罰奉仕部を」
正法院ワカナ:「勝手に私にさよならなんて言った手の掛かる私の王も」
正法院ワカナ:「私と入れ替わりの位置で、私のいるべき場所で、二人きりでいる…じゃなくて!」
正法院ワカナ:「ここまでキャロルを間違った場所へ導いた黒田コノカも」
正法院ワカナ:「全部このままみすみす取り逃がして至上王の一刀で終わらせるなんて、納得がいかないわ」
正法院ワカナ:「これは私達の問題で、私達の新しい朝を守るのは、私達よ。」
正法院ワカナ:「…これより報復を始めましょう。彼女達が免罪ゆるしてと乞うくらいね」

GM:崩れた大ノヴァリス博物館の中の、まだ生きている館内放送機構が起動する。
アナウンス:『……――り返します』
アナウンス:『大ノヴァリス博物館にご来館のお客様にお知らせ致します。本館はこれより『起動』します』
アナウンス:『避難スペースから決して外に出ないようお願いします。エリア外で発生した負傷、損害、十字冠離脱等の保障は一切致しません』
アナウンス:『繰り返します――』
アナウンス
GM:崩壊の中、その部屋の内部は一切の傷なく健在だった。
GM:こここそが、大ノヴァリス博物館――その最終防衛機構起動の為の管制室。
宝条マイカ:「防衛シフト零番。残ってる学芸員は180秒で配置に付きなさい!」
宝条マイカ:通信礼装に怒鳴りつける。
宝条マイカ:同時に、様々な魔導機構を操作してゆく。
宝条マイカ:「周辺走査開始。生命反応探査。種別確認。先住市民の反応なし。支配の戒への干渉回避実証」
宝条マイカ:「大目録メモリア、同期。防衛機構、1番から126番まで照合。収蔵物、6,897,215点照合」
宝条マイカ:「空間魔力濃度異常確認。コンバーター調整完了クリア。構造変換術式、重心保持術式、疑似空間識術式、詠唱省略スキップ
宝条マイカ:「魔力炉臨界。補助炉、1番、2番、3番正常。魔導回路接続」
宝条マイカ:「構造銘は財宝を守るものドラゴン。大ノヴァリス博物館を基幹として、全ての収蔵物と全ての防衛機構を補助連結することで出力増強機構ブースターとして形成」
宝条マイカ:「魔術紋認証開始。認証者“盗掘卿サー・ロバリー”――承認」
竜胆ジョウカ:「"同上"――"死蔵王ロード・ホールド"、承認!」
宝条マイカ:「全機構連結オールレガシー・コンバイン
宝条マイカ:「全術式異常なしシステム・オールグリーン。〈自在龍〉、〈3つの走る繋がった館〉詠唱終了」
宝条マイカ:「大ノヴァリス博物館――」
竜胆ジョウカ:「――委細滞りなく、開館せよ!!」
大ノヴァリス博物館:崩壊した筈の館が、それを形成する瓦礫が結合してゆく。
大ノヴァリス博物館:それは、元へ戻るのではなく、新たな姿へと変形・・してゆく。
Tachie
大ノヴァリス博物館:立ち上がったのは――竜であり、人であった。
大ノヴァリス博物館:無数の防衛機構と、収蔵物の力を搭載した最終兵器。
大ノヴァリス博物館:大ノヴァリス博物館が――起動した。

『廃骸窟』:全体の動きを見れば鈍重のようにも見えるが、その巨大さ故、進軍速度は人の追い付けるものではない。
キャロル・ホプキンス:「この分だと、『白宮』までそう時間はかかりませんね!」
黒田コノカ:「ふむ……この規模となると予測が立て難いのが難点でしたがそのようですな」
キャロル・ホプキンス:「いやあ、ちゃんと動いてくれて安心しました!」
キャロル・ホプキンス:「コノカさん! 『墓守』の生産機構はちゃんと稼働していますか?」
黒田コノカ:「そちらも問題なし。我々が計画通りに時間を稼ぐことができたなら……キングダム自体を崩す事は可能でしょう」
黒田コノカ:(結局の所、私の理想と計画の終端が繋がる事となったか。免罪王をどう処理しておくかについても……意識を割く余裕が出来た)
キャロル・ホプキンス:「至上王陛下は今『白宮』に籠もっておられます」
キャロル・ホプキンス:「円卓の王達は、至上王陛下を刺激したくはない筈。『白宮』に向かえば、全力で迎撃せざるを得ない」
キャロル・ホプキンス:「ええ、何れも王を名乗ると驕るに十分な力の持ち主! この『廃骸窟』でも容易に勝つことはできないでしょう!」
黒田コノカ:「そうですなぁ。そこは……我々の腕の見せ所でしょう」
黒田コノカ:(まあ──別に勝つ必要はないが)
黒田コノカ:「墓守で情報伝達と運営に負担をかけておけば不夜王は取りあえず抑えられるでしょう。我々は戦場に注力すればよいかと」
キャロル・ホプキンス:「ええ、筆頭戦力である円卓を私達が引き付ける」
キャロル・ホプキンス:「無限生産の『墓守』でキングダムを埋め尽くしてしまえば、甚大な被害は避けられない」
キャロル・ホプキンス:「そして、円卓を打ち破れば、至上王陛下も気付いてくださるでしょう」
キャロル・ホプキンス:「真に王足るのは、己の他にはいないと」
黒田コノカ:「ええ、ええ!そうでしょうとも。打ち破る事が出来たならば、、、、、、、、必ずやキャロル様の進言は彼の王へ届く事でしょう!」
黒田コノカ:「私も──微力ながらお力添え致します」
キャロル・ホプキンス:「ふふ、ありがとうございます、コノカさん!」
キャロル・ホプキンス:「ここからは勝負ですね・・・・・・・・・・!」
黒田コノカ:「……………ふふ」
黒田コノカ:「はは!そうですなぁ!負ける事の出来ない、大一番!お互い──邁進するとしましょう」
黒田コノカ:(私が手を抜くことは絶対にない。それだけは保証いたします)
黒田コノカ:(全力を、この身を賭して全てを投げ打ってギリギリ──時間を稼ぐところまでは成功する。そういう見込みですので)
黒田コノカ:キャロルの言葉に、偽りではない笑みを漏らしながら同意する。
キャロル・ホプキンス:「……すみません、コノカさん。前言撤回です」
キャロル・ホプキンス:「その前に、やるべきことがあるようです」
黒田コノカ:「ほう?」
大ノヴァリス博物館:『廃骸窟』を上回る速度で飛来するのは、白い竜人。
大ノヴァリス博物館:上空より降り立ち、行く手を阻んだ。
黒田コノカ:「……………こちらも飛行機能を付けておくべきでしたかな」
黒田コノカ:機外を眺めながら嘆息する
放送:『ワーッハッハッハッ意外と動くもんですね!! この規模でちゃんと机上論じゃあないとは!!』
コルフィア・アッシュオンバー:「ごきげんよう、当館にお越しになられた襲撃者おきゃくさまの方々」続けて、竜人より呼びかけるようにアナウンスが流れる
コルフィア・アッシュオンバー:「大ノヴァリス博物館の収蔵品の破壊及び持ち出しは当館の規則により固く禁じられております」
コルフィア・アッシュオンバー:「真に申し訳ございませんが、主犯格のお二方には規則に従い、物理的な制圧・拘束の後に然るべき厳罰を下すことと致します」
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ。ご自身が最もお分かりになっているでしょうけれど、決して減刑など期待なさらぬように」
キャロル・ホプキンス:「減刑など期待しておりませんとも! だからこそ、ここで捕まる訳にはいきません!」
キャロル・ホプキンス:「あなた方では、私の罪を全ては裁けない!」
正法院ワカナ:「此処にはキングダムには、みんな明日も来週の予定だってあるのよっ」
正法院ワカナ:「当たり前の日々を奪う事がどれ程罪深く残酷か。貴方はそれが分かる人でしょ!?」
キャロル・ホプキンス:「ええ、ですから、正しいのはあなた方です」
正法院ワカナ:「王の一人なら…部下の…友達の声くらい聴いてよ…!」
キャロル・ホプキンス:「私は、その王を辞めてしまいたいのです」
キャロル・ホプキンス:「あなたには……本当に申し訳ないと思っていますよ、ワカナさん」
正法院ワカナ:「…っ、王を辞めたいのに付いてくる部下なんて、こんな作戦を立てる部下の言う事は聞くのに!」
正法院ワカナ:「貴方は本当に生真面目で誠実ぶってるけど、どこまでもわからずやだ…!」
エズミ・バーガンディ:「そうやって、何もかもを全部わかったような……自分は確信犯だから仕方ないみたいな事を言って」
エズミ・バーガンディ:くぐもった、小さく震えるような声が後に続く。
エズミ・バーガンディ:「免罪王、黒田くん……僕は、怒ってるんだよ」 感情を抑えた、低く、沈む様な声。
エズミ・バーガンディ:「君たちは、他人を理解する事が愉悦だ、なんて言ってたけどさ……」
エズミ・バーガンディ:「互いに理解できないまま、歩み寄る事すら失って進み続けたら、こうして衝突し合うだけじゃないか!!」
キャロル・ホプキンス:「黒田さんは酷いことを言いましたが、エズミさん、私はあなたの美点を素晴らしいものだと思っていますよ!」
キャロル・ホプキンス:「ですが、人には譲れないものがあるのです!」
黒田コノカ:「……」
黒田コノカ:「私は別に……そういうのはお友達同類とやってください、と言っただけですが」
黒田コノカ:「歩み寄りとは結局の所どちらかの譲歩で成り立つものです。それを強要するのは衝突よりも醜い人間関係だと思いますが?」
黒田コノカ:沈黙を貫くつもりだったが、免罪王の言葉にウンザリと言った様子で口を開いて吐き捨てる。
エズミ・バーガンディ:「それなら言わせてもらうよ」
エズミ・バーガンディ:「ワカナも……免罪王も……」
エズミ・バーガンディ:「友達、なんだろう!?」
エズミ・バーガンディ:「なら……それならば……二人の再会が、こんな、機械の壁に隔たれたものであって良いわけがないよ!!」
エズミ・バーガンディ:「その岩の鎧を引っぺがしてでも、どうにかしてやる!!」
竜胆ジョウカ:「……うん、うん。まあ強いて言うなら、何だか知らないその反骨精神自体を咎める気はありません」
竜胆ジョウカ:「それ言い出したら革命中に革命した私が釣られかねませんし、そもそもどこだってそれなりにろくでもない」
竜胆ジョウカ:「ですので、ええ。そちらにもそう思うに足る何かがあったんでしょう。それが間違ってるたあ言いませんし、導かれる結論が破壊じゃなかったら干渉もしませんよ」
竜胆ジョウカ:「が。その結果が"こう"だから、私は、貴方がたを、轢き潰しに来たんです」
竜胆ジョウカ:「――時にあなた方。襲撃前に何を食べましたか? まあよく覚えといてください」
竜胆ジョウカ:「二か月は流動食しか食えない体にしてやるからな」
竜胆ジョウカ:「殺すぞ」
竜胆ジョウカ:「以上」
キャロル・ホプキンス:「あははははははははははははははははは!!」
キャロル・ホプキンス:「いいでしょう……どの道これから円卓と戦うつもりだったのです!」
キャロル・ホプキンス:「円卓五席“死蔵王ロード・ホールド”。あなたを最初に叩き潰しましょう!」
GM:二機の巨体が、向かい合う。

GM:クライマックス戦闘2を開始します。
GM:戦闘について説明します。
GM:エネミーは『廃骸窟』一体のみ。
GM:『廃骸窟』のHPは30000です。
コルフィア・アッシュオンバー:?????
エズミ・バーガンディ:!?!?!?
竜胆ジョウカ:一人9000くらい削れば行けるか……
GM:通常のイニシアチブで攻撃は行いませんが、毎ラウンドのクリンナップに達成値50、攻撃力10000の範囲(選択)攻撃を行います。
正法院ワカナ:クソデカダブルクロス!?
GM:PCは大ノヴァリス博物館に搭乗しているので、誰かが移動したら、全員一緒に移動します。
GM:そして、PCの攻撃はダメージを100倍で計算します。
正法院ワカナ:百倍
コルフィア・アッシュオンバー:クソデカダブルクロスじゃんよ
エズミ・バーガンディ:100倍ダメージ
正法院ワカナ:界王拳でも20倍なんだぞ
GM:要するに難しいこと考えず、デカいダメージでぶん殴ってください。
竜胆ジョウカ:やったぜ
正法院ワカナ:わぁい
コルフィア・アッシュオンバー:ぶんぶんぶん殴り
GM:エンゲージは開始時点でお互い10m離れているものとします。
GM:と言うわけで1ラウンド目
GM:セットアップ
エズミ・バーガンディ:セットアップないです。行動値上げても特に意味はなさそうなため
コルフィア・アッシュオンバー:なし
竜胆ジョウカ:なし!
正法院ワカナ:なし!
GM:では、行動値16、エズミさんの手番
エズミ・バーガンディ:では……”金剛公”フローレンス・アシュモールのロイスをSロイスに指定します!
フローレンス・アシュモール:エズミ……!
エズミ・バーガンディ:そして、リテパデウ問題も解決したためここで昇華……《追撃の魔弾》の使用回数を回復します。
エズミ・バーガンディ:そのままマイナーで《追撃の魔弾》を使用。攻撃回数を2回にします。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を5増加(164 → 169)
エズミ・バーガンディ:メジャーで【コンボ:『失いの伝播』】 《赫き弾》+《コンセントレイト》+《ブラッドロード》 『廃骸窟』に射撃攻撃。
エズミ・バーガンディ:(7+5)dx7+6+3
DoubleCross : (12DX7+9) → 10[1,2,2,3,4,5,6,7,8,8,10,10]+10[1,4,5,6,8]+10[9]+10[7]+1[1]+9 → 50

『廃骸窟』:ガードします
『廃骸窟』:デカすぎてドッジできない
エズミ・バーガンディ:6d10+22+1d10 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (6D10+22+1D10) → 32[2,10,1,9,7,3]+22+3[3] → 57

エズミ・バーガンディ:5700点ダメージです。
『廃骸窟』:ぐあああああ
『廃骸窟』:HP:24300/30000
エズミ・バーガンディ:1点でもダメージが通ればブラッドロード効果で攻撃力が+35されます。
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を7増加(169 → 176)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(6 → 4)
エズミ・バーガンディ:そして、追撃で同じコンボ(《赫き弾》+《コンセントレイト》)の攻撃!
エズミ・バーガンディ:(7+5)dx7+6+3
DoubleCross : (12DX7+9) → 10[3,4,5,6,7,7,7,8,9,10,10,10]+10[1,2,5,7,8,8,9,9]+10[2,2,3,3,8]+6[6]+9 → 45

『廃骸窟』:ガード!
エズミ・バーガンディ:5d10+22+1d10+35 ダメージ!
DoubleCross : (5D10+22+1D10+35) → 24[2,9,4,6,3]+22+6[6]+35 → 87

エズミ・バーガンディ:8700点ダメージ!!!
『廃骸窟』:ぐおおおおおお!
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの侵蝕率を4増加(176 → 180)
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディのHPを2減少(4 → 2)
『廃骸窟』:HP:15600/30000
GM:では演出どうぞ!

エズミ・バーガンディ:「……実際に”装填”されてみてわかった事だけれども」
エズミ・バーガンディ:大博物館の一室、人体と巨身を魔術的に結び付ける索状機構を眺めながら呟く。
エズミ・バーガンディ:「感覚系、伝達系、運動系……最終防衛機構がどうして人型を取っているのか、わかった気がする」
エズミ・バーガンディ:魔術には”照応”の考え方がある。それはカタチ……あるいは感情、属性。
エズミ・バーガンディ:”対応”するモノを”同一”のモノとして捉え、影響を及ぼし合う、または神威を借り受ける。
エズミ・バーガンディ:二者間を結び付け、影響を及ぼし合う魔術体系を”類感魔術”とも呼ぶ。
エズミ・バーガンディ:「”喪失”の伝播の最大の弱点は」
エズミ・バーガンディ:「”喪失”の起点となる僕自身がただの人間でしかない事」
エズミ・バーガンディ:……であるのならば。
エズミ・バーガンディ:「”僕”の”体内博物館”には僕以上の力を持った”喪失”が渦巻いている」
エズミ・バーガンディ:瞑想。博物館との繋がりに意識を集中させる。
エズミ・バーガンディ:”収蔵品”は臓器であり、力であり、肉体でもある。それらの器官は今、心無い者の暴威によって傷つき……痛みを抱えている。
エズミ・バーガンディ:「……繋がった」
エズミ・バーガンディ:「”喪失”の伝播。”ヴァンダリズム・リバース”」
エズミ・バーガンディ:破壊された収蔵品が失った価値。そこに秘められた”文明破壊者”に対する呪詛。
エズミ・バーガンディ:大博物館を襲った破壊が”反転”し、岩窟の巨体に向けて呪いを突き刺す。
キャロル・ホプキンス:「これは……!」
『廃骸窟』:巨人を制御する為の石版が、次々と異常を示す文章を表示している。
『廃骸窟』:ネセク=エメセフから受け取った権能によって、古代ノヴァリス言語ではなく現代語で示されるそれらが、二人に現状を知らせる。
キャロル・ホプキンス:「『墓守』の生産装置が不具合を起こしています!」
キャロル・ホプキンス:「他にも駆動系の機能が落ちています……!」
黒田コノカ:「…………チッ」
黒田コノカ:操作盤を素早くスライドし、廃骸窟のパーツを幾つか切り離す。
黒田コノカ:"照応"。魔術の起点となる対応した部位をパージする事で喪失が完全に伝達する事を防ぐためだ。
黒田コノカ:「多少の被害は受け入れます。墓守の生成機能さえ守る事が出来るなら問題ありません」
黒田コノカ:(予習が幾らか役に立ったか……ふん)
黒田コノカ:「これはこちらで対応します。キャロル様は作戦の遂行と攻撃に集中してください」
キャロル・ホプキンス:「お任せします!」
キャロル・ホプキンス:「エズミさん! これでは止まりませんよ!」
キャロル・ホプキンス:「喪失の伝播はダメージを共有する術式! そちらが動いている以上、こちらも止まりません!」
エズミ・バーガンディ:「当然、この程度で貴女が落ちるとは思っていません……免罪王」
エズミ・バーガンディ:「王道を通すのなら、王の力で押し通るのが筋と言うものでしょう」

GM:では行動値12、死蔵王の手番!
竜胆ジョウカ:やるぜ!!みんなついてきな!!
竜胆ジョウカ:マイナーで戦闘移動。『廃骸窟』のエンゲージに突っ込みます
大ノヴァリス博物館:びゅーん
竜胆ジョウカ:そしてメジャーでコンボ【ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し】!〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉+〈紅蓮の衣〉!
竜胆ジョウカ:対象は勿論『廃骸窟』じゃい!!振ります
竜胆ジョウカ:8dx ドッジ不可!!
DoubleCross : (8DX10) → 9[1,1,2,5,8,8,9,9] → 9

『廃骸窟』:ガード!
竜胆ジョウカ:ダメージ!!
竜胆ジョウカ:1d10+62+2d10 装甲無視
DoubleCross : (1D10+62+2D10) → 2[2]+62+5[4,1] → 69

竜胆ジョウカ:6900か
『廃骸窟』:HP:8700/30000
竜胆ジョウカ:演出!

竜胆ジョウカ:「ええ、ええ……なるほど、おおよそ理解しました」
竜胆ジョウカ:覇鍵解錠は、自分史上最も長く走り続けている。神代の結界は未だ健在であるゆえの上方補整が強い。
竜胆ジョウカ:そのリソースは、館の維持と修復に充てられている。
竜胆ジョウカ:敵を討つ過程で共倒れにならないよう。
竜胆ジョウカ:あるいは、少しでも復興が楽になるよう。
竜胆ジョウカ:だが。
竜胆ジョウカ:「そんだけ基盤に"照応"置いてんなら。こっちが乗せる認識もそりゃあよく乗っかることでしょう」
竜胆ジョウカ:一つ、ここで記すならば。
竜胆ジョウカ:死蔵王は、あの八月革命中。遺産の開放を殆ど用いてこなかった――照応魔術の名手である。
竜胆ジョウカ:「"此の躰をムカト=ヒャンデルとみなし"」
竜胆ジョウカ:「"其の躰をネセク=エメセフへと照応する"」
竜胆ジョウカ:「――捕まってて、ください!!」
竜胆ジョウカ:瞬間、館の成すヒトガタ全体が、大きく踏み込み。
竜胆ジョウカ:焔を纏った拳で『廃骸窟』を大きく揺らす。
竜胆ジョウカ:「まあこんだけやってりゃ、あっちを悪神って見做すのも簡単ですからね!!」
竜胆ジョウカ:「戦闘可能な面々に連絡!! 当館はムカト=ヒャンデルに照応し――あー、端的に言えばアチラさんへの特効を得ました」
竜胆ジョウカ:「なんかできるなら取り敢えずやってみてください!! 私が百倍にしてぶつけたりますよ!!」
『廃骸窟』:神に擬えた一撃によって、外装が砕け、大きく巨体が仰け反る。
キャロル・ホプキンス:「ぐ、うぁ、ああああああ――!?」
キャロル・ホプキンス:駆体全体が大きく揺れる。搭乗者にとっては地震どころでは済まない衝撃が襲う。
黒田コノカ:「──こッの……怪物……め」
黒田コノカ:座席にしがみ付きながら脂汗を浮かべて毒を吐く。
キャロル・ホプキンス:「この程度は……覚悟していた通りです!」
キャロル・ホプキンス:「私はここで止まる訳にはいかない……たとえ自分より遙かに強い相手であろうと、退きはしません!」
キャロル・ホプキンス:「今度こそ、私は正しく罰せられてみせる――!」
竜胆ジョウカ:「バーカ何が正しいもクソも有りませんよ!!そんなに正義が欲しいならUGNにでも入りな!!」
竜胆ジョウカ:「業突張りが……!! クソッ相手にすると面倒ですね全く!!」

GM:行動値8、ワカナさんの手番
正法院ワカナ:はぁ…はぁ…いきます
正法院ワカナ:マイナー、ぐっと博物館を戦闘態勢にしつつ…(データ的には何もしません)
正法院ワカナ:メジャー、《ナーブジャック(誓約の瞳)》《アニマルテイマー》《ダンシングシミター》《コンセントレイト:オルクス》
正法院ワカナ:対象は勿論、『廃骸窟』
GM:判定どうぞ
正法院ワカナ:使用武器は、ナックルダスター、パイルバンカー、ヒートウィップ、斧です。神木は移動したから効果使えないしね。
正法院ワカナ:14dx7+2
DoubleCross : (14DX7+2) → 10[1,1,2,3,3,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[5,5,6,6,8,9,10,10]+6[4,6,6,6]+2 → 28

正法院ワカナ:《妖精の手》
GM:しなくても当たるよ……?
正法院ワカナ:なら…控えます…
正法院ワカナ:絶対洗脳してやるぞって意地がでちゃった
『廃骸窟』:ガード
正法院ワカナ:ではダメージ
正法院ワカナ:22+3d10
DoubleCross : (22+3D10) → 22+21[7,9,5] → 43

正法院ワカナ:あ~…斧効果いらないなこれ
GM:4300ダメージ!
正法院ワカナ:では、ナーブジャックの効果でその後自傷をお願いします。
『廃骸窟』:HP:4400/30000
正法院ワカナ:ワカナの侵蝕率は155から173%へ…
『廃骸窟』:はい……自分自身を攻撃します。
『廃骸窟』:攻撃力100000
『廃骸窟』:-5600/30000
『廃骸窟』:戦闘不能
『廃骸窟』:《蘇生復活》
『廃骸窟』:HP1で復活します
正法院ワカナ:心のつええ廃骸窟だ
GM:では演出!

正法院ワカナ:「そんなに罰されたいというなら、もう知らない。」
正法院ワカナ:「私は…私にできる最大の力で貴方を止めてみせる。例え、どういう事になるとしても」
正法院ワカナ:「──ちぎれ、魔法鐘マギクムッ」
正法院ワカナ:鐘の鳴る音はせず、魔法鐘マギクムが流れるように鉄の塊となる
正法院ワカナ:魔法鐘マギクムは、エレクトリクム・マギクムと称される金属で造られている。
正法院ワカナ:詳細は不明だが、一説によればこれは星から来る燃える石…つまり、隕石と推測される。
正法院ワカナ:人が最初に手にした最初の金属である隕鉄は
正法院ワカナ:古今東西の神話にも親和性を持つ優れた素体であり
正法院ワカナ:人の望みを叶えるレネゲイドの根源を強く持つ
正法院ワカナ:極限まで同調した金は姿を変え、棒状の姿となり槍の姿を形成した。
正法院ワカナ:「之なるは古の時代アダムから数えて七代目」
正法院ワカナ:「鍛治の祖トバルカインがアララト山の燃える石を鍛えた槍」
正法院ワカナ:ワカナは即席で隕鉄で出来た最も著名な武器を投影し即席の魔術武器を形成した
正法院ワカナ:神の子穿つ槍、ロンギヌス
正法院ワカナ:『上なる如く、下もまた然り』万物照応の原理はここでも変わらず生きている。
正法院ワカナ:ワカナが握った槍はロンギヌスの槍であるように、博物館もまた《自在龍》を起動。
正法院ワカナ:博物館跡の残骸の鉄くずが集まり槍を手にした。
正法院ワカナ:勿論、ワカナと同様、博物館の握った槍もかの聖槍と同様の属性と特攻を持ち合わせている
正法院ワカナ:「キャロルッ、貴方は神の墓なんかと心中なんて、させない!」
正法院ワカナ:槍を構えると、防御態勢を取る『廃骸窟』の脇を狙い
正法院ワカナ:音速を優に超えた凄まじい速度と山の如き重量で以て穿ち貫かんとする!
『廃骸窟』:槍は確かに、巨人の分厚い外殻に突き刺さった。
『廃骸窟』:しかし、貫通には至らない。突き刺さった槍を巨大な腕で掴み、固定する。
キャロル・ホプキンス:「照応の文脈が……甘いですよ、ワカナさん」
キャロル・ホプキンス:「『廃骸窟』は確かに神を封印した墓ですが」
キャロル・ホプキンス:「既に神の亡骸は失われている! あなた方によって!」
正法院ワカナ:「…キャロルは賢いね。私さっきまでそんなのちっとも思いつかなかった」その発想の萌芽も、疑念も。既に遺産で切り離している。
正法院ワカナ:「だって、私は殺す為に穿ちたかったわけじゃないもの。」
正法院ワカナ:「それが”本当に死んでいるか、確かめるために”穿ったんだよ…ふふっ」
正法院ワカナ:「─────かの槍の担い手と同じように!さぁ、その時神の子は如何な姿だったかしら?」
正法院ワカナ:一瞬、成立を否定されかけた照応はこれにて完成される
正法院ワカナ:槍は光を纏い、『廃骸窟』を包み込みその動きを束縛し…身動きの取れない状態へ拘束する
正法院ワカナ:『廃骸窟』の神威…ネセク=エメセフに関する神威は、残滓を含め塗りつぶされ。一時的に術式の白紙状態へ追い込む。
正法院ワカナ:『上なる如く、下もまた然り』
正法院ワカナ:搭乗者であるキャロルもまた一時的に魔術的防御は無意味な状態へと追い込まれた。
キャロル・ホプキンス:「神の子の処刑ではなく、磔による束縛に焦点を当てたのですか……!」
正法院ワカナ:「漸くここまで追い込めた…!」
正法院ワカナ:すっと大きく息を吸い込み、意識を集中させる
正法院ワカナ:「…いくよ。マギクム。────『ちぎれ』魔法鐘」
正法院ワカナ:「私の心を貴方に委ねるから、私の望み通り貴方を響かせて…!」
正法院ワカナ:ゴォオオオン────ゴォオオオン・・───ゴォオオオン───
正法院ワカナ:ワカナの槍、そして博物館の持つ槍は大きく鈍い音を放ち、音を響かせる。
正法院ワカナ:何処まで言っても、魔法鐘マギクムは鐘であり。そして魔術を代行するものだ。
正法院ワカナ:ここで彼女がマギクムに託し最大出力で行った術式は…精神へ潜る術
正法院ワカナ:キャロル・ホプキンスならば容易にわかるだろうこれは
キャロル・ホプキンス:『では、ワカナさんがウイカさんから術式を受け取り、ハンさんの救助を!』
正法院ワカナ:八月革命以前嘗ての懲罰奉仕部で、ウイカがワカナに託した術式。
正法院ワカナ:夢に潜る術式を遺産や他の魔術で以て幾重も強化したものだ。
キャロル・ホプキンス:夢は無意識の領域。最も無防備な心の在処。
キャロル・ホプキンス:「直接精神に攻撃する、という意図ならば有効な手段と言えるでしょう……ですが」
キャロル・ホプキンス:「あなたの目的はそうではないのでしょう? ワカナさん」
キャロル・ホプキンス:「だとすれば、無意味な行為です。私は既に何も偽ってなどいないのですから!」
正法院ワカナ:「偽っていない?嘘をつかないで!私は貴方と本音で話をしたいだけ」
正法院ワカナ:「貴方が私を遠ざけた時、本当の事を何一つ伝えなかった事くらいもう知ってるっ…ウイカから聞いたもの」
正法院ワカナ:「どうして私にも伝えなかったの?なんで私にも…貴方の罪を背負わせなかったのっ!!」
キャロル・ホプキンス:「逆に尋ねましょう。何故、あなたが私の罪を背負うのですか」
キャロル・ホプキンス:「友人だから、などと言う答えはやめてくださいよ」
キャロル・ホプキンス:「友人ならば、私のすくいを奪わないでください」
キャロル・ホプキンス:「ええ、あなたのことは大切に想っています」
キャロル・ホプキンス:「ですが、だからあなたを私が庇ったとでも?」
キャロル・ホプキンス:「私は……自分を罰したかっただけですよ。あなたのことを想って遠ざけたのではない」
キャロル・ホプキンス:「私はもう、あなたのような友人と過ごす日常しあわせは耐えがたかった……!」
正法院ワカナ:「っ、私も貴方も…目の前の責務に向き合っていただけよ。何も変わりはしない…!貴方に責があるというのなら、私だって同じようにある。」
正法院ワカナ:「罰したい?…たった一人で貴方の父の策謀も、ウイカの死も、どうにかできたわけないじゃない…!悪いのは、貴方じゃない!」
キャロル・ホプキンス:「あなたへの罰は、その王の副官の地位を失った時点で果たされた」
キャロル・ホプキンス:「ですが、私への罰は終わっていない」
キャロル・ホプキンス:「私は、ウイカさんを死なせた罪の罰のことを言っているのではありません」
キャロル・ホプキンス:「その罰ならば、既に父から下されています」
キャロル・ホプキンス:「私は悪くないと言いましたね。私一人ではどうにもならなかったと」
キャロル・ホプキンス:「ええ、ならば、そんな非力な存在が王を名乗った罪は罰されなければならない」
キャロル・ホプキンス:「それを裁くことができるお方は、あなたではない」
正法院ワカナ:「うぬぼれないでよ。そんな理由で王を罰する法は連合法にはないわ」
正法院ワカナ:「至上王が貴方を裁くとしても、無能だからじゃない…!ただ、あの人の前で背伸びをし過ぎてる頭が高いから。」
正法院ワカナ:「キングダムの中でも、一番手の付けられない我儘を持った人が非力な王?笑わせないで…本当に手の付けられない人!」
正法院ワカナ:「貴方が間違ってるなら─────罪が欲しいというなら、私が裁く」
正法院ワカナ:「貴方がもう二度と間違ったこともしないように、一生見てあげる」「私が貴方を救ってあげる…!」
キャロル・ホプキンス:「自惚れているのはどちらですか」
キャロル・ホプキンス:「あなたは王ではない。正式な部活からも罷免されている一般生徒に過ぎない!」
キャロル・ホプキンス:「王とは元より法に縛られる存在ではありません……王とは自分自身に君臨するもの!」
キャロル・ホプキンス:「未だ王を捨てることの叶わないこの身は、私がどれだけ嫌おうと、王なのです」
キャロル・ホプキンス:「私の王道を遮るというのなら、あなたは友ではなく――敵です」
キャロル・ホプキンス:「さあ! 何の覚悟があって我が王道を阻む!」
キャロル・ホプキンス:「答えてみろ! 正法院ワカナ!」
正法院ワカナ:「決まってるでしょ…!」
正法院ワカナ:「"我が至上の王マイ・マジェスティ"、私が貴方の一番の家臣で、親友でありたいと、そう思っているからよ…!」
正法院ワカナ:「どこの世界に友達が自滅するのを喜ぶ奴がいる!」
正法院ワカナ:「どこの国に王が間違いを行うのを看過する忠臣がいる!」
正法院ワカナ:「この愚行が貴方の存在総てを賭けた行いだというのなら、私は全力以上を以て止めるわ!」
キャロル・ホプキンス:「そこまで吼えたのなら、最早この場で会話は不要!」
キャロル・ホプキンス:「止めてみせなさい!」
正法院ワカナ:「上等よ…!至上王の前の手を煩わせることはない、貴方には私くらいで十分!罰を下すわ!」
正法院ワカナ:「この王鍵で!うぬぼれた王の駒を千切ちぎれ、マギクム!」
正法院ワカナ:ゴォオオオン・・・・ゴォオオン・・
正法院ワカナ:鐘の音でこれ以上なく精密に拳を振り上げた博物館は
正法院ワカナ:一切の躊躇なく、『廃骸窟』の頭部へと高層ビルの如き拳を振りぬく
正法院ワカナ:勢いの付いた鉄拳は『廃骸窟』を縛る拘束ごと崩壊させ、たちまち地響きの如き揺れが周囲を響かせ続ける
キャロル・ホプキンス:防御に回す思考が煩わしい。
キャロル・ホプキンス:キャロル・ホプキンスは元来防御には向かないオーヴァードだった。
キャロル・ホプキンス:正確には、自分自身への防御に向かない。
キャロル・ホプキンス:体内の精霊回路によって頑強な生命力を得ようと、それを自らを守る為に使うことが、能力形態ではなく思考形態からして苦手だった。
キャロル・ホプキンス:故に――
キャロル・ホプキンス:「攻撃に集中します。――コノカさん! 防御は任せます!」
キャロル・ホプキンス:そう言い捨て、カウンターの一撃に全て意識を没入させた。
黒田コノカ:「……………承知しました。ええ、はい。キャロル様は"そちら"に集中されるのが正解でしょう」
黒田コノカ:小さく呟くと操作盤を落ち着いた動作でスライドしていく。
黒田コノカ:(損耗が激しい。博物館の起動も念頭に無くはなかったが……)
黒田コノカ:(あそこまで徹底的に破壊してほぼタイムロス無しで起動してくるのは流石に予想外だったな)
黒田コノカ:損傷したパーツを切り離し、墓守の生成機能の一部を停止して機体のパーツ生成に動作を切り替える。
黒田コノカ:全体を作り直す事が出来るのならば最良だが、墓守の生産を完全に停止してしまってはそれこそ本末転倒だ。
黒田コノカ:戦況を確認しつつ、可能な限りの補修を──。
黒田コノカ:「………ふん」
黒田コノカ:最低限の歩行が可能なレベルで操作を差し止め、進行を再開する。
キャロル・ホプキンス:「――赦し給え、『楽園刑場メム』」
『廃骸窟』:そして、妖精界の加護を受けた拳に、雷霆が迸り、振りかぶられた。

GM:行動値6、コルフィアさんの手番!
コルフィア・アッシュオンバー:マイナーアクションで《骨の剣》
コルフィア・アッシュオンバー:素手のデータを攻撃力15、ガード値6に変更
コルフィア・アッシュオンバー:メジャーアクションで《コンセントレイト》+《シャドーテンタクルス》、対象は廃骸窟
コルフィア・アッシュオンバー:9dx7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[1,5,6,6,7,8,9,9,9]+10[1,3,9,9,9]+10[4,6,8]+10[9]+10[7]+2[2]+4 → 56

『廃骸窟』:ガード
コルフィア・アッシュオンバー:ダメージロール!
コルフィア・アッシュオンバー:6d10+15
DoubleCross : (6D10+15) → 32[4,6,7,6,3,6]+15 → 47

『廃骸窟』:残りHP1……戦闘不能!
『廃骸窟』:復活もなし!
GM:あなた達の勝利だ!
正法院ワカナ:やったー!
竜胆ジョウカ:いよっしゃ!!!!
GM:演出!

コルフィア・アッシュオンバー:「────コルフィア・アッシュオンバーより大ノヴァリス博物館へ」
コルフィア・アッシュオンバー:正法院ワカナによって振り上げられた大博物館の拳に合わせるように、コルフィアが詠唱を重ねる
コルフィア・アッシュオンバー:「構造変性完了。開け、大目録メモリア
コルフィア・アッシュオンバー:白き竜人の腕部、その内側より影が溢れ出し、構造を作り変えてゆく
コルフィア・アッシュオンバー:「大目録メモリアより選定開始。単純出力形態に移行。構造銘は《龍爪》」
コルフィア・アッシュオンバー:「大ノヴァリス博物館を基幹として、遍く全てを連結つなぎ、習合まじえ、カタチを為せ」
コルフィア・アッシュオンバー:その拳が備えるのは数多の収蔵物を繋ぎ、形を為した龍の爪
コルフィア・アッシュオンバー:ブーストを掛けられたかの如く拳が速度を増してゆく。爪先に集中する概念的な破壊力が、無数に及ぶ大ノヴァリス博物館の収蔵品の力を以て底上げされてゆく
『廃骸窟』:雷轟を纏う巨大質量の拳が迫る。
『廃骸窟』:龍の爪ごと叩き潰さんと、空気が爆ぜる凄まじい破裂音を伴って!
コルフィア・アッシュオンバー:「……うふふ」
コルフィア・アッシュオンバー:そして、もう一つ。自らの王を想い啖呵を上げる少女のために、共に肩を並べた者からささやかな贈り物を
コルフィア・アッシュオンバー:「『────かくしてこれは、夏の夜の夢に過ぎないのだから』」
コルフィア・アッシュオンバー:大作家ウィリアム・シェイクスピア著作の戯曲、『夏の夜の夢』
コルフィア・アッシュオンバー:この喜劇は『とりかえ子チェンジリンク』を扱った最も有名な創作の一つであり、
コルフィア・アッシュオンバー:その結末は喜劇らしく、チェンジリンクを含めたすべての問題が委細全て滞りなく解決し、幕を閉じる
コルフィア・アッシュオンバー:その術式の効力は『チェンジリンク』に紐づいた現象の否定。免罪王の王鍵に対して対策としてコルフィアが用意していたメタ術式
コルフィア・アッシュオンバー:術式が装填され、起動する。『廃骸窟』の纏う雷が、まるで過ぎ去った嵐の如く完全に消失し消え去って
コルフィア・アッシュオンバー:────鐘の音に従い振り上げられた拳が、龍の爪を伴い
コルフィア・アッシュオンバー:『廃骸窟』の反撃ごと貫き、振り抜いて打ち砕く
『廃骸窟』:雷を消失してなお、地上に放てば区画一つを粉砕するに足る拳が、粉々に砕ける。
『廃骸窟』:崩壊は巨人の全身へと波及する。最早、如何なる手段を講じようとその完全崩壊は免れない。
学芸員生徒:「……廃骸窟、完全に停止……!!」
学芸員生徒:観測手の生徒が声を上げると共に、わあ、と歓声があがる。
竜胆ジョウカ:「ふぃ」
竜胆ジョウカ:それを聞きつつ、張っていた気を緩める。が。
竜胆ジョウカ:「……あっヤバ!! 今からでも廃骸窟の中身できるだけ回収しないと!!」
竜胆ジョウカ:「あれも貴重な資産――ああええと……調査研究部門何人います!?」
学芸員生徒:「12とか……」
竜胆ジョウカ:「ギギギ……んじゃあ他部門も何人か供出で回収を!他の面々は館の方の復旧の方へ!」
竜胆ジョウカ:「私はこれを軟着陸させま……うわっ、ととと……!!」

GM:崩壊する『廃骸窟』内部。
キャロル・ホプキンス:「これは……うんともすんとも言いませんね」
キャロル・ホプキンス:操作用の石版に触れながら唸る。
黒田コノカ:「……まあそうでしょうな。肝心の機体の方がイカれてしまっているようですし」
黒田コノカ:軍帽を深く被り直してため息を吐く。
キャロル・ホプキンス:「コノカさんはこれからどうしますか?」
キャロル・ホプキンス:「私は生身でもう少し粘ってみようかと思いますが……まあ死蔵王がいる以上これで終わりでしょうね!」
黒田コノカ:「私はごめん被ります。こうなったら次の機会について思考を巡らせる方が幾らか有益でしょう」
黒田コノカ:「ゴールラインの駆け引きをしながら遥か手前で二人そろって転倒とは……ハハ。何とも間抜けな終わり方ですな」
キャロル・ホプキンス:「あははは! 私達はずっと間抜けなことをしてきた気がします!」
キャロル・ホプキンス:「でも、私は楽しかったですよ」
キャロル・ホプキンス:「懲罰奉仕部のみなさんは誰一人として人間として立派な方はいませんでしたが」
キャロル・ホプキンス:「だからこそ、一緒に馬鹿なことができたと思います」
黒田コノカ:「…………」
黒田コノカ:「……」
黒田コノカ:「…」
キャロル・ホプキンス:「さて! 私はもう一暴れしてきます!」
キャロル・ホプキンス:「神聖二重冠があればもっとよかったのですが、堕剣の楔片を三つも使ったせいですかね……?」
黒田コノカ:「キャロル・ホプキンス」
黒田コノカ:言葉尻を無理やりに遮るように、口を開く。
キャロル・ホプキンス:「……? コノカさん?」
キャロル・ホプキンス:「最後に恨み言ならお聞きしますが、あまり時間がないので手短にお願いしますよ!」
黒田コノカ:「お前は愚かでどうしようもない気狂いだ。自分で責任を端から背負い込む癖にその始末すら自分で付けられない」
黒田コノカ:「王の称号を嫌いながら人の上に立ち、全員が平等であるかのように振舞う」
黒田コノカ:「王であろうと指揮官であろうと、人の上に立つ者には心得るべき振る舞いというものがある。お前はそれを完全に放棄していた。上官としては最悪だ」
黒田コノカ:静かに、無表情のまま言葉を続ける。
キャロル・ホプキンス:「うーん、これは手厳しいですね。流石はコノカさん」
キャロル・ホプキンス:少し困ったように笑う。
黒田コノカ:「そして」
黒田コノカ:「私もまた、お前のような気狂いに相応しい愚か者だったように思う」
黒田コノカ:「私は、これっぽっちも楽しくなど無かった。策士として"勝ち目がない"という事実に目を背けて無意味な行進を続けるのは苦痛だった」
キャロル・ホプキンス:「そうですね。コノカさんは頭はいいのに、せっかくの頭脳をこんなことにしか使えない人です」
キャロル・ホプキンス:「自分のやりたいことよりも、怒りだとか屈辱だとかに気を取られて、ずっといらいらばかりしています」
キャロル・ホプキンス:「いつも澄ました顔をして、こういう土壇場でないと本音を話してくれませんし、部下としては有能でも扱いづらい人です」
キャロル・ホプキンス:「でも、私はそんなコノカさんのことを友人として好ましく思っていますよ」
黒田コノカ:「………くだらない響きだ。無意味な言葉だ」
黒田コノカ:「私の怒りと同じくらいに虚しい」
黒田コノカ:「その虚しさの返礼に、私も一つ虚しいお返しをしてやろう」
黒田コノカ:そう言って、ホルスターから引き抜いたピストルの弾倉を開く。
黒田コノカ:口内を噛み切り、垂れた血が弾倉へ装填されていく。
黒田コノカ:ピストルを構え、正面からキャロルの頭部へ照準を合わせる。
黒田コノカ:「無意味で無価値な時間だった。二度と顔を見る事も無いだろうな」
キャロル・ホプキンス:「寂しいですが、そうですね」
黒田コノカ:血液の弾丸による支援。キャロルは何度も目にしてきた能力。
キャロル・ホプキンス:ここで抵抗して捕まれば、主犯である自分は最悪氷棺陵墓行きだろう。
キャロル・ホプキンス:それを免れても、二度と懲罰奉仕部の人間と顔を合わせることは許されまい。
キャロル・ホプキンス:「最後の餞、ありがたくいただきます」
キャロル・ホプキンス:「私も餞別として、せめて派手に暴れましょう!」
黒田コノカ:「……ふん」
黒田コノカ:その言葉に鼻を鳴らし、弾倉を回転させ──停止すると同時に引き金を引く。
黒田コノカ:だが。
黒田コノカ:銃口から飛び出たのは、支援能力を伴った血液の弾丸ではなく。
黒田コノカ8発の弾倉にたった一発だけ込められた鉛玉だった、、、、、、、、、、、
キャロル・ホプキンス:「――ッ、ぁっ、が……コノカ、さん……?」
キャロル・ホプキンス:鉛玉に眉間を撃ち抜かれ、倒れ伏し、意識が霞む刹那に放たれたのは疑問だった。
キャロル・ホプキンス:ここで自分を撃つ意図は明確だ。
キャロル・ホプキンス:だが、目の前の少女がそうするとは、全く考えの外にあった。
黒田コノカ:「……………自らの幸運に感謝するがいい、キャロル・ホプキンス」
黒田コノカ:誓って、狙ったわけではない。
黒田コノカ:ただ
黒田コノカ:8発の内、たった1発分くらいはそういった幸運がこの女にあってもいい、と思っただけだ。
黒田コノカ:(私はただ1発の幸運を込めただけ。引き当てたのはお前だ)
黒田コノカ:「では……二度と会わない事を祈っております。良い旅を」
黒田コノカ:軍帽を脱ぎ捨てて、深くため息を吐いた。
GM
GM:『廃骸窟』が崩壊すると同時、一筋の十字冠離脱の光が何処かへと放たれた。
GM:そして、大ノヴァリス博物館の学芸員達が踏み込んだ時、内部にいた生徒は黒田コノカただ一人だった。
GM:朝日が昇る。
GM:大ノヴァリス博物館に、新たな朝が来た。
GM

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バックトラック

GM:バックトラック
GM:今回のEロイスは……
GM:“サプロファイト” 【罪の仔らトバルカイン】【虚実崩壊】【妄念の姿:神出鬼没】【妄念の姿:拡散する世界】【さらなる絶望】【修羅の世界】
GM:“ホワイトロット”【罪の仔らトバルカイン】【修羅の世界】
GM:※ノドスチルドレンの【修羅の世界】はミドル戦闘で戦闘不能になった後、復活してクライマックスに参加する為に使用。
GM:忌寸ウイカ【星徒スターダスト】【あり得ざる存在:武芸の達人】【超越活性:武芸の達人】
GM:リテパデウ【遠きものフェリゾンレヴェア】【神性圏界ドミニオン
GM:ネセク=エメセフ【遠きものフェリゾンレヴェア】【神性圏界ドミニオン
GM:ヘンリー・ホプキンス【超越者の戯れ】【ファイトクラブ】【妄念の姿:子羊の歌】【原初の恐怖】
GM:合計19個!
コルフィア・アッシュオンバー:もちろん振ります!
コルフィア・アッシュオンバー:176-19d10
DoubleCross : (176-19D10) → 176-117[10,10,7,8,3,3,1,8,9,4,3,1,9,10,9,6,4,5,7] → 59

正法院ワカナ:振ります
エズミ・バーガンディ:当然振ります!
正法院ワカナ:173-19d10
DoubleCross : (173-19D10) → 173-114[10,2,8,6,1,8,5,3,10,3,9,7,6,9,8,2,2,9,6] → 59

エズミ・バーガンディ:180-19d10
DoubleCross : (180-19D10) → 180-94[10,2,3,6,2,2,4,3,8,9,8,5,4,2,5,5,5,3,8] → 86

竜胆ジョウカ:振るぜ!
竜胆ジョウカ:173-19d10
DoubleCross : (173-19D10) → 173-118[7,10,3,4,2,10,6,4,10,10,9,8,1,5,5,5,10,4,5] → 55

コルフィア・アッシュオンバー:バックトラックのタイミングで神聖二重冠の効果使用
コルフィア・アッシュオンバー:昇華した死蔵王のSロイスをロイスに戻します
エズミ・バーガンディ:ロイスは等倍振りで
エズミ・バーガンディ:86-3d10
DoubleCross : (86-3D10) → 86-23[10,10,3] → 63

コルフィア・アッシュオンバー:そして倍振り
コルフィア・アッシュオンバー:53-6d10
DoubleCross : (53-6D10) → 53-24[1,6,2,6,7,2] → 29

竜胆ジョウカ:倍振りしよ~
竜胆ジョウカ:55-4d10
DoubleCross : (55-4D10) → 55-20[4,7,1,8] → 35

正法院ワカナ:倍振り
正法院ワカナ:59-12d10
DoubleCross : (59-12D10) → 59-38[8,1,1,3,2,2,2,4,2,1,9,3] → 21

正法院ワカナ:地味に滅茶苦茶怖いダイスだけど無事に帰れました。
GM:経験点はいつもの5点とシナリオで10点
GM:Dロイスが
GM:白巻トバリ【亜純血デミブリード
GM:不発ナカズ【遺産継承者レガシー
GM:糖蔵院サイロ【器物使いツールマスター
GM:“サプロファイト”【亜純血デミブリード
GM:“ホワイトロット”【輪廻の獣アルマ・レグナム
GM:輪廻化『墓守』【輪廻の獣アルマ・レグナム】×6
GM:リテパデウ【輝石の主リテパデウ
GM:ネセク=エメセフ【刻銘の主ネセク=エメセフ
GM:ヘンリー・ホプキンス【機械化兵フルボーグ】【装着者アイテムユーザー
GM:の15個で、Eロイスと合わせて33点
GM:48+侵蝕点! Sロイスある人は更に5点!
コルフィア・アッシュオンバー:Sロイス込みで56点!
竜胆ジョウカ:ワシは……51か?
エズミ・バーガンディ:52点です!
正法院ワカナ:51点!
GM:C((56+51+52+51)/3)
DoubleCross : c((56+51+52+51)/3) → 70

GM:GMは71点!
GM

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ED1:コルフィア・アッシュオンバー

GM:エンディング1
GM:シーンプレイヤー:コルフィア・アッシュオンバー
GM
GM:大ノヴァリス博物館は崩壊した。
GM:しかし、瓦礫を含めた館の変形機能を搭載した〈自在龍〉の術式の応用によって、既にその外観は平時の姿を取り戻している。
GM:とはいえ、それはあくまで見た目に限った話。
GM:破壊されたことでいくつかの防衛機構や術式は機能停止し、稼働しているものも調整を余儀なくされている。
GM:破損した収蔵品の修繕も重要だ。
GM:そして、もっとも厄介なのは、地下に存在していた『廃骸窟』が地上に出てきてしまったことだ。
GM:地盤の崩壊は金剛公を中心とした能力者の補修によって防がれたが、応急処置に過ぎない。
GM:そして、『廃骸窟』そのものもそのまま放置する訳にもいかない。
GM:整理保管部門がやるべきことは山積みだった。
宝条マイカ:「『廃骸窟』は古代ノヴァリス文明の貴重な史料そのものだし、上手く活用したいものよね」
宝条マイカ:本来都市であった巨人を見上げる。
宝条マイカ:襲撃事件以来、蒐集部門の仕事は殆ど部下に振って、総務室長としての業務に集中している。
宝条マイカ:襲撃事件の影響も大きいが、それよりもここ最近は死蔵王が円卓議会に招集される機会が増えている為だ。
コルフィア・アッシュオンバー:「『廃骸窟』、つくづく破壊でしか止められなかったのは惜しいですわねぇ」
コルフィア・アッシュオンバー:「道中で調べただけでもあれほどの発見でしたもの。万全の保全をした状態で本格的な調査を進めればどれほど良かったことですやら」
コルフィア・アッシュオンバー:「あっそちらの物品は地上倉庫のA区画まで運搬をお願い致しますわー!」
マリエル・フィブロイン:「ほぁ~……了解です~……むにゃむにゃ……」ゴーレムを操作する。
コルフィア・アッシュオンバー:廃骸窟付近での作業のため、安全ヘルメットを被りメガホンを片手に持っている
コルフィア・アッシュオンバー:現場で指揮を直接取らなければならないほどに整理保管部門長の仕事も大量に積み重なっている
宝条マイカ:「修復だけでも結構な重労働よね。金剛公が在学中にどれだけ進められるかが鍵かしらね」
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ。つくづくフローレンス様がいらして下さって本当に良かったですわねぇ」
コルフィア・アッシュオンバー:「もう直に卒業してしまうのが誠に惜しいことですわ」
宝条マイカ:「オーヴァードのいいところであり悪いところよね」
宝条マイカ:「能力があるからこそできる業務もあるけど、その分属人性が高くなりすぎる」
宝条マイカ:「可能なところはオートメーション化していきたいところね……こういうところはジェネシスを見習っていかないと……」
コルフィア・アッシュオンバー:「ふふ、大ノヴァリス博物館の学芸員としては猶更ですわね」頷く
コルフィア・アッシュオンバー:「王が、私達がここから去ろうとも、大ノヴァリス博物館はこれから先もノヴァリスの歴史の担い手、守り手であらなければなりませんもの」
コルフィア・アッシュオンバー:「未来永劫価値あるものを蒐集し、後の世代に伝えていけるように。より長くこの地にあってこそ、大ノヴァリス博物館という場所は誠に価値を持つのでしょうから」
宝条マイカ:「ええ……最悪、キングダムという枠組みがなくなっても、ここだけは守らなきゃならない」
宝条マイカ:あながち冗談とも言えない言葉だ。
宝条マイカ:近頃のキングダムの情勢を思えば、免罪王が引き起こした事件は先触れに過ぎないのかもしれない。
コルフィア・アッシュオンバー:「……ご安心なさいな、マイカ」
コルフィア・アッシュオンバー:「私の任期がある限りは、我らが王がここに君臨する限りは」
コルフィア・アッシュオンバー:「もうこれより二度と、この価値ある場所に傷は付けさせませんとも。……例えこの先に何があろうとも、決して」
コルフィア・アッシュオンバー:大ノヴァリス博物館の外に出ることが少ないコルフィア・アッシュオンバーも当然に情勢を理解し、そして肌で薄らと感じている
コルフィア・アッシュオンバー:この平穏が、次の混沌の間隙に過ぎないと。大ノヴァリス博物館もまた混沌の渦の外より逃れることはないであろうと感じている
コルフィア・アッシュオンバー:それでも尚、発した言葉を覆すことは無い
宝条マイカ:「……当然でしょ。というか」
宝条マイカ:「私の方が死蔵王あいつより一年長くいるんだからね」
宝条マイカ:「平穏は最低でももう一年続くわ」
宝条マイカ:「いや、後輩だってちゃんと育成しますから、何年だって安泰よ!」
コルフィア・アッシュオンバー:「……うふふふ」引き締めた表情から笑みが零れる
コルフィア・アッシュオンバー:「あらあら本当頼もしいですこと。それならば期待してしまおうかしら」
マウピラ:「お二人とも、楽しそうですわね」
マウピラ:気付くと、イルカの先住市民がすぐ傍に立っている。
マウピラ:あれから少し経って、地上で生活するうちに言葉も流暢になったマウピラだ。
コルフィア・アッシュオンバー:「あらまぁ! いらしていたのねマウピラ」
コルフィア・アッシュオンバー:「言葉も随分と流暢になって。本当に馴染んでいるのねぇ」
マウピラ:「今の時代は初めて見るものばかりで驚かされてばかりですわ」
マウピラ:「『ヌヴォラ』もなしに人を乗せて金属の箱が動くのには驚きましたわ」
コルフィア・アッシュオンバー:「ま、今聞き逃せない単語が流れていきましたわね」
マウピラ:「金属の箱なんて言ったら笑われてしまうかしら。自動車というのですよね」
コルフィア・アッシュオンバー:「うふふ、そのようなことを笑う者はこの場所にはいませんわ。貴女がこの時代に驚くように、貴女が生きた時代も私達にとっては好奇心の対象なのですもの」
コルフィア・アッシュオンバー:「私達が自動車と呼ぶものが古代ノヴァリスにもあったなんてとても素敵。またゆっくりお茶でも飲んでゆっくりお話を聞かせて下さいな」
マウピラ:「この前コルフィアと飲んだ紅茶はロメペッツォを思い出して、この時代でも懐かしさを感じられるなんて不思議な気分でした」
マウピラ:「今度はわたくしがペニョニロをラゴッフォしてご馳走しますわ。林檎をネンチーの代用にすれば再現できるでしょう」
コルフィア・アッシュオンバー:「まぁまぁ、次々と湧き出る未知の新単語……! ロードがマウピラと談話した暁にはそのまま倒れてしまうかもしれませんわね……」
コルフィア・アッシュオンバー:そう言って、彼女は顔を綻ばせる
コルフィア・アッシュオンバー:廃骸窟の現場で部下に、同僚に、新たに出来た友人に囲まれて、一人の生徒として会話を味わい楽しみながら
コルフィア・アッシュオンバー
コルフィア・アッシュオンバー:かつて、コルフィア・アッシュオンバーという存在は人と呼べるものではなかった
コルフィア・アッシュオンバー:シェイプシフターの混血として生まれた彼女は、己が望めば何者にでも成れると知るが故に、何者かであろうとする意志を持たなかった
コルフィア・アッシュオンバー:望まれる姿で、望まれる力を振るい、望まれる言葉を与え、望まれる行いを為す
コルフィア・アッシュオンバー:そのような望まれるがままの怪物をこそ天国派のエージェントは欲し、とある宗教系FHセルから神体となっていた彼女を手に入れた
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィア・アッシュオンバーに望まれた役割は『記録装置』。大ノヴァリス博物館が見出し記録したあらゆる魔術を刻むためのバックアップ
コルフィア・アッシュオンバー:大ノヴァリス博物館整理保管部門最古参は初めから王となるべき生徒ではなく、王に仕えるべき者であり、それ未満の備品であった。コルフィア・アッシュオンバーは望まれるがままにその役割を受け入れた
コルフィア・アッシュオンバー:この先もずっとそうなるはずであった。それを変えたのは大ノヴァリス博物館という同じ場所で過ごした長い年月
コルフィア・アッシュオンバー:────そして八月革命で出会った類い稀な輝ける原石。王を喰らった、財宝を守護せし恐るべき龍の在り様
コルフィア・アッシュオンバー:コルフィア・アッシュオンバーは大ノヴァリス博物館の神秘の守護者である。恐るべき龍の爪先である。コルフィア・アッシュオンバーは生徒である
コルフィア・アッシュオンバー:それは、コルフィア・アッシュオンバーが自ら望んで得た役割である

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ED2:エズミ・バーガンディ

GM:エンディング2
GM:シーンプレイヤー:エズミ・バーガンディ
GM
GM:先日の大ノヴァリス博物館襲撃事件の主犯、“免罪王ロード・マーシー”キャロル・ホプキンスは十字冠離脱し消息不明。除名処分と同時に指名手配された。
GM:黒田コノカ、不発ナカズ、マリガル・ノルトル、糖蔵院サイロは拘束され、現在量刑の審議中だ。
GM:白巻トバリ、月海クレタの両名は逃走。この二名についても指名手配されている。
GM:『エルフィンミスチーフ』と呼称された人格を得た理事会兵器も捕獲され、封印方法の策定中だ。
GM:現状、キングダムの中にあって面会が叶うのは、拘束された四名。
フローレンス・アシュモール:「――どうでしたか、彼女達は」
GM:本来古代都市遺跡発掘の為の労働と引き換えに罰を免れていた金剛公は、現在、遺跡である『廃骸窟』の修復作業を行うことでその代わりとしていた。
エズミ・バーガンディ:「…………。」 金剛公のその言葉は、隣で相槌を打ちながら眉間に皺を寄せている生徒に向けられたものであった。
エズミ・バーガンディ:破損した収蔵品の中には精密なレネゲイド操作によってその機能を取り戻す物も多く、魔術的手法に長けたエズミはその担当をしていた。
エズミ・バーガンディ:「……なんていうか、複雑な気持ち」 作業する手を止めぬまま、答える。
エズミ・バーガンディ:「廃骸窟から出てきた時の黒田くんの様子を見た?」
フローレンス・アシュモール:「……ええ」
エズミ・バーガンディ:「彼女のやった事についてとやかく言うつもりはないのだけれども、なんていうか、あの時の彼女は……」
エズミ・バーガンディ:「少しだけ、満足しているようにも見えたんだ」
フローレンス・アシュモール:「私では彼女の心の内までは分からないけれど」
フローレンス・アシュモール:「私も計画が失敗して、少しほっとする気持ちもあったわ」
フローレンス・アシュモール:「そもそも私の場合、達成したところで絶対に達成できない目的だったけれど」
フローレンス・アシュモール:「それを知る前に、エズミ達に止められた時……」
フローレンス・アシュモール:「これ以上間違えずに済むのだと、そんな思いは頭のどこかにあったように思うわ」
フローレンス・アシュモール:「黒田さん……彼女は、自分を正しいと思っている類の人間ではないように思えたから……その点は、少し私と似ているのかもしれない」
エズミ・バーガンディ:「わからないんだ……僕には」
エズミ・バーガンディ:「ううん。少しだけ、わかったつもりでいた事がまたわからなくなったと言った方が正しい」
エズミ・バーガンディ:「君は、君自身の計画が止められた時の事を引き合いに出したけれども」
エズミ・バーガンディ:「あの時は、それが良いと思った……けど」
エズミ・バーガンディ:「あの時と同じように、ノドスの2人や、黒田くんの事を知ろうと、飛び込んでいった時……」
エズミ・バーガンディ:「本当に、これで良いのかと迷ってしまった。無神経な僕の言葉が彼らの繊細な部分を傷つけてしまってるんじゃないかと……」
エズミ・バーガンディ:不安にぎゅっと胸を抑える。
フローレンス・アシュモール:「そんなことはない……とは言えないわね」
フローレンス・アシュモール:「私はエズミに救われたけれど、誰もが私と同じではないし」
フローレンス・アシュモール:「エズミが全ての人を救える訳でもない」
フローレンス・アシュモール:「もし本当にそんな人がいるのなら、この学院はそもそも生まれていないもの」
エズミ・バーガンディ:「全ての人を救える王……」
エズミ・バーガンディ:「ねえ、フローラ……」 「あの男ヘンリーが言っていたような……万能の王だなんて」
エズミ・バーガンディ:「そんな人、本当に居ると思う?」
フローレンス・アシュモール:「どうかしらね……と、断言を避けるべきなのかもしれないけれど」
フローレンス・アシュモール:「そんな王はいないわ。……少なくとも、このキングダムには」
フローレンス・アシュモール:それは、至上王を否定する言葉だ。
フローレンス・アシュモール:「今全てが救われていないから、という風に否定することもできるけれど、それは救いの途中であるのかもしれない」
フローレンス・アシュモール:「全ての中には、自分自身も含まれる」
フローレンス・アシュモール:「“ロードマスター”やヘンリー・ホプキンス、免罪王……」
フローレンス・アシュモール:「彼らのように救いだけを求め続けられて」
フローレンス・アシュモール:「それを救う力を持つ人が、自分自身を救おうと思うのなら」
フローレンス・アシュモール:「その期待は、重くて残酷過ぎる」
フローレンス・アシュモール:「それを重いと思わないのなら、そもそも救われる必要もない」
フローレンス・アシュモール:「どちらにせよ、全てを救う王は、自分自身を救うことはできない。私はそう思うわ」
エズミ・バーガンディ:「……うん」
エズミ・バーガンディ:「全てを救う王とは、つまり全ての人々の”喪失いたみ”を抱える王なのだと思う」
エズミ・バーガンディ:「君が、王であった頃に多くの人々を護っていたように」 「……でも」
エズミ・バーガンディ:「それだけでは駄目だと、僕らは学んだ」
エズミ・バーガンディ:「一人の人間が背負うには、世界はあまりにも大きく、痛みに満ちていた」
エズミ・バーガンディ:「だから……」
エズミ・バーガンディ:「卒業まで、時間はほんの僅かしか残されていないかもしれないけれども」
エズミ・バーガンディ:「キングダムがこのままでいいはずがない……と、思う」
エズミ・バーガンディ:それは聞き方によっては”叛逆”とも取れる発言かもしれない。
エズミ・バーガンディ:「僕に何が出来るかはわからないけれども、それでも、黒田くん達を否定した以上……」
エズミ・バーガンディ:「出来る限りの事は、やってみたいと思うんだ」
フローレンス・アシュモール:「あら、私が励まそうと思っていたのに」
フローレンス・アシュモール:「エズミはもう何がやりたいか分かっているのね」
エズミ・バーガンディ:「王だけに頑張ってもらうわけにはいかないからね」 「もっとも」
エズミ・バーガンディ:「まずはこの”やらかし”の山を片付けていかないと、だけど」
エズミ・バーガンディ:そう言いながら山と積み重なった修復待ち物品の山を見回す。
フローレンス・アシュモール:「これこそ、卒業までに終わるかはかなり怪しいところだけれど」苦笑いしつつ
エズミ・バーガンディ:「…………確かに」 苦笑を浮かべながら。
フローレンス・アシュモール:「両方やってしまいましょう。作業しながらでもやれることはあるわ」
フローレンス・アシュモール:「こうして話すだけなら、いくらでもできるもの」
フローレンス・アシュモール:「あなたの気持ちを色々な人に話すの。それこそ、あなた一人が全部やる必要なんてないのだもの」
エズミ・バーガンディ:「……頑張ってみる」
エズミ・バーガンディ:「人と話をするのは、まだ少し苦手だけれども……それでも」
エズミ・バーガンディ:「それが、何かを分かち合い、どこかに向かう為の、最初の一歩に繋がると思うから」
エズミ・バーガンディ
エズミ・バーガンディ:エズミ・バーガンディの魂に刻まれた術式『喪失の伝播』は彼女が生まれた時からその内にあった。
エズミ・バーガンディ:だからだろうか? 彼女が他人の”喪失”……心が抱えた痛みについて人一倍に敏感であったのは。
エズミ・バーガンディ:人と関わるのが嫌だった。(その人の痛みが、僕を苦しめるから)
エズミ・バーガンディ:外の世界に出るのが嫌だった。(多くの人間の意味もわからないような痛みが心を縛り付けるから)
エズミ・バーガンディ:それでもなお、と。半ば強制されるようにノヴァリスへと送られて。
エズミ・バーガンディ:(──君と出会ったんだ)
エズミ・バーガンディ:金剛石の様に強く、揺るがぬ姿勢で人々を護る宝石の王。
エズミ・バーガンディ:彼女が……その強さの内側に多くの傷を抱えているのはわかっていた。その痛みは、何も言わずとも伝わっていた。だから
エズミ・バーガンディ:(僕は、彼女を支えたいと……そう思った)
エズミ・バーガンディ:自分が憧れたあの人が、痛みに屈してしまわないように。宝石のような輝きが闇にくすんでしまわないように。
エズミ・バーガンディ:(だから……そう)
エズミ・バーガンディ:(例え、運命や神々が君の事を傷つけようとも)
エズミ・バーガンディ:(皆を護る君の事だけは、僕が絶対に護ってやるんだ)
エズミ・バーガンディ:──胸に刻んだその決意は、今も色褪せずにそこに残っている。

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ED3:竜胆ジョウカ

GM:エンディング3
GM:シーンプレイヤー:竜胆ジョウカ
GM
GM:“学級会”が崩壊してなお、『何者かの陰謀』によって反キングダムの活動は更に勢いを増し、治安は悪化の一途を辿っていた。
GM:大ノヴァリス博物館が襲撃された事件も、そのうちの一つに過ぎず、死蔵王によって大きな被害もなく鎮圧された――対外的にはそのように扱われた。
GM遠きものフェリゾンエヴェアの神性圏界によって学芸員を除く目撃者が極端に少なかったことも手伝い、その程度の情報操作は容易かった。下手人は拘束済みか指名手配犯だ。
GM:だが、その効果もそう大きくはない。円卓の力による蹂躙ですら、抑止になり得ない程の熱狂がキングダム全土を席巻していた。
GM:そして何より、至上王による海賊王の粛正と、それ以降姿を見せていないという事実。
GM:死蔵王が連日円卓の王として招集されるのも当然と言えた。
GM:そして、その招集を死蔵王が素直に受け入れているという事実が、キングダムの窮状を何よりも物語ってもいた。
GM:この日も死蔵王は大ノヴァリス博物館から、招集を受け、『白宮ホワイトホール』へ向かっていた。
GM:しかし、招集時刻までには余裕があった。
GM:暴徒と化し、商店を襲撃する生徒を鎮圧しても、そこに足を運ぶことができる程度には。
GM:キングダム内、拘置所。
GM:量刑を決定する前の犯罪者が収容される施設。その中でも特に重大事件に関与した犯罪生徒が収容されるフロアに、その生徒は拘束されている。
竜胆ジョウカ:「……あむ」感謝の気持ち、と称していただいた菓子を摘まみながら、階段を降りる。甘い。
竜胆ジョウカ:「……うん。一応ちゃんと要望通り、キツめのフロアには放り込んであるんですね」
竜胆ジョウカ:ドアをいくつか抜け。その先に彼女はいた。
竜胆ジョウカ:「……えー……黒田コノカさん、ですよね?」渡された地図付きのメモ書きを見ながら。
黒田コノカ:その声に応えるように重く錆びついた金属音が地下室に響く。
黒田コノカ:両腕を壁に鎖で固定され、目隠しによって光を奪われた罪人がそこに居た。
黒田コノカ:「……おや。健忘症の治療は順調のようですな?死蔵王様」
黒田コノカ:顔を上げ、笑みを浮かべるが緩慢な動作と滲む汗に疲労が見える。
竜胆ジョウカ:「ハハハすみません、軍服で覚えてたもので」
黒田コノカ:「…………私のような木っ端を特徴だけでも記憶してくださっているとは。驚きですな」
黒田コノカ:「それで?何かまだ私に御用でしょうか。御覧の通りお茶をお出しする事もままならない有様なのですが」
竜胆ジョウカ:「覚えとかないと後でしばきに行けませんからね。頑張りました……ああ、そういうのは勝手にやるので」茶菓子もありますし
竜胆ジョウカ:「……んま、色々と個人的にしてやりたいことの大半はできずじまいで収監なのでままならないですが」
竜胆ジョウカ:「革命中に金剛公にしたみたくしてやろうと思ったのですが」コポコポと音がする。こいつお茶かなんかも持ち込んでるな?
黒田コノカ:「……」冷や汗を流す
竜胆ジョウカ:「『馬鹿』『仕事が先では』『死蔵王が呼び出しで離席したら我々が大犯罪者を見とかないといけないんですか?』などの大顰蹙が、匿名非匿名問わず投げ込まれまして」
竜胆ジョウカ:「泣く泣くこうして中央に。よかったですね、私がそこそこ地位有る立場についてて……部下がいるってやっぱ大変ですねえ」
黒田コノカ:「地位ある立場にない狂犬など潰されて終いです。貴方は王であるからこそ脅威であり、王であるからこそ敬意を払うに値する」
黒田コノカ:「災害の神格化なんぞ文明遅れの馬鹿のお家芸で充分です」
黒田コノカ:「ああ、それでも……仰る通り貴方が"王"という立場に自覚的なのは助かったと言わざるを得ませんな」
黒田コノカ:じゃら、と音を立てながら居心地悪そうに身をよじる。
竜胆ジョウカ:「ふむ」
竜胆ジョウカ:「そちらから見て助かる要素ありますっけ。拷問されないくらい?」
黒田コノカ:「貴方は王であるからこそ私というちんけな犯罪者にも責任を持つ必要がある」
黒田コノカ:見えないままに死蔵王へ顔を向ける。
黒田コノカ:「いくらキングダムの情勢が動乱の時期にあると言っても、これ以上落ち度を晒せば流石に何かしらの咎はあるでしょう」
黒田コノカ:「貴方が王である事に自覚的であれば、その間私はこうして止まっていられる」
黒田コノカ:「ですから、"助かったし"。"感謝"しています」
竜胆ジョウカ:「ふうん。そういうものなのですね」
竜胆ジョウカ:「んで、そうだ。収監されてるところを見て溜飲を下げよう以外にも来た目的あったんでした」
黒田コノカ:「はい?」
竜胆ジョウカ:「なんで大ノヴァリス博物館うち襲ったんです?」
竜胆ジョウカ:「こう、何となくですけど。クーデターをしようとしてた、というのは逃がした片割れの話とかから分かるんですよ」
竜胆ジョウカ:「んで、殉葬棺や廃骸窟が遂行する上で便利なんじゃないか、というのも、理解はできるんですよね」
竜胆ジョウカ:「ただ……それって、客観的評価が『暴力装置として扱われる円卓議会の一角』の奴を敵に回すだけのメリットがあったのかな、と」
黒田コノカ:「………」
黒田コノカ:「ふむ」
黒田コノカ:「ふむ、ふむ」
黒田コノカ:その問いに首を傾げ、暫くの間沈黙する。
黒田コノカ:「死蔵王様。質問に質問を返すようで申し訳ありませんが、答えに必要なので問わせて頂くと」
黒田コノカ:「貴方は──純粋な暴力を指標にした場合」
黒田コノカ:「円卓で最も強いのは誰だと思われますか?」
黒田コノカ:「ああ、勿論至上王は除いてください」
竜胆ジョウカ:「……ふむ。不夜王は完全に評価軸が別なので置いておきますか」
竜胆ジョウカ:「で……えー、美食王も別。あれは戦力としては千日手製造機みたいなところですし」
黒田コノカ:「……」
竜胆ジョウカ:「……暴力としては、自分か鉄騎王ですかね」
竜胆ジョウカ:「騎士王サマと拷問王サマは配下の皆さんを巻き込む能力とか込みで強いですが。そういうことではないのでしょう?」
黒田コノカ:「そうですな。単独での強さの話です」
黒田コノカ:同意を示して頷く。
黒田コノカ:「そして、鉄騎王は聖詠部のトップとして責任ある立場です。大型敵性体への対処もおおよそ彼女の仕事と言えるでしょう」
黒田コノカ:「で」
黒田コノカ:深くなった笑みで犬歯が覗く。
黒田コノカ:「貴方は?」
黒田コノカ:「一体キングダム防衛においてどんな業務をなさっているのでしょうか」
竜胆ジョウカ:「……強いて言えば遊撃ですかね?」
黒田コノカ:「ですな。そして、何故私達が計画を大博物館から始めたのか?という答えもそこにあります」
黒田コノカ:「貴方は……駒の性能に反してあまりにも浮き過ぎている、、、、、、、、、
黒田コノカ:「普通、個人で円卓の1、2を争う戦力がたった一つの施設を持つに留まり、あまつさえ王本人がふらふらと歩き回っているなどあり得ますか?」
黒田コノカ:「他を起点に攻めた時、貴方がどこから現れるか予測不可能な戦場など……想像したくもない」
黒田コノカ:「その点、大博物館を起点にすれば貴方の行動だけは確実に縛れる。キングダムのどこが攻められていようと、大博物館が危機に陥っているなら貴方は必ずそこに現れるのだから」
黒田コノカ:「貴方はもう少しご自分の力について自覚した方がよろしいでしょう。ご理解いただけましたか?」
竜胆ジョウカ:「……なるほど、なるほど」
竜胆ジョウカ:「そういうことでしたか……納得はしました」
竜胆ジョウカ:「面白いですね、こういうの他人から聞くの。認識が違ったんですねえ」
竜胆ジョウカ:「ただまあ、強いて言うなら。そちらはもっとターゲットの人格とか調べといた方がよかったかもですね」
黒田コノカ:「ほう?後学の為にお聞かせ願えますか?」
竜胆ジョウカ:「自分がキングダム崩しをして、死蔵王も敵に回すのなら。徹底的に攻撃するのは、伝令だったなと思いまして」
竜胆ジョウカ:気づくかは分からないが。いつの間にか、防諜の術式が起動している。
竜胆ジョウカ:「不夜王が、他の誰かが出撃を要請する。それを徹底的に断つ。事件の最中は外界と遮断されてましたけど、ああいうのだけ頑張って貼るとかだったかもしれません」
竜胆ジョウカ:「そして博物館には触らない。そうすれば、死蔵王はぼんやりと、大ノヴァリス博物館を通常営業させ続けていたでしょうから」
竜胆ジョウカ:「うっかり勝ってしまって、キングダムが本当にひっくり返ってしまったのだとしても。博物館が不可侵であるなら」
黒田コノカ:「………………………いや」
黒田コノカ:「………」
黒田コノカ:「それは……いくら何でも……」
黒田コノカ:「…………?」
黒田コノカ:「……本気で仰っているのですか?外がどうなっていようと大ノヴァリス博物館が無事なら別にいい、と?」
黒田コノカ:本気で困惑したようにブツブツと呟き続ける。
竜胆ジョウカ:「キングダムはいずれ大きく形を変えるかもしれません。王政なんて今は流行らないですから」
竜胆ジョウカ:「そもそもノヴァリスが吹き飛ぶかもしれません。学生だけの街、なんて。字面だけなら絵空事ですから」
竜胆ジョウカ:「それどころか、外の世界も5分後にどうなるかは分かりません」
竜胆ジョウカ:「昨日と同じ今日。今日と同じ明日。それが続くと保証できる存在は、人間の範疇では留め置けませんから」
竜胆ジョウカ:「でも、そんな世界に。大ノヴァリス博物館は、レネゲイドまで網羅した智の象徴として残り続けて」
竜胆ジョウカ:「名も残せなかった誰かの智を、誰かへ伝える。そういう存在であってほしいと思って、そのために働いています」
竜胆ジョウカ:「だから、まあ。実際の立ち回りはどうなるか分かりませんが、不思議ではないですね」
黒田コノカ:「…………常に変動し続ける世界に不変を創ろうと仰っているように聞こえますが。それも十分に絵空事では?」
黒田コノカ:感心したような、呆れたようなため息を漏らして笑う。
竜胆ジョウカ:「ええ、絶対不滅、なんてこの世にないことは重々承知です」
竜胆ジョウカ:「ですが。先の歴史を見るに……人々のたゆまぬ意志と、努力と、幸運と、何より知恵によって」
竜胆ジョウカ:「『なんだかんだ息がめちゃくちゃ長いな』という存在が時折起こることも、また承知していますからね」
黒田コノカ:「………はっ」
黒田コノカ:「そうですか」
黒田コノカ:「私は貴方という暴力は見誤らなかった。そこに関しては譲れませんが」
黒田コノカ:「どういう王なのか、については……再考の必要がありそうですな。時既に遅し、ですが」
黒田コノカ:(思えば。革命時に王を一人討って乗っ取った狂人が今も同じ場所に座っている、という時点で気付くべき事だったか)
黒田コノカ:(ただの狂犬など潰されて終い……ふん。いつもの"見通したフリ"が今回に限って当たりとはな)
黒田コノカ:「とは言え……貴重なお話、感謝致します。今後に活かすとしましょう」
竜胆ジョウカ:「今後やれるかは分かりませんけどね……っと」
竜胆ジョウカ:いつの間にか、防諜の術式は霧散していた。
竜胆ジョウカ:「なんだかんだ、面会としても今後のスケジュールとしてもいい時間になっちゃったので。ここらでお暇しますか」
黒田コノカ:「ええ。私のような小者の為にこれ以上時間を割くような無駄は控えた方がよろしいでしょう」
黒田コノカ:「ご武運を、お祈りしております」
竜胆ジョウカ:「ありがとうございます。そちらも今後に期待ですかね」
竜胆ジョウカ:「出た後どうするか、そもそも私のところに持ってかれて何かされるのを耐えられるかとか……うん」
黒田コノカ:「……」笑みが引き攣る
竜胆ジョウカ:「では」緩慢な足取りで、牢を出る。
黒田コノカ:「……ええ。良い学生生活を」
竜胆ジョウカ
竜胆ジョウカ:『誰かの智を誰かへ伝える施設を末永く遺す』。
竜胆ジョウカ:あの犯罪者にはそう語ったし、実際そうしたいと思っている。
竜胆ジョウカ:が、それはそれとして。極めて個人的な、あの博物館を残したい理由が一つある。
竜胆ジョウカ:大ノヴァリス博物館はその立地の関係から、レネゲイドについて大々的に扱える貴重な施設だ。
竜胆ジョウカ:そこに、レネゲイドというものがどう記録されるのか。
竜胆ジョウカ:まだ大拡散から半世紀も立っていない、だが確かに人類を変革したそれが。
竜胆ジョウカ:何十年も後、どういう存在として扱われることになるのか。それを、見たいのだ。
竜胆ジョウカ:だからまあ、現状の夢を極めて正確に語るなら、
竜胆ジョウカ:「ヨボヨボのババアになった人生の最後の最後、頑張って大ノヴァリス博物館を再訪し、その展示をゆっくり眺める」
竜胆ジョウカ:ということになる。
竜胆ジョウカ:先がどうなるかは分からないが、そうしたいと願っている。
竜胆ジョウカ:そうしたいと努力している。
竜胆ジョウカ:故に、大ノヴァリス博物館は今日も開館し。収蔵品を集め、整理し、修復し。
竜胆ジョウカ:自分は、その営みを楽しみ。それが末永く続くよう、今できる精一杯を積み重ねるのだ。
竜胆ジョウカ:「……とはいえ! まあ、とりあえずは円卓の方の会議なんですけどね」
竜胆ジョウカ:「ハァーーアめんどくさ……なんか人も少ないしサボっても大丈夫だったりしないかな……しないか……」

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ED4:正法院ワカナ

GM:エンディング4
GM:シーンプレイヤー:正法院ワカナ
GM
GM:“免罪王”キャロル・ホプキンスの消息は、救伐騎士団の捜査部でも掴めていない。
GM:これは、捜査部の実力不足や、逆に免罪王の逃走が巧みであるから、ではない。
GM:現在のキングダムには、既に敗北し、即座に攻勢に移るだけの兵力を持たない反乱分子に拘っているだけの余裕がないのだ。
GM:少なくとも、現在の動乱が収まるまでは免罪王への追手はキングダムから放たれることはない。
GM:それを免罪王も承知しているのか、あるいは見付かったところで構わないと考えているのか。
GM:各地に残された様々な目撃情報から、かつて副官であったあなたならばその足取りを追うことは不可能ではなかった。
GM:メサイアのブラックマーケット。犯罪者が潜むには打って付けだが、捻りがなさすぎるその場所に、免罪王はいる。
正法院ワカナ:漆黒の闇が待ち受けている先に、かつての上官であり、友であったキャロル・ホプキンスの姿がある。
正法院ワカナ:「……………」
正法院ワカナ:ドアの取っ手に手をかけ、ワカナは深く息を呑んだ。
正法院ワカナ:道を歩み抜いた先に、遂に辿り着いたこの瞬間。
正法院ワカナ:何を話すべきか、話さないべきか。思考の堂々巡りを振り切り
正法院ワカナ:ワカナは力強くドアを押し開き、月明かりのまだ差し込む薄暗い部屋に足を踏み入れた。
GM:瞬間、雷鳴が轟いた。
キャロル・ホプキンス:「よもやこんなにも早く追手が現れるとは!」
キャロル・ホプキンス:「捜査部はこちらに手を回す程の余裕はないと睨んでいましたが……侮っていたようです!」
キャロル・ホプキンス:「いいでしょう……仮にも王を名乗っていた者としてお相手……あれ?」
キャロル・ホプキンス:「……ワカナさん?」
正法院ワカナ:「やっとこの場所に辿り着いたよ、キャロル」ワカナが静かな口調で言った。
正法院ワカナ:「勿論倒したいなら相手になってもいいけど、仮でもなく私の王だった人だしね」
正法院ワカナ:「でも、諦めないよ。結果がどうなろうとももうこれ以上、私から逃げられはしない」
キャロル・ホプキンス:「な……何故ワカナさんがここに……」
正法院ワカナ:二人の間に緊張が走る。
正法院ワカナ:「覚えている?」ワカナは続けた。
キャロル・ホプキンス:「な……何をでしょう……?」
正法院ワカナ:「八月革命、貴方が私に最後の命令を下したときのことを。」
正法院ワカナ:「ずっと、後悔していた。貴方を正しい王だと信じていたからこそ命令に従ったけれど」
正法院ワカナ:「なんで、みすみす自分の居場所を失う選択をしてしまったのか。」
正法院ワカナ:「…当たり前すぎて忘れていたのよ。上官から言われた事にはただ従うしかない。規範正しさは受け入れるべきだと」
正法院ワカナ:「だって、私は余りにも、力のない生徒だったから」
正法院ワカナ:「貴方にずっと負担を掛けていたと、気づいていたから。」金属の擦れる音、手鐘を握り締めたからか
キャロル・ホプキンス:「む……」
キャロル・ホプキンス:突然現れたワカナに面食らっていたが、真剣な面持ちに居住まいを正す。
キャロル・ホプキンス:「負担といえば、まあ確かにワカナさんの存在は負担と言えたでしょう」
キャロル・ホプキンス:「ワカナさんはいつも頑張っていて、私の為に何ができるかを考えて」
キャロル・ホプキンス:「罪人生徒の為に何をすればいいか考えて、精一杯実行してきた」
キャロル・ホプキンス:「そんなあなたに助けられることは、罰を望む私には負担でした」
正法院ワカナ:「…見限られていなかったのね。貴方が本気で言っているのは分かる」
キャロル・ホプキンス:「あなたを見限るような見る目のない者が王になれる程キングダムは甘くありませんよ」
正法院ワカナ:「残念ね。私は貴方の言うほど優秀じゃない。」
正法院ワカナ:「私は、いつも前線で罪人生徒を指揮し決して偉ぶらず、驕らない王がいたから副官として実力以上に働けた」
正法院ワカナ:「身分不相応にね。キングダムで法律家を営んでそれは嫌と言うほどわかった。」
正法院ワカナ:「だから地位も名誉も、そして主までも失う事を受け入れた。」
正法院ワカナ:「…私が弁護士なんてしていたのは。一人前になりたかったのもあるけれど」
正法院ワカナ:「いつかどこかで貴方を守りたかったから。ウイカの様な事はもう二度と起こしたくなかったもの」
正法院ワカナ:「…流石に、まさか私の王が法律では守り切れない人だったとは思わなかったけど」
キャロル・ホプキンス:「あはは……まあ思いっきり反逆しちゃってますからね」
正法院ワカナ:「これでも死蔵王や金剛公とのコネとか…ジェネシスの鉄縁エアラインへの被害者団体を代理して賠償金請求とか…色々実績も作って準備していたのよ…!」
正法院ワカナ:「ほんっとーに、びっくりした!」
キャロル・ホプキンス:「コネについては私が起こした事件でできたものなのでは……」
正法院ワカナ:「あのね、ウイカから貴方が死にかけてて、ノヴァリス大博物館に行けって言われた私の気持ち…わかる!?」
正法院ワカナ:「『最悪死蔵王とやりあうかもな』って思いながら来たんだから…!」
キャロル・ホプキンス:「それは……分かりますとも。私も死蔵王とことを構える覚悟でしたから!」
キャロル・ホプキンス:そういうことではない。
正法院ワカナ:「…かの遠きものと戦ったのも、星徒となったウイカと戦ったのも、山ほど大きな自動人形と戦ったのも…」
正法院ワカナ:「何度心折れるか分からなかったけれど悔しいけど貴方を助けたいと思えば自然と勇気が出た」
正法院ワカナ:「────ここまで、ここまで付き合わせたならもう絶対責任を取ってもらうんだから…!」
キャロル・ホプキンス:「せ、責任……?」
キャロル・ホプキンス:「はっ、やはりキングダムに引き渡す為に私を追ってきたのですか……!?」
正法院ワカナ:「そんなわけないでしょ…!そもそも、キングダムで貴方に適切な刑罰を用意できるか分からないもの」
正法院ワカナ:「そうなるくらいなら…ええ、あの日言った通りの事をするまでよ」
正法院ワカナ:ごほん、と小咳をし彼女へ真剣なまなざしを向ける
正法院ワカナ:「私は、お前から目を離さない」ワカナはくぎを刺すように言った。
正法院ワカナ:「私が私刑やキングダムへ引き渡し罰を与えるのは簡単よ」ワカナは呟いた。
正法院ワカナ:「でも難しいのは、その先に待つ贖罪への道のりを歩むこと」
キャロル・ホプキンス:「……だから、私は唯一正しい罰を下せる至上王陛下を求めた」
キャロル・ホプキンス:「多くの王によって運営されるキングダムでは、陛下ご自身が手を下すまでもない些事は他の王によって裁定される」
キャロル・ホプキンス:「だから、陛下ご自身に裁いていただけるように――私と同じ罪を背負った王達を解放する為に」
キャロル・ホプキンス:「私は至上王陛下を除く全ての王の廃位を目論みました」
キャロル・ホプキンス:「ですから、今キングダムに引き渡されるのでは、私の救いは訪れない」
キャロル・ホプキンス:「ですが、あなたは……私の王道を否定した」
キャロル・ホプキンス:「法による罰でも、全てを救う王による救いでもない」
キャロル・ホプキンス:「そのどちらとも違う道を示すと言うのですか?」
正法院ワカナ:「貴方が王を辞めたいのは…ヘンリーのせいでしょ。」
正法院ワカナ:「彼が貴方に父殺しの罪を着せ、己を許す術を貴方から奪った。」
キャロル・ホプキンス:「それは、きっかけにすぎませんよ」
正法院ワカナ:「ウイカの死も、きっかけに過ぎないの?」
キャロル・ホプキンス:「私が王に相応しくないことにウイカさんは関係ありません」
キャロル・ホプキンス:「ウイカさんは、私の罪の犠牲者です」
キャロル・ホプキンス:「私が積み重ねた・・・・・罪の一つです」
正法院ワカナ:ため息をつく
正法院ワカナ:「ウイカはそう思っていないわ。…なにせ、彼女直々に聞いたもの。」
正法院ワカナ:「私が許せないのはね、キャロル」
正法院ワカナ:「…貴方が周囲の不幸を何もかも自分の罪ということにし、至上王の断罪で全部許されると考えてること」
正法院ワカナ:「懲罰奉仕部の主たる貴方が、自分で自分の為したことを考え、受け止め、償う事を忘れてしまった事よ。」
正法院ワカナ:「罰は安直な解決にすぎない」ワカナはゆっくりとキャロルに詰め寄った。
キャロル・ホプキンス:「……それの、何がいけないのですか」
キャロル・ホプキンス:「懲罰奉仕部は、奉仕活動という罰で罪に向き合う為の部活です」
キャロル・ホプキンス:「ですが、それで償うことのできない罪人もいる。氷棺陵墓に封じられた罪人は懲罰奉仕部に入ることはない」
キャロル・ホプキンス:「償える罪と、そうでない罪があるのです」
キャロル・ホプキンス:「それでもなおすくいを求めるのなら……」
キャロル・ホプキンス:「全てを救う王の他に……どんな解決があるというのですか……」
正法院ワカナ:「そんなの…分からないに決まってるじゃない。きっとこれは絶対の王にだって裁けるものじゃない。」
正法院ワカナ:確信に満ちた口調で言った。
キャロル・ホプキンス:「そんなことが、何故あなたに分かるのです」
正法院ワカナ:少し前までの自分なら、こうも確信を持って言えなかっただろう。だが、今なら断言できた。
正法院ワカナ:「決まってるじゃない。死蔵王、私の知る一番優れている円卓の王であり、私の最高の主に勝った彼女と一緒にいたんだもの。」
正法院ワカナ:「王は、それ独りで、絶対に正しくあらねばいけない存在なんかじゃないわ」
正法院ワカナ:「コルフィアさんに、フローレンス、エズミ…死蔵王と彼女を支える臣下たちと実際に話して、感じて、得たこれが結論よ」
正法院ワカナ:「貴方は至上王の判断を絶対とするけれどね、彼女と一言でもお話をしたのかしら?」
キャロル・ホプキンス:「……まさか、よりにもよって死蔵王と至上王陛下を並べて語るとは」
キャロル・ホプキンス:「はあー……」深く溜め息を吐き出す。
キャロル・ホプキンス:「ワカナさん、ここまでご足労いただいて申し訳ありませんが、出発の準備をしてください」
正法院ワカナ:「えっと…逃げるじゃなくて…出発?私、怒らせちゃったかしら」
キャロル・ホプキンス:「あなたが言ったんですよ。私から目を離さないと」
キャロル・ホプキンス:「キングダムに向かいます!」
キャロル・ホプキンス:「いいでしょう。あなたの言う通り、至上王陛下に直接拝謁させていただこうではないですか!」
正法院ワカナ:「え、えーーーー!!」
正法院ワカナ:自らの行いに責任を持たねばならない…という言葉が浮かぶ
キャロル・ホプキンス:「その上で、至上王陛下が全てを救う絶対の王であるか否か、確かめます!」
正法院ワカナ:「え、ええ。勿論…?宣言したからにはこの先どんな窮地に陥ろうと、私は貴方を見守り続けますとも」
正法院ワカナ:「………ここまで付き合うのなんて、ほんっとーに、私くらいなんだからね!」
キャロル・ホプキンス:「いえ……懲罰奉仕部のみなさんも結構付いてきてくれそうな気がするのですが……」
正法院ワカナ:「最っ低…!そこであそこの人たちの話題出すんだ!」
キャロル・ホプキンス:「ええ……!? 何故話題に出してはいけないのですか!?」
正法院ワカナ:「もっと家臣わたしを褒めてよ!」
キャロル・ホプキンス:「ワカナさんはもちろんすごいですが、懲罰奉仕部のみなさんも人間的に致命的な欠陥を抱えていることを除けば楽しい方々で……」
正法院ワカナ:「へ、へぇ………」
正法院ワカナ:表情こそは冷静だが眉は僅かながら痙攣し、何処か血気迫る気配を放つ
正法院ワカナ:「続きは空で聞こうかしら…!ゆっくりと、ね!」
キャロル・ホプキンス:「な、何故怒っているのです……!? わ、分からない……」
ミネルヴァ:あーあーという顔でヒポクリフへとその姿を変えたミネルヴァは
ミネルヴァ:そのまま翼でキャロルを自分の背へと力強く載せる
正法院ワカナ:「言ったからには取り消させないからね…このままキングダムへ向かいましょう」
キャロル・ホプキンス:「ワカナさんの情緒は謎ですが……ええ、もちろんです!」
キャロル・ホプキンス:「いざ、キングダムへ!」
正法院ワカナ:「イエス・マイ・マスター!絶対会いに行こうっ」
正法院ワカナ:「飛べ、ミネルヴァ!」
正法院ワカナ:口笛を吹けば、二人を乗せ暗い裏路地から日の出間際の空へと。
正法院ワカナ:いつかのあの日とは逆に使い魔は高く飛んで行った。

GM:『大ノヴァリス博物館の新たな朝』
GM:セッションコンプリート!
GM:お疲れ様でした!
コルフィア・アッシュオンバー:お疲れ様でした~!!
エズミ・バーガンディ:お疲れさまでした~
竜胆ジョウカ:お疲れ様でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!楽しかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
正法院ワカナ:GM、PL、ゲスト、見学の皆さまありがとうございました!

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